00:01:12 ~ 00:02:09 委員長(松村祥史君)
ただいまから決算委員会を開会いたします。委員の異動について御報告いたします。去る十五日までに、塩田博昭君、梅村聡君、小野田紀美さん、本田顕子さん、松川るいさん、平木大作君、佐々木さやかさん、梅村みずほさん、岩渕友さん、今井絵理子さん及び森まさこさんが委員を辞任され、その補欠として竹内真二君、柴田巧君、西田昌司君、大野泰正君、高橋光男君、安江伸夫君、石井苗子さん、山添拓君、自見はなこさん、豊田俊郎君及び比嘉奈津美さんが選任されました。令和二年度決算外二件を議題といたします。本日は、外務省、防衛省及び独立行政法人国際協力機構有償資金協力部門の決算について審査を行います。 Angry: 0.508 Disgust: 0.273 Fear: 0.419 Happy: 0.619 Sad: 0.424 Surprise: 0.540
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00:02:09 ~ 00:02:57 委員長(松村祥史君)
この際、お諮りいたします。議事の都合により、これら決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれも省略して、本日の会議録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。御異議ないと認め、さよう取り計らいます。速記を止めてください。速記を起こしてください。これより質疑に入ります。質疑のある方は順次御発言願います。 Angry: 0.699 Disgust: 0.411 Fear: 0.477 Happy: 0.420 Sad: 0.422 Surprise: 0.444
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Angry: 0.260 Disgust: 0.207 Fear: 0.314 Happy: 0.929 Sad: 0.438 Surprise: 0.528
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00:03:02 ~ 00:04:05 宇都隆史君
自由民主党の宇都隆史です。決算委員会……あっ、こんにちはですね、失礼しました。何か業界人みたいで失礼いたしました。大切なこの決算委員会で質問の時間いただけましたこと、委員長始め委員の皆様に御礼を申し上げます。二月の二十四日以降、ロシアのウクライナ侵略が起こり、世界中がこれに早く終息を願いつつ、また同時に、日本の国内においては、我々の防衛はこれで本当に大丈夫なんだろうかという、そうした国民の機運も高まりを見せている昨今でございます。今日は令和二年度の決算審議ということでありますけれども、また時宜を得て、今、政府におかれましてはいわゆる政府の防衛戦略三文書というものの改定作業、年末までに行っていますが、ある意味、我が国の外交と防衛の総点検、そして、至らない部分については、きちんとこれをあらゆる選択肢を排除せずに議論をするということで前に進めている状況かと思います。 Angry: 0.525 Disgust: 0.248 Fear: 0.440 Happy: 0.598 Sad: 0.364 Surprise: 0.523
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00:04:05 ~ 00:05:00 宇都隆史君
今日は、そういった観点も踏まえながら、決算審議の時間も借りまして、少しそれを大きめに、拡大に視点としては捉えながら、我が国の防衛、特に予算の部分についての問題点というところで政府側と質問を、意見交換を交わしてみたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。質問の順番を、ちょっと予算の方から先に入りたいと思いますので、防衛省側、御準備よろしくお願いします。まず、予算、決算に絡めた話なんですが、委員の皆様方にもお手元に資料お配りをしております。防衛関係費の構造というA4一枚ぺらで、これはいわゆる防衛省の方が防衛白書の資料として常に付け加えてくださっている見やすい資料なんですが、これを基にちょっとお話をしてみたいと思います。 Angry: 0.365 Disgust: 0.186 Fear: 0.363 Happy: 0.825 Sad: 0.375 Surprise: 0.551
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00:05:00 ~ 00:06:00 宇都隆史君
防衛費の特徴というのは、皆様、委員の先生方も御存じのとおり、ほかの省庁とは違うわけですね。単年度で積み上げたものを年度内に全て消化をして、原則としては年度繰越しを許さないと、それが一般的な予算、予算法上の仕組みになっているわけですけれども、防衛省はそうではなくて、基本的に予算の年度繰越しというのが多数の部分を占めているという部分がございます。この表を見ていただいて、ちょっと見ていただきたいんですが、これは令和四年度の先日成立した予算のものなんですけれども、総額で、一番上に書いていますように、五兆一千七百八十八億円と。一番上のその内訳で青色の部分というのは実は人件・糧食費といいまして、隊員の給料、退職金、そして食事代に充てられる、これが二兆円を超えているわけですね、四〇%近く。 Angry: 0.413 Disgust: 0.276 Fear: 0.546 Happy: 0.671 Sad: 0.268 Surprise: 0.674
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00:06:00 ~ 00:07:00 宇都隆史君
固定費です。これは、いわゆる約二十四万人という自衛隊員を抱えているわけですから、ほかの省庁に比べると物すごくここはウエートが重くのしかかってくる部分になるわけです。真ん中のピンク色でレイヤー状になっているところ、これの総額が約また二兆円ですね、一兆九千六百五十一億円あるんですが、これがいわゆる防衛費の特徴、歳出化経費と呼ばれるものです。まあ平たく言えばリボ払い、ローンですね。この横の軸を見ていただけると分かるんですが、ここにのっかってきている経費というのは、昨年度、その前の年度、前の年度と、最大今九年前まで遡れるわけですよね。そのときに契約した部分の、令和四年になったら払ってくださいよと言われるいわゆるリボ払い分がのってきているわけなんです。これも固定経費です。これが大体四〇%近くあるわけですね。 Angry: 0.569 Disgust: 0.425 Fear: 0.555 Happy: 0.469 Sad: 0.366 Surprise: 0.495
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00:07:00 ~ 00:08:00 宇都隆史君
そうすると、今年新規に新しい契約をする、例えば、もうミサイルが足りなかったから購入しようと、あるいは弾薬も足しておこうと、あるいは今年一年間で使う油代だと、演習、災害派遣に使うのも活動経費としてこれぐらいのっけておかなきゃいけない、その予算の総額たるや、一番下のオレンジなんですね。たった一兆円で我が国の防衛は年間を賄っている。ここがやはり足りな過ぎるんではないかというところが、我々自民党としても昨年の衆議院選挙の公約に訴えた対GDP比二%、これでは足りませんよというところの内訳になるわけです。こうしていくと、今度はこの表の右側の赤い部分を見てください。これが新規後年度負担といいまして、今年頭金として契約したんだけれども、来年度以降のリボ払いとして、まあローンとしてですね、予算を縛ってくる部分、それがもう二兆四千億に膨らんでいるわけですよね。 Angry: 0.514 Disgust: 0.365 Fear: 0.522 Happy: 0.516 Sad: 0.388 Surprise: 0.524
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00:08:00 ~ 00:09:08 宇都隆史君
つまり、防衛費というのは年々年々増額をしているように見えるんですが、実はこの固定費がかさんでくるものですから上がっていかざるを得ない、つまりオレンジの部分をきっちり確保できないわけですから上がっていかざるを得ないという、そういう構造的な問題を抱えているわけなんです。政府としては、ではこの課題をどうやって解決するのかという方向性として二つの方向を示しています。一つは、この国庫債務負担行為、つまり何年払いのローンをするのかというのをエキスパンド、引き延ばすわけですよね。引き延ばすということをすれば毎年毎年の払いの額というのは小さくなりますから、それで一つは対応しようと。もう一つは、この赤色で示した新規後年度負担総額、これをシーリングをはめちゃって、これ以上はお支払いしませんよというのを中期防、五年間の中でシーリングを掛けちゃおうと、こういうやり方をしているわけです。ところが、それは本当に実効性が伴うんですかと、問題の本質を履き間違えているんではないですかというのが私の今回の質問の本旨です。 Angry: 0.572 Disgust: 0.340 Fear: 0.532 Happy: 0.500 Sad: 0.352 Surprise: 0.496
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00:09:08 ~ 00:09:52 宇都隆史君
まずは、参考人に一つ目お聞きをします。二〇一九年に、防衛調達特措法改正で、これまで五年間の国庫債務負担行為が最高と言われていたのから、原則としては五年なんですけど、場合によっては十国と言われる十年間のいわゆるこの国庫債務負担行為ができるようになりました。つまり、今年の新規契約で十年後の予算まで縛れることになったわけですよね。これについて、まあ利点もあるかもしれませんが、問題意識、これをどのように捉えていますか。 Angry: 0.427 Disgust: 0.299 Fear: 0.451 Happy: 0.668 Sad: 0.378 Surprise: 0.540
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00:09:52 ~ 00:10:09 政府参考人(川嶋貴樹君)
防衛省でございます。お答えいたします。国庫債務負担行為の年限につきましては、財政法上は五か年、これが上限となっておりますところ、長期契約法では十か年度を上限としてございます。 Angry: 0.491 Disgust: 0.404 Fear: 0.440 Happy: 0.646 Sad: 0.396 Surprise: 0.514
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00:10:09 ~ 00:10:52 政府参考人(川嶋貴樹君)
長期契約の対象となる防衛装備品等につきましては、最長で十か年にわたって将来の債務負担が生じるという側面がございますが、他方、長期にわたる契約の締結によりまして、装備品等の調達コストを縮減するとともに安定的な調達に資するといった効果もございます。防衛省といたしましては、このように一定の効果が認められることを踏まえまして、引き続き、防衛力整備を計画的かつ効率的に行うため、必要がある場合には長期契約を活用してまいりたいと考えてございます。以上でございます。 Angry: 0.448 Disgust: 0.389 Fear: 0.485 Happy: 0.656 Sad: 0.435 Surprise: 0.481
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Angry: 0.338 Disgust: 0.301 Fear: 0.548 Happy: 0.470 Sad: 0.633 Surprise: 0.456
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00:11:02 ~ 00:12:00 宇都隆史君
ところが、これはこれまでも委員会の中でさんざん指摘をされてきた部分ですけれども、一つは、財政法上その考え方というのは理念にのっとっておるのかという部分ですね。もう一つは、その先の十年後まで予算を縛ることはこれ本当にいいのかと。予算の承認権、権限というのは、これは国会にあるわけですよね。我々が審議していないところまで既に、この今お配りしたペーパーによっても、もう二兆四千五百八十三億円分は今年の予算で通したんですけれども、新規後年度負担として来年度以降の予算を縛っている部分になっているわけなんです。これは、やはり問題意識として何かの解決法を考えなきゃいけないんだろうと思います。もちろん、十年間という長いスパンを許可してもらえたので、いろんなもののまとめ買いとか、そういうので一つ一つの装備品のコストを若干なり安くできたという成果も、それはそれで認識をしています。 Angry: 0.520 Disgust: 0.313 Fear: 0.520 Happy: 0.531 Sad: 0.358 Surprise: 0.547
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00:12:00 ~ 00:13:03 宇都隆史君
ただ、やはり、問題意識の原点というか本質を捉えた改革をこれやっていかないと、ずっとこれ苦労することになるわけですよね。それでは、もう一つの取組の新規後年度負担総額、これをシーリングを決めてしまおうということが本当に実態に即したというか、功を奏しているんでしょうか。今、我々が防衛省の方で保有、保有じゃないな、のっとってやっている現中期防衛力整備計画ですね、この今の現在の中期防から新規後年度負担総額というのが初めて明記をされました。十七兆一千七百億円ですね。つまり、五年間の中期防の間に、さっき言ったこの赤で示したここの部分、これの総額が十七兆一千七百億円を超えないように予算編成をしてくださいねということが中期防で初めて書かれたわけですよね、今から四年前に。 Angry: 0.371 Disgust: 0.303 Fear: 0.606 Happy: 0.548 Sad: 0.375 Surprise: 0.632
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00:13:03 ~ 00:13:33 宇都隆史君
で、今年は四年目の予算を成立しました。じゃ、これ、残額幾ら残っていますか。まずは中期防でここまで認めますよという防衛費の総額と新規後年度負担分の総額、それに対して、もしこれ来年まで続けていたとしたら令和五年度の予算の残額ってどれだけ残っていましたか。 Angry: 0.393 Disgust: 0.358 Fear: 0.561 Happy: 0.555 Sad: 0.434 Surprise: 0.569
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00:13:33 ~ 00:14:08 政府参考人(土本英樹君)
お答え申し上げます。まず、委員御指摘の契約額の関係の方でございますが、現行の中期防を実施するための新たに必要となる事業に係る契約額の総額十七兆一千七百億円ということでございます。それで、令和元年度から四年度まで、この四年間での契約額の総額につきまして、平成三十年度価格につきまして為替等の影響を考慮した仮の試算の額は、元年度から四年度までの四年間で十四兆二百二億円となります。 Angry: 0.362 Disgust: 0.334 Fear: 0.514 Happy: 0.667 Sad: 0.384 Surprise: 0.624
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00:14:08 ~ 00:15:16 政府参考人(土本英樹君)
したがいまして、この十七兆一千七百億円から十四兆二百二億円を引いた三兆一千四百九十八億円が残りの額となります。失礼いたしました。総額の方でございますが、まず、現行の中期防で実施される各年度の予算、予算の編成に伴う防衛関係費の総額の平成三十年度価格につきまして人件費や為替等の影響を考慮した仮の試算額は、まず元年から令和四年度までの四年間で二十一兆七千六百六十九億円となります。仮に現行の中期防の下で実施される各年度の予算編成に伴う防衛関係費の総額である二十五兆五千億から今申し上げました仮の試算額を差し引いた残額は三兆七千三百三十一億円となるところでございます。 Angry: 0.494 Disgust: 0.334 Fear: 0.618 Happy: 0.426 Sad: 0.347 Surprise: 0.598
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00:15:16 ~ 00:16:17 宇都隆史君
つまり、五年間で認められた総額があって、四年目までの本年度までは予算を成立した。じゃ、残り、認められる残りの残額は幾らだったかというと、三兆ちょっとしかないわけでしょう。来年、防衛予算組めないじゃないですか、そうしたら。こういう実態がやっぱりあるんですよ。なので、実は防衛関係者は、来年度本当にどうするんだ、これと、もう固定費だけで予算埋まっちまうぞと冷や冷やしていたら、この三文書を改定するというのでほっとして、じゃ、どうするんだと、来年からということが実態ですよね。なかなか防衛省からは言えないと思いますけれども。だから、実は本当にやらなきゃいけないのは、そのシーリングを決めるとか国庫債務負担行為の期間を延ばして一年度一年度払う固定経費を薄めるとかじゃなくて、本予算の額を上げなかったらこの構造的な問題というのは変わらぬじゃないですか。 Angry: 0.558 Disgust: 0.368 Fear: 0.537 Happy: 0.464 Sad: 0.411 Surprise: 0.491
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00:16:17 ~ 00:17:11 宇都隆史君
だから、我々は党としても、防衛費をきちんと増額する、二%近く増額していかなかったら絶対にこの問題点というのは解決しませんよということをお話ししているんですよね。ところが、今回成立した令和四年度予算も、何ですか、防衛力強化パッケージでしたっけ、つまり、国民に説明をしている仕方としては、昨年度の補正予算と今年の本年度予算を合わせて過去最大の総額ですよ、いい予算組めましたよなんてことを言っているんですよね。補正なんてそもそも入れるべきじゃないじゃないですか、財政上から考えたら。必要な経費というのは基本的には本予算に盛り込んで、そして、いわゆる元々計画になかったような緊急に必要となった部分を補正で組むというのが財政上の理念でしょう。 Angry: 0.641 Disgust: 0.338 Fear: 0.503 Happy: 0.455 Sad: 0.374 Surprise: 0.455
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00:17:11 ~ 00:18:01 宇都隆史君
なのにもかかわらず、これ財務省も良くないんですけど、今日財務省呼べないからしようがないんですけど、まあ副大臣来られているから聞いておいてくださいよ。財務省も良くないんですけれども、結局、本予算には付けずに補正で、からくりでうまくそっちで取ってくれと、そうすると全体の防衛費が伸びたようには見えないからという、こういうことをやっているわけですよね。ところが、補正で取ってしまったら、この補正で取った装備品の維持経費、整備に係るものというのは後から本予算にのってこないじゃないですか。だからやっぱり苦労するわけでしょう。だから昔は絶対に補正予算の中では正面装備品というのを購入させなかったわけじゃないですか。要求しても絶対認められなかった。ところが、このからくりで認めるようになっているのに味をしめちゃって、防衛省側が、一体となった予算ですよ、すばらしいでしょうなんということは言っちゃいけないんですよ、本来であれば。 Angry: 0.800 Disgust: 0.401 Fear: 0.424 Happy: 0.329 Sad: 0.462 Surprise: 0.310
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00:18:01 ~ 00:19:00 宇都隆史君
何でこんなところで取らなきゃいけないんだと、おかしいと、ただ背に腹は代えられぬと言うのはいいけれども、自分たちがこれどうでございますかみたいなことは絶対言っちゃいけないと思います。最後でございますけど、この予算の項目の中で最後の質問ですが、やっぱり必要なのは本予算できちんとした額を取っていかなきゃいけないんですよね。しかしながら、今、党の中でも議論していますけれども、対GDP比の二%ありきではないんだと、きちんと必要なものを積み上げた結果であるべきなんだという議論も確かに出てきます。ところがです、仕組み上、五年間の総額が決められちゃうじゃないですか、中期防で。例えば、今回の現中期防においては総額二十四兆と決まっているわけでしょう、二十七兆でしたっけ、二十七兆か。で、五で割れば大体五兆幾らって年間のシーリングってもう出ちゃうんですよ。 Angry: 0.574 Disgust: 0.308 Fear: 0.552 Happy: 0.422 Sad: 0.353 Surprise: 0.559
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00:19:00 ~ 00:19:50 宇都隆史君
だから、純粋に積み上げて、六兆、七兆、八兆って本当に積み上げて認めてくれるかといったら、そんなことやっちゃったらまた四年目、五年目に予算組めないという話になるわけじゃないですか。そうすると、二%規模を念頭に置いた五年間の最大規模のシーリングというのをきちんと設定してもらわなければ、到底じゃないですけれども二%なんて絶対到達できないし、もっと言うと、二%ありきで私は言っているんじゃないですよ、この表にあるように、本当に欲しいのはこのオレンジの部分でしょう。このオレンジの部分、いわゆる固定経費じゃない部分というのが取れないんじゃないですかというのが私の問題認識です。最後、この点に関して感想、防衛大臣の方からお願いします。 Angry: 0.675 Disgust: 0.297 Fear: 0.412 Happy: 0.402 Sad: 0.463 Surprise: 0.405
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00:19:50 ~ 00:20:03 国務大臣(岸信夫君)
大変鋭い御指摘をいただきましてありがとうございます。我が国の周辺を見回しますと、非常に軍事費を増加している国が集中しているわけでございます。 Angry: 0.422 Disgust: 0.256 Fear: 0.616 Happy: 0.471 Sad: 0.400 Surprise: 0.623
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00:20:03 ~ 00:21:09 国務大臣(岸信夫君)
我が国を取り巻く安全保障環境が非常に厳しい、これまでにないスピードで厳しさを増しているところでございます。その中で何より大切なことは、国民の命、暮らしを守り抜くということ、領土、領海、領空しっかり守るということ、そのために何が必要なのかをしっかり議論していく必要があるということだと思います。今年、抜本的に予算を見直していく、まずは新たな国家安全保障戦略、防衛大綱、中期防を見直していくわけです、策定していく中で、防衛費につきましても現実的な検討の結果として必要なものを積み上げてまいりたいと考えております。委員の御指摘も踏まえつつ、あらゆる選択肢を排除せずに現実的に検討し、防衛力を抜本的に強化してまいりたいと考えております。 Angry: 0.575 Disgust: 0.280 Fear: 0.540 Happy: 0.369 Sad: 0.462 Surprise: 0.466
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00:21:09 ~ 00:22:07 宇都隆史君
大臣、ありがとうございました。各年度の予算というのは、きちんと防衛省が積み上げて総額というものを作るんですよね。ところが、中期防の五年度の総額というのはこれ五年間を全部積み上げるなんて作業しませんから、ある意味これは政治的に決定をしていくラインなんですよ。これをやっぱり我々政治の方がきちんとやらないと、やっぱり防衛省、一生懸命頑張ってくれている内局部員だったり、それから陸海空の自衛官もきちんと防衛力を整備していけないと。我々のこれは努力のところでもありますけど、是非大臣、そういったことを念頭に置きながら、この年末までの策定作業も含めて御指導いただきたいと思います。さて、もう一つの課題、質問に移りたいと思いますが、イージス・アショアの事業断念、そして、その後このイージス・アショアをどうしていくのかということに対する強い疑問です。 Angry: 0.497 Disgust: 0.335 Fear: 0.399 Happy: 0.576 Sad: 0.528 Surprise: 0.420
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00:22:07 ~ 00:23:03 宇都隆史君
御案内のように、この令和二年度の事業におきましてイージス・アショア事業というのは断念をされました。元々このイージス・アショアというのはなぜ必要だったのかという導入の意義に対して、防衛省側は三つの意義があるのでこれを導入するというお話をされていました。一つは、これ当初、北朝鮮のミサイルを念頭に置いていたんですね。北朝鮮のミサイルから日本全土を時間的にもエリア的にもくまなく防護するためには、今の体制じゃなくてこういう固定型の地上配置イージス・アショアみたいなのを二か所に設置すればそれがうまくいくと。これが一つ目。二つ目は、これがなかったときは、いわゆるイージス艦から発射型のミサイルで、船の上で第一段階の守りをしていましたよね。 Angry: 0.498 Disgust: 0.315 Fear: 0.492 Happy: 0.562 Sad: 0.359 Surprise: 0.603
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00:23:03 ~ 00:24:23 宇都隆史君
それが海上自衛隊の船を三つ固定的にずっと配置をしていたものですから、それが非常にもったいないと。別にイージス艦というのはこのミサイル対応するだけに造られた船ではありませんので、本来であれば、機動をしながらいろんな警戒監視、任務に使える船なんですよね。ところが、来るか来ないかも分からないミサイルを同じところにずうっととどまってレーダーを出し続けながらぼうっと待っているって、これは無駄だろうと、これが二つ目でしたです。三つ目は、やっぱりそういうことをさせているものですから、海上自衛隊の隊員、船乗りたちに対するロードが非常に高いので、陸上勤務であればもう少しこれは軽減されるんではないかということで、陸上自衛隊に持たせようということでやっていたわけですよね。配備の場所に関して初めから疑義を申し上げておりました。党の方からは、安直に陸上自衛隊が持っている自分たちの自前の土地を使うのではなくて、運用上ここしかないんだという土地をきちんと策定した上で、その説明を住民にするべきだという話をしていたんですけれども、結果としては、いわゆるブースターが落ちてくるその危険性を排除できないという住民の反対によってこの断念をしたわけですよね。 Angry: 0.528 Disgust: 0.303 Fear: 0.536 Happy: 0.448 Sad: 0.402 Surprise: 0.501
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00:24:23 ~ 00:25:10 宇都隆史君
かつ、それだけではなくて、もしそれ、そのブースターを様々なシステムによってコントロールをして思いどおりの場所に落とそうとすると、約プラスで二千億ぐらいでしたっけ、更なるコストが掛かってくるかもしれない。そして、それをするとまた更に開発に時間が掛かるので、配備まで相当な時間が掛かる。これはもうしようがないということで事業断念をするわけですよね。そして、今は、その使うはずだったレーダーを新しい船に載せて、既存の船じゃないですよね、自前で全部日本でそれを造り込んで、自前の船に載せて海上自衛隊にそれを運用してもらってやろうとしているんですけど、そもそも論で、最初に言っていた理念と全然変わってきているじゃないですか。 Angry: 0.374 Disgust: 0.291 Fear: 0.588 Happy: 0.507 Sad: 0.457 Surprise: 0.593
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00:25:10 ~ 00:26:09 宇都隆史君
もう北朝鮮のミサイルだけの対応というのを念頭に置いているわけじゃなくなった、そういう戦略環境になってきているわけだし、これができるようになったとしてもこの船二隻自体はずっと張り付けになっちゃうわけだし、そうなると、海上自衛隊要員、この艦船要員のいわゆる彼らに与えているストレスというものの排除にもならないと。しかも、本当にコストが、そのイージス艦を、地上イージス・アショアを配備するのにプラスコストが二千億掛かるという話ししていたんですけど、それ以下に収まる公算があるんですか。いまだに予算要求できていないじゃないですか、ずっと事項要求だけで。しかも、いつ配備できるかとも決まっていない。この辺りの件に関して、参考人でもいいですけど、どうお考えですか。 Angry: 0.690 Disgust: 0.350 Fear: 0.521 Happy: 0.327 Sad: 0.414 Surprise: 0.487
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00:26:09 ~ 00:27:17 国務大臣(岸信夫君)
イージス・アショアの断念の件につきましては、経緯は今委員から御紹介あったとおりでございます。イージス・アショアは、全国の防衛体制の強化、ロフテッド軌道、同時複数の弾道ミサイル攻撃への対処能力の向上といったBMDの能力の抜本的な向上を図っていくこと、また、海自のイージス艦がBMD任務に専念せざるを得ないという状態を解消して、我が国の対処能力、対処力、抑止力を一層強化していくことといった必要性の下で導入を進めていたものであります。イージス・アショアは先ほどのように断念をしたものの、これらの課題は依然として存在していることから、二〇二〇年六月に配備プロセスの停止を表明して以降、防衛省全体として代替案の検討を行いました。 Angry: 0.496 Disgust: 0.259 Fear: 0.493 Happy: 0.490 Sad: 0.500 Surprise: 0.502
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00:27:17 ~ 00:28:25 国務大臣(岸信夫君)
その中で、やはり適当な代替地がなく配備は困難との結論に至る一方で、陸上配備のイージス・アショアの構成品の洋上プラットフォームへの搭載に係る技術的実現性を確認できたこと等を踏まえて、イージスシステム搭載艦二隻を配備することといたしました。その上で、経空脅威が多様化、複雑化している厳しさ、厳しい安全保障環境に対応できるアセットとなるように、搭載機能や可動率など幅広い項目について更なる検討を進めているところであるため、確たる経費やスケジュールをお答えできる段階にはありませんが、スケジュールにつきましては、通常の大型艦艇の取得プロセスによる場合と比較してより早期に就役させる工夫ができないか、私からも関係部署に指示をしているところであります。 Angry: 0.367 Disgust: 0.209 Fear: 0.614 Happy: 0.511 Sad: 0.348 Surprise: 0.637
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Angry: 0.526 Disgust: 0.330 Fear: 0.458 Happy: 0.471 Sad: 0.563 Surprise: 0.420
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00:28:35 ~ 00:29:09 宇都隆史君
大臣、なかなかお答えしづらいところを答弁していただいて申し訳なかったんですけれども、結局これは、この事業を断念してしまうと、米国と契約をしてしまったレーダーをどうすべきなのかというそこに、非常に政治的案件になってしまったというところが本質なんじゃないでしょうか。千七百億円の支払契約をし、もしこれを破棄するということになれば違約金も発生するかもしれないというような話があって、事業は断念しつつも、何とかこのレーダーを使う方向性がないかというのを探した。 Angry: 0.451 Disgust: 0.205 Fear: 0.561 Happy: 0.234 Sad: 0.694 Surprise: 0.449
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00:29:09 ~ 00:30:11 宇都隆史君
結局、政治案件を制服組、特に海上自衛隊に押し付けただけの案件だと、私はそういうふうに今でも思っています。実際、それが、コストも安くなり、あるいは使い勝手も良く、本当に国民の安全を守るために価値のあるものになればいいんですけれども、本当にそうなるのかなと。戦略環境は大きく変わってきていますですよね。この事業を進めようとしたときに比べて、ミサイルも新たないろんなミサイルが出現してきています。極超音速ミサイルであったりとか、いろんな軌道を変えて飛んでくる不規則軌道のミサイルですね、こういったものには、我々が今持っている装備品だけではなくて米国が持っている装備品も含めてもまだ開発途上で、対処不可能なミサイルっていっぱい出てきているわけです。だから、この新しいイージス搭載艦を仮に早く造ることができて二つ海に浮かべたとしても、対処不能なミサイルってもういっぱいあるわけですよ。 Angry: 0.597 Disgust: 0.417 Fear: 0.404 Happy: 0.539 Sad: 0.422 Surprise: 0.419
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00:30:11 ~ 00:31:10 宇都隆史君
更に言えば、対処可能なミサイルであっても、向こうは数を持っています。これ、北朝鮮の相手だけするわけではないですよね、今後。今後はロシアの対応も、あるいは中国の対応も念頭に置きながら新しい戦略、防衛戦略を考えていかなきゃいけない。そうすると、そもそも論で数が全然足りない。全部撃ち落とすことなんかできない。この海に浮かべる船では日本全土をカバーできます、カバーしますと言っていますけれども、それは弾数にもよりますよね。そして、二段目の防御というのはペトリオットミサイル、航空自衛隊が持っている、これに委ねることになっていますけど、そもそもペトリオットミサイルは日本全国をカバーできるだけの装備数保有していないじゃないですか。だから、これは欺瞞なんですよ。国民の皆さんに対して、二段構えで絶対全て二十四時間撃ち落とせることができますよというようなふりをしているだけで、実際そんなことは不可能なんです。 Angry: 0.596 Disgust: 0.403 Fear: 0.505 Happy: 0.425 Sad: 0.447 Surprise: 0.468
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00:31:10 ~ 00:32:12 宇都隆史君
まさに、イージス、地上イージス・アショアを配備するときに、大丈夫ですよと、ブースターは皆さんのところには落ちませんというような間違った話をしてしまったのと全く一緒、守れないところは絶対出てくるんです。だからこそ、新しい戦略環境の中で、守れないのであれば、相手が撃たないようにするための抑止力は何が必要なのかということで、我々も一定程度の攻撃力を持たなきゃいけないという、そういう議論に突入していっているわけじゃないですか。そこのところをきちんと踏まえながらやらないと、この事業を継続していって、仮に、少なくともこれ絶対三年、四年でできる話じゃないですから、まあ五年以降、十年そこらになってそういうものができるのかもしれませんけれども、できたときには物すごく陳腐な装備品、しかも、それの維持経費は掛かりながら、一旦造った以上捨てるわけにもいかず、それにある一定程度の海上要員を割かなきゃいけないという大変なお荷物になってくる気がしてなりません。 Angry: 0.570 Disgust: 0.393 Fear: 0.526 Happy: 0.405 Sad: 0.469 Surprise: 0.390
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00:32:12 ~ 00:33:04 宇都隆史君
実際、そういう声、現場には物すごくあります。例えばなんですけれども、これレーダー自体はセンサーとしては物すごくいいんですよね。太平洋の洋上の警戒監視機能、今ないじゃないですか。現大綱において太平洋も警戒監視機能を付加していくということで、今いろいろな事業を前に進めようとしていますよね。案としては、航空自衛隊が持っている移動警戒レーダー持っていく云々の話が出ていますけど、全体で五つのアセットしかなくて、レーダー換装事業もやらなきゃいけないのにどうやって持っていくんです。現場ではまだそういう話も決まっていないというふうに聞いていますけど。例えばですけど、この新しい新造艦に載せるSPY7レーダーを、レーダーとしては性能はいいわけですから、地上配備型として太平洋上の警戒監視機能レーダーとして活用するという案もできるんですよ。 Angry: 0.459 Disgust: 0.282 Fear: 0.574 Happy: 0.458 Sad: 0.432 Surprise: 0.569
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00:33:04 ~ 00:34:15 宇都隆史君
考え方によっては、効率よく今持っているものを、違約金を発生させないように、国民の暮らし、安全を守るためにプラスに活用することは幾らでもできるわけですね。大臣、これ最後に是非お聞きください。シビリアンコントロールというのは、政治が軍をコントロールすることじゃありません。政治と軍事の関係をコントロールすることです。二つのことを我々は、そのシビリアンコントロールにおいては危険な状態に陥らないように、よく考えながらうまくコントロールしなきゃいけません。二つのことというのは、軍事が政治に対してある一定程度の力を持ちながら政治介入をしてしまうこと、これは過去の大きな反省点なわけですよね。もう一つ危険視しなきゃいけないのは、まさに今防衛省が起こっていること、本来運用上やらなきゃいけないことを、政治的な案件あるいは政局も含めたいろんな政治的なことにのまされてしまうこと、それに対して、運用上の本来必要だとか、そうであってはならないというのが全く言えない状態になってしまっていること、これをきちんと適正にお互いに物が言えるような状態にしなきゃいけないと思います。 Angry: 0.610 Disgust: 0.353 Fear: 0.468 Happy: 0.480 Sad: 0.386 Surprise: 0.465
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00:34:15 ~ 00:35:11 宇都隆史君
年末までの改定文書、是非これに向けても、これで恐らく戦い方とかいろんなものが抜本的に変わってくると思います。岸田総理もあらゆる選択肢を排除するなという指示を出しています。こういった過去の戦略環境の中で進めようとしていた、しかも、まだ物はできていない事業ですから、これ、もう一度見直しの可能性は十分にあると思います。岸大臣、是非、もう一度腹を割って、運用者である海上自衛隊にどういった体制が本当にいいのかということをよくお聞きになった上でいろんな方向性を進めていただきたいと思います。大臣に、感想で構いませんので一言お願いします。 Angry: 0.448 Disgust: 0.289 Fear: 0.413 Happy: 0.647 Sad: 0.469 Surprise: 0.456
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00:35:11 ~ 00:36:11 国務大臣(岸信夫君)
防衛省としては、現在の我が国のBMD能力の抜本的な向上、それから海上戦力の有効活用による我が国の対処能力、対処力、抑止力の強化、また多様化、複雑化する経空脅威の対処といった必要性を踏まえてイージス搭載艦の整備を進めていく必要があるというふうに考えていたところでございます。この結論は、内部部局、防衛装備庁、各幕僚監部の関係部局がしっかりと参画する形で、課長レベルから次官、幕僚レベルに至るまで集中的に議論を重ねて、私の下で議論を整理しつつ方針を決定するといったプロセスを経て、全体として、防衛省全体として得た結論であります。 Angry: 0.620 Disgust: 0.309 Fear: 0.636 Happy: 0.430 Sad: 0.299 Surprise: 0.517
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00:36:11 ~ 00:37:02 国務大臣(岸信夫君)
現在も同艦の検討状況について逐次報告を受けていますが、我が国の防衛にしっかりと貢献できるものとなるように海上幕僚監部を含む関係部局が前向きに検討しているところであり、私の指示で防衛省全体としてイージスシステム搭載艦を早期に就役させられるように努力しているところでございます。その中で、委員の御指摘を踏まえてしっかり、我が国の領土、領海、領空、そして国民の命、安心、安全な暮らしをしっかり守り抜くことができるような体制をつくってまいりたいと考えております。 Angry: 0.535 Disgust: 0.240 Fear: 0.421 Happy: 0.564 Sad: 0.486 Surprise: 0.480
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00:37:02 ~ 00:38:09 宇都隆史君
大臣、ありがとうございました。私は、岸田政権の最大のいいところは、総理は聞く耳というお話ししていますけど、いろんな方針があったとしても、いろんな環境の変化、あるいは状況が変わったときに、過ちて改むるにはばかることなかれと、ぱっと方針を切り替えて正しい方向にすぐ戻す、その決断力が私は本当にすばらしいというふうに思っています。かつてこうやって決めたことだから、あれだけ苦労してここまで持ってきたんだからというふうに是非固執せずに、状況が変わっているのに対して何が本当にベストなのかということを是非見出していただきたいと思います。最後に、外務省の方にお話をちょっと、三問目の話を持っていきたいんですが、AUKUSに日本を組み入れるといった報道がございました。官房長官もそんな事実はないというふうな話をしていましたし、米国等々からも公式にそういうのを打診したことはないという発言もございます。先日、自民党の安全保障調査会に、米国の情報局長官を務められたデニス・ブレアさんがやってこられて、我々に、今の日本に何が必要なのかというお話をしてくださいました。 Angry: 0.519 Disgust: 0.233 Fear: 0.389 Happy: 0.579 Sad: 0.480 Surprise: 0.479
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00:38:09 ~ 00:39:02 宇都隆史君
サイバーインテリジェンスの話をしたんですけど、ブレアさんいわく、日本のサイバーインテリジェンスはテリブルだと言っていました。全くひどいと。こんなものができない状況の中で、絶対にファイブアイズには入れないと。ファイブアイズに入れないということは、AUKUSなんかに入れないですよね。だから、これ、どこの希望的観測でこんな報道が出てきたのかは分かりませんけれども、それはそれで真実の報道ではなかったと。ただし、これから日本は、我が国の守りのためにも、そして太平洋アジア地域の安定のためにも、重層的な国の枠組み、もっと言いますと安全保障を議論できる枠組み、これをつくっていかないといけないと思います。幸い、ウクライナにとってはバックにNATOがありました。日本にはないんですね、周辺には。 Angry: 0.561 Disgust: 0.299 Fear: 0.514 Happy: 0.420 Sad: 0.484 Surprise: 0.501
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00:39:02 ~ 00:39:54 宇都隆史君
唯一日米同盟があるだけ。そうではなくて、今クアッドもつくっていますけれども、クアッドであったりとか、あるいはFOIPでもいいです、AUKUSでもいいです。あるいは、国連改革をするときにつくったG4、毎年毎年G4会議をやっているみたいですけれども、そういった会議体を利用してもいいです。ただ、そのそれぞれのレイヤー状になっている重層な会議体を外務だけの話合いの会議体にするんではなくて、そこにやっぱり防衛側も引き込んで2プラス2をやったり、あるいは、今日副大臣来られていますけど、鈴木副大臣が音頭取って副大臣会合をやったっていいんですよ。こういったレイヤー状の会議をする努力というのを是非外務省に期待したいと思いますが、外務省の見解をお願いします。 Angry: 0.424 Disgust: 0.247 Fear: 0.404 Happy: 0.684 Sad: 0.448 Surprise: 0.547
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00:39:54 ~ 00:40:10 副大臣(鈴木貴子君)
まさに委員も今ほど御指摘といいますか、触れていただきましたように、このAUKUSでありますけれども、自由で開かれたインド太平洋、この実現に向けて、同盟国、同志国、様々な協力を進めているところであります。 Angry: 0.248 Disgust: 0.135 Fear: 0.368 Happy: 0.846 Sad: 0.488 Surprise: 0.611
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00:40:10 ~ 00:41:06 副大臣(鈴木貴子君)
このAUKUS自体がそのインド太平洋地域の安定と平和に資するものであると日本としても認識をしているところであり、この取組自体を支持をしております。また、日本としましても、米国もそうでありますし、またオーストラリア、そしてまたイギリス、それぞれバイの関係もありますし、またマルチの関係、委員御指摘のように、様々なレイヤーの、多重な、また多角的な連携というものが、今のこの複雑で非常に不透明な国際情勢の中で非常に重要になってくると、こういった危機感、そしてまた問題意識、そして重要性というものは外務省としても共有をさせていただいているところであります。引き続き、こういった既存の枠組みもそうでありますし、何よりも日本のリーダーシップの中で、引き続き、国際社会、また関係国、同志国、同盟国と連携をしてまいりたいと思います。 Angry: 0.338 Disgust: 0.224 Fear: 0.432 Happy: 0.711 Sad: 0.544 Surprise: 0.468
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00:41:06 ~ 00:42:16 宇都隆史君
鈴木副大臣、ありがとうございました。是非、せっかく政務に就いているんだから、外務省よく指導をして、今までの慣習にとらわれず、こういうこともやってみようとどんどん提案をして頑張ってください。そして、防衛省側、答弁は求めませんけれども、是非こういった会議で、クアッドも防衛相会談、今やったことないじゃないですか。G4でもやっていないんですよ。こういうときにやっぱり防衛相会談、まあ防衛相会談が最初からぎらつくというんだったらその下でもいいじゃないですか、事務方の会合でも。こういうレイヤー状のものを是非つくっていく努力をお願い申し上げまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 Angry: 0.459 Disgust: 0.285 Fear: 0.357 Happy: 0.680 Sad: 0.489 Surprise: 0.490
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00:42:16 ~ 00:43:05 大野泰正君
自民党の大野泰正であります。続きまして質問をさせていただきたいと思いますが、今日は、四月一日にJICAの理事長さんが替わられて、田中理事長さんが御就任になりました。決算という場ではありますが、やはり今の社会情勢の中、国際情勢の中でJICAのしっかりとした働きをこれからまたしていただかなきゃいけない、そういう思いを是非聞かせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。あっ、ちょっと待ってください。また、田中理事長さんにおかれましては今回が二回目の御就任ということで、前回から比べると随分国際的な状況が変わっていると思います。コロナの感染症やウクライナの本当に侵略、こういうことが起こっている。 Angry: 0.420 Disgust: 0.288 Fear: 0.463 Happy: 0.614 Sad: 0.462 Surprise: 0.570
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00:43:05 ~ 00:44:01 大野泰正君
本当に信じられないことではありますが、まずは、現在のコロナ感染症やウクライナ侵攻等の世の中の変化が特に途上国に及ぼしている影響について理事長はどのように認識されているのか、そして、JICAとしてウクライナへの支援を始め様々な影響が及んでいる途上国への支援についてどうお考えなのかをお聞かせいただきたいと思いますが、先ほども申し上げましたとおり、理事長は、一度理事長をされて外へ出られて、そして今回、まさに満を持してだと思います。外へ出ていろんなものを俯瞰して見られたり、いろんな目で見られて、JICAのことをお考えになって満を持してだと思いますので、そういう思いも含めてお話しいただければと思います。よろしくお願いいたします。 Angry: 0.399 Disgust: 0.238 Fear: 0.401 Happy: 0.658 Sad: 0.522 Surprise: 0.452
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00:44:01 ~ 00:45:05 参考人(田中明彦君)
先ほど先走って申し訳ございませんでした。四月一日に二度目としてJICAの仕事を務めさせていただくということになりました。前は二〇一二年の四月から二〇一五年の九月で三年半でありますけれども、もう一度この仕事をさせていただけること、大変名誉で光栄なことと存じております。今回もできる限り頻繁に現場に出かけて、現地の指導者と会談し、あるいは現地の人々と話し合って、それからJICAの関係者、協力隊の皆さんとも話し合いながら日本の開発協力を推進し、日本国内外でも発信に努めてまいりたいと思っております。前、務めておりました二〇一二年から二〇一五年までの世界もそれほど容易な世界だったわけではございませんが、やはり現在ほど世界システムの構造変容というものが大きくなっているときはなかったように思います。 Angry: 0.324 Disgust: 0.307 Fear: 0.537 Happy: 0.498 Sad: 0.587 Surprise: 0.536
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00:45:05 ~ 00:46:05 参考人(田中明彦君)
現在のこのパンデミックとウクライナ戦争という言わば複合的危機は全人類への脅威であり、とりわけ開発途上地域の最も脆弱な部分に甚大な影響を与えているものと認識しております。まず、ウクライナ戦争でありますけれども、ウクライナの人々、これは国にとどまる人も国外に避難した人も最も脆弱な状況に置かれていると思っております。JICAの使命は、そういう脆弱な人々に寄り添って、復興と持続的な発展に向かうための道筋を付けていくことだと認識しております。まずもってはウクライナの国家基盤を支える協力、それから難民、避難民を受け入れている周辺国への協力、それから将来ウクライナにおける復興支援を推進すること、この三つが今のJICAの役割だと思っております。 Angry: 0.412 Disgust: 0.349 Fear: 0.566 Happy: 0.516 Sad: 0.409 Surprise: 0.546
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00:46:05 ~ 00:47:10 参考人(田中明彦君)
現在、JICAでは、モルドバやポーランドに調査団を派遣して、紛争終結後に政府と緊密に連携して速やかに協力を展開するにはどうしたらいいかということを鋭意努力しているところでございます。ウクライナについては、これまでもJICAは、生活とか環境改善とかガバナンスの部分で二十五年以上も協力関係を持ってまいりました。日本に受け入れた研修員は九百人近くになります。それから、直近でも、戦争始まる前までは公共放送とか廃棄物分野などでの協力を行ってまいりました。信頼関係できていると思いますので、今後もウクライナの民主的な発展に全力を尽くしてまいりたいと思います。言うまでもなく、このウクライナへの侵攻というのは力による一方的な現状変更の試みでございまして、これをそのまま放置しておくことは、ヨーロッパのみならずアジア太平洋や他地域への影響を及ぼす可能性がございます。 Angry: 0.367 Disgust: 0.313 Fear: 0.464 Happy: 0.654 Sad: 0.468 Surprise: 0.532
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00:47:10 ~ 00:48:09 参考人(田中明彦君)
その観点からも、ウクライナへの協力というものは民主主義体制をより強靱にするための重要な取組であると認識しております。さらに、この戦争自体は、ウクライナやロシアからの小麦が輸出しにくくなるということで、世界経済の回復にも大変大きな影響を及ぼしております。日本が、日本政府が進めてまいっております自由で開かれたインド太平洋という構想は依然として大変重要であります。このインド太平洋地域は、コロナ後の世界においても、最もダイナミックな発展の可能性を持っている二十一世紀の世界経済の重心となっている地域であります。他方、この地域には、政治的不安定とか紛争、気候変動による社会的、経済的脆弱性など、開発課題も大変多くございます。 Angry: 0.395 Disgust: 0.272 Fear: 0.578 Happy: 0.506 Sad: 0.417 Surprise: 0.583
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00:48:09 ~ 00:49:02 参考人(田中明彦君)
この発展の可能性を最大限発揮するために、この地域をできる限り自由で開かれたものにしていかなければならないと思っております。御案内のとおり、日本は東南アジアとか南アジアで大変信頼を受けている国でございます。こういう信頼をベースにして、JICAでは、途上国のパートナーとして、ハード、ソフト両面のインフラ整備、サプライチェーンの構築、海上保安能力の強化、サイバー空間の安全保障、金融システムの強化など、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて取組を一層強化してまいりたいと思います。前回のJICA勤務から六年半たったわけですけれども、その間にも、そのウクライナ戦争以外にもいろいろなことが起こっております。 Angry: 0.446 Disgust: 0.263 Fear: 0.519 Happy: 0.579 Sad: 0.398 Surprise: 0.584
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00:49:02 ~ 00:50:03 参考人(田中明彦君)
二〇一五年に採択された持続可能な開発目標、SDGs、これは人間中心の開発、それから誰一人取り残さないというようなその心構えに基づいて行われていますけれども、このようなSDGsに表れている考え方は、開発協力大綱にも明示された、あるいはJICAのミッションの一つでもある人間の安全保障というものの精神に共通するものであります。ただ、いろいろな状況、難しい問題は起きております。SDGsの目標の一番、一丁目一番地は極度の貧困の撲滅でありますが、これはMDGsの期間かなりいい成績を遂げておりまして、二〇一五年には一九九〇年と比べて極度の貧困人口、半分になったんですね。ところが、これが二〇二〇年に、二十一世紀に入ってから初めて増加に転じております。 Angry: 0.334 Disgust: 0.328 Fear: 0.580 Happy: 0.540 Sad: 0.438 Surprise: 0.591
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00:50:03 ~ 00:50:43 参考人(田中明彦君)
SDGsの二、栄養不足とか飢餓の状況もまた悪化しております。こうした状況の中で、私どもJICAは、人間の安全保障の観点から、より脆弱になった地域の、私ども創造的復興と言っておりますが、ビルド・バック・ベターということを推進してまいりたいと思います。SDGs、気候変動、新型コロナ、そしてFOIPといったそれぞれ異なる取組を結び付け、戦略的かつ包括的にアプローチして良好な国際環境の構築に貢献してまいる所存でございます。 Angry: 0.230 Disgust: 0.251 Fear: 0.516 Happy: 0.633 Sad: 0.543 Surprise: 0.558
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00:50:43 ~ 00:51:13 大野泰正君
ありがとうございます。本当に、まさに気合が入っていらっしゃるなというのを改めて感じるわけですけれども、特にこれからの世の中にといいますか、この地球において、JICAのといいますか、本当に活躍が日本のプレゼンスも高めることになりますし、大変に重要な時期になされたということでありますので、是非お体に気を付けて御活躍をお願いしたいと思います。 Angry: 0.188 Disgust: 0.182 Fear: 0.316 Happy: 0.862 Sad: 0.641 Surprise: 0.535
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00:51:13 ~ 00:52:04 大野泰正君
先ほどインド太平洋とかいろんなお話もございましたが、私も、二〇一八年だったと思いますが、この参議院のODAの視察でジブチに伺わせていただきました。あそこは気温が五十度以上にもなるというような中でありまして、本当に厳しい環境の中ではありますが、その際、本当に一生懸命頑張っている皆さんに現地でお目にかかることができました。協力隊の皆さんであります。それこそ、五十度以上といいながらも、エアコンもない状況の中で頑張っていらっしゃるわけで、我々がいるところまでその報告ということで来ていただいたわけですが、バスに乗ってきたわけではありません、バスにつかまって来てくれたんです。 Angry: 0.371 Disgust: 0.260 Fear: 0.451 Happy: 0.615 Sad: 0.566 Surprise: 0.507
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00:52:04 ~ 00:53:22 大野泰正君
外につかまって三時間、何とか自分の身を守りながら、私たちにその報告をするために来てくれました。彼らの足を見たら、本当に虫刺されだらけで、大丈夫なのかな、それこそマラリアだ、いろんな厳しい、日本にはいないような虫がいる中で刺されている姿を見て、でも、その中で本当にたくましく頑張っている彼らを見て何より頼もしく思いましたし、その目の輝きに本当に心から、この人たちに私たちはこの日本もっともっと背負ってもらいたいなという思いも強く思いました。今、帰国後の彼らの就職といいますか、ということに関しては一生懸命大変やられていると思います。しかしながら、国際機関でこれから日本がより一層プレゼンスを上げて本当に世界の平和にもっともっと貢献していくためには、やはりこの協力隊から帰ってきた人たちがもう一度修学して学士や博士の資格を取らないと、なかなか国際機関というのは今しっかりと働く場を与えてくれるわけではありません。 Angry: 0.275 Disgust: 0.194 Fear: 0.446 Happy: 0.585 Sad: 0.660 Surprise: 0.530
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00:53:22 ~ 00:54:22 大野泰正君
やっぱり、この点を私はもっともっと強力に推し進めるべきだと思っています。そのためにも、JICAの皆さんが、その彼らの帰国後、又はそのまま現地でもいいわけですけれども、この修学に対してもっと今まで以上に支援をすることが日本にとって大変重要なことになると思います。本当、彼らのこのコミュニケーション能力といいますか人間力、これは日本の宝だと思います。私は、この点について、本当に理事長、今度の期間の間に是非より一層しっかりとしたそういう流れをつくっていただいて、彼らの活躍の場をつくっていただきたいし、それによって日本が本当に国際社会の中でプレゼンスを上げ、しっかりと働いていけるようにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 Angry: 0.422 Disgust: 0.236 Fear: 0.432 Happy: 0.555 Sad: 0.522 Surprise: 0.538
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00:54:22 ~ 00:55:07 参考人(田中明彦君)
大野先生、JICA海外協力隊への評価と御関心、誠に感謝申し上げたいと思います。大野先生、ジブチに視察されたときに、お土産プロジェクトとか、それから日本の無償資金協力で整備されたフクザワ中学校というのがあるんですけれども、ここに先生御協力いただきまして本当にありがとうございます。国際協力の現場を御覧になっていただいて、共感し、後押ししてくださる先生がいらっしゃるということ、大変心強いと思っております。私も、前の在任期間中、世界各地で協力隊員との話合いを持って、活動現場を見て、いつも頼もしく感じていたところであります。 Angry: 0.290 Disgust: 0.177 Fear: 0.350 Happy: 0.718 Sad: 0.632 Surprise: 0.505
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00:55:07 ~ 00:56:05 参考人(田中明彦君)
今後の展開なんですけれども、残念なことに、二〇二〇年三月に約二千人規模の協力隊は一斉帰国をしました。これを今、何とか早く現場に戻っていただきたいと。当然派遣先の感染状況とか医療体制とか治安状況等を見極めなければいけませんけれども、三月三十一日までの時点で、現在四十か国に四百四十六名を派遣いたしました。今後も、協力隊員の健康、安全に十分留意しながら、何とか二〇二三年度末には従前の二千人規模の派遣規模にしたいと思っております。帰国後の進路、経験を生かすということは大変重要なことでございます。協力隊経験者というのは、異文化環境で鍛えられたグローバル人材というふうに言ってよいと思います。 Angry: 0.379 Disgust: 0.343 Fear: 0.498 Happy: 0.554 Sad: 0.507 Surprise: 0.536
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00:56:05 ~ 00:57:09 参考人(田中明彦君)
国内各地域の国際化や多文化共生の推進に貢献することができる貴重な存在であると思っております。JICAでも、この協力隊の皆さんのその後の進路について、最近では地方自治体でのOJTをやるようなグローカルプログラムというようなのを事前に行ったりすることで進んでおります。それから、大野先生おっしゃっていただいた国際機関等での活躍のための帰ってきてからの大学院等への進学ですが、これも大変重要な御指摘だと思っておりまして、現在、内外の大学院への進学を志望する協力隊経験者を対象とした奨学金制度というのに予算措置をいたしまして、二〇二一年度が初年度なんですけれども、十一人にこの奨学金を給付したところでございます。 Angry: 0.266 Disgust: 0.210 Fear: 0.438 Happy: 0.731 Sad: 0.486 Surprise: 0.623
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00:57:09 ~ 00:57:30 参考人(田中明彦君)
こうした支援を通じて、JICA海外協力隊経験者が帰国後も、国際機関、国際協力の現場や日本国内の国際化、多文化共生等の現場で貴重な戦力として日本社会に貢献できるように引き続き取り組んでまいりたいと思います。 Angry: 0.459 Disgust: 0.281 Fear: 0.424 Happy: 0.620 Sad: 0.533 Surprise: 0.472
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00:57:30 ~ 00:58:06 大野泰正君
ありがとうございます。ちょっと御協力させていただいたことは事実ですが、それも本当に、彼らを見て、彼らの思いにやはり少しでもという思いでありまして、彼らが私を動かしただけで、本当に私が自分からやったわけでも何でもありません。彼らのすばらしさというのは、是非、本当皆さんにももっともっと知っていただきたいなと思いますので、そしてまた、日本というのは、どうしても一年、二年遅れると就職や何かにもどうしても損を来す場合もあります。 Angry: 0.236 Disgust: 0.216 Fear: 0.309 Happy: 0.767 Sad: 0.743 Surprise: 0.422
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00:58:06 ~ 00:59:16 大野泰正君
そういう中でも勇気を持って途上国へ頑張って行ってくれている彼らですので、もっと私はしっかりとした支援を、そしてしっかりとした評価をしてあげていいのではないかな、それが必ず未来の日本の力になってくると思いますので、より一層皆さんのお力添えをお願いしたいと思います。コロナの感染症がまだまだ、何とかみんなで頑張ってはいるものの、収束が完全に見えているわけではない状況であります。現在のJICAの活動状況や途上国におけるコロナの感染症対策への支援、先ほどもありましたけれども、もっと必要なのではないかとも思いますし、このコロナ後の世界における、アフターコロナといいますか、ウイズコロナかもしれません、そういう中でのJICAの役割、取組について、是非理事長のお考えを最後にお聞かせいただければ有り難いなと思います。 Angry: 0.249 Disgust: 0.243 Fear: 0.374 Happy: 0.676 Sad: 0.696 Surprise: 0.446
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00:59:16 ~ 01:00:09 参考人(田中明彦君)
この地球規模での新型コロナを封じ込めて安心、安全な暮らしを取り戻すためには、先進国だけでなく途上国における取組が不可欠でございます。JICAでは、JICA世界保健医療イニシアティブというのを二〇二〇年の七月からやっており、予防、警戒、治療の分野でかなり多くの国で行っております。感染症検査・研究施設整備、人材育成は二十八か国五十七か所、それから治療分野では四十二か国百七十八病院というようなところで支援を行っております。さらに、各国の新型コロナへの緊急対応として、長いんですけど、新型コロナウイルス感染症危機対応緊急支援借款というものを創設して、各国に資金を機動的に供給しております。 Angry: 0.389 Disgust: 0.231 Fear: 0.585 Happy: 0.487 Sad: 0.468 Surprise: 0.526
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01:00:09 ~ 01:01:02 参考人(田中明彦君)
この三月末時点で十四か国に三千七百九十五億円の借款契約を締結済みで、事前通報額まで含めると全体で約六千三百億円ぐらいになるという見通しでございます。このポストコロナの時代のJICAの役割でありますけれども、先ほど申し上げましたように、最も脆弱な地域の創造的復興、ビルド・バック・ベターというものの実現が大事だと認識しております。デジタル、科学技術、気候変動に関する開発協力を今後は重視して行ってまいりたいと思っております。日本はパンデミックにより海外との人的交流が制約されてきましたけれども、やはり人と人とのつながりを回復させていかなければいけないと思っております。 Angry: 0.380 Disgust: 0.282 Fear: 0.519 Happy: 0.631 Sad: 0.440 Surprise: 0.531
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01:01:02 ~ 01:01:54 参考人(田中明彦君)
JICAは、現実の人々に寄り添って開発協力を行い、日本とのつながりを回復、強化し、日本のプレゼンスを世界に示していく、世界中、特に開発途上国で、ああ日本が帰ってきたなと、ジャパン・イズ・バックという実感を与える先頭に立ってまいりたいというふうに思っております。このような人と人との強いつながりということが、私は日本の世界における影響力の源泉だと思っております。先ほど申し上げましたけど、私自身も積極的に世界中の現場に足を向けてまいりたいと思っております。そして、信頼で世界をつなぐというのがJICAのビジョンでございますので、これを組織一丸となって進めてまいりたいと思います。どうぞ御指導、御支援をお願い申し上げます。 Angry: 0.257 Disgust: 0.276 Fear: 0.495 Happy: 0.676 Sad: 0.509 Surprise: 0.579
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01:01:54 ~ 01:02:04 大野泰正君
理事長、本当にありがとうございました。四月一日に御就任ということで大変忙しい中ではありますが、これからますます御活躍をお願いして、質問を終わらせていただきます。 Angry: 0.191 Disgust: 0.165 Fear: 0.352 Happy: 0.808 Sad: 0.613 Surprise: 0.566
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Angry: 0.419 Disgust: 0.400 Fear: 0.259 Happy: 0.837 Sad: 0.569 Surprise: 0.377
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01:02:35 ~ 01:03:20 羽田次郎君
立憲民主・社民の羽田次郎です。再び質問の機会をいただきましたこと、まず御礼を申し上げます。そして、いつも外交防衛委員会においてお世話になっておる林外務大臣、そして岸防衛大臣におかれましては、本日も御答弁をよろしくお願い申し上げます。質問通告表とは順序が変わりますが、まず国際機関における日本のプレゼンスについて、ただいま大野先生からも御質問ございましたが、私もJICA推進議員連盟に入れていただいておりまして、JICAとまた別の視点から質疑を進めたいと思います。 Angry: 0.425 Disgust: 0.254 Fear: 0.407 Happy: 0.746 Sad: 0.374 Surprise: 0.532
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01:03:20 ~ 01:04:15 羽田次郎君
国際連合を頂点とする一九四五年からの基本的な国際秩序は、プーチン大統領のウクライナ侵略による挑戦を受けています。民間人への無差別攻撃などウクライナ国内での明らかな戦争犯罪のみならず、物価高騰により発展途上国の人々の生活を脅かす、開発途上国に対する静かな攻撃であると国連のグテーレス事務総長は指摘していらっしゃいます。国連安全保障理事会が機能していない、国連改革が必要だという声だけでなく、国連に代わる新たな組織が必要だという声まで世界各国から湧き上がっております。 Angry: 0.718 Disgust: 0.402 Fear: 0.461 Happy: 0.471 Sad: 0.319 Surprise: 0.404
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01:04:15 ~ 01:05:18 羽田次郎君
しかし、こうしたときこそ国連について落ち着いて考える必要がある、私はそう考えております。国連憲章は、その前文において、まず基本的人権と人間の尊厳及び価値と男女及び大小各国の同権を示し、次に、正義と国際法の源泉から生ずる義務の尊重を維持することができる条件の確立を、そして、一層大きな自由の中で社会的進歩と生活水準の向上とを促進することを掲げています。世界の現状を見れば、ウクライナのみならず、イエメンやエチオピア、ミャンマー等でも人々は武力紛争に倒れ、そうした中で食事もできず、心身が休まることのない日々を送っているはずです。 Angry: 0.470 Disgust: 0.360 Fear: 0.469 Happy: 0.507 Sad: 0.532 Surprise: 0.445
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01:05:18 ~ 01:06:13 羽田次郎君
だからこそ、今、国連は一層の努力をし、踏みとどまらなければなりません。第二次世界大戦が終結して十一年目に当たる一九五六年、昭和三十一年の十二月に日本が国連に加盟を認められたとき、時の重光葵外務大臣は、日本国憲法前文を読み上げた上で、次のように述べられました。以上は日本国民の信条であり、日本国憲法の前文に掲げられたところであります。この日本国民の信条は完全に国際連合憲章の目的及び原則として規定せられているところに合致するものであります。 Angry: 0.740 Disgust: 0.379 Fear: 0.467 Happy: 0.405 Sad: 0.333 Surprise: 0.459
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01:06:13 ~ 01:07:03 羽田次郎君
それから六十六年後の今日、日本は国連でどのような役割を果たしているのでしょうか。しばしば、日本は分担金や拠出金において多く貢献していると言われます。二〇〇〇年のピーク時に比べますと現在はその半分以下の分担金になっているとはいえ、それでもまだ重要な貢献をしていると考えられます。しかし、国連が担っている世界のルール作りとその維持、また世界の様々な弱者に具体的に手を差し伸べるという実際の活動を担うのは人、人材であります。 Angry: 0.400 Disgust: 0.366 Fear: 0.475 Happy: 0.592 Sad: 0.476 Surprise: 0.537
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01:07:03 ~ 01:07:45 羽田次郎君
一人一人の人間が汗をかき、またリーダーとして人を束ねてこそ大きな活動ができるのではないでしょうか。以上の問題意識の中で、日本政府が行っている財政的な貢献だけでなく、人間一人一人の力に焦点を当ててお尋ねいたします。まず、国際機関で働いている日本人の人数、できれば世代別の人数も教えていただけると助かります。 Angry: 0.327 Disgust: 0.272 Fear: 0.569 Happy: 0.536 Sad: 0.504 Surprise: 0.527
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01:07:45 ~ 01:08:06 政府参考人(股野元貞君)
お答え申し上げます。外務省調べでは、二〇二〇年末の最新値で、JPO、ジュニア・プロフェッショナル・オフィサーを除いて計九百十八名の日本人職員が国連関係機関で勤務しておりますが、日本人職員のそれぞれの年齢につきましては外務省で逐一把握しているものではございません。 Angry: 0.697 Disgust: 0.431 Fear: 0.434 Happy: 0.503 Sad: 0.356 Surprise: 0.431
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01:08:06 ~ 01:08:43 政府参考人(股野元貞君)
その上で、このうち、一般的に国際機関においてエントリーレベルとされ、若手職員が多いとされる等級でありますP1、P2レベルにつきましては八十七人、これに加えまして、国際機関の若手人材派遣制度でありますJPOとして百四十四人の邦人職員がP2レベルで派遣されております。また、中堅レベルとされるP3からP5の邦人職員は七百四十三人、幹部レベルでありますDレベル以上の職員は八十八人となっております。 Angry: 0.446 Disgust: 0.535 Fear: 0.593 Happy: 0.602 Sad: 0.261 Surprise: 0.549
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01:08:43 ~ 01:09:09 羽田次郎君
どういった年代の方が多いのかという部分、関心があるのでございますが、そうしたデータを取れないということであれば仕方ないと思っております。日本人職員は現場での活動、フィールドワークも多いと聞いておりますが、どのような事例があるのか、教えていただけたらと思います。 Angry: 0.236 Disgust: 0.177 Fear: 0.601 Happy: 0.587 Sad: 0.459 Surprise: 0.651
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01:09:09 ~ 01:10:01 政府参考人(股野元貞君)
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、ニューヨークやジュネーブ等の国連、国際機関本部のみならず、開発途上国を中心とする世界各地で日本人の国際機関職員が活躍しているところでございます。例えば、平原弘子氏は、リベリア、ダルフール、キプロスのPKOミッションで勤務した後、国連南スーダン共和国ミッション、UNMISSのユニティ州事務所を勤めていらっしゃいます。同所長は、現地政府と連携し、人権やジェンダー平等にも配慮して現地のコミュニティーに対する支援を行っております。また、UNDPインド常駐代表の野田章子氏は、新型コロナ感染症がインドを含む全世界で流行する中で、在宅勤務となった総勢五百人のUNDP職員の安全を確保しながら、プラスチック再利用プロジェクトなど、インドに対する支援を進めております。 Angry: 0.440 Disgust: 0.361 Fear: 0.405 Happy: 0.765 Sad: 0.362 Surprise: 0.535
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01:10:01 ~ 01:10:32 政府参考人(股野元貞君)
若手の日本人職員の活躍の例としましては、国連WFP在ケニア東アフリカ地域事務所でJPOとして活躍後、最近、バンコクのWFPアジア太平洋地域事務所に正規職員として赴任した田島大基氏がいらっしゃいます。大手銀行を経て、財務と会計の専門家としてバンコクでも引き続き予算プログラム担当官として御活躍中でございます。 Angry: 0.401 Disgust: 0.185 Fear: 0.426 Happy: 0.772 Sad: 0.300 Surprise: 0.668
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01:10:32 ~ 01:11:03 羽田次郎君
ありがとうございます。国連本部や専門機関の本部等で勤務する日本人管理職の人数はいかがでしょうか。管理職の日本人は例えばどのような部署にいるのでしょうか。また、そのうち、若いときに国際機関に入り、努力と経験を重ねて幹部職員になった方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。お答えください。 Angry: 0.424 Disgust: 0.360 Fear: 0.425 Happy: 0.679 Sad: 0.450 Surprise: 0.543
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01:11:03 ~ 01:11:53 政府参考人(股野元貞君)
お答え申し上げます。外務省の調べでは、二〇二〇年末の最新値で八十八人の日本人職員が国連機関、関連機関のDレベル以上の幹部職員として在職しております。また、御質問のありました主な国際機関といたしましては、例えば、アンドック、国際薬物犯罪事務所ですとか、それからUNCTADといったところで御活躍されている方がおります。それで、御質問いただきました若手のJPO制度からそのままDレベル以上の幹部職員に至った日本人の職員でございますけれども、人数で申し上げれば、幹部職員八十八人のうち三十八人がJPO出身でございます。 Angry: 0.474 Disgust: 0.384 Fear: 0.461 Happy: 0.627 Sad: 0.327 Surprise: 0.515
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01:11:53 ~ 01:12:25 羽田次郎君
ありがとうございます。これまでしばしば国際機関で働く日本人が少ないという議論を耳にしておりますが、その背景として、第一に、そもそも国際機関で働きたいと希望する学生や若年層がそう多くないのではないかと考えられますが、その実態というのはいかがでしょうか。 Angry: 0.472 Disgust: 0.312 Fear: 0.363 Happy: 0.591 Sad: 0.563 Surprise: 0.410
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01:12:25 ~ 01:13:05 政府参考人(股野元貞君)
お答え申し上げます。日本人の職員数が少ないかどうかにつきまして、職員数の増減、これは様々な要因が絡むために一概にお答えするのは難しいところでございますが、国際機関でのキャリアを含む、に挑む多くの日本人を支援してきた外務省の経験を踏まえて申し上げますと、一つにはやはり言語のハードル、これが影響は少なくないと思われます。また、国連関係職員として勤務する場合、英語に堪能であることが前提であり、特に英語による高い文書作成能力が求められます。加えて、通常、国連公用語としてもう一つの言語の習得が求められる、こうした言語の要件は多くの日本人にとって高いハードルになっているものと思われます。 Angry: 0.466 Disgust: 0.381 Fear: 0.516 Happy: 0.572 Sad: 0.361 Surprise: 0.525
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01:13:05 ~ 01:13:47 政府参考人(股野元貞君)
また、もう一つの理由としまして考えられますのは日本と国際機関における雇用慣行の違い、この影響も無視できない可能性がございます。国連関係機関でキャリアを積む場合、いわゆる欧米型のジョブ型雇用が基本となり、ポストごとに採用と離職を繰り返す、すなわち関係する機関を渡り歩きながらキャリア形成をすることとなります。欧米諸国出身者の多くはそうした雇用形態に慣れ親しんでおりますが、日本人の多くにとっては、そうした雇用形態を取る国連機関、関係機関でキャリアを始めること、このハードルは低くないと考えられると思っております。 Angry: 0.534 Disgust: 0.321 Fear: 0.491 Happy: 0.524 Sad: 0.411 Surprise: 0.441
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01:13:47 ~ 01:14:10 羽田次郎君
ありがとうございます。今御指摘あったとおり、希望者が必ずしも多くない理由の第二としては、二十四時間三百六十五日、国連の公用語の世界にどっぷりとつかりながら専門的な職場で切磋琢磨して競争に打ち勝っていかなければならないことが挙げられると思います。 Angry: 0.294 Disgust: 0.275 Fear: 0.294 Happy: 0.858 Sad: 0.521 Surprise: 0.456
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01:14:10 ~ 01:15:06 羽田次郎君
今おっしゃられた英語、フランス語、ロシア語、中国語、スペイン語、アラビア語という国連公用語を母国語とする人たちには問題がありませんし、英語を母国語としない国の多くでは教育が実践的で、流暢な英語を使いこなす方が多い印象です。翻って、日本の英語教育を俯瞰しますと、改善の努力は見られますが、相変わらず長文読解や重箱の隅をつつくような文法重視のようにも感じられます。高校などでは英語以外のヨーロッパ言語の教育が減少していて、その背景の一つに、大学受験で選べる外国語の選択肢が限られていることも見て取れます。 Angry: 0.291 Disgust: 0.153 Fear: 0.496 Happy: 0.728 Sad: 0.354 Surprise: 0.732
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01:15:19 ~ 01:16:21 政府参考人(森田正信君)
お答え申し上げます。今、大学入試における英語以外の外国語の受験についてお尋ねをいただきました。大学入試センターが実施しております大学入学共通テストでは、英語以外にドイツ語、フランス語、中国語、韓国語の出題を行っているところでございます。また、各大学の個別入試におきましても、英語以外に、これは大学によりますけれども、やはりドイツ語、フランス語、中国語、韓国語といった外国語の出題を設定している大学もあるところでございます。どのような科目を課すかについては、各大学の入学者受入れ方針に基づいて各大学で判断し実施されているところでございますが、ただいま申し上げましたように、英語以外の語学についても入試科目として設定されている実態はあるというところでございます。 Angry: 0.227 Disgust: 0.210 Fear: 0.505 Happy: 0.788 Sad: 0.368 Surprise: 0.686
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01:16:21 ~ 01:17:15 羽田次郎君
お答えありがとうございます。韓国語とかドイツ語というのはやはり国連の公用語にはなっていないので、そういった意味でほかの、世界で見たらやはりスペイン語ですとかアラビア語も話す方多くいらっしゃると思いますので、そういう意味では、日本もまだまだそうした幅広い語学に対する教育というのを進めていかなければならないんじゃないかなと私は考えております。現在のコロナ禍という特殊事情は別にして、国際機関での勤務を志望する若者が増えない第三の理由として日本社会のシステムに課題があるからだという御指摘、先ほども参考人の方からお話もありましたが、そういった指摘もございます。 Angry: 0.313 Disgust: 0.325 Fear: 0.424 Happy: 0.651 Sad: 0.513 Surprise: 0.531
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01:17:15 ~ 01:18:08 羽田次郎君
すなわち、一たび海外の国際機関に出てしまうと日本に戻って転職することが困難なため、一生海外に暮らし、家庭も海外で築かざるを得ず、年を取った親の介護も難しい。ここは転職を繰り返しながらキャリアアップする欧米人とは大きく違う点だということは、先ほどの参考人のお話とも一致すると思います。転職によるキャリアパスの受皿として、大学、NGO、シンクタンク、一般企業などの硬直的人事政策に原因があるのではないでしょうか。この点について経済産業省の御見解はいかがでしょうか。 Angry: 0.343 Disgust: 0.264 Fear: 0.562 Happy: 0.528 Sad: 0.433 Surprise: 0.651
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01:18:08 ~ 01:19:01 政府参考人(蓮井智哉君)
お答え申し上げます。御指摘の国際機関での勤務を始めとするグローバルな職務経験や学び直しによるスキルや能力の向上、こういったものを企業が適切に評価すると、あるいは先ほどおっしゃったNPO等も含めて適切に評価するということは、まさにグローバルな経済動向など急速に今変化する経営環境に企業が対応し、特に国際競争力を維持強化する、こういった観点から、あわせて、日本社会で働く個人の能力が十二分に発揮されると、こういった観点、こういった両方の観点からも非常に重要だと認識してございます。経済産業省といたしましては、人材を資本として捉えまして、その価値を最大限に引き出すいわゆる人的資本経営、これ今推進しているところでございます。その具体化と実践に向けまして、昨年七月に検討会を立ち上げまして投資家や企業の経営者に御議論いただきまして、今年の三月に報告書の案を提示しているところでございます。 Angry: 0.550 Disgust: 0.384 Fear: 0.426 Happy: 0.680 Sad: 0.284 Surprise: 0.517
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01:19:01 ~ 01:19:54 政府参考人(蓮井智哉君)
これにおきましては、自社の競争力を高めるためには多様な知や経験を持つ人材を受け入れて生かすということが重要であること、さらに、学び直しによるスキル、専門性の獲得につきまして、その成果に応じてキャリアプランや報酬等の処遇に反映することが重要だといったことをまとめてございます。また、御指摘ありました、先ほども政府参考人の方から御答弁ありましたけれども、我が国においても、だんだんジョブ型雇用というのが一部進み出しています。ある大手企業の方をヒアリングしたところによりますと、実はそのジョブ型雇用をしていかないと有為な人材が採れないという面も出てきているというふうに聞いてございます。こうした中で、この報告書の内容をしっかり、産業界に対してしっかりと発信をしていきたいと思っておりまして、それにより、国際機関による勤務を含めました多様な職務経験や学び直しの成果が適切に評価され、処遇に反映されるような環境を整えてまいりたいと考えております。 Angry: 0.335 Disgust: 0.257 Fear: 0.464 Happy: 0.758 Sad: 0.332 Surprise: 0.623
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Angry: 0.221 Disgust: 0.206 Fear: 0.557 Happy: 0.735 Sad: 0.378 Surprise: 0.701
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01:20:06 ~ 01:21:14 羽田次郎君
ただ、そうしたダイバーシティー経営は、ジェンダーやマイノリティー、障害を持つ方々に焦点が当たり、もちろんそれは大変重要なことだと思いますが、他方において、国際機関など海外で活躍してきた優秀な人材を使いにくいといった固定観念で見ているようにも感じられます。いろいろと申し上げましたが、日本社会の硬直性ないしは排他性が、海外で活躍しようとする若者の意識醸成の妨げになっているのではないかと考えております。そのような状況にもかかわらず、国際機関を目指す若い人が大学などで真剣に学んでいることも事実としてございます。こうした若者の国際機関就職を応援する制度としてJPO派遣制度、先ほどもお話ありましたが、ございますが、その予算はかつて大幅に削減されたと聞いております。 Angry: 0.347 Disgust: 0.258 Fear: 0.503 Happy: 0.690 Sad: 0.371 Surprise: 0.578
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01:21:14 ~ 01:21:38 羽田次郎君
令和四年度予算においては、国際機関における邦人職員増強のために二十七・二億円を計上しておりますが、JPO予算の過去の推移及び今後の方針について外務省にお伺いいたします。 Angry: 0.502 Disgust: 0.213 Fear: 0.444 Happy: 0.512 Sad: 0.402 Surprise: 0.549
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01:21:38 ~ 01:22:11 政府参考人(股野元貞君)
お答え申し上げます。お尋ねのJPO予算につきましては、厳しい財政状況にもかかわらず、令和四年度は約二十五・四億円と、令和三年度の約二十三・四億円に比べて二億円の増額となってございます。外務省としましては、引き続きJPO事業を通じた日本人職員の派遣を進めていくとともに、今後も時代の要請に合わせて必要な予算を確保してまいりたいと考えております。 Angry: 0.462 Disgust: 0.357 Fear: 0.504 Happy: 0.578 Sad: 0.427 Surprise: 0.512
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01:22:11 ~ 01:23:01 羽田次郎君
まさにこれからの国際貢献をする人を育てるためにも、是非そうした予算の獲得に取り組んでいただきたいと思います。先ほど御答弁を聞いていても、国際機関における日本人幹部職員はまだ人数的には少ないと考えられます。ですので、しかるべき人材を国際機関幹部として送り込む必要があると考えますが、国際機関の長には、例えばエチオピア出身のテドロスWHO事務局長のように、諸外国には閣僚経験者で国際機関のトップを務めている方も多いと認識しております。 Angry: 0.367 Disgust: 0.277 Fear: 0.426 Happy: 0.714 Sad: 0.443 Surprise: 0.549
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01:23:01 ~ 01:23:23 羽田次郎君
実態はいかがなんでしょうか。また、そうした点も含め、今後日本人の国際機関トップを獲得するために政府として戦略的に動かれているのか、その点については外務大臣にもお伺いしたいと思います。 Angry: 0.522 Disgust: 0.320 Fear: 0.502 Happy: 0.438 Sad: 0.493 Surprise: 0.487
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01:23:23 ~ 01:24:00 国務大臣(林芳正君)
国際機関の職員、これは中立的な存在であるということが求められる。その一方で、やはり日本人の幹部が世界で活躍するということで国際機関との連携がしやすくなり、また、そうした職員が日本の顔というふうになっていきますことから、政府としても国際機関のトップ、幹部、このポストの獲得を重視しております。今年の一月に、万国郵便連合ですが、この国際事務局長に目時政彦氏が就任をいたしました。 Angry: 0.469 Disgust: 0.270 Fear: 0.509 Happy: 0.638 Sad: 0.341 Surprise: 0.602
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01:24:00 ~ 01:25:00 国務大臣(林芳正君)
また、世界税関機構やアジア開銀などの国際機関においても日本人のトップが活躍しております。やはり、こうしたトップポストを獲得するためには、今委員からるる御質問いただきましたけれども、知識、経験、語学力、マネジメント能力と、こういったものが兼ね備えた人材の育成が必要であるというふうに考えております。その経験の中で、今お話がありましたように、閣僚ですとかそういうものも経ていろんなところに活躍をしておられる方が海外にはいらっしゃると。この間もNATOに行きましたけれども、ここのストルテンベルグ事務総長、これ首相経験者でございます。まさにヨーロッパでちょうちょうはっしの外交を展開しているというような中からそういう方が出てくるということもあるわけでございます。 Angry: 0.248 Disgust: 0.284 Fear: 0.451 Happy: 0.822 Sad: 0.333 Surprise: 0.664
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01:25:00 ~ 01:25:47 国務大臣(林芳正君)
その元になるやはり、先ほどJPOの話もしていただきましたけれども、やはり裾野を広げませんとなかなか山は高くならないわけでございますので、そういった意味でも、JPOや将来の幹部候補になり得る中堅レベルの邦人職員、これも進めていかなければならないと、こういうふうに思っております。そういう意味で、内閣官房と外務省が共同議長として開催をしております関係省庁の連絡会議というのがございますが、こういう枠組みを活用しながら、国際機関のトップポストの獲得に向けても戦略的に取り組んでまいりたいと考えております。 Angry: 0.537 Disgust: 0.309 Fear: 0.379 Happy: 0.712 Sad: 0.381 Surprise: 0.413
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01:25:47 ~ 01:26:08 羽田次郎君
ありがとうございます。私、ずっと前になりますが、EUの視察に秘書として付いていったことがありまして、その際に、林先生が堪能な英語力で現地で、現地のEUの議員の皆さんと活発に議論されていたことを思い出します。 Angry: 0.335 Disgust: 0.251 Fear: 0.337 Happy: 0.825 Sad: 0.497 Surprise: 0.476
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01:26:08 ~ 01:27:03 羽田次郎君
そういうことを考えると、まだ林大臣はこれから総理も目指してそれを達成されると思いますが、その先に是非、国際機関のトップを務めるということも視野に入れて今後も御活躍していただきたいと念じております。冒頭に引用した重光外務大臣の国連演説はこう結ばれております。我が国の今日の政治、経済、文化の実質は、過去一世紀にわたる欧米及びアジア両文明の融合の産物であって、日本はある意味において東西の懸け橋となり得るのであります。このような地位にある日本は、その大きな責任を十分自覚しておるのであります。 Angry: 0.513 Disgust: 0.299 Fear: 0.450 Happy: 0.638 Sad: 0.347 Surprise: 0.560
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01:27:03 ~ 01:28:04 羽田次郎君
私は本総会において、日本が国際連合の崇高な目的に対し誠実に奉仕する決意を有することを再び表明して、私の演説を終わります。このように決意表明をされました。情勢が緊迫する今こそ、国際社会で貢献するより多くの人材を育成せねばならないという宿題が私たちに課せられていると受け止めています。林外務大臣も一層の御注力をお願いいたします。次に、航空自衛隊の練習機で使用するために調達した個人携帯用救命無線機の寸法などが不適切であったことで使用されていなかった問題について質問させていただきます。 Angry: 0.600 Disgust: 0.370 Fear: 0.500 Happy: 0.432 Sad: 0.488 Surprise: 0.445
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01:28:04 ~ 01:29:02 羽田次郎君
航空自衛隊は、搭乗員が遭難したとき、救難信号を発信し遭難位置を知らせると同時に、捜索機と無線によって送受信するための機器を平成二十九年度と三十年度に調達いたしました。金額とその契約内容からして、これは先ほど宇都先生が御説明くださったリボ払いではなく物件費に当たるのだと思いますが、平成二十年に航空法改正で遭難位置の特定が容易な四百六メガヘルツでの発信が義務化されたことを受けて、まだその法改正に対応していなかった練習機等について無線機を更新するというわけであります。 Angry: 0.522 Disgust: 0.343 Fear: 0.654 Happy: 0.358 Sad: 0.393 Surprise: 0.475
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01:29:02 ~ 01:30:00 羽田次郎君
しかし、この新無線機の調達要求事項が実際に使用できる寸法や機能になっていなかったため、二か年にわたり使用できない無線機を購入していたことを会計検査院に指摘されました。調達した無線機が収納できない大きさであったことで使用できない状態だったことは、ある意味不幸中の幸いです。調達した無線機は遭難者がパラシュートで降下中に収納袋から飛び出す仕様だったので、無線機を係留するひもとほかの救命装備品が絡まり、送受信用のアンテナが水面下に沈下し、送受信できなくなる可能性がありました。これはもう遭難者にとっての死活問題でございます。 Angry: 0.540 Disgust: 0.378 Fear: 0.630 Happy: 0.239 Sad: 0.526 Surprise: 0.464
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01:30:00 ~ 01:30:24 羽田次郎君
いずれにしましても、寸法の問題も仕様の問題も驚きに値するずさんなミスですが、そうした基本的な寸法や仕様を確認せずに無線機を調達した原因は何だったのでしょうか。 Angry: 0.290 Disgust: 0.273 Fear: 0.726 Happy: 0.320 Sad: 0.304 Surprise: 0.787
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01:30:24 ~ 01:31:13 政府参考人(坂本大祐君)
お答えを申し上げます。ただいまお尋ねの無線機についてでございますけれども、無線機を調達するに際しましてはまず仕様を定めることになりますが、この仕様を定める際に、航空機の機種ごとの運用、特徴、こういったものを踏まえて、適切な作動方式、それから収納方法をよく検討する必要があったところでございますけれども、これが不十分であったということでございます。これを受けまして、現在、航空自衛隊におきましては、新しい無線機の収納方法などを改善、改修をする、その上で早期の使用開始を図るよう努めているところでございます。 Angry: 0.402 Disgust: 0.381 Fear: 0.412 Happy: 0.781 Sad: 0.411 Surprise: 0.480
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01:31:13 ~ 01:31:39 政府参考人(坂本大祐君)
また、再発防止といたしまして、問題点を教訓事項といたしまして部内でしっかりと周知をするとともに、教訓事項を踏まえたチェック体制を強化することで再発防止を図ってまいりたいと、このように考えてございます。防衛省といたしましては、今後同様の事態が生じないよう改善に努めてまいりたいと考えてございます。 Angry: 0.388 Disgust: 0.226 Fear: 0.388 Happy: 0.741 Sad: 0.445 Surprise: 0.466
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01:31:39 ~ 01:32:11 羽田次郎君
これ通告をしていないので恐縮なんですが、平成二十年に航空法によってその電波が改正されておるんですが、それで義務化された無線機の周波数についてそもそもこの平成二十九年まで更新していなかった理由というのも、もしお分かりになれば教えてください。 Angry: 0.458 Disgust: 0.430 Fear: 0.602 Happy: 0.318 Sad: 0.443 Surprise: 0.459
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01:32:11 ~ 01:32:58 政府参考人(坂本大祐君)
お答え申し上げます。ただいま先生御指摘のとおり、法改正ありましたのは平成二十年でございます。この際に、無線機をいつまでに交換、換装しなければいけないのかという期限は特に定められていなかったと承知をしております。現在も使用しておりますけれども、練習機等の救難用の無線機、使用可能な状態でございます。そういったこともございまして、どのような無線機を購入するのか検討した上で調達をしたわけですが、少し時間が掛かったという事情でございます。 Angry: 0.378 Disgust: 0.345 Fear: 0.461 Happy: 0.628 Sad: 0.498 Surprise: 0.501
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01:33:28 ~ 01:34:02 政府参考人(坂本大祐君)
お答えを申し上げます。初年度に納入されました新無線機、これ平成三十年の二月に納入をされてございます。その後、同じ三十年の十一月に次の無線機を調達するため契約をしているところでございますけれども、この契約をした後に運用に支障が生じるおそれがあるということが確認をされたところでございます。 Angry: 0.384 Disgust: 0.445 Fear: 0.477 Happy: 0.680 Sad: 0.439 Surprise: 0.539
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01:34:12 ~ 01:34:59 羽田次郎君
まあ何とも言えないですが、いずれにしても、納品された五百十五個の無線機のうち四百九十六個が使用されていなかったということですが、残りの十九個はどうなったのか。そして、四百九十六個の未使用品について、先ほど改修するというお話もございましたが、入れ物の大きさとか無線機の大きさとかを調整して令和三年度中に使えるようにしたいというのが防衛省の意向であったという新聞記事もあったんですが、その後その未使用品はどうなったのか、御説明いただけたらと思います。 Angry: 0.453 Disgust: 0.243 Fear: 0.576 Happy: 0.475 Sad: 0.447 Surprise: 0.558
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01:35:01 ~ 01:36:06 政府参考人(坂本大祐君)
ただいま先生から御指摘ございましたとおり、五百十五個の無線機を調達いたしまして、練習機や輸送機など五つの機種で使用することにしていたところでございます。このうち、二つの機種に使用いたします十九個につきましては、収納等の問題がございませんでしたので使用することができているという状況でございます。残りの三機種に使用いたします四百九十六個の無線機につきましては、収納であるとか問題がございましたために、現在、何とか目的どおりに使用するために、経済性も踏まえまして必要な改修、改善の検討を実施しているところでございます。その結論が出次第、速やかに改修を実施した上で早期の使用開始を図ってまいりたいと、このように考えてございます。 Angry: 0.288 Disgust: 0.257 Fear: 0.402 Happy: 0.845 Sad: 0.361 Surprise: 0.582
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01:36:06 ~ 01:36:59 羽田次郎君
いろいろと本当に思うところはございますが、今年の一月三十一日に訓練中のF15戦闘機が墜落して二名の精鋭パイロットの命が失われた事故について外交防衛委員会でも質問させていただきましたが、どれだけ熟練したパイロットが操縦していても事故は起きるというつらく厳しい現実を突き付けられました。調達段階における不注意が原因となり人命に関わる装備の更新が遅れることなどあってはならないと言わざるを得ません。会計検査院に不当事項と認定されたこの事案について、岸大臣の御見解を伺います。 Angry: 0.692 Disgust: 0.321 Fear: 0.572 Happy: 0.246 Sad: 0.495 Surprise: 0.374
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01:37:02 ~ 01:38:07 国務大臣(岸信夫君)
個人携帯用の救命無線機は、航空機の搭乗員が遭難した場合にその生命、安全を守るための重要な装備品であります。現行の無線機の後継機として調達した新無線機の四百九十六個については使用が開始できておらず、調達の、本来の調達の目的を達していないとして不当と認められるとの指摘を受けたところであります。これを受けて、航空自衛隊において、新無線機の収納方法を改善して、改修して早期の使用開始を図るほか、問題点を教訓事項として周知するとともに、教訓事項を踏まえたチェック体制を強化することで再発防止を図ってまいります。防衛省としては、今後、同様の事態が生じないよう改善に努めてまいります。 Angry: 0.609 Disgust: 0.378 Fear: 0.537 Happy: 0.478 Sad: 0.385 Surprise: 0.423
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01:38:07 ~ 01:39:17 羽田次郎君
私以上に現役の自衛官の皆さんや防衛省の皆さんがこの件に関しては痛恨の極みだと感じているとは思いますが、是非そうした再発防止策を徹底していただけますようお願い申し上げます。残りの時間で、先日、外交防衛委員会でもテーマになりましたウクライナ避難民輸送に関連して幾つかお伺いしたいと思います。岸田首相の特使として四月二日、林外務大臣はワルシャワを訪問されました。その際、避難民の方々を輸送する根拠となる条文について参考人の御答弁が多少混乱していたように思われますが、改めてその根拠条文について御説明いただくと同時に、まず、林外務大臣、政府専用機とその予備機の二機でワルシャワを往復されたと承知しておりますが、避難民の方々は予備機に、林大臣は政府専用機に搭乗されていたのだと聞いております。 Angry: 0.546 Disgust: 0.247 Fear: 0.444 Happy: 0.568 Sad: 0.369 Surprise: 0.536
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01:39:38 ~ 01:40:05 政府参考人(田部井貞明君)
お答え申し上げます。お尋ねのウクライナ避難民につきましては、輸送対象者たる総理特使の任にある外務大臣が来日に向けた調整を行う等の公務を遂行した結果、外務大臣に同行して来日することとなったものです。これを踏まえ、避難民につきましても、自衛隊法第百条の五の国賓等の輸送の規定に基づき運航する政府専用機に同乗させることとしたものでございます。 Angry: 0.683 Disgust: 0.318 Fear: 0.377 Happy: 0.513 Sad: 0.330 Surprise: 0.389
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01:40:05 ~ 01:40:25 政府参考人(田部井貞明君)
これは、任務機でございましても予備機でありましても、自衛隊法第百条の五に基づき運航する政府専用機であることには変わりはございません。避難民がそのいずれに搭乗するとしても法的には何ら問題はないというふうに考えているところでございます。以上です。 Angry: 0.800 Disgust: 0.383 Fear: 0.421 Happy: 0.372 Sad: 0.332 Surprise: 0.329
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01:40:25 ~ 01:41:30 羽田次郎君
国賓とともに同乗するという規定でございましたので、果たしてそれで援用できるのかどうかというのは正直気になっておりましたので、こうして確認ができたのは良かったと思っております。ただ、大きな飛行機二機に二十名という避難民の数は余りにも少なかったんではないかと思います。三月十六日と三月二十六日、入国した避難民の数等を見ると、もっと希望者がいたんじゃないかなというような気はしておりますが、ただ、どうしてそんなに少ないのかという質問は水掛け論になってしまいそうなのでやめにしますが、UNHCRが発表したウクライナ避難民の数は四月十六日時点で四百八十六万九千十九人、こんなにも多くの人々が国外に逃れているのを考えますと、日本での受入れが余りにも少ない。 Angry: 0.318 Disgust: 0.237 Fear: 0.581 Happy: 0.513 Sad: 0.505 Surprise: 0.587
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01:41:30 ~ 01:42:14 羽田次郎君
まあ、距離、言語、文化という高いハードルがあるのは確かでございますが、最大限の支援を行うと岸田総理が国際社会に明言していますので、もう少し頑張りようがなかったのかと考えてしまいます。ウクライナの隣国ポーランドは二百七十六万三千七百八十六人、ルーマニアで七十三万八千八百六十二人、他国への主要な経由地ともなっているモルドバ、ここは人口が二百六十万人の小国ですが、そのモルドバでも四十二万二千五百五十人の避難民を受け入れています。 Angry: 0.303 Disgust: 0.190 Fear: 0.632 Happy: 0.542 Sad: 0.372 Surprise: 0.730
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01:42:14 ~ 01:42:39 羽田次郎君
そこで質問ですが、そうした隣国からワルシャワまでの輸送も日本政府として支援すれば、日本としてもう少し避難民を受け入れられるのではないかと考えますが、そうしたお考えや計画は政府にはないか、お聞きいたします。 Angry: 0.689 Disgust: 0.320 Fear: 0.469 Happy: 0.434 Sad: 0.375 Surprise: 0.423
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01:42:39 ~ 01:43:19 国務大臣(林芳正君)
ありがとうございます。やはり、今委員からもおっしゃっていただきましたように、言語の壁や距離というのが明らかにあると、こういうふうに思います。桁が大分違うということは御指摘のとおりでありますが。私がワルシャワに参りましたときに現地のNGOとの意見交換をいたしまして、その中でお聞きしましたのは、国外に一旦避難をされているウクライナの避難民の皆様に、少数のサンプルでありますがアンケートを取りますと、やはり事情許せばウクライナに帰りたいという方が今の段階で既に八割いらっしゃると、まあ今すぐ帰るような状況ではないと思いますけれども。 Angry: 0.432 Disgust: 0.298 Fear: 0.345 Happy: 0.726 Sad: 0.512 Surprise: 0.449
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01:43:19 ~ 01:44:07 国務大臣(林芳正君)
そういうことで、やはりいずれ帰るという御希望があれば近くの国にいたいと、こういう御要望があるんじゃないかということをNGOの方や国際機関の方がおっしゃっておられましたので、ちょっと御参考までに補足をさせていただきます。その上で、このポーランド等への移動ということでございます。毎週、今、政府がポーランドとの直行便を座席を借り上げて、人道的観点から渡航支援を行っております。この渡航支援の対象は、ポーランド以外の周辺国に滞在している避難民、この対象になり得るということでございます。 Angry: 0.356 Disgust: 0.248 Fear: 0.420 Happy: 0.729 Sad: 0.427 Surprise: 0.599
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01:44:07 ~ 01:44:42 国務大臣(林芳正君)
この避難を希望する避難民への渡航支援に関してでございますが、現地の状況を踏まえて当面こうした対応を取っておるところでございますけれども、引き続き、今御指摘のあった周辺の国、モルドバ自体には別途いろんな支援をしておるところでございますけれども、この現地のニーズの把握に努めて適切な対応を政府全体で不断に検討してまいりたいと考えております。 Angry: 0.769 Disgust: 0.331 Fear: 0.331 Happy: 0.470 Sad: 0.474 Surprise: 0.238
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01:44:42 ~ 01:45:06 羽田次郎君
確かに、言語等の問題もあってなかなか日本という国が選ばれない現実はあると思いますし、あとは、日本に来ることよりも、やはり早く自分の家に戻りたいということを考えると、近隣の国にとどまるという希望があるのかもしれません。 Angry: 0.073 Disgust: 0.076 Fear: 0.460 Happy: 0.668 Sad: 0.787 Surprise: 0.665
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01:45:06 ~ 01:46:16 羽田次郎君
ただ、そうした人たちがワルシャワまで何とかして移動する手段がないと、なかなか日本への座席を確保してもそうした希望者が日本に入ってこれないという現実があると思います。そうしたお金がないとか身寄りがないとかそういう人、そういった人たちも受け入れるというような方針であると思いますので、そうしたワルシャワへの移動手段というのも是非確保していただきたい、そして日本で、もっと日本の国力に応じた避難民を受け入れていただきたいと思います。ウクライナにおける停戦合意の見通しが立たない現状の中で、国際機関での日本人人材の活躍が必要であり、自衛隊員の命を守る装備品の適切な整備が必要であり、国際協調に基づく避難民の積極的な受入れが重要であると思います。 Angry: 0.376 Disgust: 0.328 Fear: 0.569 Happy: 0.492 Sad: 0.529 Surprise: 0.488
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01:46:48 ~ 01:47:11 勝部賢志君
立憲民主・社民の勝部賢志でございます。今日は、外務大臣、防衛大臣におそろいでお越しいただいておりますので、今ほど羽田議員からも議論をさせていただきました最重要課題でありますウクライナの情勢に関連して、政府の考え方や取組についてお伺いをしてまいりたいと思います。 Angry: 0.583 Disgust: 0.315 Fear: 0.385 Happy: 0.630 Sad: 0.417 Surprise: 0.438
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01:47:11 ~ 01:48:05 勝部賢志君
そして、あわせて、地元北海道のこれまた重要な課題であります北方領土問題と、それから日ロ漁業交渉についても後ほどお伺いをしたいというふうに思います。まず初めに、先週、四月の十一日にNHKの世論調査が行われました。その結果を拝見しますと、日本政府のロシアに対する制裁措置について、適切だが三五%、更に強めるべきだが四七%で、合計すると八二%となります。それから、エネルギーの価格が仮に上がってもロシアへのエネルギーの依存度は下げるべきだということに対して、支持するが六八%、約七割ありました。 Angry: 0.415 Disgust: 0.290 Fear: 0.548 Happy: 0.515 Sad: 0.425 Surprise: 0.611
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01:48:05 ~ 01:49:12 勝部賢志君
昨日、一昨日も実は共同通信ですとか朝日で調査をやっておりますが、ほとんど同じような傾向になります。特に共同通信では、暮らしに影響があっても更に制裁は続けるべきというのが七三%ということです。こういう結果が出たことについて、やはり日本国民の多くの方が、ロシアの蛮行に対して、これは許せないという思いと、そのために多少犠牲を払ってでも我が国としてやるべきことはしっかりやってほしいという気持ちの表れだというふうに思いますし、ウクライナ市民への連帯の意識の表れでもあるというふうにも思います。そこで、林外務大臣にお伺いをしたいと思いますけれども、この世論調査の結果をどのように受け止めておられるのか、さらに、分析を加えて我が国としてどうするべきかというふうにお考えか、お伺いをしたいと思います。 Angry: 0.531 Disgust: 0.232 Fear: 0.423 Happy: 0.538 Sad: 0.429 Surprise: 0.481
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01:49:12 ~ 01:50:13 国務大臣(林芳正君)
この世論調査、御指摘のもの私も見ております。世論調査で八割というのは相当高い数字なんだろうなと、こう思いながら見させていただきました。個々のこういう数字だからこういう分析ということを一概にお答えすることは困難でございますが、やはり国民の皆様の声というもの、意識というものを今後の我々の対応に生かしていくということは大変大事なことだというふうに思っております。また、制裁について、総理からも、そして私からもですね、国民の皆様に御不便をお掛けすることがあるいはあるかもしれませんけれどもという御説明を今までもしてきておるところであるわけでございます。そうした状況の中で、繰り返しになってしまいますが、今回のウクライナ侵略、これはもう力による一方的な現状変更の試みで、国際秩序の根幹を揺るがす行為であります。 Angry: 0.411 Disgust: 0.316 Fear: 0.553 Happy: 0.525 Sad: 0.401 Surprise: 0.551
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01:50:13 ~ 01:51:08 国務大臣(林芳正君)
そして、ブチャに始まり、このロシアによる残虐で非人道的な行為というのがウクライナ各地で次々と明らかになってきておるわけでございます。この無辜の民間人の殺害というのは重大な国際人道法違反であり、断じて許されない戦争犯罪であるわけでございます。この責任をですね、ロシアによる非道な行為の責任を厳しく問わなければならないと考えております。こうした暴挙に高い代償が伴うということを示すために、また一刻も早くロシアが国際社会の声に耳を傾けて侵略をやめるように、G7各国を始めとする国際社会とともにロシアに対して厳しい制裁措置を迅速に実施をしてきておるところでございます。 Angry: 0.827 Disgust: 0.486 Fear: 0.517 Happy: 0.254 Sad: 0.303 Surprise: 0.304
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01:51:08 ~ 01:51:23 国務大臣(林芳正君)
我が国として、引き続き、ロシアに対する外交的、経済的圧力を強化すべく、G7を始めとする国際社会と結束して強固な制裁を講じてまいりたいと考えております。 Angry: 0.633 Disgust: 0.230 Fear: 0.484 Happy: 0.450 Sad: 0.333 Surprise: 0.558
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01:51:23 ~ 01:52:06 勝部賢志君
まとまったお答えをいただいたなというふうに思うんですけれど、欧州や世界各国の動きも少し併せて見詰めていきたいと思うんですが。二〇一六年にイギリスのEU離脱やアメリカのトランプ政権誕生以来、非常にぎくしゃくしていた欧米先進国の足並みも、今回のウクライナ戦争では、一気にというか、すぐさま一致した動きとなりました。対ロ経済制裁などは大変強まっていて、先日、新たにスイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインの四か国が加わって、日本も含めて今三十七か国というふうになっています。 Angry: 0.369 Disgust: 0.247 Fear: 0.549 Happy: 0.545 Sad: 0.441 Surprise: 0.624
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01:52:06 ~ 01:52:56 勝部賢志君
間違いがなければ三十七か国だというふうに思いますが。また、EU加盟国であっても、軍事同盟であるNATOへの加盟には慎重であったスウェーデンあるいはフィンランド、その両国も近々NATOに加盟をするという動きになっています。私も、子供の頃からスイスは永世中立国と、こう言われてずっと来たわけですが、そのスイスが今回は経済制裁に参加をするということでありますし、スウェーデン、フィンランド両国のNATO加盟も、これは以前では想像もし難いような出来事ではないかというふうに思いますが、その動きについて林外務大臣としてどのように受け止めておられるのか、お伺いをしたいと思います。 Angry: 0.377 Disgust: 0.264 Fear: 0.530 Happy: 0.620 Sad: 0.372 Surprise: 0.672
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01:52:56 ~ 01:53:12 国務大臣(林芳正君)
国際社会が長きにわたって懸命な努力と多くの犠牲の上に築き上げてきたこの国際秩序の根幹、これがロシアのウクライナ侵略により脅かされているということでございます。 Angry: 0.502 Disgust: 0.251 Fear: 0.619 Happy: 0.368 Sad: 0.426 Surprise: 0.554
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01:53:12 ~ 01:54:14 国務大臣(林芳正君)
この基本的価値を共有する国々の結束を強めるということが重要であると考えておりまして、今、勝部委員からも、いろんな国が今までと違ってというところも、そういうところが非常に大きいのではないかというふうに考えておるところでございます。このEU加盟国でないスイス、これが二月二十八日に、EUが課した対ロ制裁をスイス国内でも全面的に適用するという旨を発表したことを我々も歓迎をしておるところでございます。また、このロシアによるウクライナ侵略を受けた欧州の安全保障情勢の変化を受けて、この四月十三日に、スウェーデン、フィンランド両国首相の合同記者会見でこの両国のNATO加盟について、マリン・フィンランド首相は今後数週間で結論を出すと述べられておられまして、アンデション・スウェーデン首相は真剣に分析、議論することが重要だと述べておられます。 Angry: 0.578 Disgust: 0.336 Fear: 0.437 Happy: 0.631 Sad: 0.299 Surprise: 0.516
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01:54:14 ~ 01:55:06 国務大臣(林芳正君)
先般、七日の、国会のお許しをいただきまして、NATOの外相会合にパートナー国として出席をしてまいりましたが、そこにはスウェーデンとフィンランド、これも招待をされておったところでございます。この会合の中で、ウクライナ情勢を始め、この国際社会が厳しい安全保障環境に直面する中、冒頭に申し上げましたように、この基本的価値を共有する同志国間での連携を強化していくと、これが必要であるという点で一致をしたところでございます。まさに委員が先ほどおっしゃられたように、ロシアによるウクライナ侵略が結果としてこの基本的価値を共有する同志国間の連携強化を促す結果となっていると考えております。 Angry: 0.338 Disgust: 0.280 Fear: 0.487 Happy: 0.665 Sad: 0.409 Surprise: 0.548
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01:55:06 ~ 01:55:34 国務大臣(林芳正君)
我々としては、欧州とインド太平洋地域の安全保障を切り離して論じることはできないと、こういう認識の下で、NATOはもちろんでございますが、スウェーデンやフィンランドのようなビジョンを共有するパートナーとの連携を強化していこうと考えておるところでございます。引き続き、欧州の安全保障情勢についても鋭意情報収集、分析に努めてまいりたいと考えております。 Angry: 0.374 Disgust: 0.289 Fear: 0.454 Happy: 0.689 Sad: 0.437 Surprise: 0.550
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01:55:34 ~ 01:56:49 勝部賢志君
今の世論調査もあるいは世界各国の動きも、やはり今回のロシアのプーチン大統領の蛮行に対しては、ポイント・オブ・ノーリターン、まさに一線を越えた、そういう思いを持っていて、もう昨日には戻れないという認識があるのではないかというふうに思います。一方で、その覚悟もお互いに強いものになってきているというふうに思います。そういう中にあって、林、岸両大臣には是非、目先の我が国の利益とか、あるいは今言った国際協調の力を弱めるようなそういうような行動やあるいは発言、判断、それが私はひいては最終的にはこの戦争を止めるということの力を弱めることになるというふうに思いますので、様々な判断、あるいは日々刻々変わる情勢の中で大変な多忙な日々をお暮らしのことというふうに思いますけれども、そういった判断を是非していただきたいということを申し上げておきたいというふうに思います。 Angry: 0.294 Disgust: 0.376 Fear: 0.470 Happy: 0.607 Sad: 0.605 Surprise: 0.435
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01:56:49 ~ 01:57:04 勝部賢志君
そういった中で非常に心配されるのが、隣国にある中国の対応であります。この間、ロシアとの関係でいうと、政治、経済、軍事方面で近年つとにその関係が強まっている。 Angry: 0.617 Disgust: 0.244 Fear: 0.551 Happy: 0.387 Sad: 0.420 Surprise: 0.547
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01:57:04 ~ 01:57:29 勝部賢志君
特に、二月四日のあの北京冬季オリンピックなどでは中ロ首脳会談が行われて、限界のない相互関係というのが宣言をされています。林大臣は中国の動向についてどのように見ておられるのか、何らかの中国への働きかけが必要ではないかと思いますけれども、見解をお伺いいたします。 Angry: 0.503 Disgust: 0.330 Fear: 0.487 Happy: 0.566 Sad: 0.399 Surprise: 0.508
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01:57:29 ~ 01:58:10 国務大臣(林芳正君)
今、勝部委員からお触れいただきました二月四日の中ロ首脳会談でございますが、この際に発出されました共同声明には、両国の友好に止まるところはなく、協力に禁じられた分野はないと、こういうふうに述べられておると承知をしております。この中国とロシアでございますが、近年緊密な関係を維持しておりまして、軍事協力も緊密化しております。船で合同演習をしたり飛行機でやったりと、こういうことが続いておるわけでございまして、政府としてもその動向を関心を持って注視をしております。 Angry: 0.313 Disgust: 0.217 Fear: 0.357 Happy: 0.856 Sad: 0.388 Surprise: 0.559
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01:58:10 ~ 01:59:01 国務大臣(林芳正君)
このロシアによるウクライナ侵略の力による一方的な現状変更の試みであり、国際秩序の根幹を揺るがす行為であるということは何度も申し上げてきておる言葉、ことでございますけれども、このことに対する中国の立場や対応の一つ一つについて我々としてコメントすることは差し控えますけれども、中国は、ウクライナ侵略を非難する国連安保理決議案や国連総会決議案が採択に付された際に棄権票を投じております。さらに、ロシアが提出したウクライナの人道状況に関する独自の安保理決議案に理事国で唯一賛成するなど、今なおロシアを非難していないわけでございます。 Angry: 0.717 Disgust: 0.315 Fear: 0.460 Happy: 0.491 Sad: 0.292 Surprise: 0.461
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01:59:01 ~ 01:59:35 国務大臣(林芳正君)
我が国としては、このウクライナ情勢に関して、中国に対して責任ある行動を呼びかけてきておりまして、引き続き、G7を始めとした関係国と緊密に連携して、中国に対していろんなレベルで直接訴え、先ほど申し上げました責任ある行動を取るようにという呼びかけ、直接訴えてまいりたいと考えております。 Angry: 0.743 Disgust: 0.380 Fear: 0.350 Happy: 0.514 Sad: 0.404 Surprise: 0.308
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01:59:35 ~ 02:00:06 勝部賢志君
先日、ある役所の方とお話をしましたところ、今般のロシアのこの行為について、ウクライナ事変という発言をされました。私は非常に違和感を覚えまして、政府ではこういう受け止めをされている方もいるのかなと、あるいはこういうことが受け止めだよというふうに共通理解があるのかというふうに逆に、いや、逆にというか、非常に違和感を覚えました。 Angry: 0.337 Disgust: 0.282 Fear: 0.555 Happy: 0.611 Sad: 0.343 Surprise: 0.677
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02:00:06 ~ 02:01:07 勝部賢志君
先ほど、大臣の発言の中では戦争犯罪という言葉もございましたけれども、私は、政府として、今回のこのロシアが行っている蛮行について、私は明確にこれはもう戦争行為だということを共通理解を図る必要があるというふうに思います。担当者によっては、例えばですけど事変みたいなことを言ってみたり、あるいは侵攻というのも進む、行くという字もありますので、そんな意味なのかというふうにですね。だから、つまり何が言いたいかというと、やはり今回のロシアのこの行為が極めて許されざるものだということを改めて確認する意味でも、私は戦争という言葉で統一すべきではないかというふうに思いますけれども、見解をお伺いします。 Angry: 0.641 Disgust: 0.348 Fear: 0.448 Happy: 0.518 Sad: 0.345 Surprise: 0.384
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02:01:07 ~ 02:01:57 政府参考人(徳田修一君)
お答え申し上げます。国際情勢の事案につきましては、単一の正式名称が決定されることが一般的であるとは必ずしも言えないところでありまして、日本政府としても状況や文脈に応じて適切な名称を使用するようにしているところでございますけれども、今般のロシアの軍事行動につきましては、G7各国を始め多くの国も侵略と表現しております。我が国としても侵略との表現を多くの場面で使用してございます。一方で、厳密なその国際法上の定義を離れれば戦争と呼称することもあるかと存じます。 Angry: 0.490 Disgust: 0.380 Fear: 0.456 Happy: 0.634 Sad: 0.379 Surprise: 0.508
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Angry: 0.447 Disgust: 0.378 Fear: 0.488 Happy: 0.580 Sad: 0.394 Surprise: 0.541
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02:02:20 ~ 02:03:24 勝部賢志君
分かりました。まずは、その侵略という言葉で政府としては統一見解として持っていると。けれども、私は、政府あるいは政治は様々な場面で非常に強い発信力を持っています。ですので、総理が戦争犯罪と、これは許してはならないという言葉を使われたということは、私はある意味強いメッセージがこもっていると思っています。先ほど紹介をした朝日新聞のこれ見出しにもなっているんですけど、首相の発言の支持が八八%、これは、戦争犯罪といった言葉に対して八八%の国民がこの言葉を支持しているということなんですね。つまり、そういう思いを国民が持っているし、ましてやウクライナの人たちはこの行為についてまさか事変などとは思っていない、侵略でもまだ弱い、つまり、本当に戦争行為、犯罪も起きている戦争なんだという受け止めをされていると思いますので、林大臣、このことに対してどのようにお考えか、もう一度お伺いいたします。 Angry: 0.712 Disgust: 0.283 Fear: 0.375 Happy: 0.517 Sad: 0.348 Surprise: 0.429
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02:03:24 ~ 02:04:04 国務大臣(林芳正君)
この十三日でございますが、OSCE、欧州安保協力機構が、ロシア軍による南東部マリウポリの産科病院と劇場、ここへの攻撃を戦争犯罪とする、そうした内容を含むロシア軍の違法行為に関する調査報告書を公表したというふうに承知しております。その後、ブチャを始めとしたこの映像を我々目にしておるわけでございます。我が国としても、ロシア軍の行為によってウクライナにおいて多くの市民が犠牲になっているということを極めて深刻に受け止め、強い衝撃を受けております。 Angry: 0.550 Disgust: 0.300 Fear: 0.584 Happy: 0.411 Sad: 0.328 Surprise: 0.600
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02:04:04 ~ 02:05:15 国務大臣(林芳正君)
多数の無辜の民間人の殺害は重大な国際人道法違反であり、戦争犯罪であると考えておるわけでございます。断じて許されず、厳しく非難をするところでございます。そして、こうした残虐な行為の真相が徹底的に明らかにされなければならないと考えておりまして、ロシアは戦争犯罪の責任を厳しく問われなければならないと考えます。我が国としては、戦争犯罪が行われたと考えられることを理由に、ウクライナのこの今回の事態を国際刑事裁判所、ICCに付託をいたしました。ICCの検察官は既に捜査を始めておりまして、我が国はICC検察官による捜査の進展を期待をしております。我が国はICCの最大の拠出国でもございまして、捜査の実施を始めとするICCの活動に必要となる資金フローを支援すると、こうした観点から、四月八日、ICC予算の一割弱に当たる分担金約十八億円、この支払を例年よりも前倒しして行い、ICCから評価をされたところでございます。 Angry: 0.750 Disgust: 0.357 Fear: 0.486 Happy: 0.398 Sad: 0.316 Surprise: 0.381
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Angry: 0.561 Disgust: 0.298 Fear: 0.372 Happy: 0.543 Sad: 0.526 Surprise: 0.462
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02:05:27 ~ 02:06:22 勝部賢志君
戦争という言葉の使い方について直接的には答弁はありませんでしたけれども、この戦争犯罪を調査するその調査にも協力をする、そして最終的には国際刑事裁判所がその判定を下すということでありまして、そのことにも日本の、我が国として支援をしていくということでありますから、考え方は共有できたのではないかなというふうに思っております。今日、岸防衛大臣にもお越しいただいておりますので、大臣にもお伺いしたいと思うんですけれども、自衛隊輸送機のPKO法に基づく派遣についてお伺いをしたいというふうに思いますが、総理は八日の記者会見でこの派遣について行いたいという考え方を示されました。 Angry: 0.584 Disgust: 0.232 Fear: 0.350 Happy: 0.594 Sad: 0.498 Surprise: 0.393
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02:06:22 ~ 02:06:42 勝部賢志君
大臣にお伺いしたいのは、どの程度の規模で、いかなる任務、あるいはどの程度の期間派遣をすることを今検討されているのか、そして派遣決定の時期はいつ頃というふうに見込まれているのか、お伺いをいたします。 Angry: 0.233 Disgust: 0.269 Fear: 0.486 Happy: 0.639 Sad: 0.599 Surprise: 0.527
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02:06:42 ~ 02:07:01 国務大臣(岸信夫君)
今回のロシアによるウクライナ侵略に対しましては、G7を始めとする国際社会と連携しながら、ウクライナ、また避難民を受け入れている近隣国と寄り添った支援を引き続き実施していく考えであります。 Angry: 0.520 Disgust: 0.471 Fear: 0.471 Happy: 0.620 Sad: 0.422 Surprise: 0.448
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02:07:01 ~ 02:07:25 国務大臣(岸信夫君)
御指摘のような支援も含めて、今後のウクライナ避難民への支援の在り方については現在政府全体で検討しているところで、防衛省・自衛隊として引き続き関係省庁と連携しながらできるだけの支援を行っていく考えであります。 Angry: 0.648 Disgust: 0.553 Fear: 0.348 Happy: 0.589 Sad: 0.496 Surprise: 0.294
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02:07:25 ~ 02:08:26 勝部賢志君
ウクライナ侵攻前から我が国周辺におけるロシア軍の動きは報じられてきましたけれども、三月二十一日にロシア外務省による対日制裁対抗措置の発表後、すぐに北方領土でロシア軍が三千人規模の軍事演習をしたということが報じられました。また、十四日には日本海における軍事演習で潜水艦から巡航ミサイルが発射されたということも報じられています。この間、ロシアによる我が国の領海、領空近辺及び北方領土における軍事的な行動について我が国としてどのような対応をされたのか御報告をいただきたいと思いますし、このロシア軍の行動がどういう意図を持って行われているのか、どのように分析をされているのかを御教示いただきたいというふうに思います。 Angry: 0.722 Disgust: 0.290 Fear: 0.470 Happy: 0.418 Sad: 0.300 Surprise: 0.505
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02:08:26 ~ 02:09:16 国務大臣(岸信夫君)
三月のこのロシアが行いました北方領土における演習について、参加人員の規模が例年のこの時期にしては比較的大きくて、ウクライナの侵略のためにロシアが全土から人員を動員している中にあっても極東における活動能力を示すため演習を活発に行っている旨発信しているものと考えられるところです。また、最近発表されました巡航ミサイル、カリブルの発射訓練については、これまでは極東地域に配備されたカリブル搭載艦からの発射訓練は累次にわたって発射、発表されております。 Angry: 0.254 Disgust: 0.216 Fear: 0.518 Happy: 0.693 Sad: 0.294 Surprise: 0.768
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02:09:16 ~ 02:10:03 国務大臣(岸信夫君)
必ずしもウクライナの侵略をめぐる特異な動きであるとは言えませんけれども、ロシアが通常戦力近代化の一環として当該ミサイルの増勢に努めてきたことを踏まえれば、ウクライナ侵略下にあっても海上戦力の近代化を誇示したいとの意図があるものと見られます。いずれにいたしましても、防衛省として、ウクライナ侵略の動きを念頭に置きつつ、我が国周辺におけるロシア軍の動向について引き続き懸念を持って情報収集、警戒監視を続けてまいります。 Angry: 0.567 Disgust: 0.320 Fear: 0.510 Happy: 0.506 Sad: 0.389 Surprise: 0.488
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02:10:03 ~ 02:11:11 勝部賢志君
先週、海上自衛隊はアメリカ海軍の第七艦隊原子力空母エイブラハム・リンカーンを中心に共同訓練を行ったということが報じられています。そして、それに伴う、伴うといいましょうか、それを、それプラスですね、それプラス北朝鮮の核、ミサイルの発射などもあるのではないかという可能性も指摘をされていた状況でありますけれども、こういった動きの中でアメリカ軍との共同訓練、これは五年ぶりというふうに承知をしておりますけれども、差し障りのない範囲で結構ですので、そのアメリカ軍との共同訓練についての意図なり考え方なり、あるいは内容など、申し上げましたように差し障りのない範囲で結構ですので、教えていただけたらと思います。 Angry: 0.319 Disgust: 0.222 Fear: 0.534 Happy: 0.675 Sad: 0.385 Surprise: 0.607
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02:11:11 ~ 02:12:02 国務大臣(岸信夫君)
自衛隊は、四月の八日から十七日、昨日までですね、日米の連携強化を図るべく、日本海及び東シナ海を含む日本周辺海空域においてエイブラハム・リンカーンを中心とする米空母打撃群と共同訓練を実施いたしました。具体的には、海自の護衛艦「いなづま」が空母打撃群と共同巡航をするとともに、日本海において海自護衛艦「こんごう」と米海軍艦艇との弾道ミサイル情報共有訓練、東シナ海において航空自衛隊の戦闘機が参加した対艦攻撃訓練などを実施をいたしました。 Angry: 0.451 Disgust: 0.203 Fear: 0.520 Happy: 0.731 Sad: 0.284 Surprise: 0.662
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02:12:02 ~ 02:12:23 国務大臣(岸信夫君)
防衛省・自衛隊としては、今後もこのような共同訓練を通じ日米の、日米同盟の抑止力、対処力を不断に強化するとともに、日米が共同して行動している姿を示してまいります。 Angry: 0.501 Disgust: 0.463 Fear: 0.425 Happy: 0.667 Sad: 0.405 Surprise: 0.430
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02:12:23 ~ 02:13:17 勝部賢志君
いろいろ挑発行動などもあると思いますけれども、毅然とした対応をしつつも、やはりその挑発に乗っていかないということも大事だと思うので、冷静な判断も含めて、今後も引き続き緊張感を持った対応をしていただきたいということを申し上げておきたいというふうに思います。通告ではまだ細かい話幾つかあるんですけれども、ちょっと時間の関係もありますので、先に北方領土の問題についてお伺いをさせていただきます。質問は大きく二点なんですけれど、一つは、例年、外交青書なるものを発刊しておりますけれども、今回はいつ頃閣議決定をして配付をされる予定なのか、外務省にお伺いをしたいと思います。 Angry: 0.480 Disgust: 0.183 Fear: 0.364 Happy: 0.662 Sad: 0.510 Surprise: 0.463
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Angry: 0.554 Disgust: 0.341 Fear: 0.416 Happy: 0.677 Sad: 0.324 Surprise: 0.534
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02:13:29 ~ 02:14:02 勝部賢志君
四月中といっても、もうあと日にちも限られていますんで、四月中ということでしたから、今日、明日、明日か来週かということになろうかというふうに思いますけど。それにしても、この青書にどういう表現が載ってくるかということは非常に私ども関心を持っております。それは、くどくど申し上げるまでもなく、この間、外交青書での北方領土に対する基本的な考え方の記述が随分揺らいできました。 Angry: 0.354 Disgust: 0.234 Fear: 0.579 Happy: 0.519 Sad: 0.442 Surprise: 0.615
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02:14:02 ~ 02:15:03 勝部賢志君
私は、今回、こういう状況の中で、改めて我が国の基本的な態度を明確にすべきだというふうに思っています。報道によるとですね、報道によると、北方領土は、日本が主権を有する島々であり、日本固有の領土であるが、現在ロシアに不法占拠されているというふうに記述をされているということが一つ目。二つ目としては、ロシアのウクライナ侵略について、人類が過去一世紀にわたり築き上げてきた武力行使の禁止、法の支配、人権の尊重といった国際秩序の根幹を揺るがす暴挙というふうに記載をされている。三つ目、あっ、で、この不法占拠という表現は平成十五年度版以来二十年ぶりに復活することとなります。それから、固有の領土という表現は平成二十三年度版以来の復活であります。 Angry: 0.601 Disgust: 0.308 Fear: 0.482 Happy: 0.538 Sad: 0.327 Surprise: 0.512
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02:15:03 ~ 02:15:54 勝部賢志君
で、北方領土は、あっ、さらに三つ目なんですけれど、北方領土は、日ロ関係にとって最大の懸案との位置付けは踏襲されておりまして、日本の立場や高齢になった島民の思いに応えていくとの考え方には変わりはないとする一方で、ウクライナ侵略、先ほどありましたけど、ウクライナ侵略を踏まえ、平和条約交渉の展望を語れる状況にはないと強調されているということでありますが、これは報道ベースなんで、こういう内容で青書が公刊されるというような受け止めでよろしいかどうか、お答えをいただきたいと思います。 Angry: 0.579 Disgust: 0.183 Fear: 0.519 Happy: 0.527 Sad: 0.322 Surprise: 0.539
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02:15:54 ~ 02:16:08 政府参考人(股野元貞君)
お答え申し上げます。恐縮でございますが、令和四年版外交青書は、改めまして、閣議配付を経て公表すべく最終調整中でございまして、具体的な記載ぶりについて申し上げられる段階にはございません。 Angry: 0.537 Disgust: 0.397 Fear: 0.556 Happy: 0.532 Sad: 0.352 Surprise: 0.532
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02:16:08 ~ 02:16:24 政府参考人(股野元貞君)
いずれにしましても、委員御指摘のロシアをめぐる問題を含め、様々な外交課題について我が国の立場を適切に記載すべく作業を進めているところでございます。 Angry: 0.725 Disgust: 0.361 Fear: 0.507 Happy: 0.457 Sad: 0.313 Surprise: 0.446
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02:16:24 ~ 02:17:06 勝部賢志君
注目をしていきたいと思います。考え方は先ほど申し上げたとおりであります。次に、日ロ漁業交渉についてもお伺いをしていきたいと思います。三月の二十三日に、ロシア対日対抗制裁で言及されてはいないんですけれども、日ロサケ・マス漁業交渉が例年される交渉の時期を越えても交渉できないという状況にあったわけですけれども、十一日の日に交渉が始まりました。松野官房長官は、交渉は我が国の漁業活動に関わる権益の維持確保のためであり、全力を尽くしてまいりたいと、こう述べられました。 Angry: 0.495 Disgust: 0.301 Fear: 0.428 Happy: 0.600 Sad: 0.498 Surprise: 0.444
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02:17:06 ~ 02:18:15 勝部賢志君
しかしながら、先ほど来申し上げているような背景から、日本がロシア側に金を支払うという枠組みの交渉なものですから、これ自体が批判を浴びるのではないかという危惧があります。またさらに、ロシア側は、この日本との交渉の推移を、推移というか、この交渉の中身によっては国際社会に対してロシアが揺さぶりを掛けてくるということも十分考えられるわけであります。私は先ほどから北海道という話をしておりますけれども、漁業をなりわいとされている方々が身近にもおられますので、そういった方々のことを考えると、私自身は通常どおり操業ができることをもちろん願っているんです。しかしながら、繰り返しますけれども、国際協調の力を弱めてはならないと思いますし、国際社会の中での信頼を失ってもならないと思いますので、非常に難しい交渉であり、判断も的確なものが求められるというふうに思っています。 Angry: 0.385 Disgust: 0.292 Fear: 0.580 Happy: 0.485 Sad: 0.490 Surprise: 0.498
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02:18:15 ~ 02:18:40 勝部賢志君
そういう考え方で以下お伺いをしたいと思うんですけれども、そもそもですね、そもそもこのサケ・マス漁業交渉がなぜ始まったのか、どのような背景でスタートをしたのか、現在どのような枠組みで操業が行われているのか、簡単に御説明をいただけたらと思います。 Angry: 0.342 Disgust: 0.266 Fear: 0.459 Happy: 0.623 Sad: 0.509 Surprise: 0.462
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02:18:40 ~ 02:19:27 政府参考人(神谷崇君)
お答え申し上げます。我が国は、戦前から北太平洋においてサケ・マス漁業を盛んに行っており、当時のソ連の川で生まれたサケ、マスを漁獲しておりましたが、遡河性魚種に関する母川国主義を規定した国連海洋法条約が一九八二年に採択され、日ソ双方が署名したことや、ソ連が一九八四年にソ連系サケ・マスの一義的利益及び責任を主張したことなどに伴い、我が国の伝統的サケ・マス漁獲の継続とサケ・マス資源の保存、管理などに関する互恵的協力を発展させるため、一九八五年に日ソ漁業協力協定が締結されたところでございます。 Angry: 0.631 Disgust: 0.345 Fear: 0.441 Happy: 0.604 Sad: 0.373 Surprise: 0.505
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02:19:27 ~ 02:19:54 政府参考人(神谷崇君)
この協定に基づき、一九八五年から毎年、日本漁船によるロシア系サケ・マスの操業条件などについて協議が行われ、その結果に基づいて日本漁船の操業が行われてきているところでございます。なお、この協定は、一九九一年のソ連崩壊後もロシア連邦との間で引き続き有効となっております。 Angry: 0.414 Disgust: 0.296 Fear: 0.579 Happy: 0.503 Sad: 0.439 Surprise: 0.575
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02:20:01 ~ 02:20:24 政府参考人(神谷崇君)
お答え申し上げます。昨年の、日本の二百海里水域内でロシア系サケ・マスを漁獲している小型サケ・マス流し網の漁獲量は近年減少傾向にあり、昨年の漁獲量は六百五十二トンとなっております。 Angry: 0.363 Disgust: 0.324 Fear: 0.512 Happy: 0.700 Sad: 0.371 Surprise: 0.642
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02:20:24 ~ 02:21:03 勝部賢志君
ロシアの川で生まれた魚はロシアに帰るということで、それが海にいてもそれを捕ることについては自国の魚でなければならないということで、北海道のその近海のところに泳いでいるサケは、長年研究されて、結局これはロシアで生まれた魚だと、サケ、マスだということになっているんですね。なものですから、日本の漁業者がそのサケ、マスを捕るにはロシアとの交渉が必要で、言ってみればお金を払って漁業をさせてもらっているという枠組みなわけですね。 Angry: 0.400 Disgust: 0.260 Fear: 0.550 Happy: 0.614 Sad: 0.348 Surprise: 0.662
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02:21:03 ~ 02:22:03 勝部賢志君
その額が、ロシアとの関係の中で大体三億ぐらい払うと。しかし、先ほど言った五百六十二トンを金額に換算すると大体三億ぐらいなんです。だから、三億円払って三億円で漁をしているというのが現状でありまして、この交渉の中身自体、漁業者にとっては、操業しないとやっていけないんですけれども、しかし、やってもですね、結局みんなで分けて、何というんですかね、その三億円払う分は漁業者が分担して払っているということなものですから、この交渉自体非常に、まあ何というんですかね、行き詰まった実は状況にあるのも事実なんです。そういう中にあって、今回、こういうような情勢の中でこの交渉を行うという判断に至った経過、あるいはどのレベルでこの判断をされたのか、お伺いをしたいと思います。 Angry: 0.529 Disgust: 0.351 Fear: 0.523 Happy: 0.492 Sad: 0.419 Surprise: 0.510
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02:22:03 ~ 02:23:04 政府参考人(徳田修一君)
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、今月十一日から行われておりますサケ・マス漁業交渉につきましては、我が国の漁業活動に係る権益の維持、確保のために政府として行うこととしたところでございます。より具体的に申し上げれば、漁業活動に係る権益、これは我が国が有する権利や利益でございまして、例えば、我が国が漁業活動を行う権利やその活動によって漁業従事者を含む国民が得られる経済上の利益等がそれに当たるところでございます。どのような判断かという御質問がございましたけれども、政府内の意思決定のプロセスの一つ一つをつまびらかにするということは控えたいと考えますけれども、いずれにせよ、必要な手続、手順に従いまして日本政府全体として意思決定をして交渉を行うことを決めたと、こういうことでございます。 Angry: 0.701 Disgust: 0.411 Fear: 0.373 Happy: 0.578 Sad: 0.372 Surprise: 0.382
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02:23:04 ~ 02:24:00 勝部賢志君
ロシアは我が国を非友好国と認定しています。その中で交渉というのは極めて厳しいと思うんですね。だけれども、黙っていたら交渉はスタートしなかったというふうに思うんです。というのも、例年よりはスタートがずっと遅れましたので。普通ですと、四月の十日、十一日でしたか、から漁をスタートして七月の七日までというのが大体例年の漁の時期なんですね。でも、漁が始まる時期に初めて交渉がスタートしたということで、この後どういうふうになっていくかもなかなか読めないということなので。ですから、どちらかから声を掛けて誰かが判断をしないとこの交渉というのはスタートしなかったと思うんですね。もう一度お伺いしたいと思います。 Angry: 0.349 Disgust: 0.277 Fear: 0.453 Happy: 0.604 Sad: 0.560 Surprise: 0.531
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02:24:00 ~ 02:24:53 政府参考人(徳田修一君)
お答え申し上げます。繰り返しの、一部繰り返しの答弁になってしまいますけれども、日本の漁業活動に係る権益維持の確保のために日本政府全体として検討して、必要な手順、手続を行い、意思決定を行い、この交渉に臨むということにしたものでございます。日本政府としてこの交渉団、団長を出しております。したがいまして、日本政府としての判断でございます。 Angry: 0.737 Disgust: 0.382 Fear: 0.356 Happy: 0.543 Sad: 0.392 Surprise: 0.382
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02:24:24 ~ 02:25:38 勝部賢志君
政府がこの交渉をすべきかすべきじゃないかということを高いレベルで判断をしてその交渉に臨んでいるのか、あるいは現場レベルでこの交渉が進められているのか、どちらですか。交渉の判断は日本政府がしたということでありますけれども、そうなりますと、私は、先ほど来ずっとお話をさせて、指摘をさせていただいているように、ロシアの戦争を止めるということが今一番国際社会の中で大事だというふうに考えたときに、このサケ・マス漁業交渉がどういうふうに世界に映っていくのか、そして、我が国にとっても、先ほどちょっと申し上げましたけど、ロシアがこの交渉の内容や結果いかんによってはそれを、揺さぶりを掛けてきて、アジアの中にある日本の国は、ロシアと提携してお金を払って魚を捕っているんですよということを喧伝、宣伝をしかねないというふうに思うんですね。 Angry: 0.717 Disgust: 0.223 Fear: 0.542 Happy: 0.340 Sad: 0.227 Surprise: 0.584
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02:25:38 ~ 02:26:00 勝部賢志君
私の立場は、先ほど言ったように、漁業者、北海道の漁業者が生活、なりわいを立てていくためには、何もない状態の中で自然に漁ができるという形が本当に望ましいとは思っているんですけど、この戦争状況の中で、ロシアが蛮行を繰り返す中で、本当にこれでいいのかという思いが実は一方であるわけです。 Angry: 0.528 Disgust: 0.295 Fear: 0.551 Happy: 0.400 Sad: 0.481 Surprise: 0.456
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02:26:00 ~ 02:27:12 勝部賢志君
先日、地元に戻ったときに、漁業者の方々や関係する団体の方々ともお話をさせていただきました。交渉に入ったことは有り難いと思っているとおっしゃっていましたけれども、しかし、実際にどの金額でどういうふうに交渉妥結を迎えるのか我々としても全く読めないと言っていましたし、結果として、もし幾ばくかの金額で交渉が付いて漁が始まったとしても、ロシアの、ロシアで生まれた魚を捕ってそれが売れるのかどうかということを危惧されている方もいますし、漁業者に対しても批判が来るのではないかという思いを持っておられるんですね。先ほど、どこで、どのレベルでこの交渉をスタートしたんですかと言ったけれども、余り明快な答弁ではありませんでした。高いレベルで、政府の判断でとおっしゃっていますので、であればなおさらなんですけれど、この交渉は、私はそんなに、何というんですか、何としてでもとか、あるいは我々が相当譲って何とか魚捕らせてくれというような交渉にすべきではないと思います。 Angry: 0.519 Disgust: 0.211 Fear: 0.475 Happy: 0.527 Sad: 0.372 Surprise: 0.563
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02:27:12 ~ 02:28:06 勝部賢志君
そして、万が一ですね、これはロシアの出方もありますけれども、出方によっては、むしろこれはうちら側から交渉を、そんなことでは成り立たないというような姿勢を強く見せる必要もあるのではないかというふうに思っています。一方で、仮にそうなった場合、漁ができなくなるわけですから、あるいは漁も、例えば交渉によってはその補償金、協力金をもっと出せと言われれば、結果的に魚捕りに行っても利益は出ないわけですね。そうした場合に漁業者に対する私は支援が必要だというふうに考えておりますけれども、その点についてお考えをお聞きしたいと思います。 Angry: 0.547 Disgust: 0.347 Fear: 0.514 Happy: 0.490 Sad: 0.426 Surprise: 0.444
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02:28:06 ~ 02:28:30 政府参考人(神谷崇君)
お答え申し上げます。ロシアとの漁業交渉の結果につきましては予断を持ってお答えすることは現時点では差し控えさせていただきますが、今後の状況を注視しつつ、関係漁業者に影響が出る場合にはその影響を分析し、必要な支援について検討を行ってまいります。 Angry: 0.457 Disgust: 0.398 Fear: 0.501 Happy: 0.661 Sad: 0.399 Surprise: 0.523
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02:28:30 ~ 02:29:10 勝部賢志君
ちょっとよく分からない答弁なんですけど、要するに、やっぱりそういうことをしっかり考えておいてほしいんですよ。そうしないと、その交渉の結果、漁業者のためにとか、先ほど私も冒頭で申し上げた自国の利益のためにという言葉でやはり今のこの国際状況を乗り越えていくのはなかなか難しいというふうに思います。大臣にお伺いをしたいというふうに思うんですけれども、冒頭から世論調査などの結果を示しながら、今我が国としてどういう立場で様々な物事に対応していったらいいかというお話をさせていただきました。 Angry: 0.559 Disgust: 0.266 Fear: 0.382 Happy: 0.495 Sad: 0.594 Surprise: 0.348
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Angry: 0.750 Disgust: 0.186 Fear: 0.310 Happy: 0.522 Sad: 0.473 Surprise: 0.358
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02:29:25 ~ 02:30:05 国務大臣(林芳正君)
大変、現場の皆様のお声も含めてこの論点を整理していただいたんではないかというふうに思っております。今この状況の中でロシア側に金銭を支払うということに対する国民感情や、一般の国民感情ですね、それから各国からのどんな意見が出るのかということはこれ一つ考えておかなければならないことであろうと思います。一方で、先ほど水産庁からもありましたように、できれば例年どおりやりたいと、私もかつて農林水産大臣でございましたので、このことの重要性は分かっておるつもりでございます。 Angry: 0.373 Disgust: 0.342 Fear: 0.451 Happy: 0.595 Sad: 0.543 Surprise: 0.466
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02:30:05 ~ 02:30:52 国務大臣(林芳正君)
したがって、この個別具体的な、今から、交渉をやっておるわけでございますので、見通しについて、こういう場合はこうすると言ってしまうと相手にその手のうちが見えてしまうわけでございますけれども、大事なことは、やはりまず国益に資するのかということ、そして、この個別具体的交渉の進捗に応じてしっかりと検討をする必要があると、こうしたことでございますし、それをしっかりと検討して答えを出すということが、その結果を国民の皆様や国際社会にしっかり説明して理解してもらえるという意味でも大変大事なことだと、そういうふうに考えております。 Angry: 0.491 Disgust: 0.221 Fear: 0.602 Happy: 0.498 Sad: 0.325 Surprise: 0.539
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02:30:52 ~ 02:31:06 勝部賢志君
大体時間が参りましたので質問は終わらせていただきたいと思いますけれども、林大臣、そして岸大臣におかれましては本当に連日緊張感の中で多忙極まりない対応をされているというふうに思います。 Angry: 0.378 Disgust: 0.433 Fear: 0.427 Happy: 0.525 Sad: 0.575 Surprise: 0.365
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02:31:06 ~ 02:31:25 勝部賢志君
我が国のこの方向性や国民の皆さんの今後のいろいろな思いを受け止めつつ、しっかりとした対応をしていただきたいということを申し上げて、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 Angry: 0.478 Disgust: 0.332 Fear: 0.298 Happy: 0.686 Sad: 0.615 Surprise: 0.350
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Angry: 0.430 Disgust: 0.250 Fear: 0.506 Happy: 0.606 Sad: 0.422 Surprise: 0.587
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Angry: 0.531 Disgust: 0.299 Fear: 0.350 Happy: 0.706 Sad: 0.351 Surprise: 0.553
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02:32:02 ~ 02:33:03 高橋光男君
本日は、この令和二年度決算検査報告に関する質疑が中心となるはずでございますけれども、その点につきましては、この後、同僚の安江伸夫議員に譲ることとして、早速ですが、林外務大臣にお伺いしてまいりたいと思います。昨年四月の決算委員会におきまして、私は、我が国ODA、政府開発援助について、経済インフラ分野と基礎生活分野の割合について取り上げました。お配りの資料一を御覧いただければと思います。こちらは、この十年間の二国間ODAの実績でございます。二国間といっても、いわゆるJICAなどのバイの支援のみならず、コア拠出を除いた国際機関による支援も含まれます。こちらにございますように、二〇一二年以降、経済インフラ分野が保健分野や人道分野を含む基礎生活分野を逆転して以来、特に二〇一六年以降はその格差が広がりました。 Angry: 0.445 Disgust: 0.292 Fear: 0.432 Happy: 0.704 Sad: 0.382 Surprise: 0.557
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02:33:03 ~ 02:34:07 高橋光男君
最新の二〇二〇年、すなわち令和二年は、新型コロナへの対応もあってのことだと思いますけれども、保健分野が狭義においても六・六%と、前年の二・五%を大きく上回り増加しました。それ自体は良いことだというふうに考えますが、まだまだ絶対額では限られています。そこで、昨年、私は、保健分野のODAを五年間で倍増することを提案し、当時の茂木外務大臣からも充実していきたいと力強い御答弁を得たところでございます。ちなみに、保健分野のODA倍増につきましては、現在公明党が行っております国際保健推進委員会というところのヒアリングにおきましても、市民社会や民間企業の有志経営者からも同様の御要望をいただいているところでございます。そこでお尋ねします。まず、令和二年度決算におけるODA総額とその中に占める保健分野の援助総額を明らかにしていただきたいと思います。 Angry: 0.519 Disgust: 0.312 Fear: 0.423 Happy: 0.630 Sad: 0.367 Surprise: 0.528
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02:34:07 ~ 02:34:28 高橋光男君
そして、その後、今日に至るまでの同分野における動向を踏まえて、政府としてこれからその分野においてODAを増額していくに当たっての課題をどのように認識し、取り組まれていく御決意かについてお答え願います。 Angry: 0.688 Disgust: 0.312 Fear: 0.466 Happy: 0.519 Sad: 0.329 Surprise: 0.547
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02:34:28 ~ 02:35:04 国務大臣(林芳正君)
我が国のODAによる支援でございますが、二国間支援と国際機関への拠出を通じた支援から成るわけでございますが、DACの統計では、二国間支援及び国際機関を通じる事業のうちで実施対象国・地域をイヤマークした事業を合わせたものが二国間ODA実績として整理をされております、釈迦に説法であると思いますけれども。二〇二〇年の我が国二国間ODAの実績は百六十八億ドルと、前年に比して二十二億ドルの増額となっております。 Angry: 0.750 Disgust: 0.415 Fear: 0.466 Happy: 0.511 Sad: 0.242 Surprise: 0.466
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02:35:04 ~ 02:36:07 国務大臣(林芳正君)
このうち保健分野における二〇二〇年度、二〇二〇年実績額は十一億ドルで、前年より七億ドルの増というふうになっております。新型コロナの世界的な感染拡大によりまして、保健分野のODAの重要性、これを改めて確認をされたところでございます。また、各国が新型コロナへの喫緊の対応に迫られる中で、三大感染症、また母子保健や保健システム強化など、コロナ発生以前からの保健課題への取組に少し停滞が見られておりまして、保健分野における貢献の重要性というのは依然として高いままであると申し上げなければならないと思います。こうした中、我が国としては人間の安全保障の考えの下で引き続き国際保健、これを外交の柱として、の一つとして捉え、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成に向けて取り組んでいきたいと考えております。 Angry: 0.398 Disgust: 0.320 Fear: 0.513 Happy: 0.612 Sad: 0.421 Surprise: 0.530
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02:36:07 ~ 02:36:51 国務大臣(林芳正君)
同時に、開発途上国は経済インフラから保健分野や人道支援を始めとする基礎生活分野まで様々な課題を抱えておりまして、これらに応えていくためにもODAを戦略的に活用していく必要があると考えております。本年はTICAD8を開催をいたします。来年には我が国がG7の議長国となります。こうしたことを見据えて、政府として保健分野でのODAの積極的活用、これを図って、関係省庁及び官民で緊密に連携し、引き続き保健分野の国際貢献の推進を努めていきたいと考えております。 Angry: 0.475 Disgust: 0.291 Fear: 0.368 Happy: 0.649 Sad: 0.500 Surprise: 0.505
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Angry: 0.185 Disgust: 0.169 Fear: 0.305 Happy: 0.905 Sad: 0.487 Surprise: 0.613
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02:37:00 ~ 02:37:51 高橋光男君
こちら、資料にございますように、一番下の方にございます、二〇二〇年は二・七%と、これ、前年と比べて、若干ではございますが、減少しています。しかしながら、特に昨今でいえば、ロシアのウクライナ侵略を受けて人道支援ニーズというのは急増しています。そこで、是非強調したいのは、保健分野の支援額が増えても、そのあおりを受けて人道支援が減ることのないようにしていただきたいということでございます。そのためには、保健、人道分野、あるいは現在は食料安全保障というものも重要と考えますが、是非それらを合わせた基礎生活分野のODAを抜本的に拡充していく必要があると考えますが、いかがでしょうか。 Angry: 0.293 Disgust: 0.224 Fear: 0.482 Happy: 0.726 Sad: 0.484 Surprise: 0.567
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02:37:51 ~ 02:38:13 国務大臣(林芳正君)
我が国のODAによる人道支援でございますが、二国間支援と国際機関への拠出を通じた支援から成りますが、DACの統計で、二国間支援及び国際機関を通じる事業のうち実施対象国・地域をイヤマークした事業を合わせたものが二国間ODAの実績として整理されております。 Angry: 0.540 Disgust: 0.329 Fear: 0.500 Happy: 0.619 Sad: 0.373 Surprise: 0.517
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02:38:13 ~ 02:39:02 国務大臣(林芳正君)
したがって、我が国のODAによる人道支援の実績は、実際には二国間ODA実績としてDACに報告されているものよりも多いわけでございます。二〇二〇年の人道支援分野における二国間ODA実績は四・五億ドルでありまして、前年より〇・四億ドル減少しております。この減少に明確な要因があるというわけでもないわけでございますが、我が国は、二〇二〇年における主な人道危機であるアフリカのサバクトビバッタ被害ですとか中米のハリケーン被害、またエチオピアの武力衝突による人道危機に対しての食糧支援や避難者支援と、こういうものを機動的に進めてまいったところでございます。 Angry: 0.579 Disgust: 0.417 Fear: 0.529 Happy: 0.510 Sad: 0.365 Surprise: 0.422
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02:39:02 ~ 02:39:35 国務大臣(林芳正君)
二〇二〇年以降、新型コロナの拡大、また、ミャンマー、アフガニスタン、ウクライナ危機を始めとする国際情勢の悪化、こうしたことがございまして、各国による保健分野と人道分野、さらに今御指摘のありました食料安全保障を含むこの基礎的な生活分野でのニーズが高まっているわけでございます。こうした現実を踏まえて、引き続き基礎的生活分野での支援にしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。 Angry: 0.442 Disgust: 0.327 Fear: 0.538 Happy: 0.531 Sad: 0.422 Surprise: 0.507
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02:39:35 ~ 02:40:13 高橋光男君
ありがとうございます。やはり、私も当然、開発途上国のニーズに応じて支援をしていく、また、日本として経済インフラの支援というのもまさに我が国の技術等を活用できる分野でございまして、そうしたものに対するニーズも大変高いという中において、これトレードオフの関係ではないということだと思います。どちらも重要だというふうに思いますが、やはり途上国の支援に応じていくためにはODAの予算を増やしていくことが何より大事だというふうに考えますので、是非大臣のリーダーシップに御期待申し上げます。 Angry: 0.240 Disgust: 0.233 Fear: 0.367 Happy: 0.829 Sad: 0.466 Surprise: 0.571
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02:40:13 ~ 02:41:23 高橋光男君
続きまして、この現在のウクライナ危機でございますが、それによって国際協力によるコロナ対応への注目が少し薄れているのではないかということを懸念しています。しかしながら、私はウクライナ危機も保健分野のリスクをはらんでいる点を指摘したいと思います。特にウクライナは、余り知られていませんが、薬剤耐性結核の高蔓延国でございます。国内では地下への避難によって密になる、あるいは国外避難者が急増する中で周辺国への感染拡大が懸念されます。そこで、コロナ対策に加えて、我が国としても、JICAによる二国間、また国際機関による多国間協力において是非、結核などの感染症への対策に必要な治療薬やワクチンなどの提供を始めとする医療物資の支援、また人々が安価な医療サービスを受けられるようにするための支援、こうしたものが重要と考えますが、政府の対応ぶりについてお答え願います。 Angry: 0.477 Disgust: 0.367 Fear: 0.559 Happy: 0.401 Sad: 0.499 Surprise: 0.480
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02:41:23 ~ 02:42:06 国務大臣(林芳正君)
今委員から大変大事な御指摘がございまして、実はワルシャワで現地の国際機関と意見交換をしたときも今のようなお話、たしかWHOだったと思いますが、お話がありました。さらには、ツベルクリン等の予防接種についてもこの時期が少しずつずれていると、こういうようなお話もあったところでございまして、そういった意味で、このウクライナ避難民に対する緊急人道支援において、国際機関を通じてウクライナ及び周辺国においてこの結核を含む感染症対策というのを実施してきておりますが、しっかりとこれに、こういうことに対応していかなければならないと思っております。 Angry: 0.251 Disgust: 0.242 Fear: 0.547 Happy: 0.641 Sad: 0.556 Surprise: 0.537
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02:42:06 ~ 02:43:01 国務大臣(林芳正君)
具体的に、日本から合計二億ドルほど今回緊急人道支援の拠出を行っておりますが、これを使って、国際移住機関、IOMや、国際赤十字・新月社連盟、IFRCですね、それからウクライナ及び周辺国において結核患者のスクリーニングや結核治療薬を使った治療、これを実施するほか、ユニセフがウクライナ及びポーランドにおいてBCGを含む乳幼児定期予防接種を実施しております。また、新型コロナについても、IOMやIFRC等の機関が、ウクライナや周辺国においてワクチン接種、コロナ検査、個人用防護服、防護具ですね、の提供等を行っております。 Angry: 0.281 Disgust: 0.185 Fear: 0.503 Happy: 0.827 Sad: 0.283 Surprise: 0.677
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02:43:01 ~ 02:44:07 国務大臣(林芳正君)
これに加えまして、モルドバでございますが、ウクライナ周辺国の中でも最も規模が小さく、そこに多くの避難民が流入して非常に厳しい状況にあるということで、三月十九日でございますが、JICAが人道支援・保健医療分野協力でのニーズ調査団というのを派遣いたしまして、現地でまずニーズを把握すると、それに加えて、WHOと連携した形で、避難民への国際医療支援の総合調整や医療データ管理等に貢献をさせていただいているところでございます。今後、この調査の結果を踏まえて、も踏まえて、モルドバ支援グループ、これはG7が主導して立ち上げたグループでございますが、また四月五日に立ち上げられたモルドバ支援プラットフォーム、こうしたところと連携しながら、実施中のこの二億ドルの緊急人道支援に加えて、モルドバのニーズに応える形で、こちらは二国間支援、これを実施できるように具体的な内容を詰めていきたいと考えております。 Angry: 0.285 Disgust: 0.193 Fear: 0.479 Happy: 0.709 Sad: 0.429 Surprise: 0.566
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02:44:07 ~ 02:44:24 国務大臣(林芳正君)
今後も、ウクライナ及び周辺国に対する緊急人道支援やモルドバに対する二国間及び国際機関を通じた支援において、感染症対策等も念頭に置いた保健医療分野での支援を実施していきたいと考えております。 Angry: 0.704 Disgust: 0.283 Fear: 0.473 Happy: 0.324 Sad: 0.439 Surprise: 0.478
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02:44:24 ~ 02:45:11 高橋光男君
詳細に御説明いただきましてありがとうございました。まさにウクライナ危機も保健と密接に関連した人間の安全保障にも関わる重要な課題であるということが明らかになったかというふうに思います。是非、政府としても引き続きしかるべく対応していただくとともに、先ほど大臣も言及されました、来年、我が国はG7の議長国でございまして、そうした点につきましても是非国際場裏で主張し、国際社会をリードしていただくことをお願い申し上げます。続きまして、そのウクライナ避難民の関連でございますが、我が国における支援と、また他の避難民の方々との平等な扱いについてお尋ねしてまいりたいと思います。 Angry: 0.348 Disgust: 0.355 Fear: 0.387 Happy: 0.702 Sad: 0.559 Surprise: 0.392
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02:45:11 ~ 02:46:06 高橋光男君
お配りした資料の二を御覧ください。これは、両者を私なりに比較をし、扱いの違いを示したものでございます。まず、一番上段、在留資格について。ウクライナ避難民については、政府は短期滞在から早期に特定活動に変更対応するとしていますが、例えばアフガニスタン避難民につきましては、昨年八月の政変が発生してから約半年後の今年の二月にそのような決定がなされました。次に、国の財政的支援につきましても、国は、昨年度補正予算五・二億円で身寄りのないウクライナ避難民に対し生活費、宿泊費などを支援するとともに、もう一つの資料もございますが、地元兵庫県は、県内に身寄りのあるウクライナ避難民についても一世帯当たり最大二百十四万円給付します。 Angry: 0.550 Disgust: 0.359 Fear: 0.490 Happy: 0.567 Sad: 0.350 Surprise: 0.553
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02:46:06 ~ 02:47:00 高橋光男君
そのほか、医療費や日本語教育においてもアジア福祉教育財団が提供することになっているものと承知します。もちろん、かつてない人道危機とも言えるウクライナ避難民の方々に対しこうした手厚い支援がなされることに私自身全く異論はございません。しかしながら、この表の右側を御覧いただければお分かりになると思いますが、アフガニスタンなどの他の避難民に対する支援はほぼ何もございません。私はこの状況はゆゆしきことだと考えます。なぜならば、戦火によって日本に逃れてきた避難民という意味では皆同じであり、ゆえに人道上平等に扱うべきと考えるからです。その意味で、できるならば、これらを統合的に提供し、避難民が利用可能なサービス、例えば公営住宅や医療費、日本語教育などは公平にアクセスできるようにすべきではないかと考えます。 Angry: 0.586 Disgust: 0.405 Fear: 0.486 Happy: 0.464 Sad: 0.464 Surprise: 0.433
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02:47:00 ~ 02:47:37 高橋光男君
そのためにも、是非国として自治体に対し、今支援を表明されている自治体及び企業というのは千をもう超えているというふうに承知していますけれども、例えば、身元保証人、このアフガニスタンの方々の身元保証人などからの申出の下に、可能な限り他の避難民の方々もアクセスできるよう通知を出していただきたいというふうに考えますが、御答弁をお願いします。 Angry: 0.403 Disgust: 0.207 Fear: 0.352 Happy: 0.736 Sad: 0.445 Surprise: 0.468
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02:47:37 ~ 02:48:20 政府参考人(丸山秀治君)
お答え申し上げます。ウクライナ避難民に対する現在の我が国の対応につきましては、まさにウクライナが瀕する危機的状況を踏まえた緊急措置として、避難される方々にまずもって安心できる避難生活の場を提供すべく政府全体として取り組んでいるものでございます。そのため、現在のウクライナの方々への対応とそれ以外の方々への対応とを一概に比較して論じることは困難ではございますが、本国における情勢不安を理由として就労可能な特定活動の在留資格への変更を認める対応につきましては、これまでも本国情勢を理由に我が国での在留を希望するアフガニスタンやミャンマーの方々などにも認めてきたところでございます。 Angry: 0.650 Disgust: 0.379 Fear: 0.463 Happy: 0.469 Sad: 0.415 Surprise: 0.388
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02:48:20 ~ 02:48:46 政府参考人(丸山秀治君)
また、アフガニスタン等から避難されてきた方々につきましても、特定活動への在留資格変更することで、今回のウクライナ避難民が享受できるような国民健康保険への加入といった各種住民サービスを受けることは可能となってございます。今後も、困難に直面する方々に寄り添った支援を速やかに実施できるよう、政府全体としてしっかりと対応してまいりたいと存じます。 Angry: 0.480 Disgust: 0.322 Fear: 0.432 Happy: 0.625 Sad: 0.484 Surprise: 0.426
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02:48:46 ~ 02:49:04 高橋光男君
ただいま御答弁いただいた特定活動になれば、確かに健康保険、これ加入できるんですけど、それまでの時間が掛かっているんです。昨年の八月に政変が起きて、そして今年の二月になって初めてその特定活動への移行が認められたわけです。 Angry: 0.402 Disgust: 0.196 Fear: 0.465 Happy: 0.569 Sad: 0.463 Surprise: 0.615
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02:49:04 ~ 02:50:05 高橋光男君
その間のまさに医療保険、これは身元保証人の方々が実質負担されているんですね。私は実際、地元神戸で、アフガニスタンの元留学生三名の方を受け入れられている身元保証人の方から様々お話を伺いました。そのことを基に私は今この表、右側を書かせていただいているんですけれども、例えばその方は御自身でお持ちの会社の社宅を個人で賃貸契約をして住居を提供されています。また、さらには渡航費や医療保険、先ほど申し上げました全て負担されています。しかしながら、本来そうした個人の善意に全てを委ねるようなことはしてはならないはずです。国による役割が本当は大事であって、国だからこそその自治体や財団等に働きかけることができるわけでございますので、是非こうした公平な扱いが確保されるように国が指導力を発揮していただきたいということを強調させていただきたいと思います。 Angry: 0.447 Disgust: 0.311 Fear: 0.479 Happy: 0.534 Sad: 0.504 Surprise: 0.503
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02:50:05 ~ 02:51:32 高橋光男君
あわせまして、アフガニスタン避難民の方々が実は既にもう直面している様々な課題というものがございまして、私は、その経験に学びながら、ウクライナ避難民の方々が同様の事態に直面しないようにしていく必要があるというふうにも考えます。実は、この点、アフガニスタン退避者受け入れコンソーシアムという団体が最近実施した概況調査というものがございまして、これに照らしながら幾つか個別具体的にお尋ねしてまいります。ここで指摘されている生活の課題として最も多く挙げられているのが日本語習得なんですね。この点、ウクライナ避難民も同様のニーズがあると考えます。そこで、生活に役立つポケトーク等の翻訳機材やグーグル翻訳を使うための例えばWiFi機器などの無償提供、また、日本語教育の観点からは、NGO、NPOや、特に長引く水際対策のために経営が困難な状況にあることを踏まえて日本語学校、こうしたところに対してしっかり助成をする中で支援をしていく、このウクライナの避難民の方々に日本語教育をしっかりお届けしていく、そうしたことが重要と考えますが、いかがでしょうか。 Angry: 0.310 Disgust: 0.292 Fear: 0.517 Happy: 0.632 Sad: 0.480 Surprise: 0.585
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02:51:32 ~ 02:52:03 政府参考人(丸山秀治君)
お答え申し上げます。困難に直面するウクライナ避難民の方々が本邦での生活に困らないようにするため、関係省庁と密接に連携しながら、ニーズを的確に把握し、必要な支援を検討、実施していくことが重要であると認識しております。具体的には、一時滞在施設では、在京ウクライナ大使館の協力の下、一世帯当たり一台の翻訳機を支給するほか、希望者に業務委託先を通じまして携帯電話を無償貸与しているところでございます。 Angry: 0.455 Disgust: 0.375 Fear: 0.454 Happy: 0.635 Sad: 0.485 Surprise: 0.468
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02:52:03 ~ 02:52:34 政府参考人(丸山秀治君)
また、必要に応じて通訳を手配した上で、生活、行政手続相談、カウンセリング等の支援を実施しており、今後は、カウンセリング、日本語教育、就労支援等、受入れ後の各場面に応じた具体的な支援策を実施していくこととしております。引き続き、政府全体として、我が国に避難してこられた方への必要な支援等に速やかに対応できるよう、自治体等とも緊密に連携の上、早急に検討、実施に努めてまいりたいと存じます。 Angry: 0.434 Disgust: 0.255 Fear: 0.380 Happy: 0.690 Sad: 0.478 Surprise: 0.508
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02:52:34 ~ 02:53:11 高橋光男君
是非、国としてしっかりと対応していただくことをお願いします。続きまして、避難民の方々の心に寄り添った支援という意味におきましては、精神的なケア、これも大事でございます。また、就労を希望される方々への情報提供、また支援、お子さんにつきましては、学校に通えるようになった際には言語的なサポート、また日本食に慣れないことを想定しての給食の配慮、また差別的扱いを受けないようにするための細やかな配慮など、国から現場に対し適切な助言と必要な支援を行うべきと考えますが、いかがでしょうか。 Angry: 0.365 Disgust: 0.309 Fear: 0.336 Happy: 0.734 Sad: 0.612 Surprise: 0.403
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Angry: 0.615 Disgust: 0.233 Fear: 0.294 Happy: 0.705 Sad: 0.424 Surprise: 0.444
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02:53:21 ~ 02:53:58 政府参考人(丸山秀治君)
まずは、入管庁の方から御説明させていただきます。支援に当たりましては、避難民の方々のニーズを聞き取った上で必要な就労支援や教育支援を実施していくほか、必要に応じて生活相談員やカウンセラーを手配し、母親や子供にも配慮した心のケアに努めております。文化や風習の異なる我が国での生活に少なからず不安を抱えていらっしゃる避難民の方々に寄り添った支援を実施できるよう、関係省庁と連携してしっかりと対応していきたいと存じます。 Angry: 0.341 Disgust: 0.276 Fear: 0.424 Happy: 0.670 Sad: 0.544 Surprise: 0.510
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Angry: 0.548 Disgust: 0.533 Fear: 0.451 Happy: 0.626 Sad: 0.422 Surprise: 0.451
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02:54:01 ~ 02:55:13 政府参考人(小林万里子君)
ウクライナからの避難民への日本語教育支援につきましては、出入国在留管理庁が行う支援の中で、日本語教育の実績を有する団体等の協力も得ながら、避難民の方々のニーズを踏まえた日本語教育を提供することとしております。また、文化庁におきましては、入国前の外国人留学生のオンラインの日本語教育を目的としたウィズコロナにおけるオンライン日本語教育実証事業におきまして、多くの日本語教育機関が行う授業の中でウクライナ避難民の方も参加していただくなど、既存予算を工夫した運用を図ってまいります。また、学校での受入れに当たりましては、自治体における日本語指導補助者等の外部人材の配置などに対する補助事業や、安心して学校生活を送るための環境づくりに必要な情報等をまとめた外国人児童生徒受入れの手引の作成、周知等を行うなど、これまでも行っているところでございます。また、特に給食への配慮につきましては、学校給食実施基準におきまして個々の児童生徒等への配慮をするものと定めており、各学校現場で適切な対応をしていただいているところでございます。 Angry: 0.467 Disgust: 0.335 Fear: 0.443 Happy: 0.706 Sad: 0.379 Surprise: 0.526
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02:55:13 ~ 02:55:33 政府参考人(小林万里子君)
さらに、ウクライナ避難民につきましても、文部科学省から関係機関に対して、ウクライナ避難民の子供に対する必要なきめ細かい配慮をしていただけるよう、指導上の留意事項や指導に活用できる参考情報を周知して自治体の支援に努めてまいります。 Angry: 0.576 Disgust: 0.357 Fear: 0.405 Happy: 0.602 Sad: 0.445 Surprise: 0.437
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02:55:33 ~ 02:56:06 高橋光男君
続きまして、在留資格に関してなんですけど、先ほど特定活動の話をさせていただきましたが、是非早期にそういう切替えがウクライナの避難民の方々にしていただくことが必要だと思います。家族の呼び寄せを希望される場合にどのように対応されるのか、このことも大変柔軟に認めていただくこと大事でございまして、実務上も、たとえ渡航書類の不備があっても迅速に渡航証明書などを付与していただくとともに、到着後は適切な在留資格を提供していただきたいと思います。 Angry: 0.392 Disgust: 0.232 Fear: 0.393 Happy: 0.682 Sad: 0.498 Surprise: 0.455
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Angry: 0.701 Disgust: 0.254 Fear: 0.493 Happy: 0.294 Sad: 0.475 Surprise: 0.495
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02:56:19 ~ 02:57:01 政府参考人(丸山秀治君)
お答え申し上げます。ウクライナから我が国に避難してきた方々につきましては、人道的な観点から、幅広くかつ柔軟に受け入れ、安心できる避難生活の場を提供すべく取り組んでいるところでございます。具体的には、ウクライナから我が国に避難してきた方々には、その希望等に応じ、特定活動一年での在留を認め、ウクライナ情勢が改善していないと認められる間は、申請があれば在留期間の更新を認めることとしております。ウクライナ等にいらっしゃる御家族を避難させるために呼び寄せたい方に対しましては、外国人在留支援センターにおきまして適切な情報提供に努めているところでございます。 Angry: 0.473 Disgust: 0.375 Fear: 0.379 Happy: 0.707 Sad: 0.456 Surprise: 0.450
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02:57:01 ~ 02:57:33 政府参考人(丸山秀治君)
また、日本に渡航するために査証申請を行う方が自己の責任に帰さない理由により有効な旅券を所持されていない場合には、在外公館において渡航証明書を発行することが可能と承知しております。ウクライナ以外の国から避難してきた方々につきましては、ウクライナの方々への対応と一概に比較することは困難な面はございますが、本国情勢等を踏まえ、個々の置かれた状況等にも配慮しながら、政府全体として適宜適切に対応してまいりたいと存じます。 Angry: 0.677 Disgust: 0.340 Fear: 0.324 Happy: 0.619 Sad: 0.461 Surprise: 0.332
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02:57:33 ~ 02:58:08 高橋光男君
一概に比較できないという御指摘ですけれども、状況というのは大変厳しいものがあることは同じなんですね。例えばアフガニスタンについても、今、実質的にやっぱり現地の政府に対し、例えば渡航に必要な旅券発給をしていただけないという状況の中で、例えば第三国において渡航証明書を出していただけるような対応、こうしたものも大変大事だというふうに思いますので、是非ウクライナ避難民の方々と同等の扱いを他の避難民の方々にもしていただきたいということをお願いいたします。 Angry: 0.320 Disgust: 0.227 Fear: 0.527 Happy: 0.484 Sad: 0.611 Surprise: 0.454
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02:58:08 ~ 02:59:04 高橋光男君
そろそろ時間が参りましたので、最後、要望にとどめたいと思いますけれども、これから様々ニーズというものが出てくるかと思います。ウクライナ避難民の方は女性や子供が多いという、そうした特性がございます。そうしたニーズにしっかりとお応えしていかないといけない。どのような課題があるのかということを是非国としてフォローしていただきたいと思うんですね。国は身寄りのない方々に対する支援というのが中心です。そして、自治体は身寄りのある方々にも支援をしている。ほかにも企業、団体に御協力いただいているところでございますから、しっかりそうしたものを全体的に掌握をして、そして、もし現場において必要な更なる支援があるならば是非国としても支援を更にしていただく、こうしたことが重要であるということを強調したいと思います。そして、私ども公明党は、先週、ウクライナ避難民支援対策本部を立ち上げました。 Angry: 0.426 Disgust: 0.310 Fear: 0.449 Happy: 0.618 Sad: 0.483 Surprise: 0.529
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02:59:04 ~ 03:00:04 高橋光男君
これからも国と地方のネットワーク力を発揮して、避難民の方々に寄り添ったきめ細やかな支援が実現するよう全力を尽くしてまいることをお約束して、私の質疑を終わります。ありがとうございました。 Angry: 0.530 Disgust: 0.373 Fear: 0.348 Happy: 0.682 Sad: 0.505 Surprise: 0.383
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03:00:04 ~ 03:01:09 安江伸夫君
公明党の安江伸夫です。早速でございますが、令和二年度の決算に関連して質問をしてまいります。まず初めに、JICAが管理する無償資金協力支払前資金の滞留に関連してお伺いをいたします。JICAが実施する無償資金協力案件の資金は、外務省からJICAに交付をされ、JICAが先方政府に当該資金を支払うまでの間、案件ごとにJICAが管理をするという取扱いになっております。その点に関連しまして、令和三年の十月、財務省の財政制度等審議会から次のような指摘がございました。すなわち、支払前資金について、国の決算書においては執行済みとなっていても、実際には令和二年度末時点で総額約一千九百六十億円となっており、これは単年度予算額を上回り、さらに滞留期間が三年を超える資金が七百四十四億円にも上っているということから、財政資金が非効率であるという旨の指摘であります。 Angry: 0.590 Disgust: 0.384 Fear: 0.469 Happy: 0.550 Sad: 0.337 Surprise: 0.461
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03:01:09 ~ 03:01:40 安江伸夫君
また、こうした滞留自体は平成二十年から徐々に生じ始め、その規模が拡大をし続けているという状況にあったとも承知をしております。このことは、本来ならば認められないはずの予算の繰越しが事実上行われていたとも言え、改善の必要性が高いということを改めて私からも指摘させていただきたいと存じます。その上で、外務省にお尋ねをいたします。こうした滞留が長期にわたって生じた理由についてお答えください。 Angry: 0.514 Disgust: 0.303 Fear: 0.442 Happy: 0.541 Sad: 0.486 Surprise: 0.479
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03:01:40 ~ 03:02:06 政府参考人(植野篤志君)
お答え申し上げます。今委員御指摘のとおり、JICAが実施業務を担っております無償資金協力の資金というのは、国際約束等でその使い道あるいは支払先に合意をした上で、外務省からJICAに交付し、JICAが先方政府に当該資金を支払うまでの間は独立行政法人国際協力機構法に基づきまして案件ごとにJICAにおいて管理をしております。 Angry: 0.706 Disgust: 0.542 Fear: 0.401 Happy: 0.548 Sad: 0.375 Surprise: 0.344
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03:02:06 ~ 03:02:46 政府参考人(植野篤志君)
支払前資金というのは全て国際約束等で実施が合意された事業の資金でありますので、これまでは、その早期かつ円滑な実施に取り組みつつも、相手国との関係を重視をして、可能な限り事業を完了させるということを目指してまいりました。しかしながら、相手国政府における手続の遅れ、あるいは治安情勢等に加えまして、最近では新型コロナの影響もあって計画どおり事業が進まないという状況がございまして、結果として本資金が滞留する事業が生じたということでございます。 Angry: 0.413 Disgust: 0.268 Fear: 0.486 Happy: 0.610 Sad: 0.447 Surprise: 0.485
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03:02:46 ~ 03:03:08 安江伸夫君
ありがとうございました。その上で、今理由で挙げていただきました遅延の理由、コロナ禍や先方政府の手続の遅延等も一定の理解もしたいところでありますが、令和四年度の予算編成等に関連する建議書、財政制度等審議会のこの建議書の中にはかくのように指摘されております。 Angry: 0.656 Disgust: 0.422 Fear: 0.317 Happy: 0.613 Sad: 0.417 Surprise: 0.333
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03:03:08 ~ 03:04:12 安江伸夫君
この予算の滞留については、支援国の政情不安や災害等によって事業に一定の遅れが生じ得ることを差し引いても放置できない異常な状況である。また、長年こうした状況にありながら無償資金協力予算が投入され続けてきたことは、本来であれば他の必要な政策に振り分けられ得た財政資金が非効率的に使用されていたことにほかならず、早急な是正が必要であるという厳しい指摘がされていることは、やはり真正面から受け止めて検討していく必要性があるというふうに思っているところであります。こうした指摘を受けまして、今日に至るまで外務省としてはこの問題の改善に向けて具体的にどのように取り組んでおられるのかを確認させていただきたいと存じます。また、二〇二二年度の当初予算では、この無償資金協力予算は前年比一億円増ということで一千六百三十三億円となっていることも踏まえますと、将来に向かってこうした滞留が生じないよう、支払前資金の適正管理をこの際徹底的に行っていただきたいというふうに思っております。 Angry: 0.612 Disgust: 0.381 Fear: 0.552 Happy: 0.275 Sad: 0.539 Surprise: 0.379
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Angry: 0.605 Disgust: 0.245 Fear: 0.365 Happy: 0.631 Sad: 0.363 Surprise: 0.542
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03:04:17 ~ 03:05:26 政府参考人(植野篤志君)
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、支払前資金の額が二〇二〇年度末、昨年度末に千九百六十億円に達したということで、昨年十月の財政制度等審議会でもその適正な管理が指摘されたということを踏まえまして、私どももこれ真摯に受け止めて、十月にこの御指摘があった後、翌十一月に改善策を取りまとめました。具体的には、第一に、閣議決定の翌年度末までに交換公文、我々これENと呼んでいますけれども、及び贈与契約が結べなかった案件、第二に、贈与契約が定める資金供与期限を越えた案件、それから第三に、閣議決定から五年が経過した案件で具体的な事業完了の見通しが立っていない案件、この三つのカテゴリーの案件については、もちろん個々の案件に関わる個別の事情については精査をいたしますけれども、その上で、案件の実施の打切り、あるいはその残った資金の国庫返納の可能性を含めた検討を行うということにいたしました。 Angry: 0.634 Disgust: 0.424 Fear: 0.482 Happy: 0.530 Sad: 0.329 Surprise: 0.427
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03:05:26 ~ 03:06:10 政府参考人(植野篤志君)
また、案件の早期かつ円滑な実施を促進するために、JICAが実施を担っている無償資金協力の案件については、原則として各年度の前半に閣議にお諮りをして閣議決定を行うといった対応を新たに進めているところでございます。今後とも、我が方関係者が案件の迅速かつ円滑な実施を常に心掛けるとともに、相手側の被援助国の関係者にも案件の迅速かつ円滑な実施についてより一層問題意識を持ってもらうということを通じて無償資金協力を効果的、効率的に実施して、御指摘の支払前資金の削減に取り組んでいきたいと考えております。 Angry: 0.756 Disgust: 0.497 Fear: 0.405 Happy: 0.366 Sad: 0.363 Surprise: 0.291
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03:06:10 ~ 03:07:05 安江伸夫君
今お示しいただいたこの改善策、しっかりと徹底していただきたいというふうに思います。その上で大事なことは、今触れていただきましたとおり、当該相手国に対する御理解をしっかりと得ていくということが重要かと存じます。丁寧な説明をきちんと署名で行い理解を得ていく、この点をとりわけ大事にしていただきたい、このことをお願い申し上げます。また、関連してもう一問お伺いします。そもそも、支払前資金の性質上、外務省からJICAに交付された時点で予算としては執行済みとなり、JICAから先の執行状況が決算書の上では把握できないという構造的な問題があろうかと思います。そこで、JICAから先の執行状況につきましても積極的に情報開示を行い、国民に対する説明責任を果たしていくべきものと考えます。外務省及びJICAに御所見をお伺いします。 Angry: 0.574 Disgust: 0.355 Fear: 0.408 Happy: 0.505 Sad: 0.495 Surprise: 0.419
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03:07:05 ~ 03:08:14 政府参考人(植野篤志君)
お答え申し上げます。御指摘の支払前資金の情報開示につきましては、これまでも利息分等を含めた支払前資金の額をJICAの財務諸表に掲載する形で情報開示してまいりましたけれども、今後は支払前資金に特化した形で情報を開示するようにいたしたいと思います。また、個別の事業の進捗状況につきましても、JICAのホームページ上の、これ各案件ごとにそのページがあるわけですけれども、そのページで、これまでは実施中又は完了ということだけを示しておりましたけれども、その各案件の進捗状況に一時中断中というカテゴリーを設けることを既に開始しておりますほか、各案件の資金の供与期限についても開示をすると、情報開示をするという準備を進めております。こうした取組を通じて、国民の皆様に対する責任、説明責任を一層果たしながら、無償資金協力の資金の適正な執行に努めてまいりたいと存じます。 Angry: 0.544 Disgust: 0.433 Fear: 0.425 Happy: 0.625 Sad: 0.405 Surprise: 0.410
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03:08:14 ~ 03:09:15 参考人(植嶋卓巳君)
お答え申し上げます。JICAは、無償資金協力事業の実施機関として、国際約束に基づく事業の実施の促進を通じて事業の効果を相手国に迅速に届ける責務を有しております。事業実施状況についての促進を、情報開示を進めると同時に、JICAが行っている事業の成果を確実に伝えていきたいと考えております。さらに、先ほど外務省からお話がありましたとおり、情報開示につきましては、現在財務諸表でその総額を明示しているところでございますけれども、今後につきましては、JICAが公開しているホームページの中で、個別事業ごとに計画変更に伴う事業実施期間の延長とか、それから事業中断の状況、情報を加えることによって情報開示の質の向上を図ります。 Angry: 0.462 Disgust: 0.331 Fear: 0.456 Happy: 0.650 Sad: 0.439 Surprise: 0.495
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03:09:25 ~ 03:10:03 安江伸夫君
それぞれ真摯な御答弁をいただきました。しっかりと引き続きの推進を重ねてお願いを申し上げます。今、コロナ禍やまたウクライナ危機等を始め、国際社会における我が国が果たすべき役割、いや増して重たくなっているというふうに認識をしております。無償資金協力を積極的に行っていく必要性自体は高まっているものと存じます。他方で、その管理が不十分であれば国内の十分な理解も得られません。どうか適正な管理を徹底していただき、執行状況の透明性を高め、更なる日本の積極的な国際貢献を推進していただきたい、このことを強くお願いを申し上げます。 Angry: 0.526 Disgust: 0.378 Fear: 0.454 Happy: 0.520 Sad: 0.520 Surprise: 0.411
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03:10:03 ~ 03:11:07 安江伸夫君
続きまして、防衛省に対してお伺いをしていきたいというふうに存じます。硫黄島のTACAN装置の換装計画に係る問題についてでございます。TACAN装置というものがございます。航行中の航空機に地上の基準点とその航空機の傾斜距離情報と方位情報を与える機能を持った装置でございます。令和二年度の決算報告によると、硫黄島のTACAN装置を換装するに当たり、換装計画の策定、管理等が十分できていなかったがために、新しいTACAN装置が令和元年九月に完成したにもかかわらず、既存の旧TACAN装置との関係で電波障害が生じたため、設置から二年間、新しいTACAN装置の運用ができない状況となっていたとされ、その建設費三億四千三百八十八万円が不当と指摘されております。新設備が所期の計画どおり運用できなかったこと自体が損失であり、また、それが戦術的にも重要であるTACAN装置であったという事実を防衛省は重く受け止めるべきと存じます。 Angry: 0.440 Disgust: 0.376 Fear: 0.502 Happy: 0.592 Sad: 0.411 Surprise: 0.547
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03:11:22 ~ 03:12:09 政府参考人(土本英樹君)
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、新設TACAN装置につきましては、令和元年九月に完成し、その後、試験を経て運用を開始する予定でございましたが、既設TACAN装置等の影響により電波障害が発生し、新設TACANの運用が開始できなかったところでございます。この電波障害に関しましては、既設TACAN装置等を撤去し、電波障害を解消した上で、令和四年二月より新設TACAN装置の運用を開始しております。また、新設TACAN装置を使用することができなかった期間につきましては、既設TACAN装置等が使用可能であったこと等から、航空機への運用への影響は生じておりません。 Angry: 0.485 Disgust: 0.323 Fear: 0.499 Happy: 0.632 Sad: 0.396 Surprise: 0.524
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03:12:09 ~ 03:13:05 安江伸夫君
今回の件で航空機の運用は生じなかったということでありますけれども、やはり新しい設備、とりわけ防衛上の設備で重要なこの装置が二年間にわたって使えていなかった、そのこと自体大きな損失であるということは重ねて指摘をさせていただきたいというふうに存じます。そこで、岸防衛大臣にお伺いしたいと思います。本件については、結果的には航空防衛上の支障が生じなかったものの、換装対象となる設備の機能、性質によっては深刻な事態を生じ得たというふうに言えます。したがいまして、今回のTACAN装置に関する教訓をよく踏まえていただきまして、航空保安機材、またその他機材一般につきましても、換装計画に当たりましては不備がないよう、徹底した再発防止策を行っていただきたいと存じます。かかる観点からの本件の受け止め及び再発防止に向けた取組について防衛大臣にお伺いをいたします。 Angry: 0.332 Disgust: 0.282 Fear: 0.452 Happy: 0.640 Sad: 0.553 Surprise: 0.494
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03:13:05 ~ 03:13:59 国務大臣(岸信夫君)
本件は、事前の検討が十分でなかったために運用が開始されていない状況について不当であると認められたものでございます。当該の指摘を踏まえて、TACAN装置の換装計画については、海上幕僚監部より、今回明らかになった問題点及び教訓等を関係部署に通知し、十分な検討を行った上で計画立案等を実施するように指示したところであります。防衛省としては、今後、TACAN装置の換装計画はもとより、航空保安機材、その他の機材についても、今般の事案を教訓として教育を徹底する等、再びこのような事態が生じないよう努めてまいります。 Angry: 0.556 Disgust: 0.332 Fear: 0.548 Happy: 0.478 Sad: 0.407 Surprise: 0.489
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03:14:03 ~ 03:15:05 安江伸夫君
最後の質問とさせていただきます。ちょっと二問飛ばさせていただきまして、特別借受け宿舎の早期買取りの問題について防衛省にお伺いをいたします。防衛省は、国家公務員共済組合連合会から借り受けている特別借受け宿舎につきまして、国の賃料の負担総額の軽減を図るべく、早期買取りを実施しているものと承知しております。令和元年及び二年度で、この宿舎四十四件を買い取って、百六十四億七千四百二十五万円を節減したとしておりました。ところが、会計検査院の検査の結果、結論だけ申し上げますけれども、節減額を五億一千七百七十五万円上乗せすることが可能であったと、すなわち、この支払利息の多寡を十分に考慮していなかったということが指摘されているところでございます。簡単な問題、問題自体は簡単な、結果的にこの利息を考慮すれば良かったということだけなんですが、金額だけで言えば五億円以上という大きな問題を重く受け止めていただきたいというふうに思います。 Angry: 0.479 Disgust: 0.292 Fear: 0.480 Happy: 0.555 Sad: 0.458 Surprise: 0.508
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03:15:16 ~ 03:16:01 政府参考人(岩元達弘君)
お答えいたします。会計検査院からは、複数の特別借受け宿舎の買取りに当たり、将来の支払利息額を可能な限り節減することを考慮した買取り組合せを十分に検討していなかったことへの指摘がございました。これに対する改善処置として、省内関係部署との会議により特別借受け宿舎の買取り組合せを十分検討するよう周知徹底を図るとともに、陸海空自衛隊に対して、今後の特別借受け宿舎の買取り案件作成に当たっては、内部部局とも協議し、今般の指摘を十分に考慮したものとするよう通知文書を発出したところでございます。 Angry: 0.471 Disgust: 0.363 Fear: 0.438 Happy: 0.647 Sad: 0.451 Surprise: 0.479
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03:17:01 ~ 03:18:14 芳賀道也君
まず、昨年四月のこの決算委員会で御指摘しましたアメリカのCSIS、戦略国際問題研究所の報告書について、この報告書、沖縄の辺野古基地が完成しないのではないかという報告書でしたので、昨年、岸大臣にお伺いをしました。岸大臣のお答えは、シンクタンクの報告書については承知しておりますけれども、内容の一つ一つについてコメントすることは差し控えさせていただきたいと思いますという答弁でした。去年、私ちょっと驚きました。その数日後、当時の、前総理、菅総理が、短期間ではありましたが、大事な同盟国アメリカに訪問をして、そのニュースの中で、四月十五日から十八日、往復四日間という短い日程で訪米したのに、実際にアメリカにいたのは約一日半というスケジュールでしたけれども、この中で、わざわざこのCSIS主催の講演会として、ホテルを借りてオンライン講演会を行っています。 Angry: 0.238 Disgust: 0.129 Fear: 0.490 Happy: 0.679 Sad: 0.418 Surprise: 0.692
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03:18:14 ~ 03:19:08 芳賀道也君
このアメリカのCSIS、戦略国際問題研究所、日本政府も総理も極めて信頼して重要だと判断している。去年も触れましたけれども、大臣御自身もこちらで講演をされている。そのような信頼の置けるシンクタンクが、やはり報告書、資料の配付一ページを御覧いただきたいんですけれども、レポートを出しておりまして、辺野古基地の完成は難しいという内容が書かれている。私は非常にやはり不安になりました。国民も同様ではないかと思うんです。防衛大臣から、この日本政府も総理も信頼しているシンクタンクのレポート、辺野古基地は完成しない、このようなことがないというような安心のメッセージもいただきたいと思います。 Angry: 0.449 Disgust: 0.247 Fear: 0.482 Happy: 0.553 Sad: 0.509 Surprise: 0.481
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Angry: 0.266 Disgust: 0.182 Fear: 0.506 Happy: 0.542 Sad: 0.678 Surprise: 0.650
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03:19:12 ~ 03:20:13 国務大臣(岸信夫君)
普天間飛行場代替施設の建設事業につきましては、沖縄防衛局においてしっかりと検討してきております。地盤改良についても、十分に安定性を確保し、護岸等の施工が可能であることを有識者で構成される技術検討会に確認いたして、いただいております。また、こうした検討内容については米側にも説明を行い、確認をしてきておるところでございます。これまでも米国政府との間で累次にわたり確認してきているとおり、辺野古移設が普天間の唯一の解決策であり、この方針に基づいて着実に工事を進めていくことこそが普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現し、その危険性を除去することにつながるものであります。 Angry: 0.469 Disgust: 0.319 Fear: 0.425 Happy: 0.618 Sad: 0.433 Surprise: 0.527
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03:20:13 ~ 03:21:05 国務大臣(岸信夫君)
防衛省として、引き続き、地元の皆様の御理解を得る努力を続けながら、普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現するべく、辺野古の移設に向けた工事を着実に進めていきたいと考えております。普天間飛行場の移設先として、唯一の移設先として考えられているのが辺野古であります。 Angry: 0.402 Disgust: 0.326 Fear: 0.488 Happy: 0.595 Sad: 0.519 Surprise: 0.501
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03:20:34 ~ 03:20:54 芳賀道也君
代替の必要性も十分分かりますけれども、一点だけ、この辺野古基地は心配ない、完成するんだということを大臣も保証していただけるということでよろしいんでしょうか。 Angry: 0.262 Disgust: 0.219 Fear: 0.479 Happy: 0.699 Sad: 0.582 Surprise: 0.499
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03:21:15 ~ 03:22:18 芳賀道也君
軟弱地盤の問題もあって、建設費も高騰しております。そんな中で、きちんと国民が安心できるメッセージも出していただく、説明責任も果たしていただくことをお願いしたいと思います。次に、ロシアによるウクライナ侵略は許すことができません。国際法違反の疑いがあるジェノサイドも含む非人道的な行為があったと報道されています。本当に悲惨な状況、目を覆うばかりですが、国民のための自衛隊では、こうしたジュネーブ条約など国際法遵守や、それから戦争犯罪を起こさないための教育、戦争犯罪を行わないためにもしっかりと教育が行われているのか、この点お伺いしたいのですが、いかがでしょうか。 Angry: 0.716 Disgust: 0.320 Fear: 0.505 Happy: 0.258 Sad: 0.495 Surprise: 0.404
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03:22:18 ~ 03:22:54 国務大臣(岸信夫君)
防衛省・自衛隊が活動するに当たりまして、国際人道法を含む国際法を遵守することは当然であります。隊員に対して国際法に関する知識を普及させるための教育を行っているところです。具体的には、防衛省・自衛隊の教育機関等において、例えば攻撃対象の規制や文民の保護など、国際法上遵守すべき事項に関する教育を行っているところであります。 Angry: 0.812 Disgust: 0.472 Fear: 0.338 Happy: 0.600 Sad: 0.314 Surprise: 0.346
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03:23:02 ~ 03:24:16 芳賀道也君
もう一問、更にお聞きしたいんですが、仮定の場合ですけれども、もし上官が万一、国際法に背いた命令を発した場合、上官の命令を拒否してもいいのだと、こういう教育は自衛隊で行われているのでしょうか。そのことは安心できると思います。ただ、資料四ページを御覧いただくと、自衛隊法五十六条には法令に従いと書いてあるのですが、この中に、国内法なのか国際法なのか、国際法を遵守するということまでは書かれていません。 Angry: 0.508 Disgust: 0.284 Fear: 0.480 Happy: 0.517 Sad: 0.431 Surprise: 0.523
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03:23:24 ~ 03:23:56 国務大臣(岸信夫君)
自衛隊法五十六条では、隊員は法令に従い、誠実にその職務を遂行するものとされております。また、隊員に対して、その職務に関係する法令等について所要の教育を行っているところであります。これらを踏まえれば、そもそも隊員が違法な命令を行うということは考えていません。 Angry: 0.696 Disgust: 0.371 Fear: 0.455 Happy: 0.504 Sad: 0.361 Surprise: 0.455
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03:24:16 ~ 03:24:45 芳賀道也君
ですから、国際法を含む法令に従いと例えば明記すればより良いのではないかと。また、自衛隊法五十七条の上官の職務上の命令に忠実に従わなければならない、ただし国際法違反の命令には従ってならないなど、改めて明記すべきなのではないでしょうか。大臣のお考えを伺います。 Angry: 0.517 Disgust: 0.327 Fear: 0.428 Happy: 0.601 Sad: 0.472 Surprise: 0.468
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03:25:01 ~ 03:26:10 国務大臣(岸信夫君)
自衛隊法の規定を別途改正する必要はございませんが、このように規定されているところであります。上官から違法な命令がなされた場合、こういう仮定の御質問にお答えすることは差し控えたいと思いますが、自衛隊法の五十六条では、隊員は法令に従い、誠実にその職務を遂行するものとなっています。五十七条では、隊員は、その職務に、職務の遂行に当たって、上官の職務上の命令に忠実に従わなければならないとされています。しかし、先ほど申しました八十八条の二項では、武力行使に際しては、国際法、法規及び慣例によるべき場合にあってはこれを遵守するとされています。したがって、上官は、隊員は、上官の適法な命令には服従する義務がありますが、違法な命令に服従する義務は存在しません。 Angry: 0.664 Disgust: 0.294 Fear: 0.508 Happy: 0.460 Sad: 0.350 Surprise: 0.492
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03:26:23 ~ 03:27:00 芳賀道也君
ありがとうございます。私の地元山形にも第六師団、東根に基地がございます。実は昨日、この第六師団が創隊六十周年、神町自衛隊はできて六十六周年という記念の式典もございました。もちろん、東日本大震災、それから様々な災害、それだけではなく、長年続いております山形県の縦断駅伝競走大会、こうしたものも、スポーツ大会も支えて、県民にも愛されている存在です。 Angry: 0.249 Disgust: 0.176 Fear: 0.396 Happy: 0.846 Sad: 0.464 Surprise: 0.589
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03:27:00 ~ 03:28:06 芳賀道也君
国民のための愛される自衛隊であり続けるためにも、こうした教育もしっかりお願いしたいと思います。次に、会計検査院が昨年十一月に指摘していますが、海上自衛隊が硫黄島の飛行場に新設した戦術航空装置TACANが、極めて単純なミスのために二年間も稼働しておらず、今年の二月、ようやく稼働に至りました。先ほど、様々、羽田先生であるとかそれから安江先生の御指摘もありましたけれども、会計検査院の指摘、貴重な国民の税金が単純なミスや極めて初歩的なミスのために無駄になってしまったということがあってはいけません。これは、この経費四億九千七百七十万円のうち建設費三億四千三百八十八万円が不当と指摘されました。 Angry: 0.592 Disgust: 0.291 Fear: 0.481 Happy: 0.464 Sad: 0.425 Surprise: 0.511
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03:28:06 ~ 03:29:04 芳賀道也君
この戦術航法装置TACANは、地上にあって飛行機に積んであるTACANと通信することで、その航空機、飛行機に距離や方位の情報を与えるという機能を持ちます。極めて単純なものなんですが、電波を使った装置ですから、周囲三百メートルに障害物があってはならないというふうに定められているのに、何と十メートル未満のところに造ってしまったというのが原因なんですね。これ、極めてお粗末、初歩的。その十メートル未満のところにはその前に運用していたTACANの鉄塔があったという、本当にちょっと心配になるような初歩的なミスによって国民の税金が無駄になっております。さらに、委員からも、そのほかの委員の皆さんからも御指摘がありました。 Angry: 0.512 Disgust: 0.318 Fear: 0.548 Happy: 0.476 Sad: 0.411 Surprise: 0.551
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03:29:04 ~ 03:30:19 芳賀道也君
もう一つは、航空自衛隊のブルーインパルスなどでも使われている機体でもありますT4、T7、それからU125、こうした航空機で使う予定だった救命用の無線機。これもちょっとびっくりしたんですが、そもそもサイズが違っていて入らなかったという、こんな発注があるのか。しかも、先ほどもこの委員会で話題になっていましたが、それを二年度にわたって発注を続けていた、使えないものだと気付かなかったという、ここも極めて問題です。こちらも、平成二十九年及び三十年に納品された無線機五百十五機のうち、そのほとんどですね、四百九十六が使用できず無駄になっていると、金額では一億四千七百五十七万円が無駄、不当だと指摘されている。さらに、これには、サイズが合わないだけではなくて、先ほども御指摘がありましたが、水に落ちた場合に、浮袋が付いていてアンテナだけが海上や水上に出るという機能があるんですが、これもひもが絡まって出ないおそれまであったという、極めてお粗末な状況になっております。 Angry: 0.386 Disgust: 0.269 Fear: 0.629 Happy: 0.378 Sad: 0.445 Surprise: 0.602
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03:30:19 ~ 03:31:08 芳賀道也君
岸大臣、国民の貴重な税金を、当然国民の命と財産を守るために使うのはいいんでしょうけれども、こうした初歩的なミスあるいは全く単純なミスで無駄になってしまったということをどう受け止めていらっしゃるのか。先ほども受け止めについてはありました、再発防止に努めるんだと、これはいいでしょう。でも、これだけ単純なミスですと、やはり再発を防ぐためには、一定のきちんと検証もそうですし、反省もなければやはり再発を繰り返してしまうんだと思うんですが、この反省があるのかないかも含めて御答弁いただけますでしょうか。 Angry: 0.445 Disgust: 0.292 Fear: 0.433 Happy: 0.521 Sad: 0.506 Surprise: 0.467
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03:31:08 ~ 03:32:05 国務大臣(岸信夫君)
委員御指摘のまずTACANについてですけど、これも事前の検討が十分になされてこなかったと、そのため電波障害が発生して運用が開始されないという状況について不当であると認められたものでありました。それから、無線の、救急無線機についてですけれども、これも、そのサイズの問題とかですね、これも少しきちんと調べていればこのような問題は起こっていなかったんだと思います。そういうことも踏まえれば、事前にしっかりした検討を行うことの必要性、そういうことに、注意事項について確認をしていくという初歩的な問題について不足していた面があると思います。 Angry: 0.544 Disgust: 0.319 Fear: 0.587 Happy: 0.360 Sad: 0.417 Surprise: 0.492
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03:32:05 ~ 03:33:04 国務大臣(岸信夫君)
そうしたところはしっかり反省をし、そしてこの教訓をしっかり伝えていくということ、このことが何より重要なんだと考えております。税金の無駄遣いと言われないように、しっかり経済性及び有効性も踏まえた検討を実施してまいりたいと思います。 Angry: 0.648 Disgust: 0.284 Fear: 0.377 Happy: 0.517 Sad: 0.439 Surprise: 0.428
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03:32:20 ~ 03:32:52 芳賀道也君
先ほど羽田委員の質問に対しては、大臣からも全く情けない話であると思いますという反省の言葉もありましたし、こうした無線機、それからTACAN、さらには公明党の安江委員からは住宅の管理の問題もございました。こういったところをしっかり反省して、二度とないようにしていくということをお約束していただいたという認識でよろしいでしょうか。大臣、いかがでしょう。 Angry: 0.621 Disgust: 0.283 Fear: 0.361 Happy: 0.525 Sad: 0.558 Surprise: 0.404
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03:33:04 ~ 03:34:00 芳賀道也君
ありがとうございます。次に、配付資料の二ページを御覧いただきたい。政府開発援助、国際協力機構、JICAにプールされたままになっているお金の問題です。こちらも指摘がありましたので、より詳しい答弁は求めずということでいいんですが、公明党の安江委員の御質問の中にも、放置できない異常な状況にあるという指摘もあるんだということも出てまいりました。滞留して使われていない千九百六十億円のうち百億円を返納するという方針も外務省は明らかにされています。この件について外務大臣の御見解を伺います。 Angry: 0.515 Disgust: 0.303 Fear: 0.487 Happy: 0.495 Sad: 0.464 Surprise: 0.519
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03:34:00 ~ 03:35:19 国務大臣(林芳正君)
JICAが実施をいたします無償資金協力の支払前の資金でございますが、この今御指摘のあった遅延した案件のものを含めて、全て国際約束等によって実施が合意をされた事業の資金でございまして、これまで相手国との関係を重視し、可能な限り事業を完了させることを前提として、その早期かつ円滑な実施に取り組んできたところでございます。他方で、この財政審の指摘にもありますように、この支払前資金の額が二〇二〇年度末に千九百六十億円に達しまして、この指摘を財政審から受けたということも踏まえて、昨年の十一月に改善策をまとめております。閣議決定の翌年度末までに交換公文や贈与契約が結べなかった案件、贈与契約が定める資金供与期限を越えた案件、閣議決定から五年を経過した案件で具体的な見通しが立っていない案件、これらについては、当初の予定より各種手続や事業の進捗が遅れている事情を個別に精査をいたしまして打切りや国庫返納という可能性を含めて検討し、先方の政府と協議を行うことといたしました。 Angry: 0.695 Disgust: 0.354 Fear: 0.394 Happy: 0.557 Sad: 0.322 Surprise: 0.355
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03:35:19 ~ 03:36:01 国務大臣(林芳正君)
今後は、案件の実施前にこの方針について相手国に書面で説明を行って、理解を得てから始めるということも同時に決めております。この取組に加えまして、各案件の早期かつ円滑な実施を進めた結果、上記改善策の公表以降、支払前資金の総額が二〇二〇年度末の約千九百六十億円から二〇二一年度末の時点で千七百八十三億円となり、約百八十億円の減額となったところでございます。その中には、進捗の見通しが立たないと判断された事業の中止等による約七十億円の国庫返納も含まれておるところでございます。 Angry: 0.580 Disgust: 0.419 Fear: 0.582 Happy: 0.437 Sad: 0.314 Surprise: 0.539
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03:36:01 ~ 03:36:56 国務大臣(林芳正君)
これらの取組を通じて、引き続き当該資金の削減に取り組み、無償資金協力の資金、これが適正に執行されるように努めてまいりたいと考えております。先ほどの質疑のとき私おりませんで大変失礼いたしましたが、まさに国民の血税を使ってやるという事業でございますので、こうしたことが必要以上に滞留をして指摘を受けることがないように、しっかり反省をした上で取り組んでまいりたいと考えております。 Angry: 0.471 Disgust: 0.325 Fear: 0.582 Happy: 0.332 Sad: 0.571 Surprise: 0.428
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03:36:17 ~ 03:37:07 芳賀道也君
もう詳しい内容は先ほども質疑がありましたので結構ですが、こちらについても、先ほど防衛大臣に伺ったように、きちんと反省をして再発を防止することが必要だと、反省はしているということなんですか、それは。一言だけお伺いします。ありがとうございます。次に、ロシアのウクライナ侵攻の制裁として、ロシアの六つの都市にある日本センターの閉鎖が検討されていると一部で報じられています。 Angry: 0.460 Disgust: 0.299 Fear: 0.396 Happy: 0.578 Sad: 0.560 Surprise: 0.480
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03:37:07 ~ 03:37:46 芳賀道也君
資料三ページを御覧ください。これは、日ロ平和条約締結の環境整備として一九九〇年代から市場経済改革支援の名目で設置されたもの、平成十五年度から開始されましたが、行政事業レビューシートで把握できる平成十九年からの予算額は五十六億円に上ります。費用対効果についてどう評価しているのか、平和条約締結交渉のための環境整備に一体どう寄与したのか、コンパクトにお答えいただけますでしょうか。 Angry: 0.570 Disgust: 0.306 Fear: 0.473 Happy: 0.574 Sad: 0.359 Surprise: 0.534
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03:37:46 ~ 03:38:16 国務大臣(林芳正君)
この費用対効果というお尋ねでございますが、よるべき指標が様々であると思いまして、一概に申し上げることが難しいわけですが、日本センターはこれまでビジネスマッチングや日本からの経済ミッションの受入れ、また日ロの地方自治体間の交流の側面支援やビジネス関連の会合アレンジ、日本語講座といった事業を通じた様々な分野で日ロ間の交流に資する活動を行ってきております。 Angry: 0.216 Disgust: 0.168 Fear: 0.483 Happy: 0.796 Sad: 0.367 Surprise: 0.611
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03:38:16 ~ 03:38:51 国務大臣(林芳正君)
平和条約締結交渉のための環境整備との関連でございますが、平和条約締結交渉のためには、やはりロシア国民による対日理解の深まり、またこの広い支持、これが重要でありまして、そういった観点から、この日本センターの日本語講座や各種研修等を通じて対日理解を促進する、また知日派を育成すると、こういった活動、これ環境整備として大きな貢献をしてきていると、こういうふうに考えております。 Angry: 0.448 Disgust: 0.138 Fear: 0.345 Happy: 0.744 Sad: 0.351 Surprise: 0.638
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03:38:51 ~ 03:39:05 芳賀道也君
時間もありませんので、少し質問を飛ばさせていただきます。これ、その行政事業レビューシートにもちょっと誤りがあったと、疑いがあるということも指摘し、次の質問です。 Angry: 0.395 Disgust: 0.293 Fear: 0.441 Happy: 0.715 Sad: 0.473 Surprise: 0.511
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03:39:05 ~ 03:40:14 芳賀道也君
ニジニー・ノブゴロド日本センターは、ロシアがウクライナ侵攻を始めた二月二十四日の二日後、二十六日に虹の会という日本人とロシア人の交流会をオンラインで開催、日本料理とロシア料理の特徴というテーマ、日本人十二人、ロシア人十二人が参加したということですが、前日の二十五日には岸田総理が会見で、ロシアによるウクライナ侵攻について、国際秩序の根幹を揺るがす行為だ、断じて許容できず、厳しく非難すると述べたタイミングで、のんきに交流会を開いていたとは驚きです。しかも、その後、この交流会の様子を、三月一日、ホームページに同センターはアップしており、余りにも無神経ではないでしょうか。また、モスクワの日本センターでも、同じ二十六日に日本語会話クラブを開催すると告知していましたが、これも予定どおり、言わばのんきに開催されたのか、伺いたいと思います。 Angry: 0.393 Disgust: 0.090 Fear: 0.497 Happy: 0.538 Sad: 0.413 Surprise: 0.729
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03:40:14 ~ 03:41:00 国務大臣(林芳正君)
日本センターでございますが、日ロ間の経済交流支援のほかに、親日派、知日派の育成の一環として日本語講座を実施しております。今御質問のあったニジニー・ノブゴロド日本センターが告知して二月二十六日に開催されました御指摘の会合、これは日本語講座の受講生や修了・卒業生が中心となって、日本語での交流を目的として年二回程度の頻度で定期的に開催されてきていた小規模の集まりでございます。センターの受講生や修了・卒業生に限ることなく、日本語学習者であることを参加条件としてロシア人の希望者を募り、併せて日本人の希望者も参加したと承知しております。 Angry: 0.246 Disgust: 0.158 Fear: 0.357 Happy: 0.845 Sad: 0.436 Surprise: 0.627
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03:41:00 ~ 03:41:36 国務大臣(林芳正君)
モスクワ日本センターが二月二十六日に開催を告知していた会合も日本語での交流を目的とした同様の会合であり、予定どおり開催されたとの報告を受けております。これらの会合は草の根レベルの交流の意義を踏まえて開催されたものでありましたけれども、こうしたタイミングで開催するべきではなかったという御指摘は真摯に受け止めたいというふうに思います。日本センターの日本語講座や御指摘のような会合については、現在全六センターで実施を見合わせておるところでございます。 Angry: 0.463 Disgust: 0.301 Fear: 0.427 Happy: 0.688 Sad: 0.398 Surprise: 0.533
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03:41:36 ~ 03:42:04 芳賀道也君
この日本センター事業、極めて現状では問題です。四・二億円の予算を要求していらっしゃいましたが、決定額が非常に心配ですし、政府はロシアへの制裁を今行っていますから、是非閉鎖あるいはこのような予算の凍結、検討していただくことをお願いして、私の質問を終わります。 Angry: 0.533 Disgust: 0.229 Fear: 0.494 Happy: 0.490 Sad: 0.467 Surprise: 0.484
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03:42:26 ~ 03:43:26 石井苗子君
日本維新の会の石井苗子です。外務、防衛に関しまして私は専門ではないので、今日はピンチヒッターということで先ほどから御質疑を拝聴させていただいておりますが、同じ質問が多いのでびっくりしております。恐らく関心が高まってきているんだろうな、その点についてというふうに聞かせていただいておりますが、先ほどから出ておりますT4という、T4、中等練習機というんですから、これ練習機でございますよね、これが、個人の携帯用救命無線機の使用状況が悪かったということなんですが、でも私、金額の問題とかスペシフィケーションの、仕様書の問題とかというより、これ命に関わることなので、御専門の方がまずそもそもどうしてこんなミスをするのか、よく先ほどから聞いていて分からないんでございますけれども。 Angry: 0.299 Disgust: 0.269 Fear: 0.552 Happy: 0.643 Sad: 0.404 Surprise: 0.623
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03:43:26 ~ 03:44:13 石井苗子君
緊急の場合は座席からパイロットが飛び出す脱出システムがあって、水上あるいは陸上で生存するためのサバイバルキットというのがあって、その中にその個人用の無線機というのが、水上の場合にはキットが沈まないようになっていて、浮袋みたいなのが出るということなんですが、それが装備されている、着水で展開をして浮袋が膨らんでいくと。ところが、よく読みますと、それが空中でキットが開くようになっているので、ひもがこんがらがってしまって、着水後にアンテナが水面上に出ないということで、T4はこの個人の緊急の機器が使えないという、こういう理解なんですけれどもね。 Angry: 0.331 Disgust: 0.203 Fear: 0.589 Happy: 0.549 Sad: 0.478 Surprise: 0.580
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03:44:13 ~ 03:45:02 石井苗子君
会計検査院の方の不当事項というところを読みますと、T4の中等練習機等で搭乗員が使用する個人携帯用救命無線機の調達に当たり、調達仕様書の基礎となる調達要求事項、これを作成している際の検討が不十分だったために個人携帯用救命無線機が使用されていない状況となっていて、によって所期の目的を達成していなかった、ゆえに不当事項として指摘いたしますと、このように書いてあるんですが、物すごく日本語として分かりにくいんですけれども。 Angry: 0.726 Disgust: 0.281 Fear: 0.458 Happy: 0.246 Sad: 0.552 Surprise: 0.316
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03:45:02 ~ 03:45:48 石井苗子君
これは、例えばですね、自衛官の安全のために重要な機器が使えなくなっていたということだと思います。その間、もし緊急事態になったときの自衛官の安全の確保はどうするおつもりだったのか大変気になるところでございますが、使用できなくなった原因は何だったのかというのをもう一度御説明をしていただきたい。単なる見落としだったのか、それともほかに原因があったのかということなんですね。ここを最初にもう一回整理させてください。 Angry: 0.347 Disgust: 0.218 Fear: 0.665 Happy: 0.304 Sad: 0.521 Surprise: 0.666
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03:45:48 ~ 03:46:05 政府参考人(坂本大祐君)
お答えを申し上げます。ただいま先生から御指摘がありましたとおり、T4など三機種におきまして、この無線機の使用に当たり不具合が出ているところでございます。 Angry: 0.528 Disgust: 0.498 Fear: 0.469 Happy: 0.621 Sad: 0.460 Surprise: 0.397
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03:46:05 ~ 03:46:51 政府参考人(坂本大祐君)
大きいものといたしましては、指摘ございましたとおり、サイズに関するものでございます。サイズについて検討する際に、現行の無線機のサイズ、このサイズを最大値といたしまして調達の仕様を定めて調達をいたしましたが、実際に今現在使われている救命用無線機はそれよりも少し小さくなっておりまして、結果として現在の収納スペースに入らない機種が出てきたということでございます。現在、これを改善すべく、きちんと収納できるように検討しているところでございます。 Angry: 0.211 Disgust: 0.215 Fear: 0.412 Happy: 0.798 Sad: 0.515 Surprise: 0.599
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03:46:51 ~ 03:47:02 石井苗子君
洋服のサイズが合わなかったみたいな、サイズが合わなかったというような感じでございますか。非常にそれで先ほどから初期的というような、初歩的なと言われているんですけれども。 Angry: 0.337 Disgust: 0.263 Fear: 0.580 Happy: 0.440 Sad: 0.558 Surprise: 0.594
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03:47:02 ~ 03:48:11 石井苗子君
実は、私は、防衛大学を卒業して自分の娘や息子を防衛省や自衛隊に就職させたくないという親からの相談をよく受けまして、どうしてですかと言うと、有事になる前に命が危なくなるような、守られていないような、非常に安全が確保されていない職場であるというようなことを聞きまして、そんなことはないでしょうというようなことを申し上げていたら、今日みたいな話が出てきているんですけれども。そこで、再度質問させていただきます。個人携帯用救命無線機というのは、自衛隊の方の安全とか命を守るという意味において、生命を守る不可欠なものだと、生命ですよ、命を守る不可欠なものだと私は思いますけれども、使えないことが判明してから、判明してから、代わりのものを調達して設置したとか、いろいろ方法があると思うんですけれども、誰かそのような対策をお立てになりましたか。 Angry: 0.478 Disgust: 0.285 Fear: 0.498 Happy: 0.496 Sad: 0.548 Surprise: 0.400
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03:48:11 ~ 03:48:48 政府参考人(坂本大祐君)
お答えを申し上げます。まず、現在、無線機が使用できない間どうしているのかということでございますが、元々この三機種に搭載されておりました救命用の無線機がございます。これがまだ使用できる状態でございますので、新しい無線機がきちんと収納等できるようになるまではこの現行の無線機を使用しているところでございます。これによりまして救命者の位置などが把握できる状態にはなってございます。 Angry: 0.413 Disgust: 0.418 Fear: 0.487 Happy: 0.546 Sad: 0.567 Surprise: 0.422
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Angry: 0.459 Disgust: 0.222 Fear: 0.586 Happy: 0.400 Sad: 0.432 Surprise: 0.544
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03:49:04 ~ 03:49:23 政府参考人(坂本大祐君)
お答えいたします。先生おっしゃるとおりでございまして、現在使用しております救命用の無線機、新しいものを調達する以前から使用しております救命用無線機がまだ使用可能でございますので、現在はこれを使用しているところでございます。 Angry: 0.264 Disgust: 0.414 Fear: 0.390 Happy: 0.755 Sad: 0.586 Surprise: 0.437
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03:49:23 ~ 03:50:08 石井苗子君
安全だったというふうにお答えいただいたということでございますね。分かりました。そうなりますと、その安全に関することで、また法務省の、失礼しました、防衛省のホームページを見ましたら、こう書いてあります。二〇二一年のスクランブル、緊急発進は、二月までに九百五十回、ロシア機に対して二百四十六回、中国機に対して六百八十八回。年間約千回緊急発進しているということになりますと、今みたいに何らかのトラブルがあり得るんじゃないかと大変心配になるんですけれども、私たちの、国民の命をそれこそ命懸けで守っていただいている自衛官の方々の安全でございます。 Angry: 0.439 Disgust: 0.221 Fear: 0.469 Happy: 0.609 Sad: 0.446 Surprise: 0.545
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03:50:08 ~ 03:50:24 石井苗子君
何としてでも確保していただきたいと思うんでございますが、こうしたスクランブル、飛行訓練での自衛隊の安全対策、どのようになっているか、御紹介ください。 Angry: 0.302 Disgust: 0.218 Fear: 0.408 Happy: 0.760 Sad: 0.459 Surprise: 0.583
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03:50:24 ~ 03:51:18 国務大臣(岸信夫君)
事故を防ぎまして自衛官の生命、安全を守っていくということに当たりまして、何よりも自衛隊機の安全運航に万全を期すことが極めて重要であります。防衛省・自衛隊では、教育訓練やスクランブル発進などに際して様々な安全対策を講じています。具体的には、隊員への安全教育の徹底、機体の確実な整備、気象状況、情報の的確かつ迅速な収集のほか、飛行の安全に関する参考資料を作成し配付することで、常に航空従事者の安全意識の高揚と知識の向上に努めているところであります。 Angry: 0.532 Disgust: 0.395 Fear: 0.454 Happy: 0.701 Sad: 0.293 Surprise: 0.532
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03:51:18 ~ 03:51:42 国務大臣(岸信夫君)
防衛省・自衛隊として、飛行の安全の確保は何よりも重要であると考えております。これまでの各種事故を受けて講じた様々な再発防止策を引き継ぎ、引き続き徹底するなど、飛行の安全に万全を期していく考えであります。 Angry: 0.532 Disgust: 0.380 Fear: 0.525 Happy: 0.586 Sad: 0.339 Surprise: 0.525
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03:51:42 ~ 03:52:17 石井苗子君
そうすると、一つでも起こった事故があったとしたら、どのような対策を取って今おっしゃったことが生きているかどうかというのを検証していかなければならないと思うんですが。先ほども質問がありましたが、一月三十一日の午後五時半です、F15戦闘機が迎撃機のその訓練ですね、迎撃戦闘訓練を行うために小松基地を離陸してその後墜落するという事故、大変痛ましい事故でありまして、防衛大臣は記者会見で痛恨の痛みだとおっしゃっている記録が残っております。 Angry: 0.410 Disgust: 0.316 Fear: 0.660 Happy: 0.358 Sad: 0.395 Surprise: 0.513
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03:52:17 ~ 03:53:08 石井苗子君
本当に、今のような安全対策であれば本当にあってはならないことでございますけれども、起きてしまったということですが、事故原因について、空間、その意識ですね、空間失調の機体、空間識失調の機体の事故、あるいは故障、何らかのトラブルによる機体の異常な姿勢、異常姿勢というんですか、が考えられるという発言は小松基地関係者の方というふうに記録が残されているんですけれども、事故が起こってからの経緯というのがあると思います。その事故が起こってからの原因の究明というのがありますけれども、これもどの程度まで分かっているのでしょうか。 Angry: 0.460 Disgust: 0.289 Fear: 0.662 Happy: 0.326 Sad: 0.384 Surprise: 0.539
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Angry: 0.391 Disgust: 0.470 Fear: 0.430 Happy: 0.605 Sad: 0.570 Surprise: 0.447
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03:53:15 ~ 03:54:13 国務大臣(岸信夫君)
この一月三十一日の小松基地での事故でございますけれども、この発生当日から懸命な捜索活動を行うとともに、航空幕僚監部に設置されました事故調査委員会による調査を開始いたしました。また、私から、全ての自衛隊の航空機に対しまして飛行前後の点検を入念に実施するとともに、全ての操縦者に対して安全管理や緊急時の手順について教育するよう指示をいたしました。その後、二人の操縦者が亡くなる残念な結果となりました。操縦者二人を海中から発見、収容するとともに、民間業者によるサルベージ作業を実施し、フライトデータレコーダーを始め、垂直尾翼、エンジンなど機体の一部を回収いたしました。 Angry: 0.402 Disgust: 0.262 Fear: 0.514 Happy: 0.566 Sad: 0.440 Surprise: 0.544
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03:54:13 ~ 03:54:29 国務大臣(岸信夫君)
防衛省・自衛隊としては、引き続き、事故の調査を鋭意進めていき、原因究明に努めていくとともに、しっかりと再発防止策を取りまとめていきたいと考えております。 Angry: 0.434 Disgust: 0.255 Fear: 0.576 Happy: 0.349 Sad: 0.598 Surprise: 0.495
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03:54:29 ~ 03:55:11 石井苗子君
まだ追求中であって、予断は、まあ何といいますか、予断を持ってお答えできないというような段階かなと思うんですが、実に千回もスクランブルをやっているということですから、かなり実体験として多い、私、素人ですけれども、多いのではないかと思うんですね。もう少し安全対策を見直して、少しのんびりし過ぎているんじゃないかなというような印象を持つんですけれども、大変素人考えで申し訳ございませんが、もう少し安全対策というのを真剣に取り組んでいただきたいなという感じがいたします。 Angry: 0.192 Disgust: 0.144 Fear: 0.518 Happy: 0.646 Sad: 0.571 Surprise: 0.583
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03:55:11 ~ 03:56:04 石井苗子君
よろしくお願いを申し上げます。次の質問に移ります。次はODAに関してなんですが、令和元年度決算の検査報告によりますと、ODAの無償資金協力による学校の拡張計画についての一つの例、パプアニューギニアの小学校、プライマリースクールと書いてありますから小学校だと思いますが、この校舎の建設において、安全性が確保されていないということなどにより、完成間近であった校舎が取り壊されたと書かれております。大変不思議な感じがしたんですが、完成間近であった校舎が取り壊されていて、援助の効果は全く発現していないと指摘されています。 Angry: 0.386 Disgust: 0.323 Fear: 0.488 Happy: 0.572 Sad: 0.487 Surprise: 0.486
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03:56:04 ~ 03:57:01 石井苗子君
ここは、外務省は令和三年五月に在外公館に対して通知をこの件に関して発信したと書いてあるんですが、その中には、今後、無償協力に実施するに当たり、事業実施中に工事の進行状況の確認などができなくなった場合においては確認を行うための必要な措置を講ずるということで、適時適切に確認をした上で、必要に応じて事業実施機関等の協議を行うと書いてあるんですね。これで、その令和二年度の決算検査報告に書いてあるんですけれども、その在外公館に通知を発したということですが、そんなことで同じ事態が効果的に防止できるのかと私は思うんですけれども、いかがでしょうか。 Angry: 0.501 Disgust: 0.177 Fear: 0.552 Happy: 0.428 Sad: 0.393 Surprise: 0.596
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03:57:01 ~ 03:58:11 政府参考人(植野篤志君)
お答え申し上げます。一般に、無償資金協力の事業の実施に当たっては、その効果的、効率的な実施を確保するため、逆に言えば、今委員が御指摘されたような効果の発現が確認されない案件の発生を防ぐためには、まず相手国のニーズをきちんと把握すると、そして、そのニーズにきちんと対応した適正な案件の形成に努めるということが必要でございます。それから、事業を実施する際には、JICAを始めとする実施機関とよく連携をして、実施状況を把握しつつ、仮に問題が発生した場合には相手国政府等への働きかけを行っております。さらに、事業完了後も、事業の成果を検証するための様々な評価を、一部は外部の有識者の方も参加していただいて実施をしていると。こうした取組にもかかわらず、今御指摘いただいたこのパプアニューギニアのメギアルプライマリー学校拡充計画のように、事業の効果の発現が十分でないというふうに会計検査院から御指摘を受けた案件が存在するということ、事実でございまして、大変重く受け止めております。 Angry: 0.491 Disgust: 0.381 Fear: 0.520 Happy: 0.557 Sad: 0.391 Surprise: 0.490
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03:58:11 ~ 03:59:39 政府参考人(植野篤志君)
この案件は、パプアニューギニアという現地の治安状況が大変よろしくない、治安状況が悪いというところで実施中の案件で、実施した案件で、そういうことから、大使館員が、その案件の実施場所も首都から少し離れた場所でございまして、その現地に行って工事の進捗状況を確認するということが不十分であったために、結果としてその校舎が建設されないままになっているということの把握が遅れたということで、今申し上げた、委員からも御指摘があったように、こうしたことが二度と発生しないようにということで、全大使館に指示を出しました。大使館に本省から出した指示の文言は今読み上げられたとおりでございますけれども、実際には、要するにきちんと定期的に大使館の担当が現地に行って自分の目で確かめると、もし実際に現地に行くことが難しければ、実施機関の担当者に電話なりメールなりで連絡を取って、きちんとその実施状況を確認するということを改めて徹底をしたということでございまして、いずれにしても、こうした実施状況の把握を通じて無償資金協力の一層の効率化、それから適切な実施ということに努めてまいりたいと思っております。 Angry: 0.369 Disgust: 0.435 Fear: 0.487 Happy: 0.620 Sad: 0.511 Surprise: 0.325
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03:59:39 ~ 04:00:05 石井苗子君
ニーズの把握というのは、小学校が必要だということです。そうですよね。で、ニーズの把握というのは、耐震工事も必要だということなんです。問題は完成間近のときに取り壊されたという事実でございまして、そこに対して通知を出したということなんですが、もう一回聞きますが、通知はファクスかメールか郵便か、何で送られました。 Angry: 0.400 Disgust: 0.271 Fear: 0.589 Happy: 0.419 Sad: 0.523 Surprise: 0.561
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Angry: 0.747 Disgust: 0.278 Fear: 0.409 Happy: 0.534 Sad: 0.276 Surprise: 0.522
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04:00:20 ~ 04:01:03 石井苗子君
公の電報。これは税金でやっているわけですから、運用ということに関してはもう少しきめ細かくやらないと、いいかげんでやる気がないんじゃないかと、お気楽じゃないかというような批判を受けても仕方ないと思うんですね。やっぱり、草の根無償資金協力の学校だからオーケーだというような感じであれば、道路だとかダムだとか、結局、日本の大手のゼネコンなどが関係してくる受注であれば利権絡みになってくるわけですから、こうした小さなことが大きなことにつながらないように、私は十分注意をしておきたいと思っております。 Angry: 0.587 Disgust: 0.375 Fear: 0.506 Happy: 0.468 Sad: 0.387 Surprise: 0.467
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04:01:03 ~ 04:02:18 石井苗子君
一分ありますね。保健分野のODAについても先ほど質疑がございましたが、日本の政府の開発援助の特徴として、先ほど私も言いましたように、小さなことではなくて、運送、通信、電力、経済インフラという割合が主要先進国の中でも非常に高いです、まだ高いです。一方で、ほかの主要先進国は、教育、保健、上下水道、先ほどもありましたけれども、そういった社会インフラ分野の割合というものが、経済インフラよりも社会インフラの割合が高くなっています。これ、資料を見ますと、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダというようなところは教育、保健、上下水道ということになっているんですが、日本は四〇%以上が輸送、通信、電力といった経済インフラなんですね。先ほどの話も関連しているんですが、昨年の五月のグローバルヘルスサミットでは、当時の菅総理でしたけれども、今回の感染症の危機を克服して将来の健康危機の備えをつくるということで、より良い回復というような言葉遣いをしていらっしゃいます。 Angry: 0.325 Disgust: 0.186 Fear: 0.607 Happy: 0.590 Sad: 0.345 Surprise: 0.696
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04:02:18 ~ 04:02:45 石井苗子君
日本が地球規模の健康管理への取組、健康問題への取組として主要な役割を果たすためにおいては、ODAにおいて、もう二度とパンデミックを起こさないような保健分野での投資が重要課題になっていると思いますが、こういったものを引き続きやっていただけるかどうか、最後に外務大臣の御見解をお聞きして終わりたいと思います。 Angry: 0.618 Disgust: 0.211 Fear: 0.403 Happy: 0.531 Sad: 0.466 Surprise: 0.457
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04:02:45 ~ 04:03:00 国務大臣(林芳正君)
先ほどの質疑でもあったとおり、人間の安全保障を確保する上で不可欠な分野として、これまでも保健分野や人道支援を始めとする基礎生活分野の支援を重視してきておるところでございます。 Angry: 0.726 Disgust: 0.477 Fear: 0.519 Happy: 0.388 Sad: 0.370 Surprise: 0.362
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04:03:00 ~ 04:03:45 国務大臣(林芳正君)
今回の新型コロナの世界的な感染拡大等でこの重要性が確認されたところでございまして、この新型コロナ対応に含めて、三大感染症、母子保健、保健システム強化等、この取組に停滞が見られておるところでございますので、更にこの保健分野における貢献の重要性というのは頑張っていかなければいけない、依然として高いニーズがあると考えております。この保健分野でのODAの積極的活用を図って、関係省庁で、及び官民で緊密に連携して、引き続き保健分野での国際貢献、この推進に努めてまいりたいと考えております。 Angry: 0.256 Disgust: 0.242 Fear: 0.460 Happy: 0.605 Sad: 0.641 Surprise: 0.511
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Angry: 0.524 Disgust: 0.478 Fear: 0.374 Happy: 0.611 Sad: 0.589 Surprise: 0.369
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04:04:22 ~ 04:05:21 柴田巧君
日本維新の会の柴田巧です。よろしくお願いをします。最初に私からもJICAの資金滞留問題を取り上げたいと思いますが、もう既に安江先生、芳賀先生も取り上げられておりまして、問題意識が似通っているというか、党派を超えてこの問題が取り上げられるのも、やはり税金の使い道、使われ方としては大変ずさんであると、よろしくないということだと外務省には受け止めていただきたいと思っているわけです。詳しい経緯、経過は先ほどもありましたので省きますが、この財務省の財政制度審議会の分科会で、二〇二〇年度で千九百六十億資金が滞留していると、JICAにということになるわけですが、これ、同じ二〇二〇年度の無償資金協力全体の執行規模千六百二十八億円を上回っている数字なんですね。 Angry: 0.544 Disgust: 0.329 Fear: 0.444 Happy: 0.564 Sad: 0.381 Surprise: 0.469
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04:05:21 ~ 04:06:24 柴田巧君
このままもし指摘がなくて新規案件が加われば、更に滞留額が膨らむという可能性すらあったのではないかと思います。また、二〇〇八年から以降のプロジェクトを中止して国庫に返納された資金というのは約五十五億しかないということでありまして、いずれにしても、先ほど申し上げましたように、この税金の使い方としては、予算の執行、事業の執行としては大変あってはならないことだと言わざるを得ません。そこで、先ほどこの支払前資金が長期滞留している理由は答えられたのでここは省きますが、似通っているかもしれません、じゃ、これまでこの削減に向けた取組を行わなかった理由は何なのか、これだけだんだんだんだんたまってきて、何とかしなきゃならぬのではないかと、そういう検討や意識というのはなかったのか、その点はどうなんでしょうか、お尋ねをしたいと思います。 Angry: 0.531 Disgust: 0.369 Fear: 0.552 Happy: 0.349 Sad: 0.452 Surprise: 0.448
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04:06:24 ~ 04:07:04 政府参考人(植野篤志君)
お答え申し上げます。この無償資金協力の実施業務をJICAに移管して以降、このいわゆる支払前資金がJICAにおいて一定程度滞留しているという事実は私どもも把握をしておりましたけれども、一つは、先ほど別の委員のときにも御答弁申し上げたとおり、この無償資金協力の事業というのが全て国際約束等に基づいて実施をされていると。したがって、相手国との関係がありますので、何というんですか、事業の進捗が遅いからといって日本だけで勝手にもう打ち切りますというわけにいかない。 Angry: 0.700 Disgust: 0.451 Fear: 0.455 Happy: 0.428 Sad: 0.415 Surprise: 0.359
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04:07:04 ~ 04:07:58 政府参考人(植野篤志君)
私どもとしては、むしろ、もちろん適正な執行、早期の完成というのは目指しつつも、相手国との関係を重視して可能な限り事業を完了させるということを目指してきたというのが一つと。あと、これも言い訳に聞こえるかもしれませんけれども、前からこの支払前資金の滞留という事象はあったわけですけれども、特にこの二、三年、コロナ、新型コロナのその感染が世界的に拡大して以降、事業関係者が工事現場に入れない、あるいは日本の企業の方が一時的に例えばワクチンを打つために日本に御帰国されるというような状況が生じてこの支払前資金の金額が大きくなってしまったところに、昨年、あの財政制度等審議会の御指摘をいただいたというのが経緯でございます。 Angry: 0.495 Disgust: 0.301 Fear: 0.549 Happy: 0.521 Sad: 0.292 Surprise: 0.564
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Angry: 0.800 Disgust: 0.335 Fear: 0.479 Happy: 0.330 Sad: 0.418 Surprise: 0.403
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04:08:08 ~ 04:09:12 柴田巧君
これ、ODA、JICAに関しては、これが初めて指摘をされたことでも何でもなくて、毎年毎年会計検査院から指摘を受け、そして、正確じゃないかもしれませんが、二〇一六年、一七年、一八年、私ずっと決算委員会だったので記憶にあるのですが、その非効率、不適切、不透明な運用が指摘をされて、措置要求決議が毎年毎年行われてきたんですね。その都度外務省は、反省をします、改善策を取りますということだったんですが、今回もこういうふうに問題が明るみになったということでございます。厳しい財政状況の中、限られた予算でやっぱりしっかりこのODAの成果を上げていくというのが大事ですし、そのためには事業実施状況などの把握を徹底するということが大事だと思います。今も石井苗子議員、先ほども触れましたが、効果が十分発現できるように、資金がちゃんと有効に活用されているのか、これを外務省としてもしっかりとチェックをするというのが大事なんだと思います。 Angry: 0.450 Disgust: 0.252 Fear: 0.508 Happy: 0.545 Sad: 0.431 Surprise: 0.488
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04:09:12 ~ 04:09:51 柴田巧君
そして、そのためにも、先ほど安江議員からもこれもありましたけれども、情報開示をして国民に対する説明責任を果たすということが極めて重要だと思っています。政府参考人からも答弁ありましたが、私からは大臣に是非、この国民に対する説明責任を果たす必要性、JICAから先の執行状況が国の決算書に反映されていないこの無償資金協力の資金については、別途情報開示を行うなどによって国民に対する説明責任を果たす必要性があるのではないかと思いますが、大臣の御見解をお聞きいたします。 Angry: 0.848 Disgust: 0.358 Fear: 0.350 Happy: 0.453 Sad: 0.290 Surprise: 0.337
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04:09:51 ~ 04:10:15 国務大臣(林芳正君)
この支払前資金でございますが、外務省としても、事業の迅速かつ円滑な実施に努めるとともに、様々な事情により当初の想定から各種手続や事業の進捗が遅れている事業については、その事情を個別に精査の上で、打切り、国庫返納の可能性を含めた検討を行うことといたしました。 Angry: 0.433 Disgust: 0.308 Fear: 0.546 Happy: 0.496 Sad: 0.447 Surprise: 0.507
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04:10:15 ~ 04:11:02 国務大臣(林芳正君)
こうした取組を通じて当該資金の削減に努めてまいります。そのためにも、今委員からもお話がありました情報開示でございますが、これまでも利息分等を含めた支払前資金の額をJICAの財務諸表に掲載する形で情報開示してきたところでございますが、今後はこの支払前資金に特化した形で情報を開示するようにいたしたいと考えております。また、この個別の事業の進捗状況についても、JICAホームページ等でより詳細かつ随時に情報を開示していくことによって、いろんな方の目が入るようにということをやっていければというふうに思っております。 Angry: 0.420 Disgust: 0.363 Fear: 0.481 Happy: 0.612 Sad: 0.481 Surprise: 0.478
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04:11:02 ~ 04:11:21 国務大臣(林芳正君)
こうした取組を通じて、国民の皆様に対する説明責任を一層果たしながら、無償資金協力、このこと自体大変大事なことでございますので、この無償資金協力の資金が適正に執行されるように努めてまいりたいと考えております。 Angry: 0.627 Disgust: 0.337 Fear: 0.424 Happy: 0.350 Sad: 0.670 Surprise: 0.232
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04:11:21 ~ 04:12:06 柴田巧君
ありがとうございます。とにもかくにも、効率的、効果的な事業の執行をしっかりやっていただいて、それでこの無償資金協力の資金がしっかりと有効活用されるようにこれは取り組んでいただきたいと思います。次の質問に移りますが、このウクライナの侵攻にめぐって幾つかお聞きをしていきたいと思います。欧米諸国では、特に、いわゆるブチャでの多数の民間人の遺体が見付かったことなどを受けて、エネルギー分野でロシアへの追加制裁を発動しました。 Angry: 0.452 Disgust: 0.312 Fear: 0.382 Happy: 0.690 Sad: 0.481 Surprise: 0.460
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04:12:06 ~ 04:13:10 柴田巧君
また、日本、我が国も、今月八日の総理の記者会見でも、ロシアからの石炭の輸入を禁止するとともに、早急にこの代替策を確保し、段階的に輸入を削減することでエネルギー分野のロシアへの依存を低減させるという方針を示しています。こうやって、いわゆる欧米諸国、我が国もそろって、足並みがまあまあそろっているところはあるんですが、一方で、アジア諸国はなかなかそういうわけにはいかないというのが現実であって、御存じのとおり、先月の国連総会等々でも、対ロシア決議の採決に当たっては中国とインドは棄権をしましたし、パキスタン、ベトナム、バングラデシュ、スリランカ、モンゴルなども棄権をすると、私の記憶が間違いでなければそういったところがあったわけです。加えて、中国の王毅外相は、三月下旬から四月上旬にかけてこの数十か国、アジアなどアフリカも含めて回って、このロシアに対する米欧の、欧米諸国の制裁に同調する動きを抑えるというようなこともありました。 Angry: 0.525 Disgust: 0.227 Fear: 0.544 Happy: 0.574 Sad: 0.267 Surprise: 0.604
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04:13:10 ~ 04:13:55 柴田巧君
これに対して、外務大臣始め我が国もいろんな各国の外相との電話会談や外国訪問を重ねていらっしゃるわけですが、そんな中、今月の九日にフィリピンとの初の2プラス2が行われました。このウクライナ情勢をめぐって両国で連携して対応していくということを確認したわけですが。そこで、お聞きを大臣にしたいと思いますが、このロシアへの制裁をより効果的なものにするためにも、やはりこのアジア諸国に対して、ロシアへの厳しい対応を取るように積極的に働きかけるべきではないか。連休に中央アジアに行く、行かれるというニュースなども見ましたが、今の点、どのようにやっていこうとお考えか、大臣にお尋ねをします。 Angry: 0.555 Disgust: 0.332 Fear: 0.461 Happy: 0.543 Sad: 0.400 Surprise: 0.482
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04:13:55 ~ 04:14:12 国務大臣(林芳正君)
私自身、ロシアによる侵略後の二月二十八日でございますが、東南アジアの諸国の駐日大使等をお招きして本件について意見交換をして、緊密に連携していくことで一致をいたしました。 Angry: 0.501 Disgust: 0.290 Fear: 0.421 Happy: 0.771 Sad: 0.306 Surprise: 0.533
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04:14:12 ~ 04:15:10 国務大臣(林芳正君)
これを皮切りに、様々なレベルで東南アジア各国への働きかけを経て、現地時間三月二日に、東南アジア各国からの賛成や共同提案国入りを得たウクライナに対する侵略決議が採択をされたところでございます。また、今、柴田委員からお話がありましたフィリピンとの2プラス2は、初めてやったわけでございます。ここでは、武力行使の即時停止及び部隊のウクライナ領域からの撤退、これを求める強いメッセージを含む共同声明を発出をすることができたわけでございます。また、先月ですが、岸田総理がインドやカンボジアを訪問されました際に、力による一方的な現状変更、これはいかなる地域においても許してはならないということなどを確認したところでございます。 Angry: 0.467 Disgust: 0.279 Fear: 0.479 Happy: 0.656 Sad: 0.349 Surprise: 0.580
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04:15:10 ~ 04:15:25 国務大臣(林芳正君)
これら以外にも各国と会談等を行っておるところでございまして、今後とも様々な外交機会を活用して、このアジア諸国との連携強化してまいりたいと考えております。 Angry: 0.515 Disgust: 0.343 Fear: 0.315 Happy: 0.721 Sad: 0.458 Surprise: 0.402
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04:15:25 ~ 04:16:17 柴田巧君
この前、ゼレンスキー大統領も国会での演説でおっしゃいましたが、日本が最初にアジアの中で対ロシアの制裁をやるということを大変感謝の念も示しておられましたが、このアジア諸国の中で日本がやっぱりリーダーシップを取ってこの対ロシアの、まあ包囲網ではありませんが、この制裁がしっかりと効くようなことを外務大臣にしっかりやっていただきたいということを改めて申し上げておきたいと思います。次に、ウクライナからの避難民のことについてお聞きをしますが、今日も何人からもこの問題も出ておりましたけれども、今のところ、正確な数字はあれですが、五百、まあ六百人弱ぐらいにまで来ているんでしょうか、ウクライナから避難民として入国されたと思います。 Angry: 0.517 Disgust: 0.178 Fear: 0.461 Happy: 0.464 Sad: 0.503 Surprise: 0.501
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04:16:17 ~ 04:17:08 柴田巧君
政府は、この親類等のいない避難民への当面の六か月間の支援策として、一日最大二千四百円の生活費支給や医療費、日本語の教育及び就労支援に係る実費負担の実施などを発表しております。また、この間、避難民の受入れを表明する自治体や、いろいろ無償、日用品等を無償提供する企業も相次いでいるわけですけれども、ロシアによる侵攻が見通せない、その侵攻が終わることが行方が見通せない中で、長期滞在を視野に入れた就労や教育の環境整備が不可欠になってくると思っています。いずれにしても、国際社会と緊密に連携をしてこの避難民の受入れ支援などをやっていかなければいけないと思いますし、このことは国際環境を改善していくことにも役立ちますし、ある意味日本外交そのものも問われている面もあると思っています。 Angry: 0.587 Disgust: 0.363 Fear: 0.525 Happy: 0.453 Sad: 0.422 Surprise: 0.414
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04:17:08 ~ 04:17:25 柴田巧君
そこで、大臣にお聞きをしますが、ウクライナからの避難民受入れの拡大であったり、あるいは支援の拡充というものはこれから求められると思いますが、日本はどのように取り組むべきだというふうにお考えをお持ちか、お聞きをしたいと思います。 Angry: 0.447 Disgust: 0.222 Fear: 0.356 Happy: 0.723 Sad: 0.546 Surprise: 0.441
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04:17:25 ~ 04:18:12 国務大臣(林芳正君)
この未曽有の人道危機に直面しているウクライナとの更なる連帯を示すために、我が国はウクライナから第三国に避難された方々の受入れを進めておりまして、政府一体となって、国民の理解も得ながら関係省庁において必要な支援を行っていく方針でございます。現在の我が国の対応、これは、一国が他国の領土を侵略するという国際社会でまれに見る暴挙が行われているというウクライナが瀕するこの危機的状況を踏まえた緊急措置として、避難される方々にまずもって安心できる避難生活の場を提供すべく政府全体として取り組んでいるわけでございます。 Angry: 0.807 Disgust: 0.335 Fear: 0.546 Happy: 0.266 Sad: 0.340 Surprise: 0.358
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04:18:12 ~ 04:19:18 国務大臣(林芳正君)
この歴史上まれに見る事態の非人道性に鑑みて、今回は、今御指摘いただいたように、ウクライナの避難民を身寄りのない人々も含めて受け入れるといったような例外的な判断を行いまして、さらには、官房長官の下にウクライナ避難民対策連絡調整会議というものを設置いたしまして、この関係省庁が連携して避難民の円滑な受入れと生活支援を行っていくこととしております。私もここの副議長だったと思いますが、この会議の副議長としてしっかりと対応してまいっておるところでございます。この同調整会議を司令塔として、ウクライナ避難民への一時滞在場所の提供、生活費、医療費の支給、日本語教育、就労支援等、受入れ後の各場面に応じた具体的な支援策というのを政府として行うということが決定をされたところでございます。 Angry: 0.658 Disgust: 0.327 Fear: 0.424 Happy: 0.551 Sad: 0.352 Surprise: 0.415
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04:19:18 ~ 04:19:48 国務大臣(林芳正君)
また、避難民の受入れに協力したいとする大変多くの自治体や民間企業、団体の方々の御協力を得つつ、このミスマッチのないようにしっかりとマッチングをしながら、まさにオールジャパンで、ロシアによる侵略によって祖国を追われた避難民の方々が一日も早く元の生活を取り戻せるように、ウクライナの人々に寄り添った支援を実施してまいりたいと考えております。 Angry: 0.355 Disgust: 0.271 Fear: 0.610 Happy: 0.317 Sad: 0.652 Surprise: 0.459
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04:19:48 ~ 04:20:10 柴田巧君
是非お願いをしたいと思うのですが、今も大臣おっしゃったように、いろんな、様々な自治体あるいは企業も積極的にこの支援に乗り出してくれています。有り難いことですが、これは法務省ということになるんでしょうが、まずは政府としてそういった自治体や企業の支援の状況を統一的にまず把握をしているのかどうか。 Angry: 0.552 Disgust: 0.408 Fear: 0.466 Happy: 0.438 Sad: 0.556 Surprise: 0.370
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04:20:10 ~ 04:20:59 柴田巧君
また、自治体ごとの対応が違うことによって無用な混乱を招いたり支援に差が生じたり、ある自治体ではこの資金不足で支援が打ち切られたりするということがあってはならないと思います。全国知事会もこのウクライナの避難民の受入れに関する連絡調整本部を設置をして、都道府県間でこの課題共有等を行うと同時に、国と連携しながら受入れ体制を整えるということをしているわけですが、このような動きを後押しをするためにも、企業や自治体に対する財政的支援も含め、国として早急に、このばらつきが出ないような、そして統一的な資金のスキームというものを整備すべきではないかと思いますが、どうか、お尋ねをします。 Angry: 0.570 Disgust: 0.308 Fear: 0.524 Happy: 0.408 Sad: 0.437 Surprise: 0.494
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Angry: 0.548 Disgust: 0.533 Fear: 0.451 Happy: 0.626 Sad: 0.422 Surprise: 0.451
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04:21:01 ~ 04:21:50 政府参考人(丸山秀治君)
入管庁におきましては、避難民の方々への支援を検討されている自治体や企業等からの情報を一元的に把握するための窓口を三月十四日に設置したところでございます。四月十四日十七時時点で合計千百三十件の支援情報を受け付けております。具体的には、住居の提供、就労機会の提供、日本語教育機会の提供などの支援情報が寄せられているところでございます。ウクライナ避難民の状況に心を痛めた日本の多くの自治体や民間企業、団体の方々から避難民の受入れに協力したいとの声が上がっていることは大変心強く思っており、そうした御協力を得つつ、まずはウクライナ避難民お一人お一人への支援をしっかりと行ってまいりたいと存じます。 Angry: 0.351 Disgust: 0.354 Fear: 0.505 Happy: 0.573 Sad: 0.522 Surprise: 0.519
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04:21:50 ~ 04:22:06 柴田巧君
ほかにも、この避難民のこと、あるいは国連改革のことお聞きをしたかったんですが、時間が来てしまったようですのでこれで終わらせていただきます。一言だけ。先ほどもありましたが、そのウクライナからの避難民、他の国からの避難民とのその公平さがしっかり保たれるようなこともしっかり考えてやっていただきたいと思います。 Angry: 0.517 Disgust: 0.299 Fear: 0.462 Happy: 0.432 Sad: 0.597 Surprise: 0.466
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Angry: 0.524 Disgust: 0.478 Fear: 0.374 Happy: 0.611 Sad: 0.589 Surprise: 0.369
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04:23:01 ~ 04:24:07 武田良介君
自衛隊と米軍が水陸両用作戦を展開する際の相互連携要領を実際の行動によって確認、訓練するものだということです。米軍の今沢海浜訓練場では、ボートや上陸用舟艇を使って上陸作戦を展開いたしました。東富士演習場は、射撃訓練等々行われております。オスプレイの共同訓練、オスプレイが共同訓練に使われ、F35も使用をされております。まず初めに、防衛省に確認をしたいと思います。この東富士演習場ですけれども、歴史的経過のある演習場であります。今回の東富士演習場での日米共同訓練に際しては、二〇二一年十一月十六日、東富士演習場行政・権利協定当事者合同会議が行われています。これ、出席者は、地元の自治体であります御殿場市、裾野市、小山町といった関係自治体、加えて、東富士演習場地域農民再建連盟、そして防衛省だと思います。 Angry: 0.384 Disgust: 0.252 Fear: 0.490 Happy: 0.673 Sad: 0.376 Surprise: 0.634
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04:24:07 ~ 04:24:25 武田良介君
そして、その中で地元側が、日米共同訓練に関する原則合意事項の確認、これを示しました。これ、重要な中身があるというふうに思っておりますけれども、どのような内容か、御紹介をください。 Angry: 0.323 Disgust: 0.237 Fear: 0.443 Happy: 0.802 Sad: 0.360 Surprise: 0.648
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04:24:25 ~ 04:25:13 政府参考人(岡真臣君)
お答え申し上げます。ただいま委員から御質問がございましたけれども、東富士演習場におきます日米共同訓練に関する原則合意事項として六点掲げられているところでございます。順に申し上げますけれども、第一点は、米軍東富士演習場全面返還の方針を堅持することにより、東富士演習場において日米共同訓練を恒常化し、日米共同演習場化しない。第二点目でございますが、国は、日米共同訓練その他施設・区域の使用目的の重大な変更がある場合は東富士演習場使用協定、この後使用協定といいますが、これを遵守し、地元と協議をし、双方納得の上で対処する。 Angry: 0.498 Disgust: 0.330 Fear: 0.497 Happy: 0.645 Sad: 0.366 Surprise: 0.542
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04:25:13 ~ 04:26:12 政府参考人(岡真臣君)
第三点目が、全ての演習は演習通報をもって通知し、二元管理による競合矛盾を発生せしめない。四点目、東富士演習場の使用については、今後とも、使用協定及び東富士演習場の使用転換に関する協定書、これは昭和四十一年三月一日のものでございますけれども、これを遵守し、国は地元と協議しつつ、円滑に運営することとする。五点目でございますが、日米共同訓練において、自衛隊及び米軍はそれぞれの指揮系統に属し、使用区域を全く別にし、兵器、車両、航空機を共同使用することはなく、いわゆる二元管理にわたることはない。六点目でございますが、日米共同訓練の問題については、全て使用協定及び駐屯地・営舎地区覚書、これは昭和六十年三月二十八日付けのものでございますけれども、これに基づく使用協定当事者の協議によって措置するものであり、地元の同意がなくして日米共同訓練を実施しない。 Angry: 0.602 Disgust: 0.194 Fear: 0.480 Happy: 0.565 Sad: 0.312 Surprise: 0.622
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04:26:12 ~ 04:27:01 政府参考人(岡真臣君)
以上の六項目となっているところでございます。ただいま委員から御質問のあった点でございますけれども、これは、地元の御懸念として、米軍の方は日米地位協定を演習場使用の根拠とすると、そして自衛隊の方は地元と交わした東富士演習場使用協定を根拠とするということで、両者に適用される法律に競合あるいは矛盾といったことが生じる可能性があるのではないか、そういう御懸念がございます。 Angry: 0.321 Disgust: 0.277 Fear: 0.553 Happy: 0.703 Sad: 0.277 Surprise: 0.725
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Angry: 0.516 Disgust: 0.341 Fear: 0.526 Happy: 0.528 Sad: 0.400 Surprise: 0.576
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04:27:01 ~ 04:28:07 政府参考人(岡真臣君)
そのようなことにならないように、先ほど申し上げたとおり、東富士演習場において日米共同訓練を実施する際には原則合意事項として地元との間で確認をしているというところでございます。先ほども申し上げましたように、日米共同訓練を実施する際には原則合意事項として地元の皆様と確認を行ってきているところでございまして、防衛省としても引き続き地元の皆様方の御意向を伺いながら適切に対応してまいりたいと考えているところでございます。 Angry: 0.301 Disgust: 0.298 Fear: 0.444 Happy: 0.762 Sad: 0.478 Surprise: 0.516
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04:27:14 ~ 04:27:49 武田良介君
最後、一点確認します。国は、冒頭紹介したこの当事者合同会議、その後、日米共同訓練の特別委員会も同じ二一年の十二月二十四日、それから二二年の二月二日、二日間にわたって開催をされ、ここでも再度この内容を確認しているというふうに思います。今回の日米共同訓練においてもこの原則合意事項について変わりがないということを確認しているということで間違いないでしょうか。 Angry: 0.324 Disgust: 0.245 Fear: 0.515 Happy: 0.637 Sad: 0.485 Surprise: 0.615
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04:28:07 ~ 04:28:39 武田良介君
このように、東富士演習場は使用協定を重ねて運用してきたところなんですね。この二元管理は行わない、つまり日米の個別使用、ということは、つまり同じ時間又は同じ場所での同じ指揮系統による訓練はしないということです。そして、今回の共同訓練でもこれは守られると。防衛大臣にお伺いしたいと思いますが、日米共同訓練は二元管理に当たるのではありませんか。 Angry: 0.409 Disgust: 0.266 Fear: 0.497 Happy: 0.551 Sad: 0.499 Surprise: 0.581
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04:28:39 ~ 04:29:08 国務大臣(岸信夫君)
陸上自衛隊の水陸機動団と米軍の第三一海兵機動隊、機動展開隊は、先ほど指摘されました三月四日から二十五日までの間、日米間の連携強化、共同対処能力の向上を図るため、静岡県の東富士演習場及び沼津海浜訓練場を使用して共同訓練を実施いたしました。 Angry: 0.300 Disgust: 0.164 Fear: 0.539 Happy: 0.754 Sad: 0.287 Surprise: 0.742
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04:29:08 ~ 04:30:07 国務大臣(岸信夫君)
この訓練では、陸上自衛隊のV22オスプレイを始めとして米軍と共同訓練を実施し、日米のオスプレイによる共同編隊飛行や陸自の水陸機動団と連携したヘリボーンによる空中機動訓練などを実施をしたところであります。東富士演習場で日米共同訓練を行うのは今年、今回で九回目となりますが、今回の日米共同訓練においても、日米共同訓練に関する原則合意事項の内容を事前に地元と確認し、了解を得た上で実施をしており、今後とも、地元の合意を踏まえつつ、地元と意思疎通をしっかり図りながら実施してまいりたいと考えています。 Angry: 0.503 Disgust: 0.326 Fear: 0.446 Happy: 0.725 Sad: 0.297 Surprise: 0.611
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04:30:07 ~ 04:31:02 武田良介君
いえ、日米共同訓練は二元管理に当たりませんかと聞かせていただいております。いや、ここに時間使ってもしようがないんですけれども、そうじゃなくて、二元管理に反しませんかと。だから、原則合意事項の確認からすれば、これは守られるべき話だと今確認させていただきましたから。いかがですか。 Angry: 0.552 Disgust: 0.352 Fear: 0.414 Happy: 0.567 Sad: 0.437 Surprise: 0.491
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04:30:17 ~ 04:30:39 国務大臣(岸信夫君)
先ほども申しましたけれども、日米共同訓練に関する原則合意事項というものを地元と確認をし、了解を得た上で実施をしてきております。今後とも、地元の合意を踏まえつつ、意思疎通をしっかりと図りながら実施してまいりたいと考えております。 Angry: 0.331 Disgust: 0.254 Fear: 0.388 Happy: 0.767 Sad: 0.462 Surprise: 0.558
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04:31:02 ~ 04:31:45 国務大臣(岸信夫君)
今回の共同訓練においては、地元との合意に反しない形で行われております。失礼しました。共同訓練に関しては、地元との合意に反しない形で行っております。 Angry: 0.452 Disgust: 0.364 Fear: 0.476 Happy: 0.533 Sad: 0.495 Surprise: 0.523
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04:31:12 ~ 04:32:01 武田良介君
なぜ反しないのかということを聞いているわけであります。共同訓練ですよね。先ほど確認させていただきました、それぞれ別個にやるんだと、時間又は場所を分けると、指揮系統別だと。でも、共同訓練じゃないですか。反しないかと聞いているんです。いや、何でそこにこだわるのか全然分からないんですけれども、共同訓練、じゃ、これ二元管理やっているということなんですか。反しないと言っているけれども、説明になっていないですよ。 Angry: 0.644 Disgust: 0.391 Fear: 0.484 Happy: 0.435 Sad: 0.398 Surprise: 0.494
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Angry: 0.582 Disgust: 0.434 Fear: 0.508 Happy: 0.547 Sad: 0.404 Surprise: 0.566
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04:32:01 ~ 04:32:31 政府参考人(岡真臣君)
先ほども申し上げましたとおり、日米共同訓練を行うに当たって、この地元との関係で、日米共同訓練に関する原則合意事項の内容、これをしっかり確認をいたしているところでございます。それを踏まえて共同訓練を行っているところでございまして、いずれにいたしましても、引き続き、地元との合意を踏まえながら、地元との意思疎通をしっかり図りながら実施していきたいというふうに考えているところでございます。 Angry: 0.343 Disgust: 0.273 Fear: 0.385 Happy: 0.749 Sad: 0.493 Surprise: 0.524
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04:32:31 ~ 04:33:08 武田良介君
事前に防衛省からは説明求めて、もちろん聞きましたよ。そうすると、同一の場所又は時間。又はだから分けりゃいいんだと、どっちかを。つまり、演習場の中に自衛隊の演習場所と米軍の演習場所と線引いて、同じ時間であっても互いに互いの顔を見ながら訓練できるんだという話をされておりました。しかし、当然、これ日米共同訓練ですから、そういう一環でやっているという共通理解があってやっているわけであって、実態としてこれ共同訓練になるのではないかということを私指摘をさせていただきたい。 Angry: 0.512 Disgust: 0.318 Fear: 0.453 Happy: 0.584 Sad: 0.417 Surprise: 0.566
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04:33:08 ~ 04:33:52 武田良介君
もう一つ、一旦この日米共同訓練離れまして、資料の二を付けさせていただきました。これ、今年一月に行われたパラシュート降下訓練なんです。一月二十八日、陸上自衛隊第一空挺団のツイッターへの投稿であります。これ見ますと、第一空挺団は、一月二十五日、昨年に引き続き、米空軍機十三機からの降下訓練を東富士演習場において実施しましたというふうに言っています。米空軍機十三機から降下訓練を自衛隊が行っている、東富士演習場でと。二元管理に反しませんか。 Angry: 0.418 Disgust: 0.284 Fear: 0.487 Happy: 0.601 Sad: 0.466 Surprise: 0.565
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04:33:52 ~ 04:34:08 国務大臣(岸信夫君)
この第一空挺団については、今御指摘のように、一月、東富士演習場において、在日米軍の所属のC130J輸送機から空挺降下訓練を実施をいたしました。 Angry: 0.366 Disgust: 0.166 Fear: 0.560 Happy: 0.751 Sad: 0.335 Surprise: 0.648
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04:34:08 ~ 04:34:34 国務大臣(岸信夫君)
他方、本件、本訓練は、専ら陸自の戦術技量の向上を図る目的とするものであり、在日米軍から降下員の降下などの支援を受け陸上自衛隊の単独訓練として実施したものであり、御指摘には当たりません。 Angry: 0.524 Disgust: 0.372 Fear: 0.542 Happy: 0.426 Sad: 0.485 Surprise: 0.551
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Angry: 0.342 Disgust: 0.276 Fear: 0.513 Happy: 0.695 Sad: 0.332 Surprise: 0.700
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04:35:02 ~ 04:35:49 政府参考人(大和太郎君)
防衛省・自衛隊は、その任務を達成するために様々な訓練、教育訓練をやっているところでございます。これは、設置法あるいは自衛隊法の根拠に基づいて行われているものでございます。また、繰り返しになりますが、本訓練は、陸自の隊員の固定翼機からの降下機会を増加させることによって空挺作戦に必要な戦技技量の向上を図ることを目的として、在日米空軍の支援を受けて実施しているものであります。今回の訓練は専ら陸自の戦技技量の向上を図ることを目的とするものでありまして、在日米空軍は降下員の降下などを支援するものであるということであるため、日米共同訓練には当たらないと整理しているところでございます。 Angry: 0.480 Disgust: 0.370 Fear: 0.481 Happy: 0.659 Sad: 0.330 Surprise: 0.569
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04:35:49 ~ 04:36:00 武田良介君
こんなことが許されれば、事実上の日米共同訓練やりたい放題だということだと思いますよ。これ、昨年に引き続きと書いています。初めてじゃないということですよね。 Angry: 0.514 Disgust: 0.318 Fear: 0.479 Happy: 0.547 Sad: 0.399 Surprise: 0.580
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04:36:10 ~ 04:37:19 政府参考人(大和太郎君)
国内における米空軍機からの降下訓練の実績といたしましては、例えば二〇二一年度で申しますと、習志野演習場、東富士演習場、日出生台演習場、また東富士演習場とで計四回、米軍の支援を受けて降下をやっているところでございます。はい、二〇二〇年度も実施をしてございます。二〇二〇年度につきましては、七月に王城寺原、八月に北海道の大演習場、九月に習志野演習場、十月に王城寺原、そして二〇二一年の三月に東富士演習場で実施をしているところであります。 Angry: 0.476 Disgust: 0.248 Fear: 0.404 Happy: 0.781 Sad: 0.312 Surprise: 0.553
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04:37:19 ~ 04:37:55 武田良介君
いや、もう事実上の日米共同訓練やりたい放題という状況ではないかというふうに思います。ちょっと時間がありませんので、日米共同訓練に戻ります。この日米共同訓練の期間中に、甲府市の上空で米海兵隊のKC130空中輸送機とF35B戦闘機、三月の二十三日ですけれども、空中給油を行っていたことが明らかになりました。これについて事前に防衛省は承知しておられましたか。 Angry: 0.441 Disgust: 0.392 Fear: 0.474 Happy: 0.572 Sad: 0.520 Surprise: 0.484
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04:37:55 ~ 04:38:06 政府参考人(岡真臣君)
お答え申し上げます。米軍機の個々の運用の内容あるいは、ああ、等につきましては、米軍の運用に関する事項でございますので、必ずしも承知をしているわけではございません。 Angry: 0.464 Disgust: 0.404 Fear: 0.423 Happy: 0.726 Sad: 0.398 Surprise: 0.501
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04:38:06 ~ 04:38:49 政府参考人(岡真臣君)
委員御指摘の点につきましては、防衛省として事前には承知をしておりません。お答え申し上げます。御指摘の点につきまして、米側に事実関係の確認をしているところでありまして、現時点において回答が得られていないということでございます。 Angry: 0.552 Disgust: 0.404 Fear: 0.463 Happy: 0.642 Sad: 0.397 Surprise: 0.476
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04:38:13 ~ 04:39:09 武田良介君
我が党の井上哲士参議院議員が三月三十一日の外交防衛委員会において、この給油機、空中給油について米軍に確認するよう求めております。答弁は米軍の回答待ち。四月の二十五日にも、ああ、失礼しました、四月の五日にも確認をし、抗議すべきと質問しておりますけれども、このときも回答待ちであります。その後、どうなったんですか。そんな対応じゃいかぬと思うんですね。空中給油は、二〇一六年の十二月に空中給油中に給油ホースがプロペラに接触して墜落したという事故を踏まえて、当時の稲田防衛大臣が、陸地から離れた海域での上空でしか実施しないと、陸上では実施しないと確認していると言ってきたものです。 Angry: 0.615 Disgust: 0.258 Fear: 0.538 Happy: 0.462 Sad: 0.322 Surprise: 0.580
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04:39:09 ~ 04:40:07 武田良介君
国民の命が懸かった問題であります。いつまで回答なしで許されるというふうに思うのかということであります。こうした空中給油は過去にも行ってきたのではないか。羽村市の羽村平和委員会は、ウエブサイト公開の放送型自動従属監視の航空機の航跡で、岩国基地配備のKC130J空中給油機が富士山北側で過去に二回、給油のため陸上競技場のトラック状に旋回を繰り返していたということを確認されました。このうち、二〇二〇年の十二月三日は、同時間帯に、日米共同演習に参加をする米海兵隊MV22オスプレイ六機、相馬原演習場に飛来をしています。そして、二〇二一年一月十四日に飛来した直後には、岩国基地の米海兵隊FA18C戦闘攻撃機二機、東富士演習場で模擬弾投下訓練を実施をしています。 Angry: 0.516 Disgust: 0.327 Fear: 0.518 Happy: 0.573 Sad: 0.364 Surprise: 0.560
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04:40:07 ~ 04:41:04 武田良介君
これらの際に空中給油は行っていたんでしょうか。これまでも繰り返されていたとすれば大変重大でありまして、事実関係の確認を求めたいというふうに思います。最後に、日米共同訓練に関する原則合意事項、その第一、米軍東富士演習場全面返還の方針を堅持することにより、東富士演習場において日米共同訓練を恒常化し、日米共同演習場化しない。 Angry: 0.418 Disgust: 0.313 Fear: 0.562 Happy: 0.497 Sad: 0.501 Surprise: 0.541
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04:40:17 ~ 04:40:39 政府参考人(岡真臣君)
お答え申し上げます。二〇二〇年十二月三日、また二〇二一年一月十四日に給油を行ったのではないかという、そういう趣旨の報道等もあることは我々も認識をしておりまして、こういったことも含めて現在米側に対して事実関係を確認をしているところでございます。 Angry: 0.510 Disgust: 0.468 Fear: 0.433 Happy: 0.672 Sad: 0.380 Surprise: 0.483
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04:41:04 ~ 04:41:30 武田良介君
しかし、この東富士演習場は通常訓練もやっています、自衛隊の通常訓練、米軍の通常訓練。更なる地元負担を強いられているんだというのが地元の皆さんの怒りの声です。日米共同訓練が恒常化することになれば全面返還方針に反するのではないかというふうに思いますけれども、大臣、見解を伺いたい。 Angry: 0.597 Disgust: 0.252 Fear: 0.450 Happy: 0.478 Sad: 0.402 Surprise: 0.542
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04:41:30 ~ 04:42:03 国務大臣(岸信夫君)
東富士演習場において日米共同訓練を実施するに当たっては、米軍の東富士演習場全面返還の方針を堅持することを地元の関係者の皆様と確認をさせていただいております。このように、日米共同訓練の実施が米軍の演習場全面返還の方針に逆行するとの御指摘は当たりません。 Angry: 0.523 Disgust: 0.262 Fear: 0.535 Happy: 0.533 Sad: 0.353 Surprise: 0.616
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04:42:03 ~ 04:42:49 武田良介君
当たりませんと、その一言ですけれども、しかし、地元の皆さんの怒りは強いものがあるわけですね。この使用協定が繰り返されてきました。今、第十二次の使用協定です。少なくともこの期間中には二度目やってもらっては困ると、地元の自治体が、住民の皆さんが怒りの声を上げているわけですから、そのことをしっかりと受け止めていただかなければならない。そのことを指摘をして、私の質問を終わります。 Angry: 0.697 Disgust: 0.327 Fear: 0.423 Happy: 0.437 Sad: 0.451 Surprise: 0.412
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04:43:02 ~ 04:44:27 山添拓君
当時の菅官房長官は、日米同盟の抑止力、対処力を向上させると歓迎までして配備を受け入れたものです。しかし、基地周辺では、懸念された以上の大きな被害をもたらしています。特に、ホバリング、空中停止訓練が民家の間近で行われ、騒音も振動もすさまじいものとなっています。私もあの付近を訪れたことがありますが、住宅とフェンスを隔てた目と鼻の先、百メートルも離れていないところで行われていると伺います。北関東防衛局は、今年二月十六日、住民から繰り返し被害の申出がなされるのを受けて、横田基地の副司令官宛てに要請書を発出しています。その仮訳を資料でお配りしています。通常十八時頃から開始され、二十二時過ぎまで続くことがある、騒音や振動のせいで家族との会話ができず、ヘッドホンなしにテレビを見ることはできない、ホバリングの振動が原因で家屋の壁にひびが入った、風圧で小石が飛んでくるなど、寄せられている実態を挙げ、他の航空機の離発着に伴い一時的に生じる騒音に対する苦情に比べるとより深刻であり、何らかの措置をとる必要がある、原則としてCV22のホバリングを北側ヘリパッドでは行わないといった抜本的な措置を講じるよう要請するなどとあります。 Angry: 0.562 Disgust: 0.299 Fear: 0.523 Happy: 0.477 Sad: 0.398 Surprise: 0.501
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04:44:42 ~ 04:45:06 国務大臣(岸信夫君)
委員御指摘の文書は、横田基地における、横田飛行場における航空機による騒音、特にオスプレイのホバリング訓練に関し、その騒音が周辺住民の方々にとって深刻な問題であるとの認識の下で、米側に対して何らかの措置を講ずるように求めたものであると承知をしております。 Angry: 0.758 Disgust: 0.298 Fear: 0.465 Happy: 0.546 Sad: 0.269 Surprise: 0.395
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04:46:02 ~ 04:46:17 政府参考人(岡真臣君)
これに、ピンポイントでこれに対する答えがあるわけではございませんが、いずれにいたしましても、私どもといたしましては、引き続き、米側に対して、訓練に当たっては地元の皆様に与える影響が最小限にとどまるよう求めてまいりたいと考えているところでございます。 Angry: 0.355 Disgust: 0.276 Fear: 0.453 Happy: 0.632 Sad: 0.571 Surprise: 0.495
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04:46:17 ~ 04:47:02 山添拓君
いや、いずれにいたしましてもじゃないんですよ。三枚目、四枚目、御覧ください。この住民の方が日々記録しているメモを見せていただきました。防衛省の要請などまるでなかったかのように、二月の十六日、その要請の後も連日のようにホバリング訓練が続いています。夕方五時台から夜にかけて、騒音だけでなく、体に伝わる振動、吐き気がする、精神的におかしくなるなど、これは想像を絶する被害だと思います。四月十一日には、運用時間外とされる夜十時以降にもホバリングが行われています。昨年より激しい、連日の轟音疲れる、助けてほしい、そういう記載があります。 Angry: 0.384 Disgust: 0.380 Fear: 0.557 Happy: 0.507 Sad: 0.472 Surprise: 0.545
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04:47:02 ~ 04:48:07 山添拓君
悲痛な声だと思うんですね。大臣、深刻な被害を認識しているとおっしゃるのであれば、大臣自身が少なくともこの北側ヘリパッドでのホバリングをやめるように改めて米軍に直接申し入れるべきではありませんか。最小限どころじゃないんですよね。それで、もうたまらず、ここには住み続けられないと移転も検討されているようなんですが、しかし、家を売ろうにも騒音がひどくて売れないわけです。移転費用も捻出できないと、そういうお話です。近隣住民が住み続けられないような被害をもたらしているその責任は、米軍はもとよりですが、配備を認めてきた政府にもあると言えます。 Angry: 0.492 Disgust: 0.329 Fear: 0.548 Happy: 0.342 Sad: 0.589 Surprise: 0.458
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04:47:21 ~ 04:47:37 国務大臣(岸信夫君)
現時点において米側より回答は得られておりませんが、防衛省として、引き続き、米側に対しまして、訓練に当たって地元の皆様に与える影響が最小限にとどまるよう求めてまいります。 Angry: 0.273 Disgust: 0.187 Fear: 0.382 Happy: 0.825 Sad: 0.536 Surprise: 0.490
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04:48:07 ~ 04:49:01 山添拓君
防衛大臣が国民を守らなくてどうするのかと私は指摘せざるを得ないと思います。次に、基地周辺の有機フッ素化合物、PFOSやPFOAによる汚染について伺います。人工的に作られた化学物質で、水も油もはじき、熱にも強い、テフロン加工のフライパンやハンバーガーの包装紙、泡消火剤などに使われてきました。環境中で分解されることがほとんどないため永遠の化学物質とも呼ばれ、世界中で問題になっています。胎児や子供の低成長、出生率の低下、免疫システムへの影響、一部のがんのリスクの増加など健康への影響も指摘されています。航空機事故など大規模火災で使われる泡消火剤にPFOSやPFOAが含まれ、この横田基地でも訓練を含めて日常的に使われてきました。 Angry: 0.539 Disgust: 0.437 Fear: 0.582 Happy: 0.426 Sad: 0.400 Surprise: 0.489
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04:49:01 ~ 04:49:20 山添拓君
環境省は、二〇一九年と二〇二〇年、全国で汚染調査を行っています。横田基地に近い多摩地域でも日本の暫定基準値を超える汚染が確認されていると思いますが、御説明ください。 Angry: 0.615 Disgust: 0.440 Fear: 0.498 Happy: 0.469 Sad: 0.408 Surprise: 0.434
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04:49:20 ~ 04:50:04 政府参考人(森光敬子君)
お答えさせていただきます。環境省では、令和元年度及び令和二年度に、有機フッ素化合物につきまして、水環境における全国的な存在状況を把握するため、水環境中のPFOS及びPFOAの全国調査を実施いたしました。議員御指摘いただきました地域、多摩地域として、私ども、立川市、国立市、府中市、調布市における結果につきましてでございますけれども、令和元年度は、立川市では二地点の地下水を対象に調査をしておりまして、それぞれ三百三十七・二ナノグラム・パー・リットル、もう一つ、また六十七・七ナノグラム・パー・リットルの値を得ております。 Angry: 0.361 Disgust: 0.292 Fear: 0.410 Happy: 0.809 Sad: 0.336 Surprise: 0.602
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04:50:04 ~ 04:50:40 政府参考人(森光敬子君)
また、国立市では一地点の地下水を対象に調査を行っておりまして、八十四・四ナノグラム・パー・リットル、府中市では一地点の地下水を対象に調査を行っておりまして、三百一・八ナノグラム・パー・リットル、調布市では一地点の地下水を対象に調査を行っておりまして、五百五十六・〇ナノグラム・パー・リットルでございます。暫定目標値は五十ナノグラム・パー・リットルでございまして、それを超過する値となっております。令和二年度につきましては、これらの市での調査は行っておりません。以上でございます。 Angry: 0.445 Disgust: 0.375 Fear: 0.510 Happy: 0.668 Sad: 0.394 Surprise: 0.566
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04:50:40 ~ 04:51:07 山添拓君
私も調布の市民でして、暫定値が五十で五百五十ということですから、相当高い値で出ているわけですが。二〇一九年一月に、東京都は横田基地周辺四か所の井戸で臨時の調査を行っています。このうち、立川市では千三百四十ナノグラム・パー・リットル、基準値の約二十七倍、武蔵村山市では百四十三ナノグラム・パー・リットル、三倍近い値が検出されています。 Angry: 0.425 Disgust: 0.261 Fear: 0.624 Happy: 0.582 Sad: 0.291 Surprise: 0.668
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04:51:07 ~ 04:52:13 山添拓君
環境省、承知していますか。今紹介をしました立川市や武蔵村山市の調査は、東京都が横田基地モニタリング井戸と位置付けている井戸です。十年以上にわたって高濃度のPFOS、PFOAなど検出をされているところでもあります。そうした事態を受けて、一九年六月以降は一部の浄水場で取水の取りやめも行われています。地下水脈というのは非常に複雑なもので、どちらからどちらにどのように流れているのかということは極めて分かりにくい、把握が難しいとされていますが、しかし、汚染の原因が横田基地である可能性は否定できないと思いますが、いかがですか。 Angry: 0.396 Disgust: 0.346 Fear: 0.538 Happy: 0.547 Sad: 0.453 Surprise: 0.545
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04:52:13 ~ 04:53:12 政府参考人(森光敬子君)
汚染源につきましては、この私どもの調査等につきましても汚染源を推定することを目的とするものではございませんけれども、一般的に排出源となり得る施設といたしましては、議員が御紹介されました泡消火剤を保有する又は使用していた施設、それから有機フッ素化合物の製造、使用の実績がある施設、それから廃棄物処理施設、下水道処理施設等が考えられまして、これらの施設には既に廃止や撤去をしている施設もございまして、過去に遡って管理状況を確認することはできないという状況でございます。環境省といたしましては、重要なことは人の健康影響の未然の防止というふうに考えてございまして、環境省、厚生労働省が策定しました手引を参考に、地方自治体において継続的な監視調査、飲用による暴露防止の働きかけを行うことが重要であると考えております。 Angry: 0.490 Disgust: 0.518 Fear: 0.561 Happy: 0.513 Sad: 0.416 Surprise: 0.351
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04:53:12 ~ 04:53:26 政府参考人(森光敬子君)
東京都におきましては、このように高い、超過しました地域において、継続的に調査、また汚染の広がりといったような調査を実施されているというふうに承知しております。 Angry: 0.183 Disgust: 0.269 Fear: 0.487 Happy: 0.831 Sad: 0.382 Surprise: 0.599
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04:53:26 ~ 04:53:56 山添拓君
汚染源の特定のために行ったものではないというお話だったんですが、東京二十三区とは異なって、多摩地域では地下水を飲用水にも用いています。そういうところが多くあります。ですから、これは住民にとっては健康にも影響する問題だと思います。防衛省に伺いますが、横田基地でPFOS、PFOAを今どのぐらい保管しているのか把握していますか。 Angry: 0.448 Disgust: 0.386 Fear: 0.517 Happy: 0.533 Sad: 0.490 Surprise: 0.513
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Angry: 0.579 Disgust: 0.464 Fear: 0.630 Happy: 0.312 Sad: 0.410 Surprise: 0.562
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04:54:05 ~ 04:54:56 山添拓君
米軍に対してどのぐらい保管しているのか確認を求めたことはありますか。国民の健康に関わることであるのに、米軍との関係を優先されると。二〇一六年以降は米軍の基地では使用しないことになっていると、そういうふうに報じられております。しかし、格納庫の消火システムには、そのためにはPFOSを保有してもよいということになっていると。これは、防衛省、承知していますか。 Angry: 0.530 Disgust: 0.401 Fear: 0.515 Happy: 0.512 Sad: 0.386 Surprise: 0.529
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04:54:14 ~ 04:55:19 政府参考人(岡真臣君)
米軍との間では様々な形でこの環境をめぐる問題についても意見交換をしているところでございますけれども、先方との関係もございますので、その詳細についてはお答えは控えさせていただきたいと思います。現在、ちょっと個別に具体的に申し上げるだけの材料を今手元に持っておりませんけれども、一般的に、一般論として申し上げれば、米軍はこの消火システムに持っている、消火システムに使われている消火剤につきまして、PFOS、PFOAといったものが入っていないものに交換を進めつつあるという状況であるというふうに認識をしております。 Angry: 0.479 Disgust: 0.319 Fear: 0.412 Happy: 0.544 Sad: 0.571 Surprise: 0.360
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04:55:19 ~ 04:56:05 山添拓君
進めつつあるということは、まだ残っているところもあるわけですね。二〇一八年、アメリカ国防総省は、PFOSとPFOAの排出が疑われる米軍関係施設が国内で四百一か所以上に、四百一か所に上るという報告書を公表し、タスクフォースも設けて対応しています。実態調査を進め、汚染した川や地下水の原状回復を進め、その費用も負担するとしています。環境省に伺いますが、こうした環境汚染というのは汚染者負担が原則だと思うんですね。 Angry: 0.409 Disgust: 0.361 Fear: 0.542 Happy: 0.510 Sad: 0.437 Surprise: 0.526
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04:56:05 ~ 04:56:24 山添拓君
今後も使われる可能性があると、米軍基地でPFOS、PFOA使われる可能性があるといいます。ですから、汚染源を特定するための調査は少なくとも行うべきではないでしょうか。 Angry: 0.336 Disgust: 0.443 Fear: 0.627 Happy: 0.504 Sad: 0.474 Surprise: 0.501
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04:56:24 ~ 04:57:25 政府参考人(森光敬子君)
汚染源の特定ということでございますけれども、まず、PFOA、PFOS、この化学物質につきましては、委員が御指摘ありましたとおり、過去から広く様々な工場や施設で使われてきたものでございます。ですので、今私ども、全国その存在状況調査というのをさせていただきましたけれども、各地で一部基準値を超過したところがあるという状況でございます。環境省といたしましては、その排出源というところを調査するということにつきましては、先ほど議員が御指摘ありましたとおり、地下水の流れを把握するといったようなことも非常に難しく、また、多くの様々な排出源があり得るような状況においては、多数の私有地に井戸を掘削するといったような調査も必要が出てくるというようなことがありまして、非常に難しいというふうに考えております。 Angry: 0.260 Disgust: 0.327 Fear: 0.537 Happy: 0.694 Sad: 0.462 Surprise: 0.497
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04:57:25 ~ 04:57:46 政府参考人(森光敬子君)
ただ、環境省といたしましては、まず一番大事なことは人の健康影響を未然に防止していくということでございまして、先ほど御紹介いたしました手引を参考に、それぞれの自治体において継続的な監視、それから飲用による暴露の防止の働きかけを行うことが重要であると認識をしております。 Angry: 0.323 Disgust: 0.397 Fear: 0.452 Happy: 0.799 Sad: 0.329 Surprise: 0.469
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04:57:46 ~ 04:58:03 山添拓君
環境影響、健康影響の防止というのはもちろんなんですけれども、しかし、その際に汚染源がどこであるのかということを特定する、発生者に責任を問い得る形にしておく、調査を進めるということは、これは不可欠だと思うんですよ。 Angry: 0.549 Disgust: 0.404 Fear: 0.575 Happy: 0.351 Sad: 0.433 Surprise: 0.434
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04:58:03 ~ 04:59:01 山添拓君
環境省は、防衛省や米軍、そして東京都とも協力をして調査するべきだと指摘をさせていただきたいと思います。こうして政府が米軍基地における保有状況を確認しない下で大問題となっているのが沖縄であります。昨年八月、米軍は、普天間飛行場で保管していたPFOSを含む汚染水六・四万リットル、ドラム缶三百二十本分を下水道に放出しました。日本政府や沖縄県が基地内の汚染水を調査し、その処理について日米で協議しているさなかに、放出の三十分前にメールを送り付けただけで放出しました。米側は、日本の暫定基準値を下回る一リットル当たり二・七ナノグラムに薄まっている、極めて低い値だから大丈夫だと主張していました。ところが、その同じ日に宜野湾市が下水道から採取した水を検査したところ、暫定基準値の十三倍、一リットル当たり六百七十ナノグラムが検出されたといいます。 Angry: 0.607 Disgust: 0.346 Fear: 0.474 Happy: 0.478 Sad: 0.402 Surprise: 0.441
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04:59:01 ~ 05:00:02 山添拓君
ひどい話だと思うんですね。それだけではありません。この普天間には未処理の汚染水がまだ三十六万リットル残っていました。防衛省はこれを引き取り、本土に移して焼却処分したと伺います。費用九千二百万円は日本側が負担したといいます。大臣、なぜ日本が負担しなければならないんですか。米軍は、自分の国では調査して対策費用も負担するんですね。ベルギーや韓国の米軍基地でも汚染のデータを公表しています。 Angry: 0.606 Disgust: 0.387 Fear: 0.535 Happy: 0.374 Sad: 0.460 Surprise: 0.511
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04:59:28 ~ 04:59:53 国務大臣(岸信夫君)
普天間飛行場に残っていたPFOS等を含む水に係る措置は、地域住民の皆様の御懸念を払拭するために、防衛省が緊急的な暫定措置として水を引き取り処分することが必要であると考えて、日米間で一致したことから実施したものであります。不適切であるとは考えておりません。 Angry: 0.786 Disgust: 0.429 Fear: 0.471 Happy: 0.331 Sad: 0.449 Surprise: 0.351
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05:00:02 ~ 05:01:35 山添拓君
ところが、日本では汚染物質を拡散した上に処理費用まで負担させていると。これは理不尽ではありませんか。大臣、いかがですか。処理するのは当然ですけど、費用負担まですることはないと思うんですよ。防衛省に伺いますけれども、普天間飛行場では二〇二〇年四月、泡消火剤二十二万七千百リットルが漏出する事故も起きていました。その原因は何でしたか。 Angry: 0.623 Disgust: 0.357 Fear: 0.528 Happy: 0.407 Sad: 0.396 Surprise: 0.498
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05:00:15 ~ 05:00:40 国務大臣(岸信夫君)
これは、水を処分するということが何より必要であったと考えております。このため、日米間で協議の上、一致したので防衛省側が費用を負担して行ったものでありますから、不適切であったとは考えておりません。 Angry: 0.510 Disgust: 0.306 Fear: 0.489 Happy: 0.468 Sad: 0.484 Surprise: 0.522
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05:01:35 ~ 05:01:54 政府参考人(岡真臣君)
この事案につきましては、格納庫近傍等におけるバーベキューの使用等、火気の使用に伴って誤作動が発生してPFOS消火剤、PFOS等を含む泡消火剤が流出をしたものであったというふうに理解しております。 Angry: 0.401 Disgust: 0.387 Fear: 0.549 Happy: 0.623 Sad: 0.352 Surprise: 0.504
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05:01:54 ~ 05:02:06 山添拓君
米兵のバーベキューなんですね。とんでもない話だと思うんですよ。こういう傍若無人な態度を許している日本政府の姿勢も問われると言わなければならないと思います。 Angry: 0.603 Disgust: 0.328 Fear: 0.440 Happy: 0.494 Sad: 0.333 Surprise: 0.521
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05:02:06 ~ 05:02:43 山添拓君 日米地位協定の下で、基地の管理権は米側にあります。国内法は原則として適用されません。しかし、だからといって、基地外への放出を簡単、勝手にすることは許されないはずです。環境補足協定で立入調査は一部可能になりましたが、米側 |