00:02:44 ~ 00:03:07 宮路主査
これより予算委員会第六分科会を開会いたします。私が本分科会の主査を務めることになりました。よろしくお願い申し上げます。本分科会は、農林水産省及び環境省所管について審査を行うことになっております。 Angry: 0.470 Disgust: 0.300 Fear: 0.396 Happy: 0.624 Sad: 0.492 Surprise: 0.474
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00:03:07 ~ 00:03:35 宮路主査
なお、各省所管事項の説明は、各省審査の冒頭に聴取いたします。平成二十六年度一般会計予算、平成二十六年度特別会計予算及び平成二十六年度政府関係機関予算中農林水産省所管について、政府から説明を聴取いたします。林農林水産大臣。 Angry: 0.545 Disgust: 0.248 Fear: 0.415 Happy: 0.677 Sad: 0.324 Surprise: 0.585
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00:03:35 ~ 00:04:06 林国務大臣
おはようございます。まず、先般の雪害により被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。この冬の大雪は、通常降雪量の少ない地域を中心に、農業用ハウスの倒壊などによりまして、平成二十四年を上回る甚大な被害をもたらしております。特に、創意工夫で経営を発展させてきた担い手が多大な被害を受けており、被災農業者が今後も意欲を持って農業を継続していけるよう、万全の対策を講じていくこととしております。 Angry: 0.454 Disgust: 0.282 Fear: 0.495 Happy: 0.610 Sad: 0.399 Surprise: 0.490
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00:04:06 ~ 00:05:00 林国務大臣
このため、融資、農業共済での対応に加え、倒壊したハウスの撤去、再建、果樹の改植などの支援策を実施することといたしました。また、今後、詳細な被害状況を把握し、現場のニーズを伺った上で、追加対策を検討することとしております。平成二十六年度農林水産予算の概要を御説明申し上げます。初めに、予算の基礎となっている農林水産施策の基本方針について御説明いたします。私は、大臣就任以来、農林水産業を成長産業とするため、攻めの農林水産業の推進に向けた検討を進め、昨年、今後推進すべき政策改革の内容を示す農林水産業・地域の活力創造プランを取りまとめました。また、これらの施策を着実に実行するため、平成二十五年度補正予算及び平成二十六年度予算案において、必要な予算を盛り込みました。本年は、攻めの農林水産業の実行元年であります。 Angry: 0.365 Disgust: 0.270 Fear: 0.500 Happy: 0.708 Sad: 0.369 Surprise: 0.601
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00:05:00 ~ 00:06:09 林国務大臣
今後は、このプランに基づき、あらゆる施策を総動員し、強い農林水産業と美しく活力ある農山漁村をつくり上げてまいります。また、今後の農政の中長期的なビジョンを示すため、食料・農業・農村基本計画の見直しに着手いたしました。今回の見直しでは、これまでの施策を検証しつつ、食料自給率目標及び食料自給力の取り扱いや、農業、農村の所得倍増目標に向けた道筋、農業構造の展望と具体的な経営発展の姿等について検討してまいります。次に、平成二十六年度農林水産予算について御説明いたします。平成二十六年度農林水産予算の総額は、関係府省計上分を含めて、二兆三千二百六十七億円、その内訳は、公共事業費が六千五百七十八億円、非公共事業費が一兆六千六百八十九億円となっております。農林水産予算の編成に当たっては、農林水産業・地域の活力創造プランに基づき、強い農林水産業、美しく活力ある農山漁村の実現に向けた施策に予算を重点的に措置したところであります。 Angry: 0.348 Disgust: 0.239 Fear: 0.521 Happy: 0.715 Sad: 0.295 Surprise: 0.695
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00:06:09 ~ 00:06:21 林国務大臣
以下、農林水産予算の重点事項につきましては、委員各位のお許しをいただきまして、御説明を省略させていただきたいと存じます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 Angry: 0.348 Disgust: 0.236 Fear: 0.322 Happy: 0.782 Sad: 0.531 Surprise: 0.460
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00:06:21 ~ 00:07:01 宮路主査
この際、お諮りいたします。ただいま林農林水産大臣から申し出がありました農林水産省関係予算の重点事項の説明につきましては、これを省略して、本日の会議録に掲載いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。以上をもちまして農林水産省所管についての説明は終わりました。質疑に入るに先立ちまして、分科員各位に申し上げます。質疑の持ち時間はこれを厳守され、議事進行に御協力をお願いいたします。 Angry: 0.575 Disgust: 0.350 Fear: 0.424 Happy: 0.619 Sad: 0.412 Surprise: 0.474
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00:07:01 ~ 00:07:24 宮路主査
また、政府当局におかれましても、質疑時間が限られておりますので、答弁は簡潔明瞭にお願いいたします。これより質疑に入ります。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。大熊利昭君。 Angry: 0.686 Disgust: 0.357 Fear: 0.424 Happy: 0.563 Sad: 0.378 Surprise: 0.446
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00:07:24 ~ 00:08:08 大熊分科員
おはようございます。みんなの党の大熊利昭でございます。私は、ふだんは内閣委員会と財務金融委員会を担当しておりまして、こういった農業、漁業等、あるいは環境の関連を質問させていただく機会は非常に貴重な機会ということで、ぜひぜひよろしくお願いをいたします。私自身は、東京の下町の選挙区、生まれも育ちも東京なんですが、私の政策秘書さんが、東北の方なんですが、漁業だとか農業が大変盛んな地域の出身でありまして、きょうの機会のためにいろいろと勉強をしていただきまして、私にもいろいろレクチャーをしていただきまして、そういう中でいろいろ教えていただければと思うんです。 Angry: 0.391 Disgust: 0.233 Fear: 0.343 Happy: 0.818 Sad: 0.402 Surprise: 0.540
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00:08:08 ~ 00:09:06 大熊分科員
まず最初に、今も大臣の所信にあったかと思うんですが、農業をどうやって成長産業にしていくんだ、そういう観点から、通告としては、株式会社、特に上場会社の農地取得についてという通告になっているわけでございますが、私のようなキャラですと、そういうことで、ではみんなの党だしがんがん農業は規制緩和して、そういうイメージだろうと思うんですが、実際そうなんですが、笑っていらっしゃいます、実際そうなんですが、一方、やはり守るべき農業というのは、これはないことはないんだろうということで。先にちょっと私の意見を言っちゃって申しわけないんですが、やはり成長産業としての農業と、それから、本当に守るんだ、極端なことを言うと、では江戸時代にこんなような農業スタイルでやっていましたというような江戸農業村のような、そういう、棚田をつくって観光資源としてやるわけです。 Angry: 0.547 Disgust: 0.217 Fear: 0.481 Happy: 0.691 Sad: 0.293 Surprise: 0.545
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00:09:06 ~ 00:10:16 大熊分科員
そこに外人さんか何かを呼んできて、おまけにレストランか何か、江戸時代はこういうのを食べていましたとか、そっちはもう徹底的に守るよ。一方、成長産業として農業を捉えていく、こっちは、それこそ自動車産業を凌駕するような目標をつくってやっていく。こういう区分けが必要なんじゃないかな、そういう考えがずっとありまして、今の大臣の所信の中でも、農業の成長、一方で、美しい農業でしたか、何かそういうような表現で、一緒にまとまってしまっているといいますか、なかなか峻別されていない、区別されていないというところにちょっと政策的な難しさがいろいろあるんじゃないかと思うんですね。もちろん、上場会社の農地取得ということになりますと、成長の方、そういうことで、だからそっちの分野の農業の農地に限りということでこういうことをやっていくことが、きょうあしたということは無理かもしれませんが、中期的ぐらいに検討していかれる。 Angry: 0.340 Disgust: 0.239 Fear: 0.456 Happy: 0.742 Sad: 0.422 Surprise: 0.585
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00:10:16 ~ 00:10:39 大熊分科員
ただし、絶対やっちゃいけないところは、より、最も、賃貸もだめみたいな、そういうふうに逆に、守る方は、土地の方は規制を強化してもいいんじゃないかなというふうに、いいんじゃないかなというのはちょっと党の見解になっておりませんが、個人の見解なんですけれども思うわけなんですが、その辺、大臣いかがでしょうか。 Angry: 0.276 Disgust: 0.140 Fear: 0.536 Happy: 0.643 Sad: 0.528 Surprise: 0.568
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00:10:39 ~ 00:11:30 林国務大臣
私も多分キャラ的には大熊先生に近い方だと見られておられる方もいらっしゃるかもしれません。今、冒頭に先生がおっしゃったことは大変大事なことで、やはり産業政策的な部分とそれから地域政策的な部分、これをしっかりと踏まえてやるということで、車の両輪と申し上げておりますが、産業政策的な部分で成長産業化、強い農業、そのために三本柱で、サプライサイドとディマンドサイドとそれをつなぐバリューチェーン、こういうことで、それともう一つの四本目ということで、地域政策的な農山漁村、こういう四本柱で実は昨年の十二月のプランというのをつくらせていただいたわけでございまして、そういう整理の仕方というのは大変大事であろう、こういうふうに思っております。 Angry: 0.168 Disgust: 0.294 Fear: 0.538 Happy: 0.763 Sad: 0.515 Surprise: 0.550
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00:11:30 ~ 00:12:13 林国務大臣
その上で、今お話のあった、産業政策的な部分で上場会社の農地取得、こういうことでございますが、実は、賃貸というお話を今していただきましたけれども、平成二十一年の農地法改正でリースを全面自由化したわけでございます。この理由が、農地が耕作放棄された際に、リース契約であれば、契約を解除し原状回復を図ることが容易であるということでございまして、所有権を取得してしまうとなかなかこれが容易でなくなるということでございます。 Angry: 0.330 Disgust: 0.339 Fear: 0.497 Happy: 0.620 Sad: 0.467 Surprise: 0.511
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00:12:13 ~ 00:13:27 林国務大臣
この後どうなったかというと、かなり企業が参入してこられまして、上場企業も含めて、二十一年の農地法改正後四年間で千三百九十二法人既に参入をしてきまして、農業界、経済界が連携するような状況になってきているということでございます。所有の方は、実は、都府県でございますが、農地価格が、収益価格、これは大体通常賃料の二十五年分ということで見ておりますが、これの大体四倍程度になっているということで、経営上のメリットが余りない。上場企業の経営者の方からも、バランスシートを考えるとなかなか、取得してバランスシートに載っかるということはこの今の現状ではいかがかなという声も実際にあったわけでございますし、それから今度は、農業界の方からは、撤退した場合に産廃置き場になるのではないか、こういう不安がありまして、この所有方式についてそういう懸念があるということでございますので、これを拙速に進めると、リース方式で今せっかくうまく企業が参入しているケースがあるわけですが、こういうところにマイナスの影響が出る可能性がある、こういうことでございます。 Angry: 0.212 Disgust: 0.186 Fear: 0.594 Happy: 0.694 Sad: 0.348 Surprise: 0.716
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Angry: 0.398 Disgust: 0.338 Fear: 0.430 Happy: 0.811 Sad: 0.281 Surprise: 0.568
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00:13:45 ~ 00:14:32 大熊分科員
ありがとうございました。個別の論点はなるほどなと思うわけなんですが、考えてみますと、ほかの産業、例えば自動車産業ですと、自動車産業の経営者から見て、工場が全て賃借でなければならない、そういう法律になっていたらここまで自動車産業が発展したものだろうかなというのはやはりちょっと疑問は拭い切れないわけでございまして、今この瞬間、賃料と土地の値段が合っていなくてもそれは短期的なものかもしれませんし、ここはやはり産業を育てるという観点から、ぜひもうちょっと中期的にも引き続き可能性を残していただけないものだろうかな。 Angry: 0.330 Disgust: 0.293 Fear: 0.430 Happy: 0.705 Sad: 0.510 Surprise: 0.485
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00:14:32 ~ 00:15:20 大熊分科員
一方で、繰り返しですけれども、中山間部の棚田のような地域というのは、これは逆に本当に規制強化をしてもいいんじゃないかなというぐらいの気もしているわけでございまして、そこのところをはっきりと分けていく。では、実際に分けていくということになると、実際やろうとすると、恐らく、後ろに座っていらっしゃる農水省の皆さん方が非常に困ったなということになるのは、組織に多分手を突っ込まないといけないはずで、守る方の農業の組織とそれから成長産業、要は産業政策としての組織と分けなきゃいけないとなると、これはまた公務員制度改革の話になってくる、あるいは組織再編の話になってくるわけでございます。 Angry: 0.534 Disgust: 0.227 Fear: 0.561 Happy: 0.403 Sad: 0.370 Surprise: 0.532
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00:15:20 ~ 00:16:46 大熊分科員
これは霞が関の皆さんが非常に嫌がるわけでございまして、上場会社の土地取得ということを推し進めるということは、そういう皆様方が嫌がる話に手を突っ込んでいくことになるのでなかなかやりにくいんだろうとは想像しますけれども、ここはひとつ政治主導で、そういう観点から、もう全部農業を成長産業にしろ、そういうふうに言っているわけじゃないわけでございますので、いろいろと包括的に検討を進めていただければなというふうに思うわけでございます。続きまして、通告の農業金融についてという話なんですが、これも土地の取得と実は大きく関係してございまして、これは昨年の内閣委員会で、たしか国家戦略特区法の審議の中で、特区の中で農業に対する信用保証ができるようになった、あるいはなるはずでございまして、そのときに内閣委員会で議論をさせていただいたんですけれども、農業金融、これは我が国とアメリカで非常に大きな違いがあって、アメリカでは、農業への融資というのは非常に大きなビジネスになっているわけでございます。 Angry: 0.528 Disgust: 0.293 Fear: 0.407 Happy: 0.661 Sad: 0.257 Surprise: 0.621
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00:16:46 ~ 00:17:03 大熊分科員
通常、海外ですと、お金を貸すというときに、御承知のとおり、土地担保じゃなくてキャッシュフローでの融資というのが中心なんですが、事この農業に限っては、かの地アメリカであっても土地担保融資なんですね。 Angry: 0.380 Disgust: 0.164 Fear: 0.510 Happy: 0.662 Sad: 0.346 Surprise: 0.670
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00:17:03 ~ 00:18:05 大熊分科員
それはなぜかということで私も調べましたら、私もそういう農業金融をやったことがなかったので調べましたら、やはり農産物というのは非常に価格の変動が激しいということで、要は動産担保にならないということのようでございまして、どうしても、通常キャッシュフロー融資をやっているアメリカですら土地担保融資になっているということなんですね。我が国の農業金融、農業に対する融資額というと、恐らくアメリカのたしか数分の一か下手したら十分の一以下ぐらいではなかったかなと思うわけでございまして、これはやはり、日本では当然この土地担保ということをとるのはさらに難しいんだろうと思いまして、したがって、その貸し出しがふえないということになっているのではないか。それを考えますと、これはもうちょっと大きな話になってくるわけですが、アベノミクスで、私どもも最初に言っていた金融緩和でお金をじゃぶじゃぶまくわけですね。 Angry: 0.311 Disgust: 0.205 Fear: 0.582 Happy: 0.559 Sad: 0.317 Surprise: 0.705
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00:18:05 ~ 00:18:47 大熊分科員
ところが、そのお金は相変わらず国債に回っちゃっている、貸し金に回らない、こういうことになっているわけです、残念ながら。預貸率がふえていないわけですね。もしここの分野、つまり農業金融に土地担保ができてお金が回っていけばこれは一石二鳥なんじゃないか。農業のための成長資金にもなるし、マクロ的に言っても、お金をまいた部分が国債に行かずに農業という新しい新産業の方に回っていく、これは一石二鳥なのではないかというふうに思うわけでございます。この点、大臣、そういう方向性、考え方はどう思われるか、一言お願いいたします。 Angry: 0.456 Disgust: 0.350 Fear: 0.577 Happy: 0.412 Sad: 0.512 Surprise: 0.546
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00:18:47 ~ 00:19:13 林国務大臣
農業系の金融機関のリスクというような御質問をされるというふうに聞いておったものですから。ちょっと今のお話は、改めてアメリカにおける農業金融の形態と我が国とを比較してみていろいろと考えてみたい、大変示唆的なお話だった、こう思います。 Angry: 0.313 Disgust: 0.299 Fear: 0.554 Happy: 0.716 Sad: 0.363 Surprise: 0.636
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00:19:13 ~ 00:20:26 林国務大臣
要するに資金需要ですね。土地担保とかいろいろな金融の手法を研究してやったときに、今要するに資金需要があるけれども、そういうものがないので行っていないのか、そもそも資金需要みたいなものがそれほどないのかというところもあわせて考えておかないと、道をあけたけれども通る人がいないということになってもいけませんので。やはり、先ほど申し上げました三本柱と地域政策の四本柱によって、成長産業にすることによって資金需要が出てくる。A―FIVEというのを使って官民のマッチングファンドも始めたわけでございますけれども、そういうものもあわせて、間接融資、直接金融、全てトータルでやっていくということが環境整備になるわけですが、一方で、やはりそういう資金需要、融資にしろ出資にしろ出てきて、お金を取っていって、それを産業として回していくという、そちらのこともあわせて考える必要があるのかなというふうに、今先生の御質問を聞いていて思ったところでございます。 Angry: 0.595 Disgust: 0.398 Fear: 0.439 Happy: 0.452 Sad: 0.521 Surprise: 0.378
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00:20:26 ~ 00:21:01 大熊分科員
ありがとうございました。まさに鶏が先か卵が先かという話なわけです。そういったときにも、起業家的な農業者を育てていく、あるいは、今は違うビジネスをやっているんだけれども農業を起業してみよう、あるいは引き継いでみよう、そういう経営マインドを持った人たちをどうやって確保なりふやしていくのかなということが一番重要ですよね。 Angry: 0.342 Disgust: 0.329 Fear: 0.439 Happy: 0.752 Sad: 0.468 Surprise: 0.535
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00:21:01 ~ 00:22:02 大熊分科員
そういう人たちが融資を受けたいという判断をする経営者なわけですから。そういう意味でも、守りではなくて攻めの人材をどうやって育てていくんだろうかということだろうと思います。一方で、済みません、質問のもともとの通告の農業金融のリスクということですが、今は必ずしも農業向けじゃなくて、住宅ローンその他の融資が多いんじゃないかなと思うんですね。これは農業への金融のリスクというよりは、農業系金融機関の持っている金利リスクですね、正確に言うと。実は先日、財務金融委員会の方でもお話しさせていただいたんですが、アベノミクスが成功しますと長期金利が間違いなく上がってまいりまして、財務省の想定でも二%ぐらい上がっちゃうということになるという予測なわけですね。 Angry: 0.443 Disgust: 0.295 Fear: 0.449 Happy: 0.698 Sad: 0.379 Surprise: 0.567
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00:22:02 ~ 00:22:33 大熊分科員
金利が上がらずに物価が上がって、全部、景気もよくなる、そういうことはあり得ないわけでございまして、もっと悪くすると、悪い方の金利上昇も起こり得ないとも言えないわけでございます。そうなった場合に、住宅ローンのリスクが結構大きいんじゃないかな、これは農業系金融機関だけじゃないわけなんですけれども、と思うわけでございます。では、この点について一言お願いできればと思います。 Angry: 0.456 Disgust: 0.352 Fear: 0.524 Happy: 0.510 Sad: 0.382 Surprise: 0.536
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00:22:33 ~ 00:23:08 林国務大臣
これは、一般論のところはまさに財政金融委員会でやっていただくところだと思いますが、長期金利、十年物の国債で、これだけの財政状況で一%を切る状況、こういうことですから、これは金融政策で長国の買い入れなんかをやっているというところで、かなりやっていただいているところもあるのかなと思っておりますので、物価が上がっていくとそれがすぐいくかどうかは金融政策によるところも大きい、こういうことだと思います。 Angry: 0.415 Disgust: 0.202 Fear: 0.442 Happy: 0.786 Sad: 0.290 Surprise: 0.613
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00:23:08 ~ 00:24:13 林国務大臣
農協の系統金融機関については、これも金融システムの一部でございますので、経営の健全性を確保することが大変重要でありまして、久しぶりに国内四%、国際行八%という懐かしい数字を見ましたけれども、そういう自己資本比率、ディスクロージャー、同じような法規制をかけておるところでございます。また、さらに、農協系統金融機関においてはJAバンク法がございまして、農林中金が、金融行政の基準より厳しい自主ルール、JAバンク基本方針というのがあるんですが、これを定めて、これによって農協や信連をランクづけしまして経営改善指導を行っているところでございます。農協については各都道府県、それから信連と農林中金については国が金融庁と農林水産省共同で監督、こういう仕組みになっておりまして、これら関係機関で適切に連携して、ヒアリングや検査を通じて実態把握や指導に努めているところであります。 Angry: 0.418 Disgust: 0.326 Fear: 0.451 Happy: 0.719 Sad: 0.356 Surprise: 0.517
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00:24:13 ~ 00:25:03 林国務大臣
ちなみに、現在の状況ですが、自己資本比率、これは、農協は平均で一八・一%、それから信連は平均で二四・八%、農林中金で二三・八%。先ほど申し上げました国内基準行四、国際基準行八ということに比べても、かなり高い水準を有しておるというふうに見ております。それから、不良債権比率でございますが、農協が平均で三・〇%、信連が平均で一・四%、農林中金で一・四%ということで、一般の金融機関ですが、主要行一・八、地銀三・一、信金六・三、信組が八・四、これに比べても低い水準になっているというところでございます。 Angry: 0.245 Disgust: 0.238 Fear: 0.546 Happy: 0.770 Sad: 0.373 Surprise: 0.642
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Angry: 0.521 Disgust: 0.420 Fear: 0.294 Happy: 0.719 Sad: 0.523 Surprise: 0.383
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00:25:15 ~ 00:26:13 大熊分科員
現状は今大臣がお話しなされたような状況で、大丈夫だということなんでしょうけれども、たしか、かつて金融危機のときだったか、農林中金さんはデリバティブで相当やられまして、一兆円ぐらいやられたんじゃなかったですかね。私もかつて金融業界で働いて、デリバティブの担当じゃなかったんですけれども、一般的に農中さんはデリバティブのお客さんとしていいお客さんだと言われておりまして、特定の企業は幾つかあるんですが、その中の大口のお客様だということになっているということは、この瞬間の自己資本比率はいいのかもしれませんが、その辺のガバナンスなり、デリバティブが全部悪いということではないんですけれども、その辺の基準、規制というのが、かつての失敗を踏まえて一般の金融機関よりどうなっているのかなというのは、ちょっと細かいところなので大臣の御答弁は結構ですけれども、心配は心配だという点。 Angry: 0.378 Disgust: 0.157 Fear: 0.640 Happy: 0.408 Sad: 0.437 Surprise: 0.546
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00:26:13 ~ 00:27:06 大熊分科員
もう一点つけ加えさせていただくと、私が心配しているのは、この瞬間ではなくて、金利が二パーぐらい上がっちゃったときにリスクが、いわゆる金利の感応度がどうなっちゃうんだろうということでございまして、この二点、過去と将来、この二点がちょっと心配だなということをつけ加えさせていただきます。続きまして、農協改革ということなんです。これも私がリアルな体験を持っているということでもないんですけれども、伝え聞くところですと、なかなか農協という組織が農家の皆さんの側に立っていないんじゃないかと。要するに、お客さんとして農家を扱っているのではないか、商社機能のようなそういった機能が中心なのではないか、こういう指摘をよく耳にするわけでございます。 Angry: 0.436 Disgust: 0.209 Fear: 0.493 Happy: 0.545 Sad: 0.444 Surprise: 0.563
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00:27:06 ~ 00:27:51 大熊分科員
それは、私が思いますに、ある地域で競争が存在していないというところに大きな問題があるんじゃないかなと。特定の県を申し上げるのはあれですからどこかの県で、その地域には一つしかないわけでございますが、こういった競争がないものというのは、多分法的には何か認められているということになっているんでしょうが、では、これが果たして産業の成長にとっていいことなのかということだろうと思うんですよね。現在の法体系がどうなっているかという議論より、ちょっと中長期的に見たときにそういう仕組みが本当にどうなんだろうかという疑問を持たざるを得ないんですが、この点、いかがでございましょうか。 Angry: 0.398 Disgust: 0.285 Fear: 0.557 Happy: 0.545 Sad: 0.430 Surprise: 0.558
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00:28:00 ~ 00:29:04 江藤副大臣
農協のあり方については、我々自民党としても随分幹部の先生方と議論を重ねてきたわけでありますけれども、農協にもさまざまございまして、例えば、正組合員よりも准組合員の方がはるかに数が多いような農協もございます。完全に農産品の販売では赤字で、その他の事業、共済、金融、そちらの方で埋めているというような実態も、これも認めなければなりません。しかし、昨年の米政策の改革を我々はやりましたけれども、これから飼料米をつくっていって水田をフル活用していこうということであれば、どうしてもやはり現場に根づいた農協さんの協力なくしては政策の実現は難しいというのが実態だと思います。それに加えて、農地集積バンク、これもやはり農業委員会それから農協さんの協力も必要です。これからあるべき農協の姿は、今産業競争力会議にも私が出席しておりますが、経済界の方々の御意見も踏まえながらこれからやっていかなきゃならないと思っています。しかし、やはり、これまで果たしてきた役割も、評価するべき点は評価しなきゃならない。 Angry: 0.489 Disgust: 0.285 Fear: 0.484 Happy: 0.594 Sad: 0.401 Surprise: 0.538
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00:29:04 ~ 00:29:47 江藤副大臣
批判するのは簡単だと思うんですよ。私は、もう大分前になりますけれども、郵政改革のときに郵政民営化というのを経験いたしまして、小泉内閣で郵政民営化がなされました。その後いろいろ、特に中山間地域、辺境の地では弊害が起こっておりますが、それを受けて一定の改革が行われたわけであります。いろいろな組織、歴史のあるものを壊すのは簡単でありますが、それをリビルドする、さらに、もとに戻すことは非常に困難でありますので、大胆な改革は必要だと自覚は持っておりますけれども、現場の意見も踏まえながら、これから、これには大臣の御指導のもと、着手してまいりたいと考えております。 Angry: 0.492 Disgust: 0.319 Fear: 0.484 Happy: 0.619 Sad: 0.379 Surprise: 0.534
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00:29:47 ~ 00:30:02 大熊分科員
私も、農協をなくした方がいい、そういうことではなくて、競争が働くような環境にした方がいいんじゃないか、こういうことなんですが、この点はいかがなんでしょうか。 Angry: 0.228 Disgust: 0.231 Fear: 0.591 Happy: 0.671 Sad: 0.484 Surprise: 0.591
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00:30:02 ~ 00:31:14 江藤副大臣
競争は必要だと思います。例えば、我々宮崎県でありますと、宮崎県は一農協ではないんですよ。私の選挙区だけでも、幾つも農協があります。例えば、西都農協と児湯農協、尾鈴農協は、やはり競争しています。負けてたまるか、あっちでこれをやるんだったら我々のところでもこういう六次化に向けて努力をしようと。そして、各県に一つしかないところであれば、経済連のある県と経済連のない県がありますけれども、これからは六次化をして付加価値をつけて、より高く物を売る、そしてまた、国内だけじゃなくて国際的にも売っていくという努力が必要になってくるわけでありますから、委員の御指摘のとおり農協同士でも競争するということであれば、中央会からのガバナンスがありますので、ある程度それぞれの単協、それぞれの地域の自由度というものを上げていかないといけない部分も制度的には私はあると思っています。これからは、いいところはやはり伸びていく、そして、自由度を上げて、各農協の自主的な判断によって物事が進んでいくようなそういうシステムの改革であるとか、そういうことに努めてまいりたいと考えております。 Angry: 0.396 Disgust: 0.269 Fear: 0.429 Happy: 0.705 Sad: 0.454 Surprise: 0.562
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00:31:14 ~ 00:31:42 大熊分科員
一点、ちょっと教えていただきたいんですが、県をまたいでの競争、これは今可能なんでしょうか。要するに、隣の県、別の県に、今競争はしているとおっしゃいましたがそれは同じ県内でのお話なんじゃないかというふうに伺っていたんですが、宮崎でいらっしゃいますか、お隣の県に出張っていくということは現在の制度上可能なのかどうか。どうなっていますか。 Angry: 0.360 Disgust: 0.212 Fear: 0.524 Happy: 0.492 Sad: 0.516 Surprise: 0.639
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00:31:42 ~ 00:32:12 江藤副大臣
その出張っていくということの意味がちょっとなかなか難しいんですけれども、例えば、小里政務官は鹿児島です。和牛の世界では全国共進会というのがございまして、四年に一度、オリンピックと呼ばれておるわけでありますが、それに向けて和牛の競争を必死でやりました。そして、これで日本一になりますとやはり枝肉になったときの値段が全然違うわけでありますから、宮崎は幸い二回連続全国チャンピオンになったわけでありますけれども、そういった努力もしております。 Angry: 0.305 Disgust: 0.208 Fear: 0.518 Happy: 0.613 Sad: 0.453 Surprise: 0.613
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00:32:12 ~ 00:32:52 江藤副大臣
例えば、イチゴの世界でいえば「あまおう」とか、今村先生のところでいうと「さがほのか」とかですね。宮崎ではまだおいしいイチゴがつくれません。残念ながら、苗を佐賀から買ってきてイチゴをつくらなければ、いいイチゴがつくれない。非常に劣等感を感じているわけでありますけれども、県境を越えた競争がないのかというと、そうではありません。これは、県の種苗改良センター、それから営農指導員、そして農協、いろいろな方々が力を合わせて県境を越えた競争がなされておりますけれども、これは、これからますます差別化の進んでいく時代ですから、激しくなっていくんじゃないかなというふうに考えております。 Angry: 0.404 Disgust: 0.107 Fear: 0.487 Happy: 0.618 Sad: 0.394 Surprise: 0.672
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Angry: 0.350 Disgust: 0.263 Fear: 0.399 Happy: 0.724 Sad: 0.504 Surprise: 0.538
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00:33:01 ~ 00:34:13 大熊分科員
しているということじゃないと思いますが、それが制度的に可能かどうかを伺っているんです。そうすると、一個前の答弁と組み合わせると、そういうことを積極的に競争環境の中でやっていくべきだ、こういうふうに理解いたしましたが、よろしいでしょうか。そういったことは競争の中では十分あり得るし、そういったことを推進していこうじゃないか、こういう意気込みだ、こういう理解をさせていただいたんですが、よろしいでしょうか。 Angry: 0.368 Disgust: 0.235 Fear: 0.364 Happy: 0.687 Sad: 0.609 Surprise: 0.458
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00:33:02 ~ 00:33:59 江藤副大臣
それは制度的には可能でございます。やはり農業は農地があってそれが成り立っておりますので、例えば、鹿児島の非常に離れたところの人が県北の農協に入っても、地理的な障害がそこにはありますので、余り合理性がないと思います。ただ、これから農地集積バンクが稼働してきますと、鹿児島で農業を大規模にやっている方が宮崎の農地を取得するということもこれからはあります、リースという形になりますので。そういうことになれば、鹿児島の農協にも在籍しながら宮崎の農協にも在籍をするということは、論理的にも制度的にも十分あり得ると思います。 Angry: 0.324 Disgust: 0.275 Fear: 0.389 Happy: 0.841 Sad: 0.387 Surprise: 0.539
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00:34:13 ~ 00:34:54 江藤副大臣
これから、やはり担い手の確保というものは、その地域に限定して担い手を確保するというのは難しいというのが正直なところです。本当は、その地域で生まれ育った人にその農地を守ってもらいたい。これは正直な気持ちですよ。しかし、Iターンの方であっても、意欲を持っている方であれば経験のない人にも農業をやっていただきたいし、例えば北海道、私の友人でも、九州で畜産をやりながら北海道でも畜産をやっている人がいます。そういった意欲のある方は、全国、それからまたは世界に出ている人もおりますので、グローバルな視点で農業展開をしていただければいいんじゃないか、そういうふうに考えております。 Angry: 0.463 Disgust: 0.339 Fear: 0.467 Happy: 0.622 Sad: 0.464 Surprise: 0.497
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00:34:54 ~ 00:35:08 大熊分科員
ちょっと時間がなくなってきたので、また何か機会がありましたらと思いますが……それはちょっと、私どもは少数政党なもので委員がおりませんで、委員がどこか違う党に行っちゃいましたもので。 Angry: 0.264 Disgust: 0.120 Fear: 0.500 Happy: 0.617 Sad: 0.571 Surprise: 0.502
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00:35:08 ~ 00:36:06 大熊分科員
済みません、流れで、オランダの農業、食品産業はフードバレーというんですか、非常に活力があるやに。質問していると時間がないので、先に私が言ってしまうのもなんなんですが、オランダの輸出というのは世界第二位だか第三位だか、面積は九州と同じぐらいの面積なんですよね、オランダ一国。だから、九州の農業の目標だけでもオランダを上回るぐらいの目標を立ててもいいんじゃないかと思うんですね。そういう、要は、輸出の目標一兆円でしたか、この間、五千億円達成してというのを私もニュースで拝見したんですが、もっと大きな目標値を立てられても。要するに、オランダを抜いて銀メダルか銅メダルになるんだ、そういう目標値、大きな目標値をさらに上積みする、そういうことはどうなのかなというのをちょっとお伺いしたいと思います。 Angry: 0.238 Disgust: 0.144 Fear: 0.457 Happy: 0.723 Sad: 0.427 Surprise: 0.713
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00:36:06 ~ 00:37:16 小里大臣政務官
御指摘のとおり、オランダは我が国の九分の一程度の国土面積であります。それでいながら、世界第二位の農産物輸出国ということであります。いろいろな要因があると思いますが、まず、オランダは欧州の中央に位置するという地理的な好条件があります。また、ロッテルダム等の良港を有しております。そういった条件を生かして、花卉や野菜、チーズ等を他のEU加盟国を中心に輸出しておるという現状があります。そういった条件面での違いはありますが、同じく国土面積の狭い我が国にとりましては大いに参考になるところであると思っております。また、御指摘のとおり、輸出目標としては、これは二〇二〇年までに一兆円を達成しようということでありまして、昨年が五千五百六億円と過去最高額になったところでありますが、旺盛な意欲を持って取り組んでいきたいと思います。 Angry: 0.332 Disgust: 0.250 Fear: 0.400 Happy: 0.809 Sad: 0.362 Surprise: 0.632
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00:38:01 ~ 00:39:16 渡辺(孝)分科員
きょうは、朝早くから、大臣、副大臣、政務官初め、役人、官僚の方々、このような時間をとっていただきまして大変ありがとうございます。時間がございませんので早速質問に入りたいと思いますが、ぜひお願いしたいんですけれども、私は農林水産委員会に所属しておりまして、常々、御三名の御意見はいろいろ各委員への説明の答弁でしっかり聞かせていただいております。よって、こんなことが許されるのかどうかわかりませんけれども、私は今回、質問もしますけれども、三人の、あるいは官僚の方々の思いなどをぜひお答えいただければ大変ありがたいなと思いますので、そういう話にはならないのは重々わかっておりますけれども、そんな思いを、私にではなく、ぜひ、私の後ろにいる選挙区の、特に農家の方々に訴えていただければありがたいなというふうに思います。 Angry: 0.253 Disgust: 0.085 Fear: 0.319 Happy: 0.801 Sad: 0.627 Surprise: 0.514
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00:39:16 ~ 00:40:39 渡辺(孝)分科員
さて、まず一点目は、いきなりTPPなどという話にしたら、今は大変苦労なさっていらっしゃるので多少御迷惑なところもあるのかなと思いながら、いずいと思いながらも、質問させていただきます。よく、私たち一期生仲間でこのTPPについて話をする機会が多うございます。そんな中で、特に地方出身の新人の議員の先生方の共通の考え方なんですが、やはりどうしてもこのTPPについてはいわゆるマスコミの後追いになってしまいがちだということで、週末、地元に帰り、いろいろ選挙区を回り、農業関係者の方々とお会いし話をする際も、マスコミの話を題材に責められる場面が多うございまして、それに防戦一方だというのが、大体新人議員の皆さんの声でもございます。 Angry: 0.222 Disgust: 0.150 Fear: 0.420 Happy: 0.741 Sad: 0.564 Surprise: 0.613
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00:40:39 ~ 00:41:44 渡辺(孝)分科員
このTPPに関しましては、当然、十二カ国の中でしっかりとしたルールをつくって、特に情報の開示等々につきましては、守秘義務があるのもしっかり理解しているところでもございます。しかし、この間の某マスコミの新聞記事の中では、マレーシアのことを取り上げて、そこのTPPの担当大臣が、国民的な議論あるいは議会等の議論をしっかりとしなければいけないということで、TPPの草案や各国の話し合いの経緯、さらには、国内のTPPに関する利益試算の結果などを公表しなければいけないという記事が掲載されておりました。 Angry: 0.602 Disgust: 0.313 Fear: 0.394 Happy: 0.644 Sad: 0.334 Surprise: 0.458
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00:41:44 ~ 00:42:21 渡辺(孝)分科員
このことが本当なのかどうかというところをまず聞きたいなということと、果たして、こういうことがマレーシアで許されるのであるのだったら日本にも許されるんだろうかというまず質問でございますけれども、お願いいたします。 Angry: 0.656 Disgust: 0.368 Fear: 0.416 Happy: 0.343 Sad: 0.463 Surprise: 0.355
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00:42:21 ~ 00:42:59 村井政府参考人
お答えいたします。今、委員の方から御指摘のありましたマレーシアの担当大臣の関係でございますけれども、一部の報道におきまして、マレーシアのTPP担当大臣が御指摘のようなことを語ったということを伝える記事があったということは承知をしておりますけれども、現時点におきまして、政府として、この一部の報道について事実関係を確認しているということはございません。 Angry: 0.491 Disgust: 0.304 Fear: 0.385 Happy: 0.719 Sad: 0.385 Surprise: 0.548
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00:42:59 ~ 00:43:18 渡辺(孝)分科員
冒頭申し上げましたように、うちの地元では三十二の市町村がございますけれども、そのほとんどが、いわゆる一次産業、特に農業を主体とした基幹産業の町々でございます。 Angry: 0.513 Disgust: 0.246 Fear: 0.496 Happy: 0.711 Sad: 0.264 Surprise: 0.565
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00:43:18 ~ 00:44:02 渡辺(孝)分科員
ゆえに、全農家の世帯を調査したわけではございませんけれども、ほとんどの方がこの農業新聞に目を通しているというのが現状でございまして、やはりこの記事というのは非常にインパクトがあったようでございまして、非常に私の事務所にも問い合わせがありまして、もしこれがTPP関係国の中で言うなれば許されるということであれば、日本としてもしっかり情報を開示し、我々にももっと正確な情報をいただけるんだという、非常に期待する声も多うございます。 Angry: 0.555 Disgust: 0.155 Fear: 0.239 Happy: 0.769 Sad: 0.288 Surprise: 0.626
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00:44:02 ~ 00:45:25 渡辺(孝)分科員
ゆえに、私としては、今の段階では当然明快な答えを得られないというふうにわかっておりましてこの質問をしたわけでございます。大臣に一言お願いがございまして、この辺の十二カ国の協議というふうになりますと、当然、その守秘義務の中から、それが第一優先になるかというふうに思いますけれども、この記事が本当かどうかは我々には知るよしもございません。しかしながら、今本当に農業関係者の方々だけで申し上げますと、やはり、情報不足からくる不安というのが非常に多いのではないかというふうに思います。私も、その三十二の市町村の中で、もう二十数カ所、国政報告会と称して新春の集いという形の中で皆さんと議論をしておりますけれども、その際、農業関係者、農民の方々から、自民党を信じる、おまえを信じるぞ、最終的にはやはりそこに落ちついてしまうというか、そういう話になってしまうということが、私としても非常に歯がゆい思いがあります。 Angry: 0.413 Disgust: 0.287 Fear: 0.490 Happy: 0.542 Sad: 0.542 Surprise: 0.455
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00:45:25 ~ 00:46:06 渡辺(孝)分科員
ぜひ、このTPPの交渉に当たっては、守秘義務というのも十二カ国でつくったルールでございます。ぜひ何らかの機会に、大臣初め交渉を担当している方々に、もう一度このルールを見直しいただき、国民的な議論というのをする時期が私は必ず来るんではないかというふうに思いますし、日本だけではないというふうに思います。 Angry: 0.357 Disgust: 0.200 Fear: 0.298 Happy: 0.755 Sad: 0.533 Surprise: 0.489
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00:46:06 ~ 00:46:23 渡辺(孝)分科員
そんなことを含めてそういう声を発していただき、ぜひ御検討願えないかなということの、質問みたいな希望みたいな話でございますけれども、何か大臣の思いがありましたら、一言お願いしたいと思います。 Angry: 0.322 Disgust: 0.202 Fear: 0.267 Happy: 0.701 Sad: 0.715 Surprise: 0.371
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00:46:23 ~ 00:47:35 林国務大臣
きょう、渡辺委員から冒頭、思いを語ってくれ、こういうことでございましたので、今のお話は、まず申し上げたいのは、報道、これを詳細に読んでいきますと、例えばこの記事にどう書いてあるかというと、見出しは「国際貿易産業相が発言草案の公表を約束」、これが目に飛び込んでくるんですが、記事を読むと、「結果を公表する予定だと発言したことが分かった。同相は議会承認を得ることも明言したという。」と書いてあるんですね。だから、この辺で新聞がリスクを担保して、後で違っていてもこの文章は間違っていない、こういうところがよくわかるわけでございまして、事ほどさようにメディアは、その原文をよく読んで、一体誰がどこで言ったことなのか、伝聞なのかということを本当に我々は冷静に受けとめなければ、読者としてはいけないと思っております。 Angry: 0.728 Disgust: 0.341 Fear: 0.535 Happy: 0.440 Sad: 0.270 Surprise: 0.407
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00:47:35 ~ 00:48:41 林国務大臣
そういう意味で、先ほど内閣官房の方からありましたように、これは事実関係が確認できていないということでございますので、やはりその辺の御説明もしっかりとやっていただくということと、一方で、これはほかの交渉もそうなんですが、交渉中で、まだこういう案を出している、向こうはこういう案を出しているという途中のことは、これはまあなかなか難しいわけですが、例えば、妥結をして合意をしたということがもしあったとすれば、そういうものについては、参加国の間でこういう合意をしたということについてもう公表しようということはあり得る、こういうふうに思っておりますし、最終的に、妥結をした後、リーガルチェックをやって、条約案として国会に出てきて批准のための審査をするということになりますから、その時点では、もう全てが決まったこと、条約案が公表される、こういうことになるわけでございます。 Angry: 0.421 Disgust: 0.214 Fear: 0.481 Happy: 0.686 Sad: 0.304 Surprise: 0.606
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00:48:41 ~ 00:49:16 林国務大臣
その辺が何か手続として、我々はここにいてわかっているんですが、農家の方とか一般の方は、そこが最後まで何にもわからずに、ただ決まってしまうんじゃないかと。批准がどうしたとか、その前の合意内容がどうしたというところを、いかに皆さんにわかっていただくように、我々はそういうことをシステムとしてわかっているわけですから、御説明をしていくかということが大事なポイントであろうな、こういうふうに思っております。 Angry: 0.356 Disgust: 0.197 Fear: 0.591 Happy: 0.513 Sad: 0.519 Surprise: 0.563
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00:49:16 ~ 00:49:46 林国務大臣
渡辺先生は市長さんもおやりになって、いろいろな難しい話を今までも住民の方に説明してきたという御経歴もお持ちでございますので、そういうところをしっかりと踏まえて、できる範囲の説明というものを、我々も努力いたしますし、そういう説明の仕方をやっていただけたらありがたいな、こういうふうに思っているところでございます。 Angry: 0.152 Disgust: 0.242 Fear: 0.477 Happy: 0.602 Sad: 0.732 Surprise: 0.491
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00:49:46 ~ 00:50:26 渡辺(孝)分科員
市長時代は市民説明会では袋だたきに遭うことが多かったものですから、そちらの方にはなれているんですけれども。ただ、同じ新聞紙上におきまして、たしか二十日付の新聞で大臣の強いメッセージが掲載されておりまして、地元の関係者は、大臣のいわゆる信念というのですか、紙面を通じて伝わったことが、それ以降非常に反応もいいようでもございます。 Angry: 0.418 Disgust: 0.149 Fear: 0.400 Happy: 0.695 Sad: 0.381 Surprise: 0.619
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00:50:26 ~ 00:51:25 渡辺(孝)分科員
ですから、自民党を信じる、あるいは、おまえを信じるぞという言葉も少しずつふえてきたのかなというふうには思っております。私がぜひ政府の方にお願いしたいのは、朝の部会等々にも意見が出ておりましたけれども、やはり、その強いメッセージというのを国民にどのように発していくかということを工夫していただければ、今の関係者の方々が胸をなでおろして、二十六年度への、さらには二十七年に向けてどう成長戦略に乗せるかというような、そんな建設的な環境や雰囲気になっていくのではないかというふうに思いますので、政府の皆さんには、その強いメッセージをどのように工夫して出していくかということを、ぜひもう一つ工夫していただきたいなというふうに思います。 Angry: 0.578 Disgust: 0.292 Fear: 0.272 Happy: 0.685 Sad: 0.461 Surprise: 0.407
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00:51:25 ~ 00:52:06 渡辺(孝)分科員
さて、守るものは守る、攻めるものは攻める、安倍総理や石破幹事長、もちろん林大臣からもこのフレーズはもう何回も聞いておりまして、最初聞いた昨年の春ぐらいのときには非常におぼろげながらイメージングだけだったんですけれども、いろいろと政府の皆さんが努力して、しっかりと国民に、いろいろ諸政策やメッセージを通して、農家の方々も私たちも理解をするところに来ております。 Angry: 0.498 Disgust: 0.159 Fear: 0.302 Happy: 0.739 Sad: 0.379 Surprise: 0.541
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00:52:06 ~ 00:53:26 渡辺(孝)分科員
その中で、昨年十二月、農水省で発表されました四つの改革といって、パンフレットも見させていただきましたし、私も、地元に帰りまして、それをコピーするなりして地元の農業関係者の方々にもお配りをしながら、たどたどしい説明ながらも、皆さんに理解をしていただく、そんなことを今努力している最中ではございます。長老と言ったら笑われますけれども、農村に行きますと、重鎮と言われる方、または、おさと言われるような方が本当にまだまだいらっしゃいます。そういう方々にはいろいろと私も御指導を受けることが多いんですが、その先輩に話を聞かされたときに黒沢明監督の「七人の侍」の映画を思い出しまして、農家というのは雨が降れば大騒ぎし、晴れたら晴れたで大騒ぎするものだ、それが農家だというようなことを、長老が村で雇った侍の方々にお話ししたのを覚えておりました。 Angry: 0.210 Disgust: 0.085 Fear: 0.443 Happy: 0.850 Sad: 0.422 Surprise: 0.672
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00:53:26 ~ 00:54:24 渡辺(孝)分科員
今回のこの四つの改革に関しましても、私としては理解をするところであり、ぜひこれは推進していかなければいけないというふうに思っておりますけれども、例えば餌米一つにとりましても、私の選挙区では、なかなか畜産というのが縁遠いジャンルになっておりまして、つくったところで、では一体どうすればいいんだという問いかけに関しまして、私も、ここはJAともしっかり相談しながら、言うなれば、管理の仕方から、さらには販路確保等々、これはしっかりとみんなでこれから詰めなければいけないねと言いながらも、つくっていいものかどうかという問いかけをされると、非常に困っているのが現状でございます。 Angry: 0.437 Disgust: 0.191 Fear: 0.424 Happy: 0.595 Sad: 0.503 Surprise: 0.458
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00:54:24 ~ 00:55:02 渡辺(孝)分科員
もちろん、政府としては、たしか十二月の会議の際に、この餌米についてはしっかりと今は国内的に調整しているというお答えで、各地域にわたってどのような生産をされるか、まだまだそういうことまでの答えがなかったような気がしておりますし、しかしながら、もうそろそろ、二十六年度の営農の準備と称しまして、雪深い北海道でもこれから準備に入るかと思います。 Angry: 0.090 Disgust: 0.074 Fear: 0.528 Happy: 0.863 Sad: 0.409 Surprise: 0.750
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00:55:02 ~ 00:56:12 渡辺(孝)分科員
そこで、この四つの改革、私は地元で、これは決してきのうきょうつくった案じゃないんだ、平成二十一年の、自民党が政権をとられ下野した時点から、自民党の方ではしっかりと先輩たちが、農業を根本的に変えていこうじゃないか、特に担い手と多面的機能にある程度焦点を絞った中で、農家を守るために法律をつくり、そして、その法律のもとにしっかりと諸政策がつくられたんだという話をしておりますけれども、実際、いろいろと懇談をしている中で思うんです。やはり最終的には、この秋のおらの取り分、いわゆる所得は一体どうなるんだというところに、どうも究極的にはそちらの方にやはり行ってしまいがちなもので、非常に困っております。 Angry: 0.497 Disgust: 0.167 Fear: 0.553 Happy: 0.564 Sad: 0.319 Surprise: 0.599
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00:56:12 ~ 00:57:15 渡辺(孝)分科員
そこで、たしか農水省にも、いわゆる所得の変動ということで資料を部会に出していただいたのも覚えております。その資料を持って地元に帰って説明をしたんですが、なかなかぴんとこない。もちろんそうでしょう。それぞれの個々の経営体、抱える面積はいろいろ千差万別ですから、自分の所得と、この改革によってどう変動があるかというのが非常にわかりづらくなっているのかなと。そこで、江藤副大臣あたりははっきりすぱっと言ってくれる方なので私としては江藤副大臣にちょっとお聞きしたいんですが、予期した形で出た結果と予期しないで出た結果というのは、人間、やはり受け取り方は変わると思うんです。 Angry: 0.386 Disgust: 0.277 Fear: 0.450 Happy: 0.665 Sad: 0.482 Surprise: 0.508
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00:57:15 ~ 00:58:26 渡辺(孝)分科員
ですから、今回この改革によって農家の方々の所得にどのような変動があるかというのを、副大臣に全国の農家に向かって説明してというわけではありませんけれども、せめて地元のJAあたりがしっかりと個々の状況に応じて説明できるような、そんな形は農水省として考えていらっしゃらないのかなと。実際、地元の組合長に聞いても、うちは全部で十七の、四囲の組合長がいますけれども、一堂に会して懇談したときには、組合長たちも正直言ってお手上げだなんということも言っておりましたので、やはり、直接農家の方々と接する機会の多い組合長さんクラスがJAの職員を使ってそういう個々の相談に乗れるような、もちろん何十何円まで説明せいとは言わない、大ざっぱでもいいから、説明できるような仕掛けをぜひこれからもフル回転でやっていただけたらなと思うんですけれども、江藤副大臣、何かいい案ありませんか。 Angry: 0.349 Disgust: 0.118 Fear: 0.377 Happy: 0.714 Sad: 0.522 Surprise: 0.615
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00:58:26 ~ 00:59:02 江藤副大臣
予定では政務官がお答えになる予定でしたけれども、御指名でありますのでお答えをさせていただきたいと思います。農政の中でやはり我々が一番いつも恐れているのは、激変です。激変というものにはなかなか農家は耐えられない。これは、私もまだ十年のキャリアしかありませんけれども、激変緩和ということは常に考えなければならないということは考えてきました。しかし、今先生御指摘のとおり、野党時代に戸別所得補償制度一万五千円、たとえ三万円以上で米が売れても、生産調整に協力すればお金を払いますよと。 Angry: 0.494 Disgust: 0.284 Fear: 0.556 Happy: 0.436 Sad: 0.461 Surprise: 0.515
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00:59:02 ~ 01:00:17 江藤副大臣
そういう農家については、これはなくてもうちはやっていけるよと言う農家もいらっしゃる、もっと手厚くやらなきゃいけないところが片方ではある。限られた予算を有効に使うためには、やはり直接支払いよりも、地域政策として、今度支払う農地維持支払い、資源向上支払い。ですから、一万五千円だったのがいかにも何にもなくなってしまうというような誤解があるようですけれども、今度は、面積要件もなくしてならしにも加入できるようになるわけですから、その一年間の経過期間の中にぜひとも認定農業者になっていただいて、ならしに参加していただいて、そしてその先に収入保険があるんだという、やはりこれから我々は、農家の未来については希望を見出していただくような農政でなきゃいかぬというのは、自民党で農政を専門でやってきた宮路先生や今津先生なんかまさに代表ですけれども、先生方のお気持ちですよ。決して民主党政策を否定するというところから始まるのではなくて、五年たったときに、十年たったときに、あのときが日本の農政が立ち直ったときの転換点になったと言っていただけるよう、我々は仕組みをつくったという自信は持っているつもりであります。 Angry: 0.436 Disgust: 0.230 Fear: 0.469 Happy: 0.689 Sad: 0.366 Surprise: 0.546
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01:00:17 ~ 01:01:14 江藤副大臣
ですから、地域において、なかなか制度がわかりづらいとか、例えば、ある県によっては、百五十億あった一万五千円の直接支払いがいきなり七十五億円になって、数年後にはゼロになるということになれば営農計画も大きく狂う、そのとおりだと思います。そのとおりだと思いますが、しかし、これからの長いビジョンの中で所得倍増を考えていったときには、我々が組んできたこの政策は、決して民主党政策がだめですよということを言っているのではなくて、例えば人・農地プランなんかは非常にいい考え方なので、それも生かしながらやっていることでありますので。パンフレット等をつくりましたから、先生、足りないということであれば、政務官でも私でも行ってまた御説明させていただく機会もあればやりますし、役人も、派遣すべきであれば派遣もさせて説明をさせていただきたいと考えておりますので、またいろいろ御意見賜れればと思います。 Angry: 0.444 Disgust: 0.252 Fear: 0.452 Happy: 0.617 Sad: 0.399 Surprise: 0.527
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01:01:19 ~ 01:02:01 渡辺(孝)分科員
ありがとうございます。変わり目のときというのは不安になるというのは、別に農業関係の方だけでなく、全ての方がそうではないかというふうに思います。今、副大臣にいただいた言葉をしっかりと地元の関係者の方に伝えて、まずは頑張ること、一生懸命やることによって結果が出て、その結果は、やはり頑張る者が報われるこの制度なんだということをしっかりと伝えて、農業振興に私も一役買いたいなというふうに思っております。 Angry: 0.249 Disgust: 0.242 Fear: 0.447 Happy: 0.689 Sad: 0.596 Surprise: 0.491
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01:02:01 ~ 01:03:21 渡辺(孝)分科員
さて、最後の質問であります。今までは、TPPの問題さらには四つの制度改革の話をさせていただきましたけれども、正直言って、いわゆる守りの農業なのかなというふうに思っております。そこで、攻めの農業の中で、農地集積と海外の輸出等々について今大きく地元でも話題になっておりますけれども、特に農地集積の場合は、うちは土地利用型の大型の農家が多く、大体一人当たりの平均面積というのは十五ヘクタールぐらいになっておりまして、今後、二十、三十とどんどんなっていきますし、大型の方は、もう百ヘクタールを超える農家の方々も実際にいらっしゃいます。そんな中で、農地集積と言われても、うちはむしろ基盤整備事業の充実というのが非常に大事でございまして、夏期施工等も北海道ではなかなかなされておりませんでしたけれども、今回、農水省の粋な計らいでこの夏期施工も実現しまして、土地改良区初め農業者の方々は非常に喜んでいるところでもございます。 Angry: 0.336 Disgust: 0.207 Fear: 0.409 Happy: 0.758 Sad: 0.440 Surprise: 0.567
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01:03:21 ~ 01:04:10 渡辺(孝)分科員
しかし、もう一方の海外戦略、輸出戦略となりますと、正直言って、私も冷やかされるんですけれども、先生、そうしたら俺らにリュックに米入れて売りに行ってこいと言うのかというようなレベルの話から、では、どうロットを確保して海外に持っていけばいいんだとか、ピンからキリまで非常にいろいろな質問をされて、正直言って困っております。ただ、総じて私は思ったんですけれども、国はどうしてくれる、おまえどうするんだというようなことを言われることが多くて、これはちょっとおかしいぞと。 Angry: 0.646 Disgust: 0.295 Fear: 0.560 Happy: 0.366 Sad: 0.333 Surprise: 0.517
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01:04:10 ~ 01:05:13 渡辺(孝)分科員
私は、やはり関係者あるいは農家の方々は、まずみずからどうしたらいいんだというやる気を起こさせなければ、また起こさなければ、この成長戦略というのは大失敗するんではないかというふうに思っております。意欲のある人とない人が差がつくのは当然なんですけれども、それが余りにも大きな格差になってくると、私は、成長戦略のいわゆる目的が半減しているのではないかというふうに思います。そこで、農家の方々に火をつけると言ったらおかしいでしょうけれども、農水省として、この成長戦略で海外の輸出向けにつきましては、ぜひ三人の大先輩たちに、どのように農家の方に火をつけたらいいかというそんなアドバイスをいただけたら大変ありがたいので、よろしくお願いしたいと思います。 Angry: 0.544 Disgust: 0.237 Fear: 0.434 Happy: 0.553 Sad: 0.443 Surprise: 0.430
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01:05:13 ~ 01:06:09 林国務大臣
まさにおっしゃっていただいたように、これはケネディの言葉でもあるんですが、国が何をしてくれるかではなくて、自分が国のために何ができるか考えようと。国のためにというよりも、自分のためにどうするかということをまず自分が考えるというのは、自由民主党の綱領にも、自助、そして共助、公助と。ですから、自助だけと言っているわけではないんです。まず自助があって、そして助け合いがあって、そしてなかなか難しいところに公助が行く。これは基本的な考え方だ、こういうふうに思っております。もう火がついている人が随分出てきている、こういうふうに思っておりまして、リュックの中に米をかついでというのはなかなかあれでございますけれども、例えばお地元の北海道でも、たしか、JAさんのリーダーシップで長芋を輸出している、こういうところが出てきております。 Angry: 0.364 Disgust: 0.328 Fear: 0.469 Happy: 0.673 Sad: 0.459 Surprise: 0.531
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01:06:09 ~ 01:07:06 林国務大臣
我々、今回のそういうプランをまとめるに当たっても、我々が東京で考えるというよりは、現場でうまくいっている例、これを現場の宝ということでいろいろ集めてきまして、こういう例がある、そのことそのものが、ああ、ああいうことをあの人たちがやっているんだったら、俺たちも自分のところで頑張れないかな、こういうふうになるという効果がそもそもあるのに加えて、やはりコツがあると思うんですね。うまくいっているコツみたいなものが多分があって、それは、その長芋のケースやほかのケースを幾つか並べてみると、ああなるほど、こういうことをやるとそういう成功例が出てくるんだなということが出てくるわけで、そのコツみたいなものを政策でどうやって応援するかという観点でこの間のプランをつくらせていただいたわけでございます。 Angry: 0.182 Disgust: 0.200 Fear: 0.445 Happy: 0.778 Sad: 0.485 Surprise: 0.613
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01:07:06 ~ 01:07:35 林国務大臣
したがって、何というんですか、部品というか道具はかなりそろえました、ですから、このそろっている道具を、どの道具とどの道具とどの部品を組み合わせて何をつくるかを、ぜひいろいろな例、周りにあると思うので、火のついた人を見ながら頑張ってもらいたい、こういうことを申し上げたいというふうに思います。 Angry: 0.180 Disgust: 0.111 Fear: 0.466 Happy: 0.794 Sad: 0.441 Surprise: 0.648
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01:07:35 ~ 01:07:45 渡辺(孝)分科員
大変ありがとうございました。質問時間が終わったようでございますので、また委員会の方でも質問する機会があると思いますので、よろしくお願いします。どうもきょうはありがとうございました。 Angry: 0.213 Disgust: 0.256 Fear: 0.352 Happy: 0.801 Sad: 0.535 Surprise: 0.502
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Angry: 0.310 Disgust: 0.206 Fear: 0.429 Happy: 0.780 Sad: 0.451 Surprise: 0.637
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01:08:00 ~ 01:09:00 鷲尾分科員
おはようございます。先日の農林水産委員会に引き続きましてこの分科会でも質問させていただきたいと思いますが、きょうは環境省さんと一緒に第六分科会ということでございまして、非常によかったなと思っているところでございます。思えば、農水省さんと環境省さんが一致協力すればいろいろ解決できる問題も多々あるんじゃないかということで、きょうは幾つかその共通する、ネタと言ったら語弊がありますけれども、共通する課題を取り上げながら、ぜひとも一致協力をしていただきたいし、それがまた、きょうは林大臣に来ていただいておりますので、農林水産業の振興に結びつくぞというところを御理解いただき、御支援をいただきたいと思っているところでございます。 Angry: 0.234 Disgust: 0.227 Fear: 0.297 Happy: 0.912 Sad: 0.519 Surprise: 0.500
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01:09:00 ~ 01:10:07 鷲尾分科員
まず最初ですけれども、この間質問したネオニコチノイド系農薬の問題につきましてまずはやっていきたいというふうに思いますが、この間も質問をさせていただいて、農水省としては、EUの規制を受けて、いろいろ話を聞こうという体制を整えられているということでありました。その中で、大臣からも御答弁いただきましたけれども、県段階から上がってくる報告が余り実態を正確にあらわしていないんじゃないかという指摘をさせていただいたところ、日本養蜂協会など業界からも意見をしっかりと聞きながら実態の把握に努めたいし、また、そういった仕組みづくりもやっていくということを御答弁いただいたところでございます。このネオニコチノイド系農薬につきましては、さまざまな研究結果が出ております。 Angry: 0.231 Disgust: 0.249 Fear: 0.440 Happy: 0.806 Sad: 0.435 Surprise: 0.589
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01:10:07 ~ 01:11:04 鷲尾分科員
二十四年三月ですから一昨年になりますかね、フランスの研究グループ、イギリスの研究グループがともに、ミツバチの帰巣能力について非常にネオニコチノイド系農薬が影響している、そういう研究結果を報告されている。また、それを受けて、EUの方では、いわゆる相当な因果関係が認められてはいないけれどもそれでも予防的に、因果関係が全て明らかになるまでは待てないけれどもリスクを払拭できないということで、予防原則という立場に立って、特定の使用の仕方について規制をしたというところでございます。 Angry: 0.493 Disgust: 0.301 Fear: 0.539 Happy: 0.551 Sad: 0.340 Surprise: 0.535
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01:11:04 ~ 01:12:06 鷲尾分科員
この間の質疑でもありましたけれども、もちろん、日本においてネオニコチノイド系農薬の使われ方は、EUの中とはまた違った使われ方をしているというのは私も承知をしているところであります。調べてびっくりしたんですけれども、トウモロコシとかヒマワリとかアーモンドは、その種子をいわゆるそのネオニコチノイド系農薬に漬けて、それをまいて、それで成長させる。その方が効率的だということなんですが、結局そこに来たミツバチなどがやられてしまう。それで、随分とヨーロッパの方は養蜂業者さんが規制の方向に声を上げて、政府の方も、今ほど申し上げたように、ドイツやフランスなどは早くから禁止をしておりますし、EUの方も、今回は予防原則ということで本格的に動き始めたというところだと聞いております。 Angry: 0.296 Disgust: 0.193 Fear: 0.549 Happy: 0.559 Sad: 0.329 Surprise: 0.733
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01:12:06 ~ 01:13:11 鷲尾分科員
そういう、種子処理というんだそうですが、ちょっと考えられないですけれども、日本ではそういう使い方はされていない。あくまでも稲とかそういった部分の殺虫に使われているということでもございますけれども、ですから、使われ方が違いますけれども、やはり心配の向きはあります。特に、農林水産省の中でも、農業とそれから健康を考える食と農のプロジェクトか何かやっておられましたよね、たしか。たしかやっておられて、農業に携わると健康が増進をするんだという話を、今農水省でもプロジェクトチームを組んで研究をされていると聞いております。そういったところからも、農業に携わったら農薬に触れる機会が多くなってそれで健康を害すと言ってしまったら、これはもう全く違う話になってしまいますし、むしろ、こういった農薬のことを考えると、ちょっと怖いな、そういった気配も感じざるを得ないところもあります。 Angry: 0.341 Disgust: 0.258 Fear: 0.593 Happy: 0.577 Sad: 0.419 Surprise: 0.546
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01:13:11 ~ 01:14:08 鷲尾分科員
それは、私がここで話しているよりも恐らく現場の農民の皆さんが一番感じておられるんじゃないかなと思っております。ですから、やはり携わる方々の健康にも気を使う、それが農林水産省でありそれが政府であるというところの見地に立って、きょうは環境省さんにもおいでをいただいておりますので、まずは環境省さんに質問をさせていただきたいというふうに思います。環境省として、このネオニコチノイド系農薬、今ほどいろいろ申し上げましたが、EUでも規制が昨年の五月から始まっております。ことしの一月から本格的に、ある種類についてはその使用が規制されているということでございます。環境省として、こういった農薬につきましてはどのような取り扱いをされているかということをお聞きしたいと思います。 Angry: 0.314 Disgust: 0.258 Fear: 0.447 Happy: 0.727 Sad: 0.452 Surprise: 0.555
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01:14:08 ~ 01:15:14 小林(正)政府参考人
環境省では、農薬につきましては、農林水産省と連携をしながら、農薬取締法に基づいて役割を果たしております。具体的には、この法律に基づきます、農薬を登録してよろしいかどうかという農薬登録保留基準をつくる、これが私どもの役割でございます。これは幾つかの観点からやっているわけでございますが、特にきょうの御指摘に関連するところで申しますと、水産動植物の被害防止というのが一つございます。いわば生態系への影響をしっかり見ていくということでございます。それからもう一つは、水質汚濁に係る基準をつくるということで、これは人間の健康を見ていく、こういうことでございます。そういう中で、今先生の御指摘にかかわりが深いと思われます水産動植物の被害に係るところにつきましては、現在では魚類、甲殻類、それから藻類、こういうものを対象といたしまして個体のレベルで毒性の試験をいたしまして、そういうものをもとに判断をして基準設定をしているということでございます。 Angry: 0.300 Disgust: 0.367 Fear: 0.484 Happy: 0.763 Sad: 0.335 Surprise: 0.565
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01:15:14 ~ 01:16:12 小林(正)政府参考人
ネオニコチノイド系の農薬についても、幾つかのものについてはこういった設定をしております。そういう中で、御指摘ありましたように、特に欧州委員会では使用を制限するというような取り組みもされております。それからまた、いろいろなところから、さまざまな角度からのネオニコチノイド系の農薬についての指摘がございます。環境省としましては、農薬の使用に伴う環境影響をなるべく抑えていくことが重要だ、こういうような観点から、一つは、今の試験というのは個体レベルでやっているわけでございますが、もう少し生物群集を捉えた場合にどんな影響があるかということを解明できないかということで、今実験的な取り組みを進めているところがございます。それから、最初に申し上げるべきでございましたが、さまざまな知見が提供されておりますので、こういうものを幅広く、特に環境省だけではなくて、関連の国立環境研究所などともタイアップをして広く世界の知見を集める、こういうこともやっております。 Angry: 0.234 Disgust: 0.257 Fear: 0.464 Happy: 0.792 Sad: 0.431 Surprise: 0.603
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01:16:12 ~ 01:17:00 小林(正)政府参考人
また、できましたら、来年度からはネオニコチノイド系の農薬について環境中にどのぐらい残留しているのかというようなことを確かめましたり、また、トンボなどへの影響も懸念が指摘されておりますので、こういった生息に及ぼす影響というものについても調査を進めたいと考えております。そういうものを通じまして、農薬による生態系への影響をなるべく低減できるようにというようなことに取り組んでいきたいと思いますし、特にネオニコチノイド系の農薬につきましては、農水省さんでありますとか食品安全委員会ですとか、そういう関連のところとは連携をいたしまして、それから、どういう使用実態などにあるかというようなことも認識を共有しながら、どのような対応が可能かということを考えていきたいと考えているところでございます。 Angry: 0.303 Disgust: 0.322 Fear: 0.428 Happy: 0.782 Sad: 0.486 Surprise: 0.438
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01:17:00 ~ 01:18:03 鷲尾分科員
それで、実はきょう環境省さんに来ていただいているのは、このネオニコチノイド系農薬が鳥の生殖の機能に悪影響を及ぼす、神戸大さんが確認したそうですが、そういった最新の研究の報告もあるわけです。鳥の生殖能力ということになりますと、例えば国の天然記念物であります、私の地元佐渡でもトキがございますけれども、やはりそういったところにも影響してくるんじゃないかという心配があるわけですね。今おっしゃっていましたけれども、いろいろ農水省と連携してという話をされていましたけれども、かなり生態系に悪影響を及ぼすんじゃないか。そういった天然記念物も含めて影響を及ぼす可能性がある、そこら辺を、これは最新の、二月十六日の新聞なんですけれども、こういった話は把握されていますか。 Angry: 0.330 Disgust: 0.216 Fear: 0.520 Happy: 0.664 Sad: 0.373 Surprise: 0.626
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01:18:03 ~ 01:19:01 小林(正)政府参考人
鳥の生殖機能に影響があるのではないかというような研究者の発表があったという報道がございました。この神戸大の先生はかねてからシンポジウムなどで、私ども把握している限りでも鳥類、これは実験的にウズラなどを使って生殖機能にどうかというようなことの取り組みをされたというふうなことを私ども把握をしております。最新の報道がありましたものが具体的にどういう論文であるのかとか、この辺はぜひ取り寄せて、研究したいと思っております。いろいろなところからの研究が出てくると考えておりますので、研究機関とも連携をいたしまして、幅広くこういうものは収集をして、知見を深めてまいりたいと思っております。また、鳥類についての影響をメーカーの開発段階でチェックしていただくためのノウハウなどにつきましては、環境省もいろいろと提案をかねてからしてきておりますので、こういうものも視野に入れてやっていきたいと考えております。 Angry: 0.363 Disgust: 0.275 Fear: 0.447 Happy: 0.689 Sad: 0.376 Surprise: 0.613
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01:19:01 ~ 01:20:35 鷲尾分科員
林大臣にコメントいただきたいのは、ヨーロッパでは予防原則という立場に立って今回規制を強めた。関係する業界から反発はあったとは聞いています。例えば欧州委員会でも、食品安全規制委員会ですか、こちらでも、最終的に、ネオニコチノイド系農薬の種子処理だとかそういった方法について禁止をするに当たって多数決をとったところ、反対する国もあったと。業界の方では、それはやはり因果関係が認められていないから行き過ぎだといった声が上がっているのもわかりますけれども。やはり日本では、それこそいろいろ、原発の災害もありました、それから、これから輸出をしっかりとそれこそ政府一丸となって取り組んでいくんだ、信頼回復に努めている中で、どうやって国の農産物について付加価値をつけて輸出を促進していくかという見地に立てば、ヨーロッパが今回とり得たのは予防原則に立ってということでありましたが、そのような見地に立って今後判断をするということも私はあり得べしだと思っております。 Angry: 0.654 Disgust: 0.266 Fear: 0.445 Happy: 0.470 Sad: 0.344 Surprise: 0.552
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01:20:35 ~ 01:21:16 鷲尾分科員
それがひいては日本の、特に農林水産業にとって、全世界に対する非常にアピールになると思うんですね。ですから、大臣にコメントいただきたいのは、ぜひとも、いろいろ影響をこれから調査されるんでしょうけれども、私も、ことしも引き続き農水省さんや環境省さんにはこの問題についてどうなっていますかという問いかけはしたいと思いますけれども、やはり予防原則に立って規制をするということをやっていくべきだと思うんです。 Angry: 0.525 Disgust: 0.240 Fear: 0.332 Happy: 0.741 Sad: 0.424 Surprise: 0.468
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01:21:20 ~ 01:22:11 林国務大臣
この問題は何度か農水委員会でもお話があったところでございまして、この間も、私も養蜂協会の皆さんにもお話を聞くことが大事じゃないかという趣旨の答弁をさせていただきました。要するに、把握をきちっとして科学的に問題を解決するということが大事だというふうに思っております。したがって、今予防的に何かをするということも一つの考え方としてあると思うんですが、全くないものに対して、海外でこういう事例があったからということですぐに予防的というところでなかなか難しくて、やはりこういう蓋然性というものがあるので、それと今、コストとベネフィットを比較してどうであるかという冷静な分析が必要になっておる、こういうふうに思います。 Angry: 0.445 Disgust: 0.317 Fear: 0.464 Happy: 0.615 Sad: 0.429 Surprise: 0.463
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01:22:11 ~ 01:23:12 林国務大臣
それで、ミツバチですとかそれから農産物ということもあるんですが、もう一つ考えなきゃいけないのは、やはり食の安全を確保する、こういうことが、そもそも政府は国民の身体と財産を守る、これが一番大事な使命でございますので、やはり国産農産物や食品の輸出を今からしていこうというときにこれは大変大事だ、こういうふうに思います。したがって、今申し上げたように、科学的なデータに基づいて必要な規制、これがやはり原則でなくてはいけない、こういうふうに思っておりますので、厚生労働省、環境省とも連携しながら、最新の、今御指摘いただいた二月に出た論文等も含めて、内外問わず広く最新のデータを収集してやっていくということがやはり肝要ではないかというふうに考えております。 Angry: 0.365 Disgust: 0.315 Fear: 0.548 Happy: 0.652 Sad: 0.407 Surprise: 0.452
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01:23:12 ~ 01:24:13 鷲尾分科員
大臣、常識的には本当にそのとおりだと思いますので、別にヨーロッパがやったからこっちもやれという乱暴な議論をしているわけではなくて、ただ、日本も、今おっしゃったように国の食の安全、国産ミツバチからもネオニコチノイド系農薬が検出されたという話もございます。ただそれは、残留農薬の基準に適合していればそれは人体に影響がないというのはもうそのとおりだと思います。ですから、出たからどうだという話ではありませんけれども、では、残留農薬の基準自体をむしろ日本としては戦略的に、それは業者さんの意見も聞きながらでしょうけれども、引き下げながら、逆に食のブランド化、それがベネフィットにつながるということもあるわけです。ですから、だからといって論理性は無視してはならないと思いますけれども、やはり諸外国に対するアナウンスメントということも含めますと、そういったベネフィットも踏まえながら、予防原則というのも大臣の頭の中に入れていただきたいな、そのように思っております。 Angry: 0.486 Disgust: 0.340 Fear: 0.479 Happy: 0.622 Sad: 0.367 Surprise: 0.475
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01:24:13 ~ 01:25:09 鷲尾分科員
それでは、続きましての質問に移りたいと思いますが、レンズ風車なんです。林大臣、レンズ風車を御存じですか。最近の日本の技術力はやはりすごいなと思います。御紹介いたしますので、ぜひお聞きいただきたいと思います。今、再生可能エネルギーということで、風力エネルギーがございますね、風車。これで風力発電をやります。ところが、この風力発電に、扇風機ですかね、囲いをつけるんです、レンズをつけるんです。そうすると気流が変わりまして、既存の羽根にレンズをつけただけで発電量が二倍、最大三倍になるという技術があるんです。 Angry: 0.342 Disgust: 0.223 Fear: 0.433 Happy: 0.726 Sad: 0.402 Surprise: 0.637
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01:25:09 ~ 01:26:01 鷲尾分科員
私はこれを聞いてびっくりして、いろいろ実験のデータとか拝見したんですけれども、確かに騒音も少なくなるんだそうです。騒音も本当に二分の一以下。ですから、普通、風車の近くに行きますと、御存じだと思いますけれども、ゴーっという音がしてちょっと近くには寄れたもんじゃないということで、それがレンズ風車というものになりますと極めて静かで、レンズ風車の外周部分には鳥がとまることもあるそうです。あるいは、これは後でちょっと御紹介したいなと思っているのは、洋上の発電、洋上風力発電を今、日本各地でやってございますね。 Angry: 0.244 Disgust: 0.191 Fear: 0.502 Happy: 0.650 Sad: 0.410 Surprise: 0.734
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01:26:01 ~ 01:27:07 鷲尾分科員
この洋上風力発電は、下が魚礁になるんだそうです、魚が集まってくるんだそうです。ところが、レンズがないと風がブワーっと音がしますから、それで魚がばらけちゃって大変な状況になるんだそうですが、レンズ風車ですと魚が集まったまんまなんだそうです。これはおもしろいと思っておりまして、発電効率、それから騒音のレベル、バードストライク、環境面、あるいは今言ったような魚礁にも有効だということで、このレンズ風車というのは、今、日本が世界最先端の技術ですから、こういったものを再生可能エネルギーだというんであればどんどんどんどん取り入れていくべきだと考えておりますけれども、レンズ風車の利活用について、環境省さんは今どのような体制をとられていますか。 Angry: 0.123 Disgust: 0.152 Fear: 0.610 Happy: 0.691 Sad: 0.453 Surprise: 0.713
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01:27:07 ~ 01:28:21 関政府参考人
先生に今御指摘いただきましたように大変注目すべき技術でございまして、環境省の方で地球温暖化対策の観点から技術開発・実証研究事業という予算を頂戴いたしておりまして、九州大学の教授を中心としてこの事業に応募していただきまして、平成二十二年から三カ年間にかけまして、私どもでこの技術開発、実証を御支援させていただきました。幸いにいい成果が出ておりまして、平成二十四年度には、当初の目的でございます事業化に成功してございます。内容的には今先生が御指摘されたとおりでございまして、逆転の発想で、風を混乱させることによって、輪っかをつけることによりまして乱気流が生じることによって、圧力が少し負圧になるということで、通った風が、風車が回るエネルギーが多くなる、こういうものを実際の形にしたものでございまして、開発者の報告によりますと、同じ風で同じ大きさの風車で比べますと、二・五倍程度の電力が賄える、このようにございます。 Angry: 0.183 Disgust: 0.154 Fear: 0.421 Happy: 0.876 Sad: 0.297 Surprise: 0.707
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01:28:21 ~ 01:29:26 関政府参考人
また、騒音につきましても、輪っかがございますので、通常の風車でございますとブレードの羽根の先端の部分が風を切るときに騒音が最も発生するわけでありますけれども、輪っかをつけることによって騒音がかなり低減するということも報告されてございます。既に商用化されておりまして、数十台、関連の販売をしている企業が売っているということも報告を受けてございますなど、普及につきましては、私ども、実証で商用化できましたので、FIT制度で、これは比較的小型の風力発電を対象としておりますので、例えば、二十キロワット以上、今商品化されておりますのは一基五キロワット程度でございますので、ちいちゃいものにつきましては、FITは一キロワットアワー当たり五十七円強で買い取るというふうな制度ができておりますので、こういうものを活用してぜひ普及をさせていただきたい、このように考えているところでございます。 Angry: 0.415 Disgust: 0.220 Fear: 0.510 Happy: 0.631 Sad: 0.366 Surprise: 0.537
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01:29:26 ~ 01:30:09 鷲尾分科員
実証でも非常にいい結果だということで、NHKのロボットカメラとか、そういったところの上に実はレンズ風車があるんですね。そうするともう自立電力でやれるんです。しかも、風力発電というのは、今御説明がなかったですけれども落雷するんですね。これが常に回り続けられない一つの要因なんですが、レンズ風車にすると落雷も避けられるんだそうです。ですからいいことずくめなんですけれども、そのいいことというところの中で、私、ぜひ大臣にもちょっと今度視察に行ってもらいたいなと思うんですけれども、これは九州でいろいろ実証実験をしていただいているということでございますので。 Angry: 0.320 Disgust: 0.221 Fear: 0.550 Happy: 0.543 Sad: 0.458 Surprise: 0.651
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01:30:09 ~ 01:31:08 鷲尾分科員
要するに、洋上でやるとさらに効率がいいというんですね。しかもそれが、下に魚がたくさん来るということなんですよ。これで私はぴんときまして、これはレンズ風車が環境省さんの所管でやられているけれども、それだけではもったいないと思ったんです。というのは、再生可能エネルギーで、今地元に行きますとどんな話になっているかというと、江藤副大臣のところもそうだと思いますし大臣のところもそうだと思いますけれども、大体太陽光ですよ。太陽光を想定してそれこそ再エネ法もつくっていただいたというところでございますけれども、やはり地域の荒廃した農地をどう利用するかというところで、農家さんも経営の主体になりながら、再生可能エネルギーを入れると非常に農家の収入もいいじゃないか、そういう議論が結構あると思うんですね。 Angry: 0.291 Disgust: 0.199 Fear: 0.507 Happy: 0.726 Sad: 0.341 Surprise: 0.696
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01:31:08 ~ 01:32:01 鷲尾分科員
それで、第一種農地でも太陽光発電できるようにといって、わざわざ、足をつければその上に太陽光を載っければいい、そういう改正もしていただいたと聞いております。それはそれでいいんですけれども、問題は漁村なんですよ。漁村の方でうまく活用できないかという見地に立っていただきたいんですよ。魚がいるわけですから、そこに。これは非常にいい、しかも自立電源ということで、養殖するシステムとうまく合わせれば非常に漁村を再生することにもつながっていく。農村再生で太陽光だというんであれば、漁村再生で今言った洋上風力だ、そういった活用をするということも私はありだろうと。漁村再生のネタというのは実は余り、私もここで言うのも変ですけれども、なかなかないです。 Angry: 0.432 Disgust: 0.271 Fear: 0.412 Happy: 0.648 Sad: 0.446 Surprise: 0.581
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01:32:01 ~ 01:32:17 鷲尾分科員
ですから、そういう意味で、風力発電というのは分散型ですし、そこでいい魚礁になるのであればまた魚もとれますから、そういった見地からもいいんじゃないかなと思います。それで大臣に紹介しようと思ったんです。大臣、ぜひちょっとコメントをいただけませんか。 Angry: 0.347 Disgust: 0.271 Fear: 0.296 Happy: 0.801 Sad: 0.552 Surprise: 0.477
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01:32:17 ~ 01:33:11 林国務大臣
レンズ風車、きょう初めて聞かせていただいて、今環境省のお話を聞いていて、なるほど、うまくいっているんだな、こう思いました。太陽光の方は、一本足でやる規制緩和を去年の三月末にやらせていただいて、その後実は法律も通していただいたので、今度は協議会をつくるといろいろなことがもっとできるようになるわけでございますが、そもそも今の魚礁の上にレンズ風車をやるというのは、農地転用の話もないわけですから、そういうことすら要らないという意味では、非常におもしろい話だなというのが第一印象でございます。魚礁をやはりふやすことによってそこに魚が集まってくるというのは、まさに水産庁の仕事の中に入ってくるんだろう、こういうふうに思いますので、どういう連携が可能になるか。 Angry: 0.292 Disgust: 0.220 Fear: 0.407 Happy: 0.781 Sad: 0.400 Surprise: 0.607
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01:33:11 ~ 01:33:24 林国務大臣
ただ魚礁をつくるよりも、そこでFITをもらいながら電力が出るというのなら付加価値がつくということはあり得ると思いますので、少し勉強させていただきたい、こういうふうに思います。 Angry: 0.295 Disgust: 0.208 Fear: 0.303 Happy: 0.871 Sad: 0.481 Surprise: 0.519
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01:33:24 ~ 01:34:07 鷲尾分科員
大臣のかなり前向きな発言と捉えさせていただきました。ぜひよろしくお願いいたします。漁村再生という意味でもよろしくお願いします。最後に、六次産業化の中で、A―FIVEでございます。A―FIVEは我が政権でつくらせていただいたわけですけれども、本格稼働を去年からしていただいて、その運用の状況、私も担当の局からさまざま聞いておりますが、なかなかうまく活用されていないんじゃないかなというような印象も受けています。 Angry: 0.371 Disgust: 0.292 Fear: 0.381 Happy: 0.765 Sad: 0.477 Surprise: 0.491
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Angry: 0.287 Disgust: 0.214 Fear: 0.559 Happy: 0.507 Sad: 0.577 Surprise: 0.658
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01:34:12 ~ 01:35:01 林国務大臣
去年の二月にスタートして、鷲尾先生とも何度かやりとりもさせていただきましたが、今、サブファンドが、地域金融機関のものが中心になって三十九まで来ました。やはり、三十九のサブファンドが実際は案件を形成していくということですから多少時間はかかるかなと思っておりますが、現在、出資までもう決まったところは六件、ちょっと少ないわけですね。ところが、このA―FIVE本体やサブファンドを介して既に相談している案件が八百件以上ある、こういうことでございますので、やはりこれをどうやって案件化、ファイナライズしていくかということが大変大事なのではないかな、こういうふうに思っております。 Angry: 0.280 Disgust: 0.293 Fear: 0.531 Happy: 0.658 Sad: 0.476 Surprise: 0.543
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01:35:01 ~ 01:36:13 林国務大臣
このファンドの難しさというのは、余り何でも出していくと、エクイティーですから空になっちゃう。千三つでいいというわけになかなかいかないところはありましょうが、しかし、余り保守的にやると、やはり融資じゃありませんから、だからそこの兼ね合いをどうして見ていくかということで、私は、この八百件の相談の中でどれぐらい出ていくか。やはり、サブファンド一つにつき一つぐらいまず出ていくとそれだけで三十、四十、五十になるわけですね。したがって、その最初のところを、余り功を焦って何かとにかく業績を上げるということじゃなくて、一度一つずつやっていくと、一つ目よりも二つ目、三つ目よりも十個目というのはだんだんノウハウが蓄積されてきますので、最初のところはそのバランスが非常に難しいと思いますが、今の六件を、やはり全くこれでいいというわけではございませんので、しっかりと、いわゆるむちを入れるというか尻をたたいていきたいというふうに思っております。 Angry: 0.435 Disgust: 0.255 Fear: 0.492 Happy: 0.591 Sad: 0.483 Surprise: 0.500
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01:36:13 ~ 01:37:11 鷲尾分科員
そこでなんですけれども、今までも、去年からずっと議論させてもらっていますけれども、今大臣からおっしゃっていただいたとおりだと思います。余り何でもというわけでもなければ、余り保守的というわけにもいかないだろうということなんですが、農業のビジネスというところの、その農業とビジネスの間にある難しさというのはあると思うんですね。この間も、この間というか去年になりますが、委員会でも指摘させていただきましたけれども、やはり農業でビジネスをするということになると、農家さんは必ず、生産物をどう売っていくか、どう活用していくかというところが一連の流れになってきます。ところが、生産物についてはこれはもうだめだ、一方で加工、販売についてだけは認めましょうという形になると、これは幾らファンドで、別会社でやるといっても、そうそううまくいかないんじゃないか。 Angry: 0.384 Disgust: 0.254 Fear: 0.481 Happy: 0.646 Sad: 0.392 Surprise: 0.590
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01:37:11 ~ 01:38:04 鷲尾分科員
それで、きょうは経営局には来ていただいていませんけれども、生産法人に資本を拡充させる、その投資法人をもうちょっと規制緩和してつくっていこうよといった法律が先回の臨時国会で通りました。ですから、アグリビジネス投資育成法人だけじゃなくほかの法人でも生産法人に出資をしていこうという形になりましたけれども、それですと、大臣御存じのように、生産法人本体で事業を行っていかなきゃいけない。これは、いわゆるA―FIVEで、有限出資の中でリスクをある程度遮断していきながらやっていくという方向性とはやはり違うわけですね。一方で、農業のビジネスは変わりませんから、何か加工、販売をしようとしたら、では、新たに生産物もつくっていこう。 Angry: 0.537 Disgust: 0.307 Fear: 0.424 Happy: 0.667 Sad: 0.299 Surprise: 0.526
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01:38:04 ~ 01:38:51 鷲尾分科員
では、その生産物をつくるための生産設備に対して、A―FIVEさん、お金はどうですかという話になると、いや、これはだめです、加工、販売だけなんです。こういう話になると、我が政権でそういった取り決めをしたということはよくわかっているんですよ、よくわかっているんですけれども、やはりそこは、いいものは変えていってもらいたいなという気持ちなんです。その方が恐らく相談件数ももっとふえると思いますし、採択される件数ももっとふえると思いますし、せっかくできた制度であればそのように活用していっていただきたい。何よりも、農業者が新たなビジネスに参入するリスクをかなり低めるいい制度だと思っていますので、その点をお願いしたいなと思います。大臣、最後にコメントをお願いします。 Angry: 0.395 Disgust: 0.253 Fear: 0.426 Happy: 0.610 Sad: 0.562 Surprise: 0.482
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01:38:51 ~ 01:39:22 林国務大臣
もう時間もあれですから短くお答えさせていただきますが、十一月十三日に、どんどん広がっていろいろなケースが出てくれば、いろいろな検討をしていく余地が出てくる、こう申し上げましたので、今おっしゃっていただいたアグリビジネス投資育成会社の話もその後出てきましたし、今申し上げたようないろいろなものがリアライズしてきてどういうところが足りないかというところを見ながら、これは、申し上げたように、引き続きしっかり検討をしてまいりたい、こういうふうに思っております。 Angry: 0.312 Disgust: 0.194 Fear: 0.416 Happy: 0.664 Sad: 0.532 Surprise: 0.495
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Angry: 0.362 Disgust: 0.339 Fear: 0.266 Happy: 0.885 Sad: 0.509 Surprise: 0.415
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Angry: 0.354 Disgust: 0.223 Fear: 0.427 Happy: 0.783 Sad: 0.403 Surprise: 0.632
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01:39:32 ~ 01:40:04 中根(康)分科員
民主党の中根康浩でございます。本日の分科会におきましては、日ごろから私が地元からの御意見あるいは御要望、お問い合わせ、こういったものを承っている、そういったものの中から幾つか取り上げて、農水省のお考えをお聞かせいただければと思っております。まず、東海農政局管内の矢作川あるいは矢作古川水系の頭首工の魚道について質問をさせていただきます。 Angry: 0.494 Disgust: 0.374 Fear: 0.447 Happy: 0.681 Sad: 0.335 Surprise: 0.550
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01:40:04 ~ 01:41:20 中根(康)分科員
もちろん、頭首工本体の機能、役割と魚道というのは目的やその機能というものが異なるわけでありますが、しかし、頭首工が内水面漁業の妨げとなるようなことがあってはいけない。そもそも、魚道がないもの、あるいは、あっても有効に機能していないもの、こういった頭首工が幾つかあると聞いております。ぜひ、上流にどんどんぐんぐんアユが遡上して内水面漁業が盛んになるよう、このように考えておるわけであります。そういった観点から、例えば矢作川にある細川の頭首工、そして乙川の頭首工、矢作古川にある吉良の頭首工、この頭首工における魚道はどのような状況になっているか、現状や整備計画などについて農水省からお伺いをしたいと思います。 Angry: 0.401 Disgust: 0.296 Fear: 0.556 Happy: 0.576 Sad: 0.360 Surprise: 0.617
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01:41:20 ~ 01:42:04 三浦政府参考人
お答え申し上げます。矢作川・矢作古川水系におきまして国が整備いたしました乙川頭首工それから細川頭首工でございますが、これらにつきましては、魚類の遡上を確保するために魚道が設置されております。ただ、愛知県が造成いたしました吉良古川頭首工におきましては、魚道が設置されていないという状況でございます。この魚類の遡上の機能を継続的に確保する観点から、細川頭首工につきましては、平成十八年度に、国営かんがい排水事業によりまして魚道を部分改修済みでございます。また、乙川頭首工につきましては、国で現地調査等を実施いたしまして、魚道改修の必要性を含めて、今対応を検討しているところでございます。 Angry: 0.319 Disgust: 0.354 Fear: 0.508 Happy: 0.697 Sad: 0.375 Surprise: 0.581
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01:42:04 ~ 01:42:36 三浦政府参考人
また、魚道が設置されていない吉良古川頭首工でございますけれども、これは、魚道の新設に向けまして、愛知県が基礎的な調査を実施して、設置を検討中であるというふうに承知しております。引き続き、矢作川・矢作古川水系におけます頭首工の魚道整備につきまして、施設を管理いたします愛知県、それから、関連の土地改良区ですとか地元の漁業者の方々ともよく相談しながら対応を検討してまいりたいと考えております。 Angry: 0.294 Disgust: 0.231 Fear: 0.430 Happy: 0.761 Sad: 0.446 Surprise: 0.557
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01:42:36 ~ 01:43:18 中根(康)分科員
当然のことながら、水の流れは一本につながっております。まずは矢作古川の吉良の頭首工でございますが、これは魚道がそもそもないわけでありますので、下流から魚が遡上するに当たって全く閉ざされてしまうということになりますので、ここはぜひ、今お話がありましたように、土地改良区の皆様方にも恐らく御理解のいただけることであろうと思いますので、国、県、地元とぜひ十分な協議をして、早い時期での設置を要望しておきたいと思います。 Angry: 0.312 Disgust: 0.197 Fear: 0.478 Happy: 0.719 Sad: 0.410 Surprise: 0.595
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01:43:18 ~ 01:44:06 中根(康)分科員
それと乙川の頭首工でございますが、この奥、上流には、岡崎市漁協あるいは男川漁協、観光地になっているようなところもあるわけでございます。この乙川の頭首工につきましては現地調査が行われているという御答弁をいただきましたけれども、ここもぜひとも早期に調査をして、その結果、間違いなく今ある魚道では十分機能しない、役立っていないということでございますので、あるべき姿にといいますか、機能を十分果たすような形に改善整備をしていただきますようによろしくお願いを申し上げます。 Angry: 0.197 Disgust: 0.245 Fear: 0.517 Happy: 0.798 Sad: 0.347 Surprise: 0.702
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01:44:06 ~ 01:45:28 中根(康)分科員
次にウナギでございます。私の地元愛知県、三河湾、まさにウナギの一大産地であるということはよく御認識をいただいておると思いますが、残念ながら、シラスウナギの四年連続不漁という事態に直面をしております。ことしは若干いい状況だということも聞いておりますが、これは、ウナギがとれなくなれば、養鰻業の方はもちろん、日本の食文化そのものの危機ということにもなるわけであります。平成二十六年度予算、今審議されているものの中では、平成二十五年度から大幅アップして、四億二千三百万円程度の予算がウナギ対策として計上されているようでございます。この予算で、廃業の危機に直面している養鰻業者に対する支援は十分行っていただけるのか、あるいは、周辺諸国との連携なども含めた資源の確保はできるか、生態系の解明はできるのか、ウナギの完全養殖技術の確立はいつごろになる見通しなのか、こういったことにつきまして農水省からお聞かせをいただければと思います。 Angry: 0.448 Disgust: 0.282 Fear: 0.588 Happy: 0.514 Sad: 0.318 Surprise: 0.652
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01:45:28 ~ 01:46:12 本川政府参考人
御指摘のとおり、近年、ニホンウナギの稚魚の採捕量は東アジア全体で低迷しておりまして、ことしは少し回復しつつあるということでございますが、ただ、全体として、やはり傾向として、低迷状態が続いておる状況でございます。今後とも、ニホンウナギの持続的利用を確保していくためには、御指摘のように、国内外における資源管理を推進しつつ、人工種苗の生産の早期の実用化など、確保の対策に取り組む必要があると考えております。このため、水産庁といたしまして、まずは国際的な資源管理対策、ウナギを利用しております中国、台湾、そういった東アジアの国における資源管理の枠組みを構築する、そういう中で主導的な役割を果たしていく、このようなことを行ってまいっておるところでございます。 Angry: 0.249 Disgust: 0.165 Fear: 0.534 Happy: 0.754 Sad: 0.323 Surprise: 0.711
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01:46:12 ~ 01:47:18 本川政府参考人
それから国内におきましては、シラスウナギをとる方、それから親ウナギをとる方、それから養殖業の方、こういった方々がそれぞれ資源管理を三位一体で推進をしていく、そのようなことで進めているところでございます。また、平成二十六年度の予算におきましては、今御指摘ありましたように、二十五年度の一億八千万から四億二千万円に、倍増以上の形で予算を増額させまして、養鰻業者の方が行う放流でありますとか、あるいは御指摘の生態系の解明の調査、こういったものを引き続き進めるとともに、新たに、シラスウナギの大量生産システムを実証化する、こういうことで完全養殖に向けて取り組んでまいりたいと考えております。それから、御指摘の養殖業者の方への経営対策でございますが、無保証人、担保限定による融資保証制度、こういったものによる支援をさせていただいておりますが、その保証限度額につきましては、養鰻業者の方の強い要請を踏まえまして、三千万円から六千万円に増額させる、こういう措置もとっておるところでございます。 Angry: 0.544 Disgust: 0.398 Fear: 0.525 Happy: 0.588 Sad: 0.307 Surprise: 0.495
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01:47:18 ~ 01:47:47 本川政府参考人
それから、最後に御指摘の人工種苗生産の実用化のめどでございますけれども、科学技術イノベーション総合戦略におきましては、ウナギの完全養殖の商業化を平成三十二年度以降に実現するということになっておりますが、私どもとして、先ほど申し上げた予算でありますとか、そういうものを活用しながら、可能な限りこれを早期に実現するように努めてまいりたいと考えておるところでございます。 Angry: 0.237 Disgust: 0.396 Fear: 0.601 Happy: 0.609 Sad: 0.457 Surprise: 0.577
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01:47:47 ~ 01:48:07 中根(康)分科員
養鰻業者の皆様方は、餌代の高騰あるいは燃料費の高騰、そして何よりも、シラスの不漁、さまざまな何重苦にも直面をして大変厳しい状況に置かれておられる。 Angry: 0.429 Disgust: 0.376 Fear: 0.824 Happy: 0.101 Sad: 0.494 Surprise: 0.562
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01:48:07 ~ 01:49:11 中根(康)分科員
これは水産庁もよく御認識をいただいておると思います。なかなか謎の多い、その生態系を含めて十分解明されていない、どのようにしたらウナギがたくさん生存してもらうことができるか、こういったことがなかなか抜本的な対策がとりにくいウナギではございますけれども、だからこそここは、このピンチをある意味チャンスに変えるといういい機会だということで、一気呵成にこのウナギ対策に十分取り組んでいただきたいと思います。この完全養殖ということ、ぜひこの技術の確立が待たれるわけでありますが、今の御答弁だと平成三十二年度以降ということでありますが、まだ六年以上かかるということでございます。 Angry: 0.312 Disgust: 0.177 Fear: 0.473 Happy: 0.748 Sad: 0.335 Surprise: 0.667
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01:49:11 ~ 01:49:42 中根(康)分科員
これは全く見通しが立っていないわけではなく、一部といいますか、成功した事例も既にあるわけでありますので、もう少し人、物、金をつぎ込んで、早い時期での技術の確立ということにはならないものなんでしょうか。改めてちょっとお伺いしたいと思います。 Angry: 0.387 Disgust: 0.234 Fear: 0.367 Happy: 0.660 Sad: 0.571 Surprise: 0.464
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01:49:42 ~ 01:50:00 本川政府参考人
ウナギの完全養殖につきましては、実験室レベルで、小さい水槽で何とか今まではやっておったという状況でございます。これを大量にシラスウナギをつくっていけるような仕組みをつくっていかなければいかぬ。それが早急に待たれている状況でございます。 Angry: 0.471 Disgust: 0.425 Fear: 0.608 Happy: 0.411 Sad: 0.436 Surprise: 0.558
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01:50:00 ~ 01:50:42 本川政府参考人
そういったことも含めまして、平成二十五年度、今年度には、研究室レベルで、小さい水槽で何とか完全養殖ができておったものが、もう少し大きい水槽でできるようになっております。それから、来年度の予算二億五千万を使いまして、先ほど申し上げたシラスウナギの大量生産システムを実証化する。それに当たりましては、民間の研究者の方あるいは民間の企業ともプラットホームをつくりまして、そういう方々の協力も得て取り組んでいきたいと思っております。何とかそういうような取り組みによりまして、平成三十二年以降といったような先ではなくて、もう少し早くこれが可能になるように努力をしてまいりたいと考えておるところでございます。 Angry: 0.308 Disgust: 0.324 Fear: 0.517 Happy: 0.665 Sad: 0.439 Surprise: 0.598
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01:50:42 ~ 01:51:17 中根(康)分科員
ぜひ、中国、台湾など周辺諸国との連携がこれは大事なことでありますし、あるいは密漁対策というようなことも大切なことでございますし、実際に私の知り合いのウナギ料理屋さん、仕入れが高くなって、その高くなった分を価格に反映するということになればお客さんは来てくれないということで、廃業されたというような事例もあります。 Angry: 0.403 Disgust: 0.171 Fear: 0.390 Happy: 0.694 Sad: 0.454 Surprise: 0.549
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01:51:17 ~ 01:52:15 中根(康)分科員
余り悠長に構えていると日本の大切なウナギ食文化が失われてしまうということになりかねませんので、これはぜひとも危機感を持って、水産庁、農水省、取り組んでいただきたい、このように改めて要望させていただきたいと思います。次に薬草でございます。特に、甘い草と書くカンゾウ、この栽培の促進についてお尋ねをしたいと思います。国内医薬品生産額は、平成二十三年で約七兆円、うち漢方薬は、まだまだ規模が小さくて、千四百二十億円程度と聞いておりますが、平成十九年から平成二十三年の統計で見ますと、生産金額ベースで一・二三倍に着実にふえている、拡大しているということでございます。 Angry: 0.303 Disgust: 0.296 Fear: 0.476 Happy: 0.623 Sad: 0.534 Surprise: 0.550
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01:52:15 ~ 01:53:02 中根(康)分科員
この漢方薬の原料となる生薬は約二百五十品目あるそうであり、年間の使用量は約二万トンということでございます。しかし、残念ながら、品質や価格の面から、八〇%以上は中国産に頼らざるを得ないという現状でございます。しかし、その中国においても、需要の増加や乱獲で自生の薬用植物の減少が起きていて、カンゾウなどには輸出制限を課すなど、薬用植物は資源問題ともなっており、第二のレアアースというような言われ方もしておるわけであります。 Angry: 0.502 Disgust: 0.291 Fear: 0.545 Happy: 0.452 Sad: 0.420 Surprise: 0.573
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01:53:02 ~ 01:54:06 中根(康)分科員
このようなことから、薬用植物の安定的な確保のためには、中国のみに偏らない原料産地の多様化、あるいは、バイオテクノロジーや植物工場などを活用しての日本国内での栽培の促進ということが重要になってくると思います。特に、中国が輸出制限の対象としたカンゾウ、漢方薬の七割に配合されているということでございます。幅広い用途に使われているにもかかわらず一〇〇%輸入に依存しているということは、これは憂慮すべき現状であると思います。国内栽培を政府としてぜひ力強く後押しをする必要があると考えています。私の地元で岡崎市というところでございますが、耕作放棄地を活用しての転作用の作物として栽培に取り組んでおられる方があるということも存じております。 Angry: 0.550 Disgust: 0.296 Fear: 0.453 Happy: 0.602 Sad: 0.349 Surprise: 0.546
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01:54:06 ~ 01:55:10 中根(康)分科員
そういった方々にお話を伺いますと、問題は、採算性あるいはコストということでございます。例えば、カンゾウなんかは植物工場における水耕栽培が最も適しているということも聞きますが、この実際に取り組んでおられる方にお話を伺いますと、もう十分日本の農地でも栽培は可能だという確信を持っているという、実体験からそのようなお話も伺っているわけでありますが、問題は、コスト、採算性、あるいは安定的な販路の確保ということ、あるいはまた製薬メーカーと栽培農家とのマッチング、このようなことが重要だということではございますが、こうしたことに対する農水省の取り組みをお聞かせをいただければと思います。 Angry: 0.210 Disgust: 0.198 Fear: 0.380 Happy: 0.878 Sad: 0.444 Surprise: 0.599
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01:55:10 ~ 01:56:01 佐藤政府参考人
お答えいたします。今先生の方から御指摘いただきました、鎮痛あるいは解毒作用がございますカンゾウを含みます薬用作物につきましては、近年、需要が伸びている漢方薬の原料でございますが、現在はその八割以上を中国からの輸入に依存しておるというものでございまして、先生御指摘のとおり、原料供給安定に向けた国内生産の拡大といったことが非常に期待されているというふうに認識しているところでございます。他方、産地側にとりましても、国内需要の拡大が見込まれる数少ない作物として、また、先ほども出ておりましたが、耕作放棄地の活用あるいは中山間地域の活性化につながる作物として、薬用作物への関心は高まっているところでございます。 Angry: 0.274 Disgust: 0.347 Fear: 0.466 Happy: 0.716 Sad: 0.497 Surprise: 0.529
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01:56:01 ~ 01:57:01 佐藤政府参考人
薬用作物の生産振興、これを図っていくためには、今先生の方からありましたように、まず、生産者と実需者との契約栽培の締結の円滑化といったこと、また、一定の品質をクリアするための栽培技術の確立、こういった生産上の課題がございまして、こうしたことに取り組んでいくことが重要だというふうに思っております。このため、農林水産省といたしましては、昨年の八月から、厚生労働省と連携いたしまして、こうした薬草の産地化を志向する地域と薬剤メーカーといいますか実需者とのマッチングのためのブロック説明会を全国各地で展開してきたところでございまして、現在、このブロック説明会を受けまして、二十七の道県、四十五の産地で実需者との個別折衝が開始されているところでございます。 Angry: 0.297 Disgust: 0.286 Fear: 0.500 Happy: 0.766 Sad: 0.389 Surprise: 0.588
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01:57:01 ~ 01:57:45 佐藤政府参考人
もう一つ、栽培技術の確立のための実証圃の設置、あるいは機械の改良、特に、普通の機械にはなかなかなじまないといったようなことが現場で言われておりますものですから、この機械の改良等を支援するといったことが大事なわけでございまして、今御審議いただいております平成二十六年度の予算案で、こうした実証圃の設置、あるいは機械の改良等に取り組むための事業といったものを計上しているところでございまして、今後とも、厚生労働省や関係団体とも連携しながら、カンゾウを含む薬用作物の生産振興に努めてまいりたい、このように考えている次第でございます。 Angry: 0.319 Disgust: 0.258 Fear: 0.360 Happy: 0.809 Sad: 0.432 Surprise: 0.567
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01:57:45 ~ 01:59:12 中根(康)分科員
やはり何よりも契約栽培が主体ということ、ほぼそうだということでありますので、買い手あるいはつくり手、つくり手というのは漢方薬のつくり手、つまりは薬草の買い手、そして農地におけるつくり手、このマッチング、これが何よりも重要なことであると思いますので、ブロックごとに行われているというその事業、なるべく多くの方に御周知をいただき、関心のある方が少しでも御参加をいただけるように、きめ細かく広報活動をしたり呼びかけをしたり、また、参加をしていただいた関心の高い方、意欲のある方に対しましてはぜひきめ細かな支援が行き届くように、そして、第二のレアアースと言われるような資源問題にもなっている薬草、生薬の国内における安定確保ということにつなげる、また、いわばアグリビジネスと言われるようなものとして成長分野としてもこれは捉えていくことができるということだと思いますので、ぜひ、この分野にも力強い農水省からの後押しを心から期待をしてまいりたいと思います。 Angry: 0.139 Disgust: 0.121 Fear: 0.463 Happy: 0.803 Sad: 0.536 Surprise: 0.664
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01:59:12 ~ 02:00:02 中根(康)分科員
次に、お茶、茶業でございます。私の地元愛知県というのは、トヨタ自動車を初めとするものづくり、製造業が盛んなところだというイメージがありますけれども、実は、先ほどのウナギも日本一、そしてお茶も一大生産地であるということでございます。特に西尾市というところは、お抹茶の原料になる碾茶の産地ということで、西尾の抹茶というものは、特許庁から地域ブランドにも認定をされております。和食が世界無形文化遺産ということにもなり、クール・ジャパンとしてこの和食とお茶、セットで世界じゅうに展開をしていくということが期待をされると思います。 Angry: 0.361 Disgust: 0.302 Fear: 0.473 Happy: 0.764 Sad: 0.342 Surprise: 0.603
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02:00:02 ~ 02:00:41 中根(康)分科員
言うまでもなく、日本食、和食には日本のお茶が一番よく合うわけであります。お茶は健康にもよく、また心も安らぐというもので、二十三年にはお茶の振興に関する法律が成立をしております。この法律には、国が財政措置や支援対策を講ずることが努力義務として明記をされているわけであります。この法律成立後のお茶の振興に対する農水省のお取り組みをお聞かせをいただきたいと思います。 Angry: 0.564 Disgust: 0.341 Fear: 0.352 Happy: 0.689 Sad: 0.346 Surprise: 0.470
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02:00:41 ~ 02:01:02 林国務大臣
今、中根先生からお話しいただいたように、お茶は和食文化の大変重要な要素の一つでありまして、さらに、今お触れになっていただいたように、機能性についても評価がされてきているところでございまして、健康増進といった意味からも、大変重要な作物であると考えております。 Angry: 0.176 Disgust: 0.301 Fear: 0.569 Happy: 0.671 Sad: 0.529 Surprise: 0.494
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02:01:02 ~ 02:02:07 林国務大臣
生産の方が、生産者の高齢化もありまして、栽培面積がちょっと微減ということで、大体荒茶で八・五万トン前後で推移をしております。需要も、リーフ茶、いわゆる急須で入れるものですが、これは少し減少して推移をしておりますが、ペットボトルについても横ばい、こういうことでございます。このような中で、お茶の振興に関する法律をつくっていただいたということでございまして、その基本方針を二十四年三月に策定をしたわけでございます。この基本方針も踏まえまして、まずは共通の課題である茶園の老園化に対処するために、品種更新による品質の向上、これを図るために、二十三年度から、茶の改植等を行った際にどうしても未収益期間が出ますので、これに対する支援を行っております。平成二十六年度予算案においても、新植も支援対象とするなど、事業メニューの拡充を図るということにしております。 Angry: 0.316 Disgust: 0.272 Fear: 0.449 Happy: 0.770 Sad: 0.426 Surprise: 0.544
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02:02:07 ~ 02:02:53 林国務大臣
また、二十六年度予算案からは新たに、輸出拡大それから新しい需要の開拓ということで、海外ニーズに応じた茶の生産加工技術、それから、肥料の低減等によりまして低コストで生産する技術、こういうものの導入に対する支援を行うことにしております。また、ことしの二月に実は農林水産省の正面玄関に、和の空間ということで、国産材や国産畳を使った茶室を設置いたしました。ここで定期的にお茶の提供を実は行わさせていただいているところでございます。今後とも、茶業が健全に発展をいたしましてお茶の文化が守られるように、振興に取り組んでいきたいと思っております。 Angry: 0.362 Disgust: 0.315 Fear: 0.405 Happy: 0.766 Sad: 0.433 Surprise: 0.548
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02:02:53 ~ 02:03:14 中根(康)分科員
新幹線の車内販売の様子を見ていても、アイスクリームが売られておって、バニラとか抹茶、二、三種類あるんですけれども、どのアイスクリームを買うお客さんが多いかなんてちょっと関心を持ちながら見ていると、お抹茶味のアイスクリームを買う方が割と多いんですね。 Angry: 0.169 Disgust: 0.303 Fear: 0.541 Happy: 0.740 Sad: 0.224 Surprise: 0.812
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02:03:14 ~ 02:04:09 中根(康)分科員
抹茶というのは、老若男女、割と人気のある味だということでございますので、そういったことも含めて可能性のある、お茶、抹茶であります。西尾の抹茶は地域ブランドにも認定されておりますように、極上の香りと味わいが自慢でございます。今の農水省玄関の和の空間で御提供いただくときには、ぜひ西尾の抹茶を御活用いただけるように、一度お試しをいただけますようにお薦めを申し上げたいと思いますし、また、今はアイスクリームという例も挙げましたけれども、お茶は、六次産業という面からいってもさまざま可能性のあるものでございますので、ぜひ、茶業の振興に対しまして農水省の力強い御支援をお願い申し上げておきたいと思います。 Angry: 0.200 Disgust: 0.270 Fear: 0.423 Happy: 0.852 Sad: 0.442 Surprise: 0.578
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02:04:09 ~ 02:05:27 中根(康)分科員
続きまして、EMでございます。自然農法あるいは環境浄化に有効だと言われて、私の地元でも熱心に取り組んでいる市民団体や自治体もあるわけであります。しかし、EM菌あるいはEM商品に対する評価は必ずしも定まっているとは言えないと思います。例えば、口蹄疫問題に有効であるとか、あるいは放射性物質の除染に有効であるとか、熱心に取り組んでおられる方々からはさまざまなこともお聞きをするわけでありますが、このEMというものに対して政府はどのような評価をしているか、あるいは、有効性を科学的に検証する作業が農水省などで行われているかどうか、お尋ねをしたいと思います。 Angry: 0.509 Disgust: 0.363 Fear: 0.460 Happy: 0.588 Sad: 0.403 Surprise: 0.507
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02:05:27 ~ 02:06:09 佐藤政府参考人
お答えいたします。今、先生から御指摘ございましたEMでございますが、これは、農業分野において生産性を向上させるために行う土壌の改良を目的として利用されることがある、微生物を主体とする資材でございます。これにつきまして当方で、有機農業におけるEMの取り組みというものもなされておるわけでございますが、その関係者からいろいろお話を聞いてみますと、生産性の向上に効果がある場合とない場合とがあるといったようなことでございまして、現在のところ、この効果につきまして科学的には明らかになっていない、このように認識しているところでございます。 Angry: 0.285 Disgust: 0.311 Fear: 0.455 Happy: 0.820 Sad: 0.385 Surprise: 0.598
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02:06:09 ~ 02:06:39 佐藤政府参考人
いずれにいたしましても、現場段階で、市町村あるいは農業者の方で、地域の土壌あるいは気象条件等を踏まえまして、地域段階でのEMの効果の有無の検証に取り組みたいといったような御要望がありましたならば、有機農業関係の予算の中でこうした実証についての御支援をすることは可能というふうに相なっているところでございます。 Angry: 0.375 Disgust: 0.406 Fear: 0.447 Happy: 0.784 Sad: 0.389 Surprise: 0.478
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02:06:39 ~ 02:07:17 中根(康)分科員
今の御答弁だと、御要望がありましたならばということで、まだ科学的な検証に取り組んでいるということではないという御答弁であったと思いますが、本当に有効なのかあるいは有効でないのかどうなのかということが客観的に定まっていかないと、これは、使う人あるいは勧められた人もなかなか踏み出すことができないということになります。 Angry: 0.254 Disgust: 0.146 Fear: 0.546 Happy: 0.465 Sad: 0.517 Surprise: 0.703
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02:07:17 ~ 02:08:22 中根(康)分科員
効果がある、有効であるということであれば、これはある意味安上がりな一つの対策ツールということになりますので、これは、普及をさせていくということが必要になるかもしれません。ぜひ、客観的な検証、評価というものを農水省として、御要望があればということでありますが、ある意味、御要望がもう既にある、そういったニーズがあると私は思っておりますので、取り組んでいただければと思います。今のところ農水省としては、このEMに対してある意味ニュートラルといいますか中立的といいますか、そういったことで、決して肯定的でも否定的でもないということのスタンスであろうと思いますが、これはぜひ一歩踏み込んで、どうかということを科学的に検証する作業を進めていただければと思います。 Angry: 0.178 Disgust: 0.188 Fear: 0.400 Happy: 0.871 Sad: 0.403 Surprise: 0.659
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02:08:22 ~ 02:09:22 雨宮政府参考人
試験研究の立場でお答え申し上げます。EMは、生産性の向上などに効果がある場合とない場合があるということでございますし、現在のところ、その効果が科学的にも明らかにはなっていないという状況でございます。一般的に、EMのように人工的に培養、増殖しました微生物菌体を物理的、化学的あるいは生物学的な性質が多様な農地土壌に普遍的に定着させるということは、なかなか難しいとも考えております。このような状況でありますので、現時点で当省としてその検討を行う予定はございませんけれども、生産局長の方からも御答弁ございましたように、研究機関からEMの効果に関する有用な研究計画がある場合には、提案公募型の研究資金でも応募が可能であるということでございます。 Angry: 0.246 Disgust: 0.239 Fear: 0.542 Happy: 0.666 Sad: 0.500 Surprise: 0.599
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02:09:22 ~ 02:10:48 中根(康)分科員
時間が来ておりますが、最後で一言申し上げて終わりたいと思います。鳥獣被害の話でありますけれども、これは通告しておりませんので、申し上げて終わります。猟友会の方が鉄砲を撃ってパーンと音がする。そうすると、近所から警察に通報されて、そうすると警察が飛んできて、作業をどうしても中断せざるを得ないというようなことがよくあるということで、今、鳥獣被害の深刻な状況から見れば、猟友会の方々に御活躍をいただかなくてはいけないわけでありますので、そういったさまざまなことで作業といいますか活動が妨げられるということがないように、鉄砲の音がすれば心配になるのは御近隣の方にとっては当然の感情ではございますが、そういったことについてぜひ自治体、農水省、徹底的に周知、広報をしていただいて、そういう活動も展開されている、そういう音が聞こえたら、もちろん犯罪かもしれないけれども、そういう狩猟活動の一環であることも御理解いただきたいというようなことを地元からも聞いておりますので、大臣にお伝えだけ申し上げて、きょうの質問を終わらせていただきます。 Angry: 0.456 Disgust: 0.320 Fear: 0.535 Happy: 0.451 Sad: 0.524 Surprise: 0.465
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02:11:01 ~ 02:12:17 中田分科員
きょうは、大変親しくさせていただいております林芳正農水大臣でもございますから、TPPを含めて、日本の将来の農業のあり方というようなことについての議論を本来ならばいたしたいというふうに思っているのは常々でありますが、そうではない中身で質問させていただきたいと思います。林大臣、頑張ってください。応援をしております。特に、TPPを機に、やはり攻めの農業にしていかなきゃいかぬと私は思いますよ。今までの日本の農業というのは、農水省の批判をするつもりはありませんけれども、国民を食わせる、食べさせるというところに主眼を置いてきた。だから、食べられるという状態になったら、では削減をする、すなわち減反をする、こういう状態ではなくて、どうやったら外に出していけるのかという攻めの農業、産業として輸出できるような農業をしていくということを、ぜひ林大臣には、商社マンの経験もございますし、やっていただきたいというふうに思っております。 Angry: 0.408 Disgust: 0.270 Fear: 0.413 Happy: 0.704 Sad: 0.456 Surprise: 0.486
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02:12:17 ~ 02:13:08 中田分科員
さて、きょう質問させていただくのは、今般大変に雪の被害がございましたから、ここら辺についてなんです。実は、私は横浜市長も務めましたし、地元神奈川県も広いわけですけれども、もちろん農業が盛んなエリアもありますけれども、一方では、いわゆる都市部、横浜、川崎、こういうエリアでも農業は盛んでございます。現在のところ、神奈川県全体で二万八千戸、横浜市は四千二百二戸、川崎市には一千二百五十七戸の農家がありまして、お米を初めとして、特に露地物の野菜とか、それから果物、梨なんかは特にそうですね、こういったものなどをつくっております。 Angry: 0.220 Disgust: 0.174 Fear: 0.483 Happy: 0.817 Sad: 0.343 Surprise: 0.665
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02:13:08 ~ 02:14:06 中田分科員
私が横浜市長をやっているときに、コマツナは全国一の生産量だったんですよ、横浜市は。そういう意味では、我々が例えば東京近郊でこの時期に鍋を食べたりして、出てくるコマツナはほとんど横浜のものだった、そういう事実もございますから、きょうはちょっと、都市農業の話も含めて、この降雪被害についてのお話を幾つかさせていただきたいというふうに思っております。この国会周辺も、まだ雪が道端に片づけられて残っている風景もきょうこの時点でもあるわけでありますけれども、まず、この被害を受けられた、特にお亡くなりになられた方もいらっしゃいますし、御冥福をお祈りして、そして被害を受けられた方に心からお見舞いを申し上げたいと思います。 Angry: 0.257 Disgust: 0.171 Fear: 0.500 Happy: 0.624 Sad: 0.568 Surprise: 0.539
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02:14:06 ~ 02:14:30 中田分科員
今回、この豪雪災害でありますけれども、農業に大変に大きな影響を与えました。この被害と、そして今回の豪雪に対する支援、農水省としてどんなメニューがあるのかということについて、まずお伺いをしたいと思います。 Angry: 0.401 Disgust: 0.219 Fear: 0.632 Happy: 0.411 Sad: 0.382 Surprise: 0.613
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02:14:30 ~ 02:15:24 林国務大臣
中田先生におかれましては、市長になられる前の時代から長いおつき合いをいただいておりまして、たしか最初は捕鯨の問題で御一緒する機会があったなと今思い出しておったわけですが、また引き続きの御指導をいただければ、こういうふうに思います。この冬、十一月以降からまとめて申し上げますと、やはり雪がふだん余り降らないところに降ったということがありまして、ハウスの倒壊、それから、今コマツナのお話もしていただきましたけれども、野菜や果樹、こういうものが損傷する等、かなりの被害が出てきておりまして、これは二月二十四日時点でございまして、まだこれから積み上がる可能性があるということですけれども、ハウスの倒壊だけ見ても、各県からの報告で一万六千六百三十五件。 Angry: 0.145 Disgust: 0.188 Fear: 0.505 Happy: 0.732 Sad: 0.559 Surprise: 0.550
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02:15:24 ~ 02:16:44 林国務大臣
二十四年の被害が一万四百三件でございましたので、もう既にかなりこの時点で上回っているということでございます。特に、申し上げましたように、ハウスを建てられる方というのは、ハウスに設備投資をして、露地でやるよりもさらに付加価値をつけて、例えば早く出すとか、いろいろな工夫をされておられる担い手の方が多いわけでございまして、こういう方が被害を受けているということでございます。したがって、被災された農業者の方が、当初は、もう俺そろそろ年だし、せっかく設備投資でつくったばかりのがなくなっちゃったからもうやめるかみたいな声が出るということも懸念されたわけですが、意欲を持ち続けてもらうということが非常に大事だ、こう考えまして、通常、被害がこういうふうに起こると、全部把握をして、こういう被害が出たからこういう対策をということになるんですが、今回は、まだ全容が把握をされておりませんけれども、今の時点で決められることは早く打ち出して、こうやってサポートするから続けてくれ、こういうことをしようと思いまして、日曜日、私も山梨に行ってまいりましたが、その次の月曜日に、正式にまずの対策を決定させていただきました。 Angry: 0.431 Disgust: 0.340 Fear: 0.531 Happy: 0.541 Sad: 0.404 Surprise: 0.475
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02:16:44 ~ 02:17:03 林国務大臣
もちろん融資、農業共済というのがまずあるわけですが、これに加えて、農林漁業セーフティーネット資金の災害関連資金ですが、これを利子を五年間無利子にするということ。それから、ハウス、棚、これは再建、修繕をしなきゃいけません。 Angry: 0.470 Disgust: 0.343 Fear: 0.599 Happy: 0.430 Sad: 0.431 Surprise: 0.524
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02:17:03 ~ 02:18:01 林国務大臣
その前に、まず倒壊しちゃったハウスを撤去しなきゃいかぬ。この撤去に要する経費と、それからハウス、棚の再建、修繕の費用を経営体育成支援事業ということで助成しよう、こういうことにいたしました。それから、強い農業づくり交付金の中に別枠を設けまして、果樹の選果場、共選場など皆さんが共同で使う施設がございますが、別枠の中でこの整備を優先的に支援をしようということを決めさせていただきました。それから、よく桃栗三年柿八年、こういいますが、果樹は植えかえると何年か実がならないわけでございまして、こういう期間、未収益期間に要する経費を支援するとともに、棚を設置するための資材導入に要する経費等々、これも支援しようということにいたしました。 Angry: 0.391 Disgust: 0.350 Fear: 0.584 Happy: 0.526 Sad: 0.437 Surprise: 0.492
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02:18:01 ~ 02:18:42 林国務大臣
それから、法人の方の場合は、雇用もされている方がいらっしゃいます、家族だけという方もいらっしゃいますが。雇用されている方の場合は、施設が復旧して雇用が再び必要になるまでの間、従業員の方をほかの農業法人等に研修目的ということで派遣していただいて、その場合の必要な経費を支援する、こういうこともやって、できるだけ続けていただけるようにしたいと思っております。さらに被害状況を把握して、現場のニーズを伺った上で、追加対策も検討していきたい、こういうふうに思っております。 Angry: 0.406 Disgust: 0.343 Fear: 0.481 Happy: 0.583 Sad: 0.567 Surprise: 0.437
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02:18:42 ~ 02:19:10 中田分科員
ありがとうございます。今、補助のいろいろなメニューをおっしゃっていただきました。その中身についてはちょっと後ほどもお聞きしたいと思うんですけれども、まず、このメニュー等について、より多くの人たちが活用をせっかくですからしていけるようにしていくというのは大事だと思うんですけれども、なかなか知られていないなというところも、実は声を聞いていて多く感じるところです。 Angry: 0.233 Disgust: 0.232 Fear: 0.283 Happy: 0.875 Sad: 0.567 Surprise: 0.491
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02:19:10 ~ 02:20:03 中田分科員
先ほど申し上げたように、神奈川県も農業は大変盛んでありますし、被害も受けました。例えば、私の地元でもある川崎市の宮前区でありますけれども、トマトやキュウリ、ナスの温室栽培を手がける農家でありますけれども、ビニールハウスがもうこれは完全に雪の重みで倒壊をしてしまいました。かつては保険ということにも入っていたんですが、これはもちろん今回を教訓にしてもらわなければいけないんですけれども、なかなか大きな被害に見舞われることがなかったから、保険に入っていないというケースが非常に多いんですね。そうなると、保険には入っていない、それから市や県というのはなかなかメニューがない、そうなると国しかないというような、こういう状況にも、実は最後のとりでとしてなっているわけであります。 Angry: 0.321 Disgust: 0.336 Fear: 0.667 Happy: 0.329 Sad: 0.503 Surprise: 0.572
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02:20:03 ~ 02:20:45 中田分科員
先ほど大臣が御説明をいただいた支援のメニュー、幾つもありましたけれども、今申し上げたような川崎の温室栽培農家は、恐らく、支援策でいうならば、農業用ハウス等の再建、修繕への助成、この中から幾ばくか支援を受けられるのではないだろうかというふうに思うわけでありますけれども、申し上げたとおり、なかなかこれは十分に知られていないということもありますから、ここら辺をしっかりと、せっかくの、メニューはあるんですよ、あるいはつくったんですよということを知らしめていくことに力を注いでもらいたいと思うのでありますけれども、いかがでありましょうか。 Angry: 0.208 Disgust: 0.113 Fear: 0.392 Happy: 0.829 Sad: 0.485 Surprise: 0.638
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02:20:45 ~ 02:21:16 林国務大臣
先ほど申し上げましたように、二十四日に支援対策を決定させていただきました。いろいろな方が御要請に来られるときにこれをお渡しするということも当然しておりますが、二十四日の同日に記者発表を行いまして、まずは報道各社に対して積極的な報道をお願いいたしたということと、それから、地方の農政局がありますので、ここから都道府県を通じて関係市町村に速やかに周知されるようにいたしました。 Angry: 0.376 Disgust: 0.305 Fear: 0.437 Happy: 0.794 Sad: 0.337 Surprise: 0.520
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02:21:16 ~ 02:22:03 林国務大臣
それから、農林水産省から直接、農業法人協会、これは直接御要請も来ておりますが、こういう団体を通じて、その団体に入っていらっしゃる会員に周知されるようにお願いをいたしました。さらに、うちのホームページにも掲載をいたしまして、農家に情報が、せっかく早く決めたのでございますので、行き渡るように努めていきたい、こういうふうに思いますし、これからは、個別の、今言ったような、うちのトマトのこれがこうなったのでということが出てくる、こう思いますので、そういう現場からの個別の問い合わせにきちっと丁寧に対応していきまして、農家に寄り添った支援が適切に行えるようにしてまいりたいと思っております。 Angry: 0.186 Disgust: 0.169 Fear: 0.389 Happy: 0.890 Sad: 0.538 Surprise: 0.519
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02:22:03 ~ 02:23:06 中田分科員
いろいろと私も今次質問するに当たって調べてみますと、例えば全壊でなくても補助を受けられるということも聞きました。部分的な損壊も対象になって、下限はないということで、例えば千円からでも支援の対象になると。そういう意味ではきめ細かくつくっていただいているというふうに思いますから、ぜひ、被害に遭った農家の皆さんで、今後に本当に意欲を持つ皆さんには御活用いただきたいと思うわけです。一方で、補助率が十分の三だというふうにもお聞きをしました。何でもかんでも国が面倒を見るとか自治体が面倒を見るとかというのは、これはだめなんですね。これは自立に反するわけであって、私はそうした論にくみしないんですが、ただ、今回のような予想もできないような降雪というのは、これは一方では考える必要があるというふうに思います。 Angry: 0.406 Disgust: 0.333 Fear: 0.563 Happy: 0.484 Sad: 0.466 Surprise: 0.540
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02:23:06 ~ 02:24:31 中田分科員
農林水産業の被害というのは、これは神奈川県内だと三十年ぶりということでありますし、何よりも雪自体が、横浜市は四十四センチメートル積もったわけで、これは過去三番目という、大変に、本当に名のとおり豪雪だったということでもあります。温暖化と言われて、本当に、私が子供のころと違って、横浜だって雪が降らなくなったんですね。そういう中で過去三番目ですから、よほど大変だったということがおわかりをいただけると思うわけであります。そういう中で、申し上げたとおり、三〇%の補助ということだと、例えば、大臣が先ほどお触れいただいたとおり、農業を続けたいけれどもどうしようかというふうに考えてしまう農家も出てきてしまう。都市部の農業の重要性というのは、これはまたいろいろな意味があるわけで、そのことはもし時間があればという話にしたいと思いますけれども、そういう意味では、都市部の農業という観点からも、あるいは、もっと言うと、当然ですが、広く国内農業を守っていくという観点からも、こういう非常時における十分の三というのは補助率として今後検討されるべきではないか、こう思いもするわけでありますが、ここら辺はいかがですか。 Angry: 0.292 Disgust: 0.297 Fear: 0.592 Happy: 0.550 Sad: 0.443 Surprise: 0.629
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02:24:31 ~ 02:25:02 林国務大臣
今の十分の三のところも、具体的な御要請の中で今出てきておるところでもございます。今、中田先生から大変本質的なお話をおっしゃっていただいて、ふやせばいいというものじゃない、やはり自助が前提にあるべきであってというお話がありました。そのことを大前提にしながら、農家の目線に立つと、国であろうと、地方であろうと、どういう制度であろうと、最後はどうなるのか、こういうところも非常に関心の高いところだろうというふうに思っております。 Angry: 0.390 Disgust: 0.285 Fear: 0.497 Happy: 0.671 Sad: 0.433 Surprise: 0.530
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02:25:02 ~ 02:25:47 林国務大臣
融資や地方公共団体の補助と組み合わせることを前提に今十分の三になっておりますが、今まさにおっしゃっていただいたように、今後も意欲を持って農業を継続していける。私が視察したところも、撤去だけで一棟当たり百万、建てかえると一千万、三棟あるとその三倍、こういう話。かつ、四月から消費税が引き上げになりますので、その前にいろいろなことをやっておこうというのでやったばかりのところにこれが来たというのも結構あったようでございます。そういうことをいろいろ加味しながら、農家にとって最終的なでき上がりがどうなるのかというような視線を持って、さまざまな角度から支援策を検討していきたい、こういうふうに思っております。 Angry: 0.378 Disgust: 0.290 Fear: 0.464 Happy: 0.684 Sad: 0.420 Surprise: 0.526
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02:25:47 ~ 02:26:03 中田分科員
ありがとうございます。今回は、例えば、今ビニールハウスの話なども出ましたし、私もその課題を出しているんですが、ビニールハウスの撤去も対象になるというふうにもお伺いもしました。 Angry: 0.269 Disgust: 0.227 Fear: 0.312 Happy: 0.833 Sad: 0.566 Surprise: 0.517
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02:26:03 ~ 02:26:47 中田分科員
そうなると、例えば、撤去後に同じようにハウスをやっていくという形態でなければ支援の対象にはならないのかとか、これを機に別の作物をやっていこうという農家もこれは当然あるわけですけれども、そういう点に関しては補助としてどうなるのか。また、次の世代にこれを機に引き継いでいこう、前向きな意味で引き継いでいこうというふうに考える人もいると思いますね。そういう意味では、意欲ある若者に貸し出そうという農家もあると思いますけれども、そうした農家に対しては、対象という意味ではどうなるのかという点などはいかがでございますか。 Angry: 0.374 Disgust: 0.424 Fear: 0.509 Happy: 0.695 Sad: 0.334 Surprise: 0.502
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02:27:05 ~ 02:28:00 小里大臣政務官
この事業は、大臣がお答え申し上げましたように、意欲を持って再建をしていこう、農業を今後とも続けていこうということを支援するために、復旧等に要する経費を国が支援を行うものであります。したがって、まずハウスの撤去をしないと復旧も進まないわけでありまして、これは大震災における瓦れき撤去等と同じような発想でありますけれども、その撤去についても、今回新たな支援の対象にするというのがまずあります。その前に、お尋ねにありましたように、再建をすることが大事な目的でありますから、その再建あるいは修繕の費用等もこれで見ていくというのはもともとあるわけであります。 Angry: 0.439 Disgust: 0.405 Fear: 0.525 Happy: 0.609 Sad: 0.393 Surprise: 0.425
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02:28:00 ~ 02:28:59 小里大臣政務官
あと、中身として申し上げれば、昨年の十一月からの、この冬の豪雪被害を受けた全国の農家が対象になります。そのためには、市町村から被災証明を受ける、あるいはまた、十分の三についてのお尋ねがありましたが、その補助残の部分をどうしていくのか、ここも、地方単独事業による支援を受けるとかあるいは融資を受けるとか、そういったことが必要になってまいりますが、とりあえず、そんな農家が助成対象になります。また、この補助率は十分の三となっております。これをどう考えていくかは、先ほど大臣が答弁申し上げたとおりであります。なおまた、その助成の限度額はないということであります。 Angry: 0.408 Disgust: 0.327 Fear: 0.545 Happy: 0.600 Sad: 0.426 Surprise: 0.559
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02:29:16 ~ 02:29:52 林国務大臣
まず、撤去は、次に何をするかにかかわらず、撤去しなきゃ何にもできませんから、これは出る。その次に、ハウスを復旧して、今までは例えばブドウをつくっていたけれども、別のものをつくろうと。そうすると、同じハウスですから、これも対象になるわけですね。逆に、この機会にハウスはやめて露地の野菜にしよう、こうなるとハウスが建ちませんので、ハウスに対する助成というのは、当然のことながら論理的になくなる。こういう整理だというふうに考えております。 Angry: 0.428 Disgust: 0.336 Fear: 0.529 Happy: 0.593 Sad: 0.388 Surprise: 0.577
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02:30:00 ~ 02:31:01 中田分科員
農業の再建という観点で考えれば、当然、何事もという意味でも、スピードというのが大事になってまいります。すぐにでも損壊したハウスを撤去して、そして農業を再開していきたい、こう思っておられる意欲ある農家も多いと思うんですね。一方では、支援については、実際にそれが執行されるまでは時間がかかったり、あるいは、支援のメニューの細目については、まだこれからも詰めていかなければいけないというものも、中にはこれはあるというふうに思います。そういう意味では、そういうことを待っていると時間だけがたっていってしまうわけで、再建が進んでいかないわけでありますけれども、支援策に先駆けて、どんどん、ある意味で余裕のある農家には先に再建策を進めていってもらいたい、こう思うわけです。 Angry: 0.275 Disgust: 0.326 Fear: 0.511 Happy: 0.650 Sad: 0.528 Surprise: 0.535
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02:31:01 ~ 02:31:24 中田分科員
そういう意味では、みずからどんどんそうした再建というものを進めていった場合、これから先、支援メニューが出そろったりした中で、そうした農家もさかのぼって支援を受けられるようにしてもらいたい、こう思うわけですが、ここら辺はいかがですか。 Angry: 0.171 Disgust: 0.342 Fear: 0.656 Happy: 0.645 Sad: 0.542 Surprise: 0.509
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02:31:24 ~ 02:32:01 林国務大臣
それもやりたい、こう思っております。ハウス等の被災施設の復旧を支援する被災農業者向け経営体育成支援事業、災害が発生してから事業の発動前に、今まさに中田委員がおっしゃっていただいたようなケースですが、農業者が取り組んだ施設の復旧も、今までも支援の対象としてまいりました。今回の大雪被害についても、既に撤去作業等を行っている方も含めて助成の対象にすることにしております。 Angry: 0.528 Disgust: 0.349 Fear: 0.519 Happy: 0.512 Sad: 0.428 Surprise: 0.471
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02:32:01 ~ 02:32:39 林国務大臣
我々も紙を配ってお願いしているんですが、施設の被害状況や撤去の作業を行った方、それから日付、費用の額がわかるような書き物とか写真、それから、撤去作業をもし外注した場合は発注書、納品書、請求書などの書類、こういうものを保存しておいていただいて、この二十四日に公表した支援対象とあわせて、こういうものを保存していただくようなことも周知徹底をしておりますので、中田委員からも、もしそういうお問い合わせがあれば、ぜひそういうふうに申し添えていただければというふうに思います。 Angry: 0.333 Disgust: 0.196 Fear: 0.359 Happy: 0.784 Sad: 0.467 Surprise: 0.449
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02:32:39 ~ 02:33:04 中田分科員
今大臣が丁寧にお答えをいただいたとおり、そうした書類を残しておくことや、あるいは被害状況を写真できちっと撮っておいて残しておくことなど、とにかく意欲ある方々には早く再建をしてもらうということを私も後押ししていきたいと思いますし、農水省の皆さんにおかれては、大臣を挙げてまたお願いをしたいと思います。 Angry: 0.377 Disgust: 0.255 Fear: 0.269 Happy: 0.809 Sad: 0.676 Surprise: 0.353
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02:33:04 ~ 02:34:08 中田分科員
先ほども触れましたけれども、今後のことをちょっと考えたときに、豪雪の災害ということについては、特にふだんそうしたことについての備えがない地域においては甚大なものになってしまったということがあります。例えば北海道だとか東北だとか北信越だとか、こういったところは冬になったら雪が降るということが前提になっていますから、もうこれは、雪がかなり深いというふうに天気予報等々を聞けば、雪が降る前にビニールハウスからビニールを外してしまうというような、こうした対応などもしているわけなんですね。ところが、都市部の農家は全くそういう対策というものがとられなかったというのは、ただ単にこれは当事者の認識が甘かったというだけではなくて、やはり、何十年に一回という話になっちゃいますから、そういう意味では、農業を始めて以来初めての経験ですという、こうした農家も出ているわけであります。 Angry: 0.270 Disgust: 0.250 Fear: 0.641 Happy: 0.523 Sad: 0.379 Surprise: 0.649
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02:34:08 ~ 02:34:58 中田分科員
そういう意味では、しっかりと、これから先は、雪が降っても、雪の場合は今回を大いに教訓として、やはり告知をしていくことが大事だと思うんですね。すなわち、被害を少なくしていくということが大事だと思うんです。数十年に一度の豪雪だ、降雪だとわかっている場合は、ただ単に天気予報というだけではなくて、やはり都市部の農家の被害というものを防いでいくということについて、これはひとつ農水省でも今後工夫していく必要があるんじゃないかなと。雪だから対策をということについての周知ということを考える必要があると思いますが、この点はいかがでありますか。 Angry: 0.356 Disgust: 0.263 Fear: 0.575 Happy: 0.607 Sad: 0.406 Surprise: 0.596
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Angry: 0.441 Disgust: 0.262 Fear: 0.556 Happy: 0.655 Sad: 0.322 Surprise: 0.473
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02:35:08 ~ 02:36:11 林国務大臣
まず、都市も農村も、どこであってもこれはやるということでございますが、都市と農村というよりも、例えば山梨の農村部でも群馬の農村部でも、ふだん雪がどれぐらい降るか、過去平均値を少し安全をとってということで、多分いろいろなことを考えてやっておられる。それを二倍も三倍も超えるようなことが起こったというのが今回の事象である、こういうふうに思っております。したがって、同じぐらいの雪がいつも降っているところであれば、そもそもハウスの建て方も変わっていただろう、こういうふうに思うわけでございまして、今後これをどうしていくか。今回起こったことが常態的に起こるということまでいかないにしても、一度起こったことですから、今度やるときは同じようなことが繰り返されないように、きちっといろいろなことを考えておくということは非常に大事なことだ、こういうふうに思っております。 Angry: 0.389 Disgust: 0.278 Fear: 0.539 Happy: 0.605 Sad: 0.403 Surprise: 0.578
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02:36:11 ~ 02:37:03 中田分科員
残りの時間もわずかでありますから、少し大臣の所感をお伺いしたいなと思います。話はそういう意味では一区切りつけまして、TPP等に絡んで、冒頭申し上げたように、本当に攻めの農業に転じていってもらいたいというふうに思っています。私は林大臣に本当に期待しています。ある意味では、同志、仲間としても本当に期待をしておりまして、やはり日本の農業というのも、これは日本全体に言えることですけれども、何か刺激がないと変わっていかないんですよ。そういう意味では、これは大いに変わっていくチャンスだと捉えていただきたいと思っておりますし、間違いなく林大臣はそう考えていると思うんですね。やはり、日本の農業を強くしていく、そして輸出としてやっていけるような産業にしていく。 Angry: 0.343 Disgust: 0.254 Fear: 0.364 Happy: 0.762 Sad: 0.546 Surprise: 0.518
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02:37:03 ~ 02:38:09 中田分科員
輸出していれば、食料自給率というのも、当然ですけれども、いざというときには我々は食料の確保ということにもつながるわけでありますから、ここは長期的戦略に立ってと言いたいところですけれども、余りだらだら長くやっていてもしようがないですから、中期的ぐらいな実践論でやってもらいたい、こう思っているわけです。特に、一つは土地、農地法の問題がやはりあると思いますね。新規参入において、この農地法は高い障壁でもあります。それから、農業法人の設立ですけれども、これも、御案内のとおり、役員の過半数が農業に年百五十日以上の従事、それから、株式を議決権ベースで四分の三以上農業関係者が、地元の農業関係者というのが中心ですね、保有するというような義務づけなどがあるわけですけれども、やはりもっと新規参入をしていけるような農業にしていくことが、私が申し上げたこれからの攻めの農業にとっては重要だと思うんですね。 Angry: 0.377 Disgust: 0.271 Fear: 0.439 Happy: 0.729 Sad: 0.384 Surprise: 0.557
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02:38:09 ~ 02:38:33 中田分科員
ここら辺を本当に私は林大臣に期待しておりまして、当たり前ですけれども、これは農業を潰すためじゃないです、農業を強くして、やはり、若い人たちが、よし農業で働いていこう、こう思える、そうした環境をつくっていくことにもつながると思うわけでありますが、ひとつ、大臣の自由な所見というものをお聞かせいただければ幸いであります。 Angry: 0.629 Disgust: 0.207 Fear: 0.241 Happy: 0.769 Sad: 0.464 Surprise: 0.361
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02:38:33 ~ 02:39:06 林国務大臣
就任以来、攻めの農政ということで、産業政策としての農政とそれから地域政策としての農政、きっちりと両輪としてやってきまして、昨年の十二月にまとめたものも地域政策としての一つの柱に加えて、産業政策の方はやはり三つあるだろうと。これは何の産業政策でもそうですが、サプライサイドとディマンドサイド、これをつなぐ、バリューチェーンと言っておりますが、ここをどうつないでいくか。 Angry: 0.446 Disgust: 0.176 Fear: 0.491 Happy: 0.720 Sad: 0.322 Surprise: 0.664
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02:39:06 ~ 02:39:54 林国務大臣
これを等分にきちっとしていくということが大事だろうと。したがって、生産法人の要件ですとか農地中間管理機構というのはサプライサイドの改革なんですが、一方で、どんなにいいものをつくっても、誰かが買ってくれる、それもなるべく高い値段で買ってくれなければ産業政策としては完遂しませんので、輸出戦略ですとか、それから、国内の、例えば介護食品をどうする、薬用作物をどうするという、国内にもまだニーズがある、こういうふうに思っておりますので、やはり、そこを両々相まって、需要と供給がお互い引っ張るような形で強い農業をつくっていく、こういうことをしっかりとやっていきたい、こういうふうに思っております。 Angry: 0.509 Disgust: 0.336 Fear: 0.423 Happy: 0.610 Sad: 0.483 Surprise: 0.475
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02:40:01 ~ 02:40:33 中田分科員
やはり、農業があの林大臣のときから、大きくターニングポイントを見事にかじを切って、そして力強く新しいステージに入った、こう言われるような、そうした施策を進めていきたいと思います。内閣改造とか言われていますけれども、かわらないでくださいね。農水大臣はそのままやっていただきたいということを強く要望して、私の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 Angry: 0.447 Disgust: 0.230 Fear: 0.348 Happy: 0.637 Sad: 0.566 Surprise: 0.465
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02:40:47 ~ 02:41:10 鈴木(義)分科員
先週の委員会に引き続きまして、分科会でも発言をさせていただく機会をいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。いつも同じことを繰り返し繰り返し言っているような感じなんですけれども、私のところも私が幼少のころまで農業をやっておりましたし、私のところは、お話ししたかもしれませんけれども、小カブの産地だったんです。 Angry: 0.281 Disgust: 0.177 Fear: 0.265 Happy: 0.884 Sad: 0.515 Surprise: 0.502
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02:41:10 ~ 02:42:09 鈴木(義)分科員
金町小カブというカブをつくっていたんですけれども、亡くなった祖父が口癖のように言っていたのが、一番矛盾を感じるのは、農家で、自分で一生懸命つくった作物に自分で値段をつけられないことなんだというふうに、私は小さいときからそうやって育ってきたものですから。裏返して、衆議院議員にお世話になって、その仕組みを、明治維新の前からずっとやってきた中で、これだけ人間の英知を結集する時代になってきているにもかかわらず、なぜ農産物だとか漁業に関しては市場の相場という形になってしまうのか。そこを変えない限り、やはり基本的な農業政策だとか水産業も変わっていかないのではないかと思うんです。 Angry: 0.601 Disgust: 0.267 Fear: 0.525 Happy: 0.402 Sad: 0.426 Surprise: 0.471
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02:42:09 ~ 02:43:16 鈴木(義)分科員
弱い立場だから、大変だから、先ほど中田先輩からも質問がありましたように、天変地異が起きたときに助けてあげなくちゃとか、燃油代が上がったから助けてやらなくちゃ、それを補助金とか助成金だとか共済制度でというふうな形でずっとやってきたんだと思うんですけれども、やはり、そうじゃない仕組み、コストをきちっと価格に転嫁できる仕組みをとっていかなければ、この問題をずっと、あと十年議論しても二十年議論しても変わらないんじゃないかというふうに思って、質問をさせていただければと思います。消費税のことはもう論外の話かもしれませんけれども、四月から五%から八%に上がるのはもう御承知のとおりだと思います。私も時間があったときにスーパーをちょこっと見て歩いたりデパ地下を見て歩くのが、趣味じゃないんですけれども、どこで何が幾らで売っているのかなというふうに見させてもらうのが一つ社会勉強になるものですから。 Angry: 0.507 Disgust: 0.289 Fear: 0.496 Happy: 0.569 Sad: 0.392 Surprise: 0.512
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02:43:16 ~ 02:44:05 鈴木(義)分科員
大体、いいところで値段を切っているんですね、千九百八十円とか二千九百八十円。それは何かといったら、消費者心理をつかむために、たかが二十円なんです、二百円なんですけれども、パーセンテージにすれば一%か二%値下げをしただけで実際お客様はそれをいいよなといってプライスの方で買っていってもらえる。そういった価格構成をしているのが私たちの身近なスーパーだとか小売店だと思うんですね。そうすると、四月から消費税が上がったときに、今回も議論が中途半端だったなと思うんですけれども、インボイスにするとか何にするとかいろいろ議論はこれからされていくんだと思うんですけれども、内税もオーケーな形にとったりもしていますよね。 Angry: 0.367 Disgust: 0.179 Fear: 0.443 Happy: 0.675 Sad: 0.385 Surprise: 0.666
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02:44:05 ~ 02:45:15 鈴木(義)分科員
そうすると、やはりおのずと、お客様がお求めやすいような価格で内税でかけていったときにそのしわ寄せがどこに行くのかという話になってくるんだと思うんです。そこで、農産物と消費税についてというようなお尋ねなんです。昔、あるスーパーの店長と一杯飲む機会があったんですけれども、その店長が、鈴木さん、あれですよ、日本人というのは意外と買い物好きな民族で、毎日買いに来る人もいれば二日に一回来る人もいるし、平均すると三日に一回なんだそうです。今も余り変わっていないと思うんですけれども。生鮮食料品だとか日用雑貨、それをお客様である消費者の方がお買いになるんですけれども、今お話ししたように、九十八という数字が今後も、来年一〇%に上げるか上げないかは別として、商売をやる方、小売の方から、消費者に一番近いところからすれば、やはり価格の構成を一つとるだけでも売れる売れないというのは出てくる。 Angry: 0.379 Disgust: 0.260 Fear: 0.438 Happy: 0.636 Sad: 0.515 Surprise: 0.538
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02:45:15 ~ 02:46:00 鈴木(義)分科員
極端には、昔ネギは五本で一まるきしていたのが、お客様のニーズで、市場の方から生産者側に二本でまるってくれとか三本でまるってくれというようなオファーをかけて、私どもの方はそんなの昔から五本でまるっているんだから嫌だよという産地もあれば、いや、そうだよな、ちょっとうちの方で手間をかけて、二本でも三本でもまるき直して市場に出荷したり量販店に出していたという話も聞いたことがあります。それと同じように、低価格が売りなスーパーがそこらじゅうにあるんですけれども、ある意味では、量販店は値段を決めてそれで広告を打ちます。 Angry: 0.500 Disgust: 0.272 Fear: 0.466 Happy: 0.557 Sad: 0.348 Surprise: 0.589
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02:46:00 ~ 02:47:28 鈴木(義)分科員
ということは、それに引きずられた価格しか農家の方はもらえないということなんですね。わざと、例えばサンマがたくさんとれたといえば、サンマの安売りじゃなくて、イワシがとれないよといったらイワシが一匹四百円するところを百円とか二百円でセールをかけるんです。それがスーパーのやり方。それと同じように、この四月から消費税は上がるんですけれども、それは内税にして、なおかつ九十八というのが一つのキーワードになって、ある意味では、そのしわ寄せは誰に行くのかといったら、最終的には農業生産者に行くんじゃないかということなんです。そこについて、消費税の増額分を価格に転嫁できないんじゃないかという懸念が出てくると思うんです。先日の委員会のときにもお尋ねしたんですけれども、消費税の話はそのときには申し上げなかったんですが、生産コストの転嫁がきちっとされない中で、競りによる市場のプロセス、先日も局長から答弁いただいたんですけれども、やはり世の中の価格帯というのは、生鮮食料品に関しては、中央卸売市場の取引価格が幾らで取引されているからうちの方は幾らにしようというようなプライスのつけ方を大体しているんだと思うんです。 Angry: 0.498 Disgust: 0.254 Fear: 0.515 Happy: 0.479 Sad: 0.464 Surprise: 0.534
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02:47:28 ~ 02:47:43 鈴木(義)分科員
四月から消費税を上げたときに、生産者にはやはりしわ寄せが行くんだと思うんですけれども、今のお考えで結構でございますので、大臣の御所見をいただきたいと思います。 Angry: 0.358 Disgust: 0.210 Fear: 0.318 Happy: 0.816 Sad: 0.507 Surprise: 0.480
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02:47:43 ~ 02:48:26 林国務大臣
これは大変大事な問題だと私も思っておりまして、要するに、まず、消費税の転嫁の手前の話ですね。そもそも論で言うと、一次産業に携わっている人の、生産者の価格支配権、これをどう強めていくか、こういうことが大変大事なことだ、こう思っておりまして、まさにいろいろな支援の仕組みをやることによって、それは道具立てをしてあげることなんですが、一番大事なことは付加価値をつけて高く売るということだ、こういうふうに思っておりますので、やはり価格支配権をどう高めていくか。 Angry: 0.437 Disgust: 0.238 Fear: 0.608 Happy: 0.477 Sad: 0.362 Surprise: 0.576
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02:48:26 ~ 02:49:14 林国務大臣
私の地元で、漁連の方で、市場に出さずに、たくさん揚がった場合は加工場をつくって加工の方に持っていく。競りにかかる、要するに競りの方は需要と供給で決まってしまうので、供給を減らしてとっておくとか、鮮度があるので加工のものに回すとかいうことを自分でやる。そこから「しーまーと」という直売所みたいなのが出てきてという展開で、これは結構お客がたくさん来ておるんです。宅配、インターネット、道の駅等々いろいろ使って、生産者が自分で価格を決められる、それにはブランド化とか付加価値とかいろいろなことをしなきゃいけないところもあると思いますが、やはりこれをどうやってふやしていくか。 Angry: 0.398 Disgust: 0.273 Fear: 0.575 Happy: 0.517 Sad: 0.437 Surprise: 0.577
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02:49:14 ~ 02:50:21 林国務大臣
そういうオルタナティブを持っていると、とったものは全部市場へ出すということであればまさに先生おっしゃるように供給と需要で決まってしまいますので、供給をある程度コントロールするためのこちら側のものをいかに確保するかということが非常に大事なことであるし、こういうところをどんどんどんどんやっていけるような環境整備というものをしていかなければならないと思っております。その前提の上で、今回は消費税という、四月にそういうことが起こるわけですので、適正な転嫁ということをやらなければいけない、こういうふうに思っておりまして、競りの場合は、競り等で決まった取引価格に消費税率に相当する額を上乗せした価格を卸売価格、いわゆる外税的なやり方をやっているところでありますので、今後もこの方式を堅持するということが大事だ、こういうふうに思っております。 Angry: 0.483 Disgust: 0.329 Fear: 0.395 Happy: 0.685 Sad: 0.430 Surprise: 0.457
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02:50:21 ~ 02:50:48 林国務大臣
御案内のように、五%から八%の引き上げに向けて、消費税転嫁対策特別措置法、これができておりますので、各種の措置を講じて、政府一丸となって、きちっと転嫁が行われて、誰かがその分をのむということのないように、しっかりと対応していきたいと思っております。 Angry: 0.542 Disgust: 0.175 Fear: 0.376 Happy: 0.616 Sad: 0.443 Surprise: 0.493
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02:50:48 ~ 02:51:02 鈴木(義)分科員
ぜひ、市場の監視というのができるかどうかはわかりませんけれども、きちっとやはりそこのところを監督官庁が指導していただかないと、これはずっと繰り返していくことになるのかなというふうに思っております。 Angry: 0.574 Disgust: 0.303 Fear: 0.441 Happy: 0.484 Sad: 0.548 Surprise: 0.305
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02:51:02 ~ 02:52:03 鈴木(義)分科員
漁業も同じだと思うんですね。昨年の五月の終わりぐらいだったと思うんですけれども、日比谷公会堂で、燃油が高いからというので全国の漁業関係者の方が大会を開いて、何とかせいというような話もあったと思うんです。円安だとか円高だとかといって、飼料だとか資材なんかも、燃料も同じだと思うんですけれども、百二円になり、百三円になった。これがもっと上がっていって、円安になっていくのか円高になっていくのかは別にして、結局それでいつも、前にもお尋ねしたことはあると思うんですけれども、燃油代が高くなっちゃったから漁に出られないとか出るとかという以前の話の仕組みをやはりきちっと確立してやった方が、私は安心してお仕事していただけるんじゃないかなというふうに思っています。 Angry: 0.327 Disgust: 0.221 Fear: 0.543 Happy: 0.607 Sad: 0.389 Surprise: 0.657
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02:52:03 ~ 02:53:01 鈴木(義)分科員
そうはいいながら、今、林大臣からも御答弁いただいたんですけれども、消費税自体の納税義務者というのが実は事業者というふうに記載されていて、担税者の規定がないんだというふうにも言われています。誰がきちっと最終的には払うのか。消費者だけが払っているんじゃなくて、消費者と事業者、事業者同士の立場や、今お話しいただいたように、力関係で負担が決まってしまうところもあるんですね。そうじゃないと取引しないよと言われちゃえばそれで終わってしまうわけです。それはきちっと政府側で監視をしてもらいたいなというふうに思うんです。平成十五年なのか十九年なのかちょっと忘れてしまったんですけれども、税制改正のときでも、円滑かつ適正に転嫁するものというふうにうたってあっても、転嫁という言葉自体が消費税法にはないんだというふうに言われています。 Angry: 0.567 Disgust: 0.321 Fear: 0.529 Happy: 0.309 Sad: 0.492 Surprise: 0.475
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02:53:01 ~ 02:53:49 鈴木(義)分科員
公共料金のように独占的に価格を決められるものであれば消費者の負担となるというのは、これは御案内のとおりなんですけれども、農産物のように価格競争下にあるものがスムーズに転嫁できるような状況にはなっていない。売れなければ仕方がないので、売ってみて初めて、値下げをして増税分をこうむることになってしまう。繰り返しの話になってしまうんですけれども、弱い立場の者にしわ寄せが行かないような、監視でいいのか、規制、法律はできたとしてもそれをどうやって運用するかというところが一番問題になってまいりますので、そこのところだけもう一度、再度御確認だけしたいんです。 Angry: 0.381 Disgust: 0.358 Fear: 0.583 Happy: 0.346 Sad: 0.622 Surprise: 0.471
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02:53:49 ~ 02:54:37 林国務大臣
先ほど申し上げました消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法ですが、ここにおいて、大規模小売事業者、それから特定供給事業者、小さい方ですね、から供給を受ける者を特定事業者として、これに納める方を特定供給事業者と位置づけて、減額、買いたたき、それから、商品購入、役務利用または利益提供の要請、本体価格での交渉の拒否、報復行為、こういうことをしてはならないということを明示的にやりまして、報告、検査、それから指導助言、措置要求、勧告、公表までする。 Angry: 0.769 Disgust: 0.483 Fear: 0.437 Happy: 0.538 Sad: 0.246 Surprise: 0.296
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02:54:37 ~ 02:55:03 林国務大臣
公取、それから中小企業庁長官と主務大臣ということでやる仕組みをつくりました。したがって、これに基づいてしっかりとやるということと、公表というのは私は結構きくんじゃないかなというふうに思っておりますが、こういうことをきちっとやるということと、それから、これをやりますよということをきちっと知らしめる。 Angry: 0.653 Disgust: 0.385 Fear: 0.473 Happy: 0.546 Sad: 0.280 Surprise: 0.514
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02:55:03 ~ 02:55:36 林国務大臣
既に農水省として、団体と連携して説明会、研修会も、二月二十五日まででございますが六十回ほど開催をしております。こういう制度があるということを周知させるということは、抑止効果があるということと、そもそもこういうことをしてはいけないということをしっかりと皆さんに認識をしてもらうということが大事だと思っておりますので、今後もしっかりとこういう制度を使って対応していきたいと思っております。 Angry: 0.420 Disgust: 0.351 Fear: 0.478 Happy: 0.675 Sad: 0.359 Surprise: 0.495
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02:55:36 ~ 02:56:07 鈴木(義)分科員
これから、いろいろな搬入先が、小売店ばかりじゃなくて加工所だとかそういったところで契約をしていこうという時代、というよりロットがふえていくんだと思うんです。そこで一番問題になってくるのは、契約をしたんだからこの値段で納めなさいといったときに、どうしても作付がよくなくてできなかったというとペナルティーを科すという話に、やはり通常だったら取引の中ではなってくるんだと思うんですね。 Angry: 0.437 Disgust: 0.196 Fear: 0.380 Happy: 0.640 Sad: 0.515 Surprise: 0.507
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02:56:07 ~ 02:57:06 鈴木(義)分科員
それで、フランチャイズの飲食店なんかは特にそうなんですけれども、大量に使うというところはリスクもそこにあるわけですから、契約で縛ろうとするときに、どうしてもやはり弱い立場のところにしわ寄せが行ってしまうというのは通常の商行為の中でもあります。実際、JAさんが市場を経営していて、地域から野菜を集荷してもらって契約をするんですけれども、実際にその地場の周りで野菜が思った以上に集まらないときはよその産地から買い入れなくちゃいけないんですね。それで、私どもの地元のJAさんは撤退を余儀なくされたということも実際ありました。消費税とか云々じゃなくてですね。だから、その辺はやはり、契約をしたから全ていいような言い方で済んでしまうというのもなかなか難しいのかなと思っています。 Angry: 0.398 Disgust: 0.301 Fear: 0.553 Happy: 0.482 Sad: 0.524 Surprise: 0.539
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02:57:06 ~ 02:58:05 鈴木(義)分科員
だから、高値で契約してくれれば誰だって一番いいんですね。そこの中に契約してもらったとき、きちっと人件費なりコストを見てもらうような契約をしているかどうかというのは、なかなか民民の取引の場合行政が口を出していいのかというのはあるんだと思うんですけれども、そこをきちっとできない限り、いろいろな形態の取引を活発化させようと思っても、やはり最後は農家が泣いてしまうのかなというふうに思っています。ぜひ、今回の消費税のことも含めて、農家も含めてこれからの日本の農業の位置づけと、食料をどうするかというのは、やはり方向が定まらなくちゃならないんだと思うんですね。農業政策だけの話じゃないんだと思うんです。その辺、もしお考えがありましたらお聞かせいただきたいと思います。 Angry: 0.477 Disgust: 0.268 Fear: 0.384 Happy: 0.567 Sad: 0.524 Surprise: 0.485
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02:58:05 ~ 02:59:02 林国務大臣
今委員がおっしゃったことは、契約をするときに、契約当事者同士の話が第一義的にはあるわけですけれども、これは独禁法の世界になるのかもしれませんが、優越的な地位の濫用というのがございます。したがって、この値段じゃなきゃもう契約はありませんよというようなことを余り優越的な地位の濫用というようなことでやることになれば、独禁法自体が発動ということになると思います。やはり私は、その前の段階として、冒頭申し上げたように、いや、そんなことならもういいです、私にはこっちがありますから、やはりこういうこともあわせていかないと、常に、つくったものは全部市場に出してこの値段になってしまいました、スーパーにはもうこれしかやらないと言われたのでこれでやってしまいましたということだけでは、なかなか前に進めないのかな。 Angry: 0.291 Disgust: 0.189 Fear: 0.540 Happy: 0.562 Sad: 0.464 Surprise: 0.620
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02:59:02 ~ 03:00:02 林国務大臣
実際にこういうことを活用して、独自のルートでやっていらっしゃる方というのも随分例も出てきております。それから、まさに六次産業化を展開することによって、自分が小売までやる、直売的なものや農家レストランということもやっていく。六次産業化を見た場合に、農業そのものの生産額がたしか九兆、十兆、こういうことでございましたが、流通、食料、レストランまで入れますと、これは九十兆、百兆になるわけでございますので、やはりこの九十兆、百兆をどうやって生産者のところに取り込んでいくか、これがやはりマクロでいうと大変大事なことになると思いますので、六次産業化等々、先ほど申し上げたこともあわせてやっていくということが、これは消費税あるなしにかかわらず大事なことだというふうに考えております。 Angry: 0.312 Disgust: 0.269 Fear: 0.550 Happy: 0.665 Sad: 0.350 Surprise: 0.664
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03:00:02 ~ 03:01:01 鈴木(義)分科員
続きまして、ちょっと時期を逸しているんですけれども、二十五年度補正予算の中の基金について何点かお尋ねをしたいと思います。私たち維新の会として、二十五年度の補正予算については反対を表明したんですけれども、総額五・五兆円の予算が可決をされました。その中で、基金として積み立てられているものが農林水産省関係で十六件見受けられたんですけれども、その中で幾つか金額がすごく大きいものを御質問させていただきたいと思います。まず初めに、異常補填積立金という名目で基金が積まれているんです。今回百億円ぐらいここで積み立てをされているんですけれども、農林水産省の方で行政事業レビューシートというのを見させてもらいました。 Angry: 0.515 Disgust: 0.288 Fear: 0.450 Happy: 0.615 Sad: 0.402 Surprise: 0.498
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03:01:01 ~ 03:02:39 鈴木(義)分科員
この中で、自分たちで自分たちのことをきちっと指摘しているんだから大したものだなと思ったんですけれども、今後の配合飼料価格安定制度、特に異常補填制度のあり方について検討が必要だというふうに述べられているんですね。その中の、四つぐらい項目があったんですけれども、結局、「畜産関係の経営対策においては、配合飼料価格を織り込んで毎年度の畜産物価格の保証水準を決定している」んだ、それと「各畜種の経営実態に応じた経営安定対策と配合飼料価格安定制度を講じることにより、経営安定に努めている」んだ、「通常補てん基金の補てん財源として市中銀行から九百億円、農畜産業振興機構から二百九十二億円の借入金があり、二十二年度から二十九年度にかけて返済する必要がある」んだというふうにうたっているんです。それと、四項目めが「畜産・酪農所得補償制度について、現行の畜種別の経営安定対策の実施状況等を踏まえつつ、そのあり方や導入時期を検討していく方針であること等を踏まえた上で、畜産・酪農所得補償制度のあり方等の検討と並行して検討することが必要。」というふうにされているんですね。 Angry: 0.586 Disgust: 0.376 Fear: 0.609 Happy: 0.386 Sad: 0.289 Surprise: 0.496
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03:02:39 ~ 03:03:17 鈴木(義)分科員
これは二十五年度のレビューシートで、私が書いたのでも何でもないんです。行政側が、農水の方で出してきているシートなんですけれども、それが二十五年度の補正予算で百億積み上がっているんです。大臣がずっと見られているということは初めて目にされたのかなと思うんですけれども、それは内部で検討されて補正予算で基金として積んだのかどうかということを、まずお尋ねしたいんです。 Angry: 0.448 Disgust: 0.286 Fear: 0.459 Happy: 0.543 Sad: 0.494 Surprise: 0.527
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03:03:17 ~ 03:04:10 林国務大臣
配合飼料価格安定制度の異常補填基金については、平成二十二年度、この行政事業レビューの公開プロセスがございました。これは毎年やるわけですが、したがって、この二十二年度の公開プロセスで、まず基金の適正水準の検討をしなさい、それから基金の運用益を適正化しなさい、こういう指摘を受けております。したがって、こうした指摘を踏まえて、二十三年度の当初予算においては新たな積み増しは実施しない、それから、運用益の事務・人件費への使用については、公益社団法人の配合飼料供給安定機構の人員削減等を行って事務・人件費の大幅な削減を行いました。 Angry: 0.685 Disgust: 0.352 Fear: 0.476 Happy: 0.516 Sad: 0.284 Surprise: 0.481
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03:04:10 ~ 03:05:06 林国務大臣
一億七千万から二十三年度には九千四百万ということで、こういうことをやって運用益の使途を明確化する、こういう対応をしたところでございます。その後、輸入穀物の価格が高騰をしたということもあって、今度は逆に異常補填基金が不足をしたということでございまして、平成二十三年度の当初予算では積み増しをしなかったわけですが、その補正で九十七億、それから二十四年度の予備費で百四十八億、それから平成二十五年度の補正で百億、所要の額の積み増しを行ってきたというところでございます。今後とも、適切な運用、二十二年の指摘も踏まえながら、そもそもの政策の目的である畜産経営の安定、これに努めてまいりたいと思っております。 Angry: 0.430 Disgust: 0.333 Fear: 0.525 Happy: 0.660 Sad: 0.318 Surprise: 0.555
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03:05:06 ~ 03:06:00 鈴木(義)分科員
時間がないんで、もう一点だけちょっと御指摘をさせていただきたいんですけれども、幾つか本当は用意したんですけれども、新規就農・経営継承総合支援事業、これは二つの基金に分かれていて、トータルで九十九億円計上されております。これも事業レビューの中で、公募した結果、一者応募の全国農業会議所というところがこれを事業として受けているんです。この全国農業会議所の中で、いただいた資料しか私どもは入手できないんで、ここで不思議だなと思ったのは、農業法人等の助成金を十億、あとは基金造成額として四十六億支出しているんですね。 Angry: 0.413 Disgust: 0.260 Fear: 0.530 Happy: 0.563 Sad: 0.408 Surprise: 0.600
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03:06:00 ~ 03:07:19 鈴木(義)分科員
だから、基金として出しているんだ、私が見間違えていないのであれば、一度基金から全国農業会議所の方に出しているお金の中から、助成金として農業法人等への助成金が約十億、それと、基金造成額といって次年度の繰り越しで四十六億、全国農業会議所が受けた事業で送っているんですね。これは何なのかなと思うんです。だって、基金で積み立てて事業を起こすのであれば、その事業をやりますよと言った分だけ支出をして、また違う使い方があればそれはまた違うときに基金から取り崩して使えばいいにもかかわらず、なぜこれを一括して全国農業会議所に支出して、なおかつその会議所の中で繰り越しを四十六億もできちゃうのかというのが不思議でならないんですけれども。 Angry: 0.564 Disgust: 0.302 Fear: 0.480 Happy: 0.511 Sad: 0.360 Surprise: 0.531
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Angry: 0.401 Disgust: 0.328 Fear: 0.362 Happy: 0.765 Sad: 0.471 Surprise: 0.533
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03:07:26 ~ 03:08:11 小里大臣政務官
新規就農・経営継承総合支援事業につきましては、入札によりましてこの基金の管理をどこがやるかということを決めるわけなんですね。そこから今度は、例えば青年就農給付金という形で、全国のそれぞれの実施主体にこれが渡っていくわけであります。そういった中で、農業会議所だけが応札をしておるとかそういった御指摘であろうと思いますが、その公募に当たりましても、ホームページで公示するなどして広く周知をしております。 Angry: 0.414 Disgust: 0.335 Fear: 0.439 Happy: 0.763 Sad: 0.343 Surprise: 0.592
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03:08:11 ~ 03:08:45 小里大臣政務官
かつ、応募になった中から選定審査委員会が審査を行って決めておるわけであります。たまたま一者が応札ということでありますけれども、本来、なるべくたくさん応募してもらいたいわけでありますけれども、事業の特殊性とか現場をいかに知っておるかとか、いろいろな特別なノウハウが必要なんだろうと思います。そういうことで、一者の応札というようなことにもなっておるんだろうと思います。 Angry: 0.430 Disgust: 0.311 Fear: 0.440 Happy: 0.703 Sad: 0.392 Surprise: 0.581
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03:08:45 ~ 03:09:21 鈴木(義)分科員
もう時間がないので。農水省の担当の方にお聞きしたときに、基金を一度積んで、国から基金の方に一度出したお金に関しては、ほとんどその課なり局なんでしょうね、そこが管理をしているだけで、今、小里政務官から御答弁いただいたんですけれども、そのお金が、基金として出しちゃって誰もチェックがきかない。 Angry: 0.525 Disgust: 0.305 Fear: 0.503 Happy: 0.369 Sad: 0.566 Surprise: 0.535
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03:09:21 ~ 03:10:10 鈴木(義)分科員
それは会計検査院がチェックするんだと言えばそれまでなんですけれども、農林水産省として基金の管理をする部署をきちっとした方がいいんじゃないかと思うんですね。それは大臣官房なのかどうかは別としても。そうしないと、何の事業にどれだけいつ使って、チェックをするかしないかというのは、それは会計検査院が最終的にチェックすればいいんでしょうけれども、そうじゃなくて、やはり内局できちっと統括するところがあってしかるべきだと思うんです。だから、十六基金を農水の方で積んでこれから事業を二十六年度に向けてやっていくんでしょうけれども、それが大臣の方で、報告まで上げるかどうかは別としても、やはり統括して管理をする部署をきちっと決めた方がいいんじゃないかと思うんですけれども。 Angry: 0.658 Disgust: 0.290 Fear: 0.488 Happy: 0.449 Sad: 0.344 Surprise: 0.556
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03:10:13 ~ 03:11:25 林国務大臣
当然の御指摘だと思いますので、まずは、農水省の中にそれぞれの基金を所管している部署がございますので、そこがきちっと見る。もう出しちゃったら後はというわけにはいきませんから。やはり、きちっとそこで適正に、基金というのは目的を持ってやるということで、予算の単年度主義に陥らないようにするというツールでございますので、逆に言えば、もう出しちゃったら終わりということにならないような管理をきちっとその仕事を所管しているところがやるということでございますし、その上で、省内では予算課がございますので、ここで横断的に見る。それから、会計検査院の一歩手前に財務省主計局というところがございますので、重層的にきちっと見て、私も党の行革をやっていましたときに、全部の基金を網羅的に見るということを党でもやっておりましたけれども、とかく使い勝手のいい財布になりがちでございますので、そこに積んであるということ自体が安心感につながるというメリットも一方であるんですが、それがどのぐらいの基準でなくてはいけないかというさっきのお話、この辺もあわせて見ながら、きちっと見てまいりたい、こういうふうに思っております。 Angry: 0.489 Disgust: 0.355 Fear: 0.489 Happy: 0.574 Sad: 0.409 Surprise: 0.475
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03:16:25 ~ 03:17:03 石原国務大臣
平成二十六年度環境省所管一般会計予算及び特別会計予算について、その概要を御説明いたします。まず、予算の基礎となっている環境政策の基本的な考え方について御説明いたします。東日本大震災の発生から、この三月で三年を迎えます。除染については、今後とも、復興の動きと連携し、加速化、円滑化のための施策を総動員して事業を実施します。除染を進めるために必要不可欠な中間貯蔵施設の整備や、汚染廃棄物を処分するための処分場の確保についても、政府一丸となって全力を尽くします。 Angry: 0.468 Disgust: 0.329 Fear: 0.533 Happy: 0.546 Sad: 0.392 Surprise: 0.535
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03:17:03 ~ 03:18:08 石原国務大臣
また、災害廃棄物の処理、住民の健康管理対策を着実に進めます。さらに、三陸復興国立公園やみちのく潮風トレイルを整備いたします。世界各国の地球温暖化対策に大きな影響力のあるIPCC総会が三月に初めて横浜で開催されるのを機に、地球温暖化対策を一層強化します。原子力発電による削減効果を含めずに設定した、二〇二〇年度の温室効果ガス排出量を二〇〇五年度比で三・八%削減するという現時点での目標の達成に加え、長期的に温室効果ガスを大幅に削減するため、民間資金を呼び込む環境金融の拡大、大幅な省エネにつながる効率的な設備導入の加速化等により、再生可能エネルギーを中核とした自立分散型の低炭素エネルギー社会を構築します。また、我が国のすぐれた環境技術を海外に展開し、地球環境の保全に貢献するとともに、国内経済の活性化につなげます。 Angry: 0.466 Disgust: 0.358 Fear: 0.467 Happy: 0.644 Sad: 0.328 Surprise: 0.568
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03:18:08 ~ 03:19:09 石原国務大臣
循環型社会を実現するための取り組みとして、老朽化した廃棄物処理施設の更新、PCB廃棄物の早期処理に向けた体制の確保などを進めます。また、人と自然が共生する社会の実現に向け、鹿やイノシシなどの野生鳥獣による被害対策の強化、国内の希少野生動植物種の指定拡大などに取り組みます。さらに、国民の健康と良好な環境の確保のため、PM二・五による大気汚染への対策などを進めます。また、原子力規制委員会については、独立行政法人原子力安全基盤機構を統合するとともに、原子力規制のさらなる高度化、原子力防災対策等のさらなる充実強化、原子力規制人材の育成などに取り組みます。これらの施策を実行するための平成二十六年度環境省所管一般会計予算及び特別会計予算については、一般会計予算では総額三千四十三億四百万円を計上しております。 Angry: 0.510 Disgust: 0.343 Fear: 0.506 Happy: 0.566 Sad: 0.350 Surprise: 0.528
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03:19:09 ~ 03:19:40 石原国務大臣
次に、特別会計予算につきましては、エネルギー対策特別会計に総額一千六百九億六千六百万円、東日本大震災復興特別会計に、復興庁所管予算として総額五千四百六十八億五千三百万円を計上しております。なお、委員の皆様のお手元に配付されております環境省所管一般会計予算及び特別会計予算の主要施策については、お許しを得て説明を省略させていただきます。よろしく御審議のほど、お願い申し上げます。 Angry: 0.508 Disgust: 0.236 Fear: 0.455 Happy: 0.605 Sad: 0.383 Surprise: 0.521
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03:19:40 ~ 03:20:04 宮路主査
この際、お諮りいたします。ただいま石原環境大臣から申し出がありました環境省関係予算の主要施策の説明につきましては、これを省略して、本日の会議録に掲載いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。以上をもちまして環境省所管についての説明は終わりました。 Angry: 0.547 Disgust: 0.406 Fear: 0.401 Happy: 0.670 Sad: 0.439 Surprise: 0.443
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03:20:04 ~ 03:20:25 宮路主査
質疑に入るに先立ちまして、政府当局に申し上げます。質疑時間が限られておりますので、答弁は簡潔明瞭にお願いいたします。これより質疑に入ります。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。稲津久君。 Angry: 0.641 Disgust: 0.366 Fear: 0.426 Happy: 0.572 Sad: 0.387 Surprise: 0.448
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03:20:25 ~ 03:21:04 稲津分科員
公明党の稲津久でございます。通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。今、大臣からも予算についての御説明をいただきましたが、その中にもございます野生鳥獣対策、一つは、北海道では鹿はエゾシカと言いますけれども、このエゾシカ対策について、それから、北海道の日本海側の方にございます天売島、この天売島における海鳥、鳥獣の保護対策についてということで、対応を二点伺ってまいりたいと思います。 Angry: 0.438 Disgust: 0.247 Fear: 0.397 Happy: 0.786 Sad: 0.335 Surprise: 0.571
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03:21:04 ~ 03:22:03 稲津分科員
まずエゾシカ対策です。今、全国で、鹿あるいはイノシシといった野生鳥獣の個体数が増加をしているということで問題になっております。これも環境省さんからの事前の説明をいただきましたけれども、二〇一一年の時点で鹿は、本州に生息しているニホンジカ、これは二百六十一万頭、北海道のエゾシカというのは六十四万頭いたというふうに聞いております。この北海道のエゾシカについてなんですが、農業被害、これは二〇一二年度で六十三億円に上るというふうに言われております。農業被害といっても、最近では冬の農業被害も大変深刻な状況で、例えば、鹿の侵入を防ぐ電気柵というのがございますけれども、この電気柵も積雪で機能しなくなる。 Angry: 0.378 Disgust: 0.301 Fear: 0.615 Happy: 0.537 Sad: 0.360 Surprise: 0.620
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03:22:03 ~ 03:23:09 稲津分科員
リンゴなどの果樹の新芽ですとか樹皮を食べて、春から夏、秋、そして冬も、いわゆる通年での被害も見受けられるという状況です。さらに、こうした農業被害以外にも、列車あるいは車の衝突などによる通行障害も多くなりまして、これはJR北海道の報告ですけれども、二〇一二年度で、エゾシカの衝突などによる列車停止などの通行障害は二千八百五十八件あった、こういう状況です。これは二十年間で十倍になった。こうしたことから、現在まで、捕獲数の制限緩和ですとか実施隊と言われている新たな捕獲組織体制の編成、それから、さらなる電気柵の増設などの対策が講じられてまいりました。しかしながら、今日まで効果的な抜本的対策というのができずにいるというのが実際の状況でございます。 Angry: 0.409 Disgust: 0.351 Fear: 0.574 Happy: 0.497 Sad: 0.434 Surprise: 0.553
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03:23:09 ~ 03:23:50 稲津分科員
このたび、環境省における鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律の改正、これが検討されているというふうに承知をしておりますが、私は、一日も早い、こうした法の改正が速やかに成案できることを望んでいる一人でもございます。そこでまず伺いますが、この北海道のエゾシカの個体数の増加ですとか農林業に対する被害の状況、環境省としてはどのような御承知があるか、この点についてお伺いしたいと思います。 Angry: 0.408 Disgust: 0.269 Fear: 0.408 Happy: 0.703 Sad: 0.444 Surprise: 0.465
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03:24:08 ~ 03:25:16 星野(一)政府参考人
その後は、捕獲の強化等によりまして個体数はわずかに減少しているものの、平成二十四年度には約五十九万頭が生息しているというふうに承知しております。また、エゾシカの増加に伴いまして農林業被害額も、平成十二年度の約三十六億円から平成二十四年度には約六十三億円に増加していると承知しております。さらに、知床世界自然遺産地域等におきましても、鹿の食害により植物が激減する等、生態系被害も発生しているところでございます。また、先生も御指摘されましたけれども、交通事故等による生活環境への被害も発生しているということでございます。エゾシカによるこれらの被害は深刻な状況でありまして、個体数を低減させることが重要な対策であるというふうに認識しております。 Angry: 0.359 Disgust: 0.325 Fear: 0.607 Happy: 0.552 Sad: 0.365 Surprise: 0.562
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03:25:16 ~ 03:26:04 稲津分科員
今、個体数の制限に向けての課題があるということを御答弁いただきました。私の地元北海道のこれは芦別市という、ちょうど北海道の真ん中あたりにある、富良野市の隣の町なんですけれども、人口が一万六千人ぐらいしかいない小さな市です。ところが、この市は周りを国有林等が占めておりまして、ここにおける農林業被害というのが年々増加をして、水稲被害だけでも、これはエゾシカ被害ですけれども、年間約二千万円程度の被害があります。先ほども申し上げましたけれども、電気柵などの対策を講じてはいるんですけれども、有効な手だてとしては不十分であるということ。 Angry: 0.441 Disgust: 0.337 Fear: 0.538 Happy: 0.559 Sad: 0.363 Surprise: 0.515
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03:26:04 ~ 03:27:14 稲津分科員
それで、この捕獲ということで地元猟友会などが御努力いただいているんですけれども、有害駆除での捕獲頭数、年間約七百頭でございます。ただ、問題は、この七百頭を、実際はもう少しふやしていかなきゃならないというのもあるんですけれども、狩猟時間帯というのが日中のみであるというこの制限が大きな障害になっております。もちろん、夜間のそういう捕獲、例えばライフルで撃つとかは、これは非常に危険というリスクも伴うわけですから慎重にしなきゃいけないのは当然なんですけれども、鳥獣保護法の三十八条一項の、狩猟時間は日没から日の出までの間は狩猟禁止、この時間制限の緩和などを早急にこれは検討して実施すべきだ、私はこのように思っておりますけれども、この点についての所見をお伺いしたいと思います。 Angry: 0.632 Disgust: 0.225 Fear: 0.518 Happy: 0.363 Sad: 0.386 Surprise: 0.507
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03:27:14 ~ 03:28:09 星野(一)政府参考人
日の出前及び日没後は、捕獲の対象となる野生鳥獣をはっきりと判別することが困難であり、銃の発射により人に危害を生ずるおそれがあることから、鳥獣保護法第三十八条において夜間銃猟を禁止しているところでございます。一方、最近の海外の事例では、夜間に銃による捕獲等を行うことが効果的な場合もあるということが指摘されているところでございます。近年、鹿等の個体数が著しく増加して被害が拡大している、こういう状況も踏まえまして、現在検討中の鳥獣保護法改正案において、都道府県が実施する捕獲等の事業であって、厳格に安全管理ができることが確認された場合には夜間銃猟の規制を緩和する、こういったことを検討しているところでございます。 Angry: 0.641 Disgust: 0.321 Fear: 0.563 Happy: 0.331 Sad: 0.291 Surprise: 0.427
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03:28:18 ~ 03:29:22 稲津分科員
ありがとうございました。まさに、早く改正法の提案を出していただいて、そして速やかな審議を願いたい、私はこのように思っております。それで、その際やはりもう一つ大事なことは、この法を改正するのとあわせて、やはり適切な予算措置もしっかり伴っていただきたい。先ほど大臣からも触れていただきましたけれども、そのことを重ねて要請をさせていただきます。それで、もう一つのポイントとして、法改正と施策の実施、これは大事なんですけれども、あわせて、例えば農林水産省所管の鳥獣被害対策、これは先ほども触れさせていただきましたけれども、実施隊という組織あるいは電気柵等々ございます。 Angry: 0.567 Disgust: 0.312 Fear: 0.385 Happy: 0.651 Sad: 0.415 Surprise: 0.461
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03:29:22 ~ 03:29:52 稲津分科員
それから、現行の狩猟免許におけるライフルの免許ということになるとこれは警察庁ということになりまして、このエゾシカ対策については関連する省庁が幾つもあるわけでして、環境省としてこれらの省庁との連携を強化すべき、このように考えておりますが、この点についての所見をお伺いしたいと思います。 Angry: 0.628 Disgust: 0.186 Fear: 0.471 Happy: 0.523 Sad: 0.401 Surprise: 0.427
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03:29:52 ~ 03:30:08 星野(一)政府参考人
全国的に鳥獣被害が拡大していることから、被害防止等を総合的かつ効果的に実施するため、環境省、農林水産省、警察庁等から成る関係省庁連絡会議を随時開催しております。 Angry: 0.797 Disgust: 0.297 Fear: 0.334 Happy: 0.640 Sad: 0.234 Surprise: 0.398
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03:30:08 ~ 03:31:01 星野(一)政府参考人
昨年十二月二十六日に開催した会議では、環境省と農林水産省が共同で取りまとめた鹿とイノシシの抜本的な捕獲強化対策について、関係各省庁に協力を呼びかけたところでございます。また、本年一月十六日の副大臣会合におきまして、北川環境副大臣と農林水産副大臣から関係省庁の副大臣に対しましても、協力の要請がなされたところでございます。環境省では、この抜本的な捕獲強化対策を踏まえまして、鳥獣保護法の改正等を検討しているところでございます。引き続き、被害対策を効果的に進めるためにも、関係省庁としっかりと連携を図ってまいりたいと考えております。 Angry: 0.511 Disgust: 0.300 Fear: 0.442 Happy: 0.629 Sad: 0.408 Surprise: 0.496
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03:31:01 ~ 03:32:02 稲津分科員
ぜひ関係省庁との連携を強化していただいて、さらにこうした対策の実効性を上げていただきたい、このことを申し上げておきたいと思います。次は、北海道の天売島における海鳥の保護対策ということについて順次伺います。まず、北海道の天売島には、大変珍しい、希少価値の高いウミガラスという鳥が今繁殖を始めております。この北海道の羽幌町の天売島というところなんですけれども、これは羽幌港からフェリーで大体一時間ぐらいで着く島なんです。一周約十二キロ、だから、スクーターとか自転車でも軽く回れるようなそういう面積なんですけれども、人口は三百五十人。ここは、人と鳥が共生する島、よくこう言われております。 Angry: 0.382 Disgust: 0.274 Fear: 0.465 Happy: 0.640 Sad: 0.469 Surprise: 0.561
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03:32:02 ~ 03:33:06 稲津分科員
私も年に一度は必ずこの島に行っているんですけれども、大変美しい、すばらしい島です。できれば、大臣にもぜひ一度はお伺いしていただければなと思っているんです。ここには、ウトウという鳥もいるんですが、ウミガラスとか繁殖に来るんですね。そのほかに、後ほどお伺いしますけれども、ケイマフリ、こういった海鳥が、八種類、およそ大体百万羽繁殖している、こう言われています。この島は切り立った断崖もありまして、この切り立った断崖のところに、日本で唯一、ウミガラスが繁殖をしております。さらに、ウトウの繁殖としてこれは世界最大で、六十万羽ぐらいはここで繁殖すると言われております。さらに、世界の中でもオホーツク海周辺にしか分布しないと言われているケイマフリ、これは世界最大級の繁殖地、こうなっております。 Angry: 0.347 Disgust: 0.255 Fear: 0.505 Happy: 0.680 Sad: 0.396 Surprise: 0.603
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03:33:06 ~ 03:34:06 稲津分科員
そこで、先ほど私が申し上げましたように、人と鳥が共生する島ということなんです。絶滅危惧種に指定されているこのウミガラス、五十年前には約八千羽、これが島の断崖のところを埋め尽くして繁殖していました。ところが、いっときはほとんどゼロという状況だったんですが、いろいろな努力がありまして、現在は島で繁殖するのは二十羽前後、こう言われています。私たち関係者というか知っている者としては、トキと同じような道をたどらせてはいけない、こういうことで、島の有志の皆さん中心に保護に乗り出しております。それから、その後、環境省それから北海道からもいろいろな方々にかかわっていただいて保護対策を打ってきた、このように承知をしております。手探りの保護活動を展開しながら、さまざまな情報等を蓄積して今日まで来ている。 Angry: 0.372 Disgust: 0.295 Fear: 0.513 Happy: 0.595 Sad: 0.484 Surprise: 0.539
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03:34:06 ~ 03:34:23 稲津分科員
私は、このウミガラスの保護というのは、これは我が国にとっても非常に大事なことですけれども、世界的にも今後やはり大変関心が高まってくるだろうと、こう思っておりまして、このウミガラスの繁殖に対する取り組み、どのように行われてきたのか、このことをまずお伺いしておきたいと思います。 Angry: 0.203 Disgust: 0.163 Fear: 0.589 Happy: 0.515 Sad: 0.567 Surprise: 0.618
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03:34:23 ~ 03:35:28 石原国務大臣
ただいま稲津委員から御指摘いただきましたウミガラスですが、私は写真でしか見たことがないんですけれども、カラスというよりも、どちらかというと、もうちょっとかわいい感じがする鳥だと思います。環境省としては、種の保存法に基づきまして、国内希少種、絶滅危惧種の1A類に指定して、その保護、増殖をこれまで図ってきたところでございます。具体的にどんなことをしているかということを若干説明させていただきたいと思いますが、先ほど稲津委員の御説明にあったとおり、岩場の岩棚みたいなところで繁殖するということでございますので、そこに、ウミガラスをこちらに来てもらうためにおびき寄せるためのデコイ、ウミガラスの模型ですか、こういうものをいろいろ設置させていただいたり、カラスのくせに天敵がカラスだそうでございまして、天敵のカラスを島で捕獲する。 Angry: 0.401 Disgust: 0.187 Fear: 0.451 Happy: 0.722 Sad: 0.249 Surprise: 0.702
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03:35:28 ~ 03:36:04 石原国務大臣
島民の皆様にもいろいろ御尽力をいただいているんだと思います。さまざまな保護対策を工夫を重ねてきたところでございます。そして、委員の御指摘にございますように、トキにしないために、今これだけの数が確認されておるわけでございますので、しっかりとこの保護対策というものをこれからも進めていかなければならない。昨年は九羽の巣立ちも確認されたという朗報も久しぶりに入ってきておりますので、また先生の御指導をいただきながらしっかりと取り組ませていただきたい、こんなふうに考えております。 Angry: 0.366 Disgust: 0.243 Fear: 0.445 Happy: 0.685 Sad: 0.454 Surprise: 0.568
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03:36:04 ~ 03:37:01 稲津分科員
ありがとうございました。このウミガラスの天敵というのは、まさに今御答弁いただきましたカラスなんですけれども、それから今度は、先ほど申し上げましたように、ウミガラスのほかにウトウとかさまざまな鳥がここで繁殖しているんですが、その他の鳥にとっての天敵は何なのかなということなんですが、実は猫なんですね。この天売島で実際に野生化した猫が、ウトウを初めこうした野生の鳥の天敵になっているという実態がございます。それで、キツネだとかイタチとかこういうことをよく聞くんですけれども、まさか猫が天敵になっているなんというのはおよそ想像がつかないと思うんです。実は、一九九〇年ぐらいから、ペットの猫を島に持ち込んで、その猫が人間から離れて、それで繁殖していった。 Angry: 0.374 Disgust: 0.262 Fear: 0.510 Happy: 0.620 Sad: 0.431 Surprise: 0.589
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03:37:01 ~ 03:38:23 稲津分科員
そして、ウトウですとか、それから、これは結構凶暴なんですけれども、ウミネコなども捕食するようになったんですね。野生化した猫というのは、私たちが想像しているよりは大変凶暴だというふうに聞いております。私もこの島に行って実際に野生化した猫を見てまいりました。およそ、簡単に捕まるような状況じゃないです。そこで、実は地元の島の有志の方々が働きかけて、一九九二年から五年間、町あるいは獣医師の協力を得て、飼い主のいない猫の捕獲、要するに野生猫の捕獲、そして、捕まえた後に不妊去勢手術、これを始めたんです。ところが、なかなか効果が十分に上がってこなかった。そこで、申し上げましたような、野生の猫が今でも繁殖している状況なんです。このことについて大変島の方々も熱心に取り組んでいただいて、中心となったのは、この島に住む自然写真家の方、この方が、島の自然、人、それからペット、猫ですけれども、これが何とか調和できるようなことはできないのかということを真剣に、真面目に考えて、粘り強い行動をこの十数年間展開してまいりました。 Angry: 0.372 Disgust: 0.224 Fear: 0.593 Happy: 0.504 Sad: 0.466 Surprise: 0.578
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03:38:23 ~ 03:39:09 稲津分科員
そしてついに羽幌町は、二〇一二年の四月から、天売島ネコ飼養条例、こういう条例を施行いたしました。島の中でペットとして猫を飼う場合には、飼い主の責任あるいは行政の責任、これを条例に明確にしました。それから、条例では、猫を飼う場合は登録申請をして、登録のためのマイクロチップも埋め込む、それから、放し飼いにする猫、放し飼いにする猫というけれども、猫は普通はつないでおかないと思うんですけれども、それは不妊去勢手術を義務づける、実はこういう条例をつくりまして、そして、これに関する費用についても町が一部補助をするという制度を盛り込んだわけでございます。 Angry: 0.606 Disgust: 0.252 Fear: 0.432 Happy: 0.639 Sad: 0.284 Surprise: 0.506
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03:39:09 ~ 03:39:38 稲津分科員
こうした取り組みが始まってもう二年になろうとしておりますが、環境省としてもこの点について若干御承知おきをいただいていると思います。どういう効果があったというふうに見ていただいているのか。それから、私の個人的な見解ですけれども、こうした町あるいは島を挙げての取り組みに対して何らかの支援ができないものか、こう思っているんですけれども、この点についての御見解をお伺いしたいと思います。 Angry: 0.458 Disgust: 0.237 Fear: 0.374 Happy: 0.666 Sad: 0.503 Surprise: 0.494
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03:39:38 ~ 03:40:02 星野(一)政府参考人
天売島では、近年、野生化した猫によるウミネコやウトウの捕食が目立つようになりまして、また、ウミガラスの繁殖地の近くでも猫が確認されるなど、その影響が懸念されている状況と環境省でも認識しております。 Angry: 0.174 Disgust: 0.175 Fear: 0.522 Happy: 0.803 Sad: 0.423 Surprise: 0.692
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03:40:02 ~ 03:41:00 星野(一)政府参考人
羽幌町では、先生今お話しになりましたように、平成二十四年に天売島ネコ飼養条例を制定して、天売島における飼い猫の登録やマイクロチップの埋め込みなどが義務づけられたと承知しております。こうした取り組みは、海鳥等野生生物の保護の観点から極めて重要な取り組みでありまして、羽幌町が熱心にかつ積極的に取り組んでいらっしゃるというふうに環境省でも認識しているところでございます。この問題につきましては、環境省としても、シンポジウムを開いたり企画展示などを行うなど普及広報に努めてきたところではございますが、今後とも、羽幌町を初め関係者とともに、どのような取り組みが効果的なのか、可能なのか、そういったことを話し合いながら、協力して取り組んでいきたいと思っております。 Angry: 0.251 Disgust: 0.178 Fear: 0.360 Happy: 0.821 Sad: 0.475 Surprise: 0.624
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03:41:00 ~ 03:42:05 稲津分科員
今、シンポジウムの話をいただきました。これに関連して触れておこうと思っておったんですけれども、これは、平成二十四年の九月に環境省が、北海道地方環境事務所それから北海道獣医師会の主催で、ペットの適性飼養シンポジウム、これを開催したわけです。そういう意味では、非常に画期的なことをしていただいたというふうに認識をしております。そこで、ちょっと目を変えて小笠原諸島の方に目を向けたいと思うんですけれども、小笠原諸島では、猫の補食による、ある海鳥の繁殖地が消滅してしまったというそういう事例がございました。シンポジウムの中では、ペットの適正な飼い方とは何か、それから、人と猫と海鳥の共生のためには何ができるのか、それから小笠原や沖縄での取り組み事例、これについての紹介があって議論があった、このように承知をしております。 Angry: 0.409 Disgust: 0.243 Fear: 0.438 Happy: 0.731 Sad: 0.357 Surprise: 0.579
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03:42:05 ~ 03:42:59 稲津分科員
それで、天売島ではこうした取り組みをもとに、ペット登録をしていない猫、これを捕獲して、獣医師の協力のもと、ペットとして飼育可能な性格にして、性格にしたというのがちょっとみそだと思うんですけれども、猫の里親を探してそれを渡すことができないか、こういうことを今模索しております。これは本当に地味な話かもしれませんし、ある意味、そこの地域独特なものだろうと言われたらそれまでかもしれませんけれども、しかし、環境省としても、これはシンポジウムを開いたということを踏まえた上で、やはり今後どうしようと考えているのか、何らかの支援ができないのか、この点についても確認をしていきたいと思います。 Angry: 0.460 Disgust: 0.187 Fear: 0.464 Happy: 0.509 Sad: 0.512 Surprise: 0.488
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03:42:59 ~ 03:43:16 星野(一)政府参考人
平成二十四年秋に環境省が北海道獣医師会と共同で開催したシンポジウムにおきましては、先進的な取り組みを進めている他地域の事例の紹介や関係団体への協力の呼びかけなどを行ったところでございます。 Angry: 0.480 Disgust: 0.258 Fear: 0.351 Happy: 0.766 Sad: 0.320 Surprise: 0.610
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03:43:16 ~ 03:43:49 星野(一)政府参考人
先生が御指摘された、野生化したペットを順化して飼養を推進するということは、移譲先の確保などさまざまな課題があります。このため、羽幌町及び北海道獣医師会と今後の対策について議論を重ねているところでございます。今後とも、羽幌町、北海道獣医師会等とともに、どういった対策が可能なのか、効果的なのか、しっかりと検討してまいりたいと思っております。 Angry: 0.504 Disgust: 0.297 Fear: 0.556 Happy: 0.445 Sad: 0.403 Surprise: 0.578
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03:43:49 ~ 03:44:00 稲津分科員
ぜひまた検討を重ねていただいて、何か具体的に御支援いただけるものがあれば、それをまたとり行っていただきたい、このことを申し上げておきたいと思います。 Angry: 0.170 Disgust: 0.203 Fear: 0.265 Happy: 0.823 Sad: 0.809 Surprise: 0.358
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03:44:00 ~ 03:45:18 稲津分科員
最後になりますが、もう一度今度この天売島の海鳥について戻って、一点お聞かせいただきたいと思います。ケイマフリです。この鳥は、日本とロシアのオホーツク海周辺にしか生息をしていないという希少な海鳥で、北海道でも生息数は減少をしております。環境省では、レッドデータブックでも絶滅危惧の2種に分類をしている、このように承知をしております。先ほど来申し上げておりますけれども、天売島、鳥と人が共生する島ということで、この天売島のケイマフリは国内最大の繁殖地であるということ、それから、一九六三年には三千羽と推定された個体数は一九七〇年に入りますと四百羽に激減をしているんです。北海道の希少海鳥保護計画、この計画におきましては、この天売島のケイマフリの繁殖地の消滅というのを非常に懸念をして、繁殖地の位置、それから繁殖数のモニタリング、これを行いまして、保護措置をとった上で繁殖数を増加させる、こういう必要性が提言されております。 Angry: 0.466 Disgust: 0.284 Fear: 0.497 Happy: 0.624 Sad: 0.419 Surprise: 0.525
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03:45:18 ~ 03:45:42 稲津分科員
天売島におけるこのケイマフリについて、環境省としてはこれまでどのような調査を行って、そして、増加に向けて今後どういう取り組みを行っていこうとしているのか、この点についての所見をお伺いします。 Angry: 0.433 Disgust: 0.281 Fear: 0.366 Happy: 0.853 Sad: 0.318 Surprise: 0.540
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03:45:42 ~ 03:46:06 北川副大臣
稲津委員御指摘のケイマフリでありますが、私も今回初めてこのケイマフリという鳥の名前を聞かせていただいたわけでありますが、委員御指摘のように、このケイマフリは、カムチャツカ半島周辺またはオホーツク海、我が国においては天売島や知床半島など、北海道の各地で繁殖をする海鳥であります。 Angry: 0.229 Disgust: 0.187 Fear: 0.415 Happy: 0.845 Sad: 0.274 Surprise: 0.797
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03:46:06 ~ 03:47:07 北川副大臣
天売島ということを聞きまして、平成二年に暑寒別天売焼尻国定公園に指定をされた地域でありまして、実は私、その当時、政務の秘書官をしておりまして、指定の記念式典が札幌であり、そちらへ寄せていただいた後、この暑寒別の方まで視察をさせていただきまして、なおかつ、増毛でお昼もごちそうになった、そういうことを思い起こしながら、すばらしい自然が残っているところだなと。また、小学校にも寄らせていただいて、純朴な子供たちとも接しさせていただきまして、すばらしいところが国定公園に指定をされたなということを感じたのが平成二年でありまして、それから二十数年たって、改めまして委員の方から、ケイマフリのこれからの保護、そして今後の増殖についての取り組みの質問をいただきました。 Angry: 0.202 Disgust: 0.113 Fear: 0.543 Happy: 0.800 Sad: 0.284 Surprise: 0.749
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03:47:07 ~ 03:48:05 北川副大臣
改めてそういう御縁を感じながらも、今委員の方から御指摘がありましたように、レッドリストにおいてこのケイマフリは絶滅危惧2類に選定をされておりまして、生息状況の変化を慎重に把握することが必要と我々は認識をいたしております。その一環として、今後、今申し上げましたように、国定公園でもあり、国指定の天売島鳥獣保護区における管理の一環としてケイマフリの繁殖状況について調査をしており、近年は百巣以上の営巣を確認いたしております。平成二十四年度調査では百二十三巣の営巣を確認いたしておりまして、今のところ危機的状況との認識はないわけでありますが、しかし、委員御指摘のように、以前三千羽がいたのがもう四百羽まで減少しているというような状況もあります。 Angry: 0.228 Disgust: 0.134 Fear: 0.574 Happy: 0.685 Sad: 0.398 Surprise: 0.636
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Angry: 0.414 Disgust: 0.318 Fear: 0.507 Happy: 0.445 Sad: 0.601 Surprise: 0.497
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03:48:14 ~ 03:49:14 稲津分科員
ありがとうございました。この天売島、一周十二キロの島、お隣には焼尻島という島もありまして、大変風光明媚な、すばらしい、そして水産資源も豊富で、隠れたというか、実は、知る人ぞ知る、大変有名な観光地にもなっております。それで、このわずか周囲十二キロ足らずの天売島にこれだけの、要するに希少価値のあるという鳥が我が国の中ではここを繁殖地にしているということ自体が大変すばらしいことかなと思っています。もう一つすばらしいのは、この海鳥の保護のために環境省と北海道と羽幌町と島民の皆さんが一緒に取り組んでいるということが、これまたすばらしいことだと思うんです。 Angry: 0.321 Disgust: 0.241 Fear: 0.480 Happy: 0.708 Sad: 0.447 Surprise: 0.588
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03:49:14 ~ 03:49:43 稲津分科員
これから、このウミガラスそれからケイマフリ等の海鳥の保護がしっかりされて繁殖がされていきますと、これは、むしろ国際的にも我が国が自慢のできる、誇りに思えるそういう取り組みにもなっていくんじゃないだろうかな、こんなことを思っておりまして、きょう質疑をさせていただいたことをぜひまた具体的に環境省としてもお取り組みいただくことをお願いさせていただいて、私の質問を終わります。 Angry: 0.450 Disgust: 0.274 Fear: 0.382 Happy: 0.542 Sad: 0.673 Surprise: 0.372
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Angry: 0.346 Disgust: 0.224 Fear: 0.419 Happy: 0.770 Sad: 0.400 Surprise: 0.654
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03:49:53 ~ 03:50:14 玉城分科員
生活の党の玉城デニーです。きょうは、予算委員会第六分科会で、農林水産省関連、環境省関連の件について、農水省へは豪雪災害に関する件について、そして環境省へは生物多様性に関する件と世界自然遺産に関する件についてをお尋ねさせていただきたいと思います。 Angry: 0.498 Disgust: 0.317 Fear: 0.505 Happy: 0.595 Sad: 0.389 Surprise: 0.527
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03:50:14 ~ 03:51:01 玉城分科員
さて、私は、四十七都道府県の最も南西の地域にあります沖縄県に住んでおります。先ほどは稲津委員から、北方の貴重な種に対する保存やその生息環境への手厚い保護などについての御意見、御質問があったかと思いますが、南西地域、南に住んでおりますと、沖縄県民の方々は、沖縄県から他府県に旅行やあるいは仕事などで移動したことがない限り、沖縄県では、いわゆる生活上の、何と申しますか、雪へのなれですとかあるいは雪の怖さというものはなかなか感じないなというふうに思います。 Angry: 0.143 Disgust: 0.124 Fear: 0.550 Happy: 0.849 Sad: 0.370 Surprise: 0.655
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03:51:01 ~ 03:52:21 玉城分科員
しかし、本日二月二十六日時点でも、国会周辺ではさきに降った雪がまだ解けずに氷のような状態で固まって残っているのを見ると、ああ、やはり気温が違うとこれだけ生活環境が違うんだなというふうにしみじみと思うものであります。さて、そのような中ではありますが、今二月十四日から十六日にかけて降った記録的な大雪の影響で、特に東京、埼玉、山梨ほか関東甲信及び東北地方では、公共施設の屋根部分の全面崩落、自動車など車両の立ち往生、道路交通網の寸断による物流等の欠品、住宅地域の孤立化、あるいはビニールハウス倒壊等による農作物の被害など、相当かつ甚大な害をこうむっております。まず初めに、この大雪で亡くなられた方々の御冥福をお祈りし、被害に遭われた方々へのお見舞いを申し上げますとともに、一日も早くこの状況から生活環境を立て直していただくために、国及び関係する行政機関も総力を挙げた対応についてしっかり連携し、迅速に行っていかなければならないのは、論をまたないところであります。 Angry: 0.457 Disgust: 0.236 Fear: 0.592 Happy: 0.265 Sad: 0.584 Surprise: 0.473
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03:52:21 ~ 03:53:44 玉城分科員
本第六分科会では、この件について、対応、対策について、農林水産省関係からお話を伺いたいと思います。さて、我々生活の党では、十七日に豪雪被害についての対策本部を設置いたしました。関係する県連及び総支部との連携の上、各地における被害状況を把握し、政府に対して必要な措置をしっかり求めていくという方向で、翌十八日に、内閣府、国交省、気象庁から、この事態についてのヒアリングをまず行っております。次いで十九日に、鈴木克昌本部長代理、生活の党代表代行兼幹事長が古屋内閣府特命担当大臣に面談をいたしまして、地方自治体への財政措置や集落の孤立防止の支援等、計八項目の豪雪災害に対する緊急対策に関する要請書を提出させていただき、早急な対応を要請した上で、二十三日には、埼玉県富士見市及び川越市において現地視察を行い、市長を初め行政関係者、教育委員会関係者並びに農家の方々から、深刻な状況を立て直すための支援に関する意見をじかに承ってまいりました。 Angry: 0.579 Disgust: 0.201 Fear: 0.500 Happy: 0.536 Sad: 0.338 Surprise: 0.518
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03:53:44 ~ 03:54:07 玉城分科員
以下、政府、省庁、農林水産省の取り組みについて伺いたいと思います。まず、農水省に関係する分野におけるこの豪雪被害、各県、各地域の被害状況、内容及び被害額等はどのようになっているのか、お尋ねいたします。 Angry: 0.427 Disgust: 0.210 Fear: 0.501 Happy: 0.559 Sad: 0.487 Surprise: 0.485
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03:54:07 ~ 03:55:14 高橋政府参考人
お答えいたします。この冬、これは昨年十一月以降と捉えておりますが、大雪は、通常降雪量の少ない地域を中心に、甚大な被害をもたらしております。二月二十四日時点の被害は、農業用ハウスの倒壊だけを見ても、今冬の各県からの報告は一万六千六百三十五件となっておりまして、これも大雪でありました平成二十四年、一昨年の被害、こちらが一万四百三件、これを大幅に上回っております。また、被害金額でございますが、今冬の豪雪による全国の農作物の被害額及び農業ハウス等の施設被害額として、これまでに三十三都道府県から報告があり、二月二十四日時点、その総額は六百八十六億円となっております。このうち、特に関東甲信の地域でございますが、被害額の報告がありました一都七県の被害額については、これは本年二月以降の豪雪によるものでありますが、合わせて六百五十億円となっております。 Angry: 0.341 Disgust: 0.257 Fear: 0.600 Happy: 0.558 Sad: 0.380 Surprise: 0.611
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Angry: 0.535 Disgust: 0.543 Fear: 0.526 Happy: 0.399 Sad: 0.575 Surprise: 0.327
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03:55:24 ~ 03:56:08 玉城分科員
かように本当に甚大な被害をこうむったという雪の害なんですが、この六百五十億円という被害が一都七県から二月の段階で上がっているということではありますけれども、農家への支援対策について農水省でどのような取り組みをなさっていらっしゃるでしょうか。また、時価評価額の八割までしか補償しないというこの災害補償制度について、それ以降の再建についてどのような形で取り組めるのかもあわせてお伺いしたいと思います。 Angry: 0.597 Disgust: 0.356 Fear: 0.484 Happy: 0.385 Sad: 0.538 Surprise: 0.319
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03:56:08 ~ 03:57:05 高橋政府参考人
お答えいたします。農林水産省では、今週二十四日に支援対策を決定いたしました。その今冬の豪雪による被災農業者への支援対策におきましては、融資、農業共済での対応に加えて、以下の五項目の対策を実施することとしております。一つ目が、災害関連資金、この貸付利子を貸し付け当初五年間無利子とします。二つ目に、農業用ハウス、棚などの再建、修繕、それから再建の前提となる倒壊したハウスなどの撤去に要する経費、これに対する助成を発動いたします。補助率は十分の三でございます。三つ目に、雪害を受けた産地に対し、強い農業づくり交付金という事業に別枠を設けまして、果樹の共選場など共同利用施設の整備を優先的に支援いたします。 Angry: 0.436 Disgust: 0.327 Fear: 0.512 Happy: 0.611 Sad: 0.380 Surprise: 0.568
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03:57:05 ~ 03:58:00 高橋政府参考人
四つ目に、被害果樹の植えかえ、それからこれに伴う果樹棚の設置に必要な資材導入、これに要する経費、それからこれにより生ずる未収益の期間、この間の経費の支援を行います。それから、最後に五つ目、被災農業法人などの雇用維持のための支援といたしまして、施設の復旧までの間、従業員を他の農業法人などに研修目的で派遣する場合に必要な経費を支援いたします。重ねて、お尋ねの、園芸施設についての共済以外の支援ですが、今二つ目に申し上げました農業用ハウスの再建、修繕、それからその倒壊したものの撤去、これに要する経費の補助というのがまず考えておる追加的な支援策でございます。 Angry: 0.572 Disgust: 0.472 Fear: 0.554 Happy: 0.516 Sad: 0.313 Surprise: 0.379
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03:58:00 ~ 03:59:15 玉城分科員
ありがとうございます。被災された農業者の損失を掛金方式で補償する共済制度以外には、今のような五項目の救済措置をとらせていただくということで今答弁をいただいたものと思います。実は、今回のこの豪雪の被害によって、農業はもはや不可能と考えていらっしゃる農家の方々、それから廃業したいという農家の方々など、被害に遭われた農家の約三割近くがそのような声であるという報道も聞こえてきております。先般、生活の党が現地に行きましてお話を伺いました農家の方々からは、やはり、しかるべき救済をしてもらわないと農家を今後続けていけないという声ですとか、あるいは、倒壊したハウスを片づけたらもうハウスは建てたくないという声。あるいは、これからが出荷時期なのに、ハウスが倒壊して採取できないため、お客様に申しわけないという、お客様の立場に立っても、この雪の被害は本当にいかんともしがたいなという思いがあると思います。 Angry: 0.448 Disgust: 0.311 Fear: 0.490 Happy: 0.502 Sad: 0.519 Surprise: 0.394
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03:59:15 ~ 04:00:22 玉城分科員
そして、実は、市の農業関係部局の方々は、農家の方々は、気を落としながらも、自然の災害であると、誰のせいにすることもなく、災害の現状を見ながら、片づけたいのですが手をつけることもできずに、じっと耐えていらっしゃる被災された農家も多数見受けられますというふうな声もあります。つまり、やはり、この国の対策については、しっかりと、かゆいところに手が届くと申しますか、望んでいるところに行政が一致協力をしてしっかり手を差し伸べていくというふうなことをあわせてお願いするものでありますが、そのような悲嘆に暮れる農家の方々に対して、先ほど挙げられました、いわゆる対処的な措置が中心になっている支援策のみならず、今後の継続的な支援をどのように考えているのかについてもあわせてお伺いいたします。 Angry: 0.551 Disgust: 0.177 Fear: 0.397 Happy: 0.469 Sad: 0.512 Surprise: 0.424
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04:00:22 ~ 04:01:16 横山大臣政務官
お答えいたします。今冬の大雪は、通常降雪量の少ない地域を中心に、農業用ハウスの倒壊や果樹、野菜の損傷等、甚大な被害をもたらしております。二月二十四日時点の被害は、先ほども申し上げたとおりでございますけれども、農業用ハウスの倒壊だけを見ましても、今冬の各県からの報告は一万六千六百三十五件ということで、平成二十四年を大きく上回る、そうした数字になっているところでございます。私も、先週の木曜日に埼玉県の吉見町のイチゴ農家、そして、その翌日の金曜日には群馬県の前橋市の酪農家、またキュウリ、トマトのハウス農家をお訪ねいたしまして、被害の実態をつぶさに伺ってきたところでございます。 Angry: 0.253 Disgust: 0.280 Fear: 0.535 Happy: 0.656 Sad: 0.418 Surprise: 0.583
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04:01:16 ~ 04:02:07 横山大臣政務官
今回の雪害では、このような、私もお会いした経営者がそうでございましたけれども、創意工夫をもって経営を発展させてきた担い手が各地におります。そしてまた、そうした方たちが多大な被害を受けている現状がございます。被災農業者が今後も意欲を持って農業を継続していけるように、万全の対策を講じていく必要があるというふうに考えているところでございます。そのため、今回の被害に対しましては、融資、農業共済での対応に加え、先ほども申し上げました五点にわたる対策を実施することとしているところでございます。また、今後、詳細な被害状況を把握し、現場のニーズを伺った上で、追加対策を検討することとしております。 Angry: 0.494 Disgust: 0.365 Fear: 0.486 Happy: 0.622 Sad: 0.405 Surprise: 0.436
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04:02:07 ~ 04:03:16 玉城分科員
ありがとうございました。ぜひ、我が国の農家の方々がやはり農業を続けていけるという自信を持っている、その下支えをしっかりと政府にもお願いを申し上げたいと思います。よろしくお願いします。農水省関連の質問は以上とさせていただきます。ありがとうございます。続いて、環境省関連の質問をさせていただきます。沖縄県では、一九九九年、自然環境の保全に関する指針を策定いたしまして、地域ごとあるいは島ごとの多様な生態系が健全な状態で維持されるよう保全すべきものであることについて調査、公表しております。また、二〇一〇年の沖縄二十一世紀ビジョン、二〇一三年の生物多様性おきなわ戦略におきましても、自然環境の保全を最重要課題の一つとして掲げ、沖縄本島北部、山原地域の自然環境の保全について、世界自然遺産登録に向けた重要な取り組みであるとして位置づけています。 Angry: 0.327 Disgust: 0.259 Fear: 0.330 Happy: 0.843 Sad: 0.483 Surprise: 0.517
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04:03:16 ~ 04:04:01 玉城分科員
山原地域といいますのは、私は沖縄本島の中部、沖縄市に住んでおりますので、その中部あるいは南部の住民の方々は、名護市以北の地域を山原というふうに尊敬を込めて呼ばせていただいております。山原は心のふるさとという言葉もあるくらい自然がやはり残っておりまして、その自然に触れ合うということが、都市地域に住んでいる私たちからも、非常に重要な自然、自然遺産を残していくべきだということに対しては常日ごろから関心を持っているところであります。さて、この生物多様性おきなわ戦略で五つの地域に区分をいたしました。 Angry: 0.263 Disgust: 0.160 Fear: 0.414 Happy: 0.804 Sad: 0.419 Surprise: 0.665
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04:04:01 ~ 04:05:00 玉城分科員
その五つの地域を紹介いたしますが、沖縄島北部圏域、沖縄島中南部圏域、沖縄島周辺離島圏域、そして宮古圏域と八重山圏域、五つに分かれております。そして、自然環境の保全に関する指針から見た場合、実は、原生の自然地域、傑出した自然景観等、多様な生物種を保存しており、厳正な保護を図る必要がある区域をランク1、そして、自然の均衡を維持する上で重要な役割を果たすなど、適正な保護、保全を図る必要のある地域をランク2というふうにしております。このランク1の最も厳正な保護を図る必要がある区域は、やはり八重山圏域が二八%と一番高いんですね。 Angry: 0.209 Disgust: 0.156 Fear: 0.540 Happy: 0.699 Sad: 0.344 Surprise: 0.777
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04:05:00 ~ 04:05:51 玉城分科員
次いで、沖縄島北部圏域が八%となっています。ランク2の適正な保護、保全を図る必要のある地域は、八重山圏域が二九%ですが、沖縄島北部圏域は三二%というふうになっているわけですね。ですから、そこから見ても、やはりいずれも、この山原地域の自然度の高さ、評価が大きいということがこの数値からも見られるというふうに思います。そこで質問をさせていただきますが、この自然度の高い山原地域の保全に関して、環境省は、陸、河川、海域のそれぞれに対してどのように評価しておりますでしょうか。 Angry: 0.252 Disgust: 0.222 Fear: 0.479 Happy: 0.737 Sad: 0.413 Surprise: 0.690
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04:05:51 ~ 04:06:20 星野(一)政府参考人
環境省におきましては、奄美・琉球の世界自然遺産登録を目指した取り組みを進める中で、専門家で構成される奄美・琉球世界自然遺産候補地科学委員会を設置し、科学的、専門的見地から推薦候補地域の検討を行ったところであります。 Angry: 0.204 Disgust: 0.117 Fear: 0.374 Happy: 0.902 Sad: 0.353 Surprise: 0.715
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04:06:20 ~ 04:07:01 星野(一)政府参考人
その結果、国頭村、大宜味村、東村から成る沖縄島北部を初めとする四地域が選定されました。山原地域の陸域、河川、海域は、豊かな生物多様性を有する地域であります。しかし、世界自然遺産の候補地という観点からは、特にヤンバルクイナ等の希少な固有種が生息、生育する陸域の生態系が世界的にそこにしかない貴重な価値を有すると評価されたものと認識しております。 Angry: 0.306 Disgust: 0.224 Fear: 0.530 Happy: 0.675 Sad: 0.335 Surprise: 0.706
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04:07:01 ~ 04:08:03 玉城分科員
今答弁の中にもありましたが、陸域のヤンバルクイナですとかさまざまな動物、ヤンバルテナガコガネなどなど、やはり沖縄本島の北部には原生の森が残っているということで、陸域は、確かに今おっしゃるように、希少生物などが生息している非常に重要な地域であります。一方、やはり、海域を見てみますと、例えばジュゴンなどの生息の北限域でもあるわけですね。そういうことを考えますと、貴重でかつ多様な自然種を育んでいるこの海域、特に辺野古、大浦湾海域における環境破壊につながると危惧される普天間基地の埋立建設については、これは到底看過できるものではありません。自然保護の視点から、環境省は、この辺野古及び大浦湾海域における点に関してどのような見解を持っていらっしゃいますでしょうか。大臣にお伺いいたします。 Angry: 0.230 Disgust: 0.159 Fear: 0.498 Happy: 0.763 Sad: 0.405 Surprise: 0.694
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04:08:03 ~ 04:08:54 石原国務大臣
ただいま玉城委員と私どもの星野局長の議論を聞かせていただいておりまして、沖縄北部の山原地域、陸域に原生林が大変残っている、これと同じように、やはり生物の多様性の保全というものは重要課題であると認識をさせていただいております。今委員御指摘の大浦湾、辺野古地区の埋め立てに関する環境影響についてでございますけれども、これは、事業主体である防衛省が環境影響評価書を作成し、これを沖縄県が審査して、もう既に手続が終了しているところでもございます。事業の実施に際しては、環境影響評価書に基づき、事業者が十分な環境保全上の配慮をされなければならないものと考えております。 Angry: 0.386 Disgust: 0.269 Fear: 0.549 Happy: 0.624 Sad: 0.363 Surprise: 0.574
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04:08:54 ~ 04:09:22 玉城分科員
沖縄県議会において二十四日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋立承認を検証する調査特別委員会、いわゆる辺野古百条委員会の参考人質疑の中で、稲嶺進名護市長は、名護市の総合計画や景観計画には自然環境の持つ意味、役割を記述している、環境基本条例も制定しており、県の判断は不本意であるという意見を述べられています。 Angry: 0.798 Disgust: 0.380 Fear: 0.383 Happy: 0.676 Sad: 0.135 Surprise: 0.463
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04:09:22 ~ 04:10:05 玉城分科員
また、同じ日の百条委員会において、環境影響評価、アセスメントを担当した県環境影響評価審査会の宮城邦治会長は、政府の埋立申請内容を沖縄県、この場合は県知事ですが、県知事が適合と判断した点について若干違和感があると述べ、移設工事については自然環境保全は不可能であるという、その見解を改めて示しております。この宮城審査会会長の自然環境保全は不可能であるとの意見について、やはりこれは責任省庁ですから、国における環境保全という責務の立場から環境省の見解を伺うものであります。 Angry: 0.536 Disgust: 0.264 Fear: 0.408 Happy: 0.592 Sad: 0.381 Surprise: 0.489
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04:10:05 ~ 04:11:20 玉城分科員
大臣、お願いいたします。さまざまな専門家がさまざまな知見でもって環境影響を評価する、判断をする、その手続そのものは、私は否定するものではありません。しかし、やはり国民が、自然の保全、豊かな自然を未来の日本の後々の方たちに、つまり自分たちの子孫のために残しておきたいという気持ちは、それは県の東西を問わず、どこの地域でも同じような思いがあると思います。 Angry: 0.371 Disgust: 0.243 Fear: 0.378 Happy: 0.757 Sad: 0.519 Surprise: 0.523
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04:10:10 ~ 04:10:47 石原国務大臣
先ほど御説明をさせていただきましたとおり、環境影響評価上の環境省側からの関与というものは法律上ないわけですね。それに対しまして、さまざまな見識のある方々がさまざまな立場に立ちまして、これは首長さんもそうです、学識経験者もそうです、そういうふうにいろいろ御発言をされているということは伺っておりますが、そのことについて私がコメントをするということは差し控えさせていただきたいと思います。 Angry: 0.430 Disgust: 0.329 Fear: 0.395 Happy: 0.758 Sad: 0.412 Surprise: 0.446
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04:11:20 ~ 04:12:03 玉城分科員
環境省の中でも、里山を保全する、あるいは山を保全する、さまざまな取り組みがあるのと同じように、環境を保全する立場においては、環境省のその取り組みというものが国民から大きく期待されているのではないかというふうに私は思料いたします。さて、独立行政法人宇宙航空研究開発機構、通称JAXAが、二〇一二年十二月二十七日に、ホームページ「地球が見える」というコーナーの中で、生物多様性の保全、名護市大浦湾のサンゴ礁という特集を掲載されています。 Angry: 0.392 Disgust: 0.271 Fear: 0.413 Happy: 0.813 Sad: 0.278 Surprise: 0.653
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04:12:03 ~ 04:13:12 玉城分科員
この独立行政法人JAXAは、内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省がそれぞれ共同して所管する独立行政法人なんですが、その中で、ALOS、アドバンスド・ランド・オブザービング・サテライト、陸域観測技術衛星、日本名「だいち」とつけられていますが、そのALOS、「だいち」から撮影した二〇〇七年十二月と二〇一〇年九月とを比較する鮮明なカラー写真を紹介しております。この「だいち」は、地震や津波、台風などの災害状況の観測や防災分野のほか、森林監視や自然環境の保全、農業分野での活用、二万五千分の一地形図の作成に利用されるなど、幅広い分野で「だいち」の観測データがこれまで活用されてきております。五年間で全世界を約六百五十万シーン撮影いたしまして、二〇一一年に発生した東日本大震災では、被災地を四百シーン撮影し、各関係機関に情報を提供し続けておりました。 Angry: 0.475 Disgust: 0.133 Fear: 0.516 Happy: 0.639 Sad: 0.219 Surprise: 0.643
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04:13:12 ~ 04:14:02 玉城分科員
このように、大変鮮明で、そしてその分析もしっかりと行うことができる精度の高いALOS、「だいち」ですが、この写真をもとに観測した内容、このホームページ「地球が見える」に掲載されています内容は、外洋に面した深場の泥地、サンゴ礁、海草や藻場、湾奥の大浦川、汀間川河口のマングローブ林とその干潟からV字型に大きく切れ込んだ深い湾の奥までの多様な環境が、アオサンゴ群やジュゴンなどの希少な生物を育み豊かな生態系をつくり出し、生物多様性が高いと言われる様子が見られると丁寧に紹介しているんですね。 Angry: 0.204 Disgust: 0.092 Fear: 0.673 Happy: 0.564 Sad: 0.268 Surprise: 0.829
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04:14:02 ~ 04:15:11 玉城分科員
さらに、沖縄本島の沿岸海域でも、赤土流出や埋立地、オニヒトデの大量発生やサンゴの白化現象などの影響により、サンゴ礁が失われてまいりました、そのようなサンゴ礁への影響が広がる中でも大浦湾の海では、沖縄県内の他の場所ではほとんど見られない独特な地勢と自然の営みにより、多種多様な生態系が育まれる希少な場所と考えられるというふうにはっきりここで紹介をしているわけです。この湾、この地域こそ、残すべき自然遺産であるということの証明にほかならないと思います。それは写真を見ていただければ、大臣及び関係の皆様にも、もちろん国民の皆さんにも、すぐおわかりいただけると思います。さて、琉球・奄美諸島の世界自然遺産登録に向け、沖縄本島北部の国頭、大宜味、東の三村を含む四島が選定され、暫定リストに掲載されております。 Angry: 0.258 Disgust: 0.153 Fear: 0.494 Happy: 0.712 Sad: 0.440 Surprise: 0.655
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04:15:11 ~ 04:15:45 玉城分科員
先ほど答弁にあったとおりです。そこからわずか十キロ程度しか離れていない、この生物性の豊かな大浦湾の海域を含めて、世界自然遺産への登録は当然進めるべきものである、そのことも重ねて思われます。環境省の積極的な取り組みについて、ぜひこの海も追加して取り組みたい、あるいは、追加してそのリストに入れることはできないかという積極的な対応については、どのようにお考えでしょうか。大臣にお伺いいたします。 Angry: 0.335 Disgust: 0.310 Fear: 0.399 Happy: 0.747 Sad: 0.532 Surprise: 0.491
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04:15:45 ~ 04:16:07 石原国務大臣
これはもう委員御承知のことだと思いますが、奄美・琉球世界自然遺産の候補地四地域は、専門家で構成されます奄美・琉球世界自然遺産候補地科学委員会において、ユネスコの世界遺産委員会が定めた評価基準を踏まえて、科学的、専門的に選定されたものであります。 Angry: 0.491 Disgust: 0.151 Fear: 0.415 Happy: 0.702 Sad: 0.294 Surprise: 0.612
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04:16:07 ~ 04:16:48 石原国務大臣
すなわち、奄美・琉球は、この地域だけに残されているアマミノクロウサギやイリオモテヤマネコなどの固有種、さらには国際的希少種が陸上に多く生息、生育している、また、生態系及び生物多様性の基準が満たされている、この基準にのっとって、そういうものがいるところ、生活しているところを専門家の委員の方が設定したということなんだと思います。 Angry: 0.228 Disgust: 0.076 Fear: 0.666 Happy: 0.676 Sad: 0.262 Surprise: 0.843
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04:16:48 ~ 04:17:42 玉城分科員
その暫定リストに挙がっていた経緯を私も十分承知しているところであります。しかし、その海域は、これだけ紹介しておりますとおり、実は、陸域に最も近く、そして深く切れている湾の形状、さらには、浅瀬と隣接しているサンゴ礁の豊かな、アオサンゴの群生などなどを見ると、前段に稲嶺名護市長の意見陳述でも紹介しました、そして影響評価審査会の宮城会長の話も紹介をさせていただいたのは、もしそこに米軍普天間基地の移設基地がつくられるようなことになると、この保全されるべき環境はもう守れないんだ、埋め立てによる環境保全は不可能だと断じているわけですね。 Angry: 0.614 Disgust: 0.293 Fear: 0.460 Happy: 0.505 Sad: 0.335 Surprise: 0.542
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04:17:42 ~ 04:18:05 玉城分科員
であれば、その世界自然遺産リストに掲載されないまでも、それはもう既に手続によって進められていることであれば、この海域を守るために環境省には積極的に働いていただきたい。これは恐らく、自然を愛する国民でしたら、どなたでもそのとおりだなと御納得いただけるのではないかというふうに思うんですね。 Angry: 0.346 Disgust: 0.326 Fear: 0.445 Happy: 0.525 Sad: 0.559 Surprise: 0.551
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04:18:05 ~ 04:18:30 玉城分科員
生物多様性の保全を世界各国と協調して取り組むことこそ、その責任に対して将来までの高い評価を、環境省はもちろん、我が国も環境保全、自然保全に対しては得ることができると思います。その各国との協調あるいは取り組みについての姿勢を大臣に改めて最後にお伺いしたいと思います。 Angry: 0.605 Disgust: 0.284 Fear: 0.235 Happy: 0.692 Sad: 0.543 Surprise: 0.342
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04:18:30 ~ 04:19:21 石原国務大臣
生物多様性の保全が重要であるという玉城議員のお気持ちは大変わかるのでございますが、ユネスコのルールにのっとって、先ほどもお話をさせていただきましたけれども、生態系は、生物の進化の過程を代表する世界的な見本、あるいは、生物多様性は、学術上、保全上、世界的価値を有する絶滅危惧種の生息地というところを世界遺産にする、そういうものがあるならばユネスコに言っていらっしゃいよというシステムで、そういうふうになっていますので、守るべきそういうものがいないところを政治的な問題として後から加えるということは環境省としては考えていないということは御理解をいただきたいと思います。 Angry: 0.619 Disgust: 0.248 Fear: 0.448 Happy: 0.578 Sad: 0.293 Surprise: 0.484
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04:19:21 ~ 04:20:07 玉城分科員
最後の大臣の答弁は、まさに、リストに至る経緯とその中身について最後に確認をさせていただいた答弁だと思います。私が先ほど聞いたのは、あるいは意見をさせていただいたのは、この世界自然遺産のリストに挙がらないけれども、先ほども紹介したランク1、ランク2の、重要な生育海域であるこの大浦湾あるいは陸上について、では環境省は手をこまねいて見ているんですかというふうなことを聞いたつもりですね。そこまできつく聞いたことではないんですけれども。私はやはり、守るべきものは守る、保存するものは保存して、そして子孫に渡す、それが今の私たちに課せられた責任ではないかと思います。 Angry: 0.584 Disgust: 0.268 Fear: 0.371 Happy: 0.661 Sad: 0.317 Surprise: 0.553
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04:20:07 ~ 04:20:44 玉城分科員
そのことに関しては、大臣、どのようにお考えですか。ぜひ御所見をお伺いしたいと思います。わかりました。また別段、しっかり議論をさせていただきたいと思います。ありがとうございました。ニフェーデービタン。 Angry: 0.442 Disgust: 0.324 Fear: 0.338 Happy: 0.735 Sad: 0.518 Surprise: 0.472
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04:20:14 ~ 04:20:39 石原国務大臣
私は環境行政を預かる立場でございます。環境行政の観点から言わせていただくならば、委員がおっしゃるとおり、生物の多様性の保全というものが最重要で考えておりますが、これを政治問題とくっつけて当委員会でコメントをすることは立場上控えるべきだと考えております。 Angry: 0.539 Disgust: 0.288 Fear: 0.368 Happy: 0.608 Sad: 0.486 Surprise: 0.437
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Angry: 0.399 Disgust: 0.241 Fear: 0.516 Happy: 0.640 Sad: 0.364 Surprise: 0.678
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04:21:00 ~ 04:22:28 足立分科員
きょうは予算委員会の第六分科会ということでお時間を頂戴しておりますが、環境省、それから農水省、林野庁に加えて、国土交通省にもお越しをいただいております。石原大臣におかれましては、こういう機会をいただいてありがとうございます。今申し上げたように、きょう私が取り上げます土砂の問題は、ひとり環境省の問題ではない。むしろ、今実際に法令等に基づいて取り扱っていただいている主たる官庁は、砂防法であれば国交省、森林法であれば農水省ということでございますが、後で申し上げますように、この問題は、土砂の位置づけ、その定義、その扱い、それらがやはり役所の間で、省庁の間ですき間に落ちてしまっていて、しっかりとあるべき対策がとられていないのではないかという問題意識から、きょうは三省の方にお集まりをいただいて、ぜひこの時間の間に一定の方向性を見出してまいりたいと思っております。 Angry: 0.209 Disgust: 0.160 Fear: 0.356 Happy: 0.820 Sad: 0.529 Surprise: 0.559
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04:22:28 ~ 04:23:27 足立分科員
まず、お配りをしている資料でございますが、これは、私、このテーマをこの第六分科会で扱わせていただくということで通告をさせていただいた後、きのうの夜、ちょうど私の地元の豊能町の木代という地域で、まさに私も去年の十月に自分も視察に行きまして、これはしっかりと、国土交通、農水は当然として、地元の自治体、あるいは場合によっては環境省にもお力をかしていただいて、何としても道筋をつけていかなくてはならない、こうした思いで昨年の十月に視察をいたしたまさにその場所で、きのうの夜土砂が崩れました。 Angry: 0.336 Disgust: 0.150 Fear: 0.534 Happy: 0.499 Sad: 0.473 Surprise: 0.599
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04:23:27 ~ 04:24:07 足立分科員
今も大変な事態で、今、警察と消防が、被害に遭っている車がないか、人がいないか、懸命に捜索、調査を進めてくださっているところであります。土砂が物理的に崩れたわけですが、私は、場合によってはこれは人災だと言わざるを得ないような厳しい事態がこの事案のみならず全国で起こっている、こう考えています。 Angry: 0.469 Disgust: 0.239 Fear: 0.705 Happy: 0.227 Sad: 0.518 Surprise: 0.512
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04:24:07 ~ 04:25:25 足立分科員
まず、こういうことが起こりましたので、ちょっと通告どおりにはなかなかきれいに入りませんが、国土交通、そして農水の方で、出先の皆様、あるいは大阪府、地元の豊能町、今も私、ここに来る前に豊能町の田中龍一町長と電話で話をしてまいりましたが、今懸命に消防、警察でやっていただいているということであります。この事案を含めて、この問題について今どのように評価をされているか、端的にで結構でございますので、まず二省から、国交省と農水省から、この事案をどう受けとめていらっしゃるか、端的にお教えいただければと思います。 Angry: 0.382 Disgust: 0.180 Fear: 0.442 Happy: 0.732 Sad: 0.472 Surprise: 0.527
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04:25:25 ~ 04:26:02 大野政府参考人
昨夜十九時四十分ごろ、大阪府の府道でございます余野茨木線沿いの民有地の残土置き場より土砂が崩落いたしまして、府道約三百メートルの区間の通行どめ、それから、一部世帯では停電が発生いたしました。昨夜二十一時ごろより土砂の撤去等を実施いたしておりますが、二次災害の可能性もございますため、一時半に作業を中断いたしました。本日九時より作業を再開いたしまして、現在も土砂の撤去、道路復旧に向けて作業中でございます。今のところ、人的被害は報告されてはおりません。 Angry: 0.406 Disgust: 0.241 Fear: 0.503 Happy: 0.611 Sad: 0.423 Surprise: 0.531
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04:26:02 ~ 04:27:02 大野政府参考人
今回の土砂崩落の箇所でございますけれども、これは、行為者が、平成二十四年十月に砂防指定地の管理条例に基づく砂防指定地内行為許可を得て民間残土の受け入れを実施してきた箇所で発生した事案でございます。許可後、府道の汚損やそれから許可地外への土砂の搬入等許可範囲を逸脱した行為が確認されましたこと、また、当該地におきまして、平成二十五年五月、七月、九月と小規模な土砂崩壊が確認されたことから、これまで複数回にわたりまして、土砂搬入行為の中止をする旨の勧告書の手交を行っております。また、早急に是正工事を行うよう指導も行ってきたわけでございます。行為者が是正指導に従わないことから、砂防指定地内の行為許可の取り消しを手続中であったというところ、今回の災害が発生いたしております。 Angry: 0.558 Disgust: 0.331 Fear: 0.578 Happy: 0.454 Sad: 0.326 Surprise: 0.509
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04:27:02 ~ 04:27:24 大野政府参考人
国土交通省といたしましては、土砂災害防止の観点から、砂防指定地の管理が適切に行われますよう、大阪府に対して助言等も行ってまいりたいと考えております。 Angry: 0.369 Disgust: 0.227 Fear: 0.542 Happy: 0.557 Sad: 0.464 Surprise: 0.535
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04:27:24 ~ 04:28:24 沼田政府参考人
お答え申し上げます。私ども林野庁の関連で申し上げますと、こういった場合につきましては、森林法に基づく林地開発許可制度というものがございまして、一ヘクタールを超える開発行為を行う場合は都道府県知事の許可を受けなければならないというふうにされているところでございます。ただ、今回発生いたしました豊能町の木代、番地は十六の四とかそういう場所と伺っておりますけれども、これは当初、森林法に基づいて伐採届け出を豊能町に提出した箇所というふうに承知をしておりますけれども、その後、どんどん伐採届の内容と異なる行為をしていることが明らかになったというようなことで、大阪府と豊能町が合同調査をして、まさに各種の行政指導をしている最中であったというふうに承知をしているところでございます。 Angry: 0.474 Disgust: 0.392 Fear: 0.517 Happy: 0.643 Sad: 0.338 Surprise: 0.498
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04:28:24 ~ 04:28:49 沼田政府参考人
私どもとしても、今回こういう事態に至ったというのは極めて問題があるのではないかというふうに思っておりますので、また大阪府、豊能町と密接に連絡を図りながら適切に助言等を行ってまいりたいというふうに考えているところでございます。 Angry: 0.377 Disgust: 0.407 Fear: 0.554 Happy: 0.650 Sad: 0.390 Surprise: 0.464
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04:28:49 ~ 04:29:14 足立分科員
今、大野砂防部長と沼田林野庁長官に状況を報告いただいたわけでありますが、今ありましたように、砂防法あるいは森林法の枠組みの中で、それぞれ大阪府あるいは豊能町と連携をして取り組んでいただいているところであります。 Angry: 0.313 Disgust: 0.328 Fear: 0.361 Happy: 0.858 Sad: 0.331 Surprise: 0.644
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04:29:14 ~ 04:30:24 足立分科員
私、端的に申し上げて、これは私も視察に行っていますのでよくわかります、地元の土木事務所あるいは林野庁の関係の部署、これまでも、私も意見交換させていただいて、一生懸命これに取り組んでいただいています。この昨夜の事案についても、消防、警察も一生懸命これに取り組んでいただいています。恐らく現場の方々は懸命にこれまでもやっていただいているし、これからもやってくださると思っていますが、それでもこれ、全くこういうことがもう想定される、想定されるというかこういうことが起こるかもしれないということで、私はずっとこれは問題視をしてきたわけでありますが、実際に、残念ながら、こうして取り上げる前にこういう事件が、事案が起こってしまったことについては、本当に私も悔やんでおりますし、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げたいと思っています。 Angry: 0.386 Disgust: 0.207 Fear: 0.547 Happy: 0.514 Sad: 0.552 Surprise: 0.489
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04:30:24 ~ 04:31:11 足立分科員
迅速に調査を進めていただいて、警察、消防に対応していただいて、また復旧を進めていかなければならない、こういうふうに思っています。ただ、これから調査をして復旧をする、これが今最も大切なことなので、こうして国会で取り扱うことによって逆に地元に負担がかかってはいけないという心配も実はしながら、丁寧にきょうこの時間を迎えたつもりでありますが、この場で我々がなさねばならないことは、現場で今調査復旧をやってもらっています。 Angry: 0.467 Disgust: 0.178 Fear: 0.501 Happy: 0.545 Sad: 0.555 Surprise: 0.392
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04:31:11 ~ 04:32:13 足立分科員
我々にとって大切なことは、この事故はなぜ起こったかです。まだ調査が終わっていない段階で取り上げるのは私も若干気持ちが引けるところもありますが、今の国会の、行政の仕組み上、我々野党がこうして政府に問いただすことができる場は限られていまして、きょうのこの場を活用して、何としても、地元の被災者の、被害に遭われた方に報いるためにもこの時間を使っていきたい、こうした思いでおります。今砂防部長と林野庁長官に御答弁をいただきましたが、事件が起こったということは、少なくともそれぞれが所管されている法令の法益が十分に達成されていない、その結果こういうことが起こったわけであります。 Angry: 0.696 Disgust: 0.212 Fear: 0.472 Happy: 0.373 Sad: 0.453 Surprise: 0.417
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04:32:13 ~ 04:33:04 足立分科員
これは何に課題があったと思いますか。結論を先に申し上げれば、私の思いを申し上げれば、これはやはり役所の縦割り、そして、国と都道府県と市町村、やはりこの役割分担がうまくいっていないのかな、私はこう思わざるを得ません。それぞれ今御答弁いただいた林野庁長官と砂防部長、さっき大阪府、豊能町と連携してというお話がありましたが、これはそれぞれつかさつかさでこの事案を取り扱っている府や町に問題があったということか、どのようにお考えですか。 Angry: 0.479 Disgust: 0.237 Fear: 0.512 Happy: 0.578 Sad: 0.370 Surprise: 0.617
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Angry: 0.705 Disgust: 0.270 Fear: 0.426 Happy: 0.639 Sad: 0.264 Surprise: 0.449
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04:33:30 ~ 04:34:34 大野政府参考人
砂防法におきましては、土砂災害の防止が目的でございますので、土砂災害等の防止のため、一定の行為、これを禁止もしくは制限する必要がある区域につきまして、国土交通大臣が砂防指定地の指定を行い、都道府県が管理を行っているところでございます。砂防指定地におきます具体的な禁止行為、制限行為等につきましては、これは都道府県の条例に委任されております。土砂の掘削、盛り土、切り土、その他の土地の形質を変更する行為、また、土石の採取、鉱物の採掘、またはこれらの集積もしくは投棄、これらの行為を規制し、これらの行為を実施する場合には都道府県知事の許可を必要としているところでございますので、土砂災害等を防止するためには、こういった指定地の管理というのが一定の効果を発揮しているというふうに考えております。 Angry: 0.712 Disgust: 0.284 Fear: 0.556 Happy: 0.449 Sad: 0.223 Surprise: 0.502
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04:34:34 ~ 04:35:03 沼田政府参考人
お答え申し上げます。先生の御指摘もあるわけでございますけれども、私どもとしても、林野庁は森林をきちんと保全するという立場でございますので、そういった意味で、こういった地域の森林のいろいろな諸機能を高度に発揮させるという観点から、さまざまな活動をさせていただきたいというふうに思っております。 Angry: 0.442 Disgust: 0.364 Fear: 0.430 Happy: 0.681 Sad: 0.430 Surprise: 0.515
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04:35:03 ~ 04:35:31 沼田政府参考人
この事案に関しまして申し上げますと、それぞれつかさつかさ、役割役割はあるわけでございますけれども、双方連携してよく意思疎通を図りながら、問題が起きたわけでございますので、そういった問題をいかにしてこれからきちんと前に改善していくかということで、いろいろな形で御相談をさせていただきながら、また御相談を受けながら対応させていただきたいというふうに思っているところでございます。 Angry: 0.220 Disgust: 0.166 Fear: 0.343 Happy: 0.879 Sad: 0.511 Surprise: 0.464
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04:35:31 ~ 04:36:18 足立分科員
今おっしゃられたように、私もそれはわかっているつもりです。それぞれのつかさつかさでしっかりと取り組んでいただいている。特に、現場でずっと勧告あるいは命令、さまざまな枠組みの中で、若干そのスピード、現場で被害に遭われている方々からすれば、その勧告がもうちょっと早く出なかったのか、あるいは命令は出せないのか、そういった思いはあるかと思いますが、その細部に入る時間的余裕がありませんので、きょうはもう少し根本のところから確認をさせていただきたいと思います。 Angry: 0.435 Disgust: 0.319 Fear: 0.503 Happy: 0.545 Sad: 0.474 Surprise: 0.516
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04:36:18 ~ 04:36:49 足立分科員
そもそもこの土砂、建設の残土ですね、これは環境省にぜひお答えをいただきたいんですが、これは無価物か有価物か、廃棄物かそうじゃないのか、この辺を簡潔明瞭に解説してください。 Angry: 0.734 Disgust: 0.416 Fear: 0.498 Happy: 0.371 Sad: 0.335 Surprise: 0.418
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04:36:49 ~ 04:37:15 梶原政府参考人
廃棄物処理法に基づきまして廃棄物になるかならないかでございますけれども、これは、平成十一年の最高裁の決定がございまして、それによりますと、物の性状、排出の状況、通常の取り扱いの形態、それと取引価値の有無、占有者の意思を総合的に判断して決めるということになってございます。 Angry: 0.529 Disgust: 0.322 Fear: 0.402 Happy: 0.579 Sad: 0.485 Surprise: 0.339
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04:37:15 ~ 04:37:36 梶原政府参考人
それで、実際この土砂というものが廃棄物処理法の廃棄物になるかならないかということにつきましては、土砂につきましては通常こういったものに該当しないということになりますので、廃棄物処理法上の廃棄物の対象にはしていないということでございます。 Angry: 0.656 Disgust: 0.444 Fear: 0.469 Happy: 0.243 Sad: 0.573 Surprise: 0.289
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Angry: 0.578 Disgust: 0.390 Fear: 0.691 Happy: 0.152 Sad: 0.447 Surprise: 0.554
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04:38:01 ~ 04:38:35 梶原政府参考人
先ほどいろいろな定義のお話を申し上げましたけれども、廃棄物の考え方は先ほど申し上げましたとおりでございます。土砂に関しましては、通常は、土地造成でありますとか、そういったように使われるということでありまして、廃棄物処理法上の廃棄物から外しているということでございます。本件の土砂につきまして、何らかの形で廃棄物が混入をしていればまた別でございますが、通常の土砂ということでありますと廃棄物には該当しないというものだと考えております。 Angry: 0.413 Disgust: 0.404 Fear: 0.519 Happy: 0.560 Sad: 0.459 Surprise: 0.414
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04:38:35 ~ 04:39:06 足立分科員
抽象的な整理は定義の問題ですからそれはいいんですが、一般に、いわゆる建設発生土、建設工事に伴って発生する土砂ですね、この事案に限らず、全国でそれが流通をするあるいは捨ておかれている、捨てというと無価物になるのかもしれませんが、置かれている。 Angry: 0.396 Disgust: 0.262 Fear: 0.601 Happy: 0.601 Sad: 0.229 Surprise: 0.628
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04:39:06 ~ 04:39:48 足立分科員
これは、全国の事態は、都道府県あるいは市町村が制定をしてきた条例も含めて環境省は認識はされていると思います。今現状、そうして、廃棄物の扱いではない形で、廃棄物としてではなく置かれている建設残土というのは、全てこれは廃棄物ではない、そういう実態だと理解されていますか。 Angry: 0.422 Disgust: 0.282 Fear: 0.365 Happy: 0.608 Sad: 0.335 Surprise: 0.411
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04:39:48 ~ 04:40:07 梶原政府参考人
建設残土と言われるものについては、廃棄物処理法上の廃棄物といたしておりません。これは、本件だけに限らず、廃棄物処理法全体の運用としてそういう形にさせていただいておるところでございます。 Angry: 0.758 Disgust: 0.480 Fear: 0.501 Happy: 0.287 Sad: 0.402 Surprise: 0.402
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04:40:07 ~ 04:41:00 足立分科員
一方で、いわゆる汚泥、これは産廃ですね。その線引きは明確ですか。規定上は明確だと思いますが、現場から見たときに、これは明確に線引きはできるとお考えですか。 Angry: 0.575 Disgust: 0.376 Fear: 0.526 Happy: 0.534 Sad: 0.326 Surprise: 0.529
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04:40:18 ~ 04:40:42 梶原政府参考人
建設汚泥につきましては、例えば建設汚泥というのは、工事に使いやすいように物を加えたりしております。例えば化学物質なんかも加えたりしております。そういったようなことがありますので、基本的には、建設汚泥は産業廃棄物として位置づけておるところでございます。 Angry: 0.482 Disgust: 0.495 Fear: 0.479 Happy: 0.634 Sad: 0.343 Surprise: 0.461
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04:41:00 ~ 04:41:21 梶原政府参考人
建設汚泥につきましては、その発生工程が異なりますので、単純な掘削等々のものとは、いわゆる掘り起こしたものとは大分違いますので、できると考えております。 Angry: 0.672 Disgust: 0.422 Fear: 0.432 Happy: 0.516 Sad: 0.326 Surprise: 0.374
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04:41:21 ~ 04:42:28 足立分科員
私は認識が違うわけでありますが、いわゆる建設の土砂、残土であるのかあるいは産廃すなわち汚泥であるのか、これは法令の解釈ということもありますが、現場においてもそれはなかなか峻別されないで、実際はこれをできるだけ土砂として解釈しようというインセンティブが現場には相当働いていると私は思っています。産廃として扱えば、要すればさまざまな物質をわずかでも含んでいれば、当然それは産業廃棄物として位置づけられ、産廃のさまざまな規制に服するし、あるいは処分地についても、非常に限られた処分地がそこに対応していくということになって、それはそれで非常に難しい問題を生ずるわけであります。 Angry: 0.828 Disgust: 0.416 Fear: 0.486 Happy: 0.261 Sad: 0.278 Surprise: 0.352
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04:42:28 ~ 04:43:07 足立分科員
一方で、この事案は土砂だと位置づけて動いてきたわけでありますが、その場合には、いわゆる不法投棄と私は思っていますが、本来産廃であるべきものが土砂として扱われて不法投棄が横行する、そしてその不法投棄されたものがまた出回れば、それは不良な土として出回る、昨夜の事案の背景にはそういう実態があると私は認識しています。 Angry: 0.792 Disgust: 0.348 Fear: 0.545 Happy: 0.289 Sad: 0.287 Surprise: 0.358
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04:43:07 ~ 04:44:09 足立分科員
環境省は実態がおわかりにならないかもしれませんが、国土交通省砂防部長は、今私が申し上げたような実態がないとお考えですか、あるとお考えですか。大野部長、これは実際に調査というか、今実際に日本じゅうでこういう実態があるわけですね。それは御理解をされていると思います。そして、これではいかぬということで、それぞれの所管されている法律とは別に、それぞれの自治体がまさにこうした事態に対処するためのさまざまな条例をつくっています。 Angry: 0.383 Disgust: 0.301 Fear: 0.569 Happy: 0.565 Sad: 0.375 Surprise: 0.643
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04:44:25 ~ 04:45:06 小林(正)政府参考人
環境省の観点で調べているものでございますので、その限りでございますが、いわゆる土砂の堆積、埋め立てなどによる災害の発生ですとか土壌汚染の防止を図ることによりまして生活の安全の確保を目的とするような条例あるいは要綱が、都道府県などにおいて制定をされているというふうに承知しております。私どもの知っている限りでございますと、平成二十四年三月現在でございますが、都道府県で十五、土壌の関係の政令市で十九、それ以外の市町村二百一、合計二百三十五の自治体がこういったものを持っているということは承知しております。 Angry: 0.385 Disgust: 0.292 Fear: 0.439 Happy: 0.758 Sad: 0.317 Surprise: 0.542
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04:45:06 ~ 04:46:17 足立分科員
こうして、こういう条例は国でいえば一体どこが見ているんだ、こういう条例の取り扱いについて、国でいえばそれはどこが見ているんだというと、いや、それはどこも見ていませんということで、三省はそれぞれ、うちではありませんとなるわけであります。砂防部長、ちょっとこだわって恐縮ですが、先ほど、調査しないとわかりませんということですが、こういう条例が全国で、都道府県で、そして市町村でつくられる。そこに網をかけると、そこでこういう行為をしていた方々は、そこに網がかかるものだからほかに逃げるわけです。結局、網をかければまた横に逃げるということで、どうしても都道府県、市町村の取り組みでは限界があると私は思っています。大事なことは現状認識なんですが、こうした実態を踏まえても、国土交通省は、今私が申し上げたような不法投棄と言わざるを得ないような事態、私は、これは建設事業にとっても問題だと思いますよ。 Angry: 0.523 Disgust: 0.323 Fear: 0.583 Happy: 0.434 Sad: 0.404 Surprise: 0.509
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04:46:38 ~ 04:47:01 大野政府参考人
不法投棄が今現在日本全国で起こっておるというようなお話でございましたけれども、我々は、やはり許可を受けたところについてはしっかりと適正に行っていきたいと思っておりますし、許可が出ていない案件につきましては、まず、それぞれの法律を所管する立場でしっかりとそれを管理、監視していく、そういう立場ではあるかと思っております。 Angry: 0.665 Disgust: 0.187 Fear: 0.419 Happy: 0.526 Sad: 0.325 Surprise: 0.501
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04:47:01 ~ 04:48:04 足立分科員
もう時間がありませんので、きょう大臣にもお越しいただいていて本当に恐縮でございますが、私は、これはやはり何らかの立法が要る、こう思っています。現場の感覚からいくと、これは建設省の世界ですが、土砂災害防止法というものが制定をされておりまして、急傾斜地の規定、急傾斜地については非常に厳しく管理されているんです。自然の傾斜地については管理されているんです。でも、その傾斜を超えるような傾斜地が人工的に、あるいは、ある意味で合法的にそれが行われ、こうしたことに結びついている。私は、それが環境省であれ国交省であれ農水省であれ、連携して何らかの対策が要る、こう思っていますが、大臣、何か一言いただけないでしょうか。 Angry: 0.477 Disgust: 0.249 Fear: 0.526 Happy: 0.520 Sad: 0.445 Surprise: 0.512
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04:48:04 ~ 04:48:58 石原国務大臣
足立委員と砂防部長等々の議論を聞かせていただきまして、地方自治体が取り組んできた経緯というものは、やはりないがしろにするわけにいかないわけですね、地方自治で、自分たちでしっかりやっているところも現にあるわけですから。こういうものを踏まえて、きょう委員の御指摘もありましたように、国として対応すべき制度上の課題が本当にどこにあるのか。結局、法令違反をやっているものは幾ら言ったって言うことを聞かないわけですから、そういうものなのか、法律にのっとってやっているのにこういう事故が起こったのか、そういうものを十分精査して、必要があるならば、委員がおっしゃるとおり関係省庁で協議して、どこでどういうことになっているからこうなるということを、もう少し整理をしていかなきゃならないんじゃないかというのが感想でございます。 Angry: 0.765 Disgust: 0.266 Fear: 0.477 Happy: 0.325 Sad: 0.359 Surprise: 0.415
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04:49:02 ~ 04:50:06 足立分科員
これから、やはり環境省が衝になっていろいろな役割を果たしていく中で、本件のような事案については、環境省がリーダーシップをとって、少なくとも調査、整理、そして検討をぜひしてください。検討するということでお願いします。もう時間でございますが、最後に、きょう、砂防部長、そして林野庁長官においでいただいています。この豊能のきのうの事案、被害が最小にとどまることを私も祈っていますが、迅速に復旧され、この問題が解決されるように、それぞれのつかさつかさ、立場として、しっかり全力を挙げていただけるようお願いをしたいと思います。最後に一言だけ、その点、しっかりやるということでおっしゃっていただいて、私の質問は最後にしたいと思います。 Angry: 0.328 Disgust: 0.208 Fear: 0.351 Happy: 0.747 Sad: 0.604 Surprise: 0.498
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04:50:13 ~ 04:50:32 大野政府参考人
国土交通省といたしましても、今回のこういった災害につきましては、全力で大阪府を御支援申し上げたい、このように考えておりますし、今後、こういった事案につきまして、できるだけこういったことが起こらないように、指定地の管理等もしっかりと取り組んでまいりたい、このように考えております。 Angry: 0.459 Disgust: 0.172 Fear: 0.445 Happy: 0.618 Sad: 0.544 Surprise: 0.399
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04:50:32 ~ 04:50:59 沼田政府参考人
お答えを申し上げます。この箇所の隣接地でも既に開発行為の中止命令を出したところもございますし、また、私どもとしても、きちんと大阪府そして豊能町とよく連携をして対応させていただきたいと思っているところでございます。 Angry: 0.541 Disgust: 0.422 Fear: 0.436 Happy: 0.557 Sad: 0.485 Surprise: 0.446
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04:51:00 ~ 04:51:21 足立分科員
もう時間になりましたので終わりますが、私も、しっかりこの分野、引き続き、取り扱いというか注視をしてまいりたいと思います。三省におかれましても、何とぞ検討、そして適切に対応いただくようお願い申し上げて、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。 Angry: 0.400 Disgust: 0.241 Fear: 0.352 Happy: 0.697 Sad: 0.596 Surprise: 0.442
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04:51:29 ~ 04:52:10 石関分科員
日本維新の会の石関貴史です。環境大臣もこの前お出ましをいただいて、十九日の予算委員会で鉄鋼スラグというものの問題について質疑をさせていただきました。時間が限られていて尋ね足りないところがございますので、きょう、引き続きこの問題をまず最初にお尋ねをしたいと思います。この前、大臣にも御紹介いたしましたけれども、名古屋に本社のある大手の特殊鋼メーカーの大同特殊鋼株式会社、私の地元の群馬県渋川市に大きな工場がございます。 Angry: 0.429 Disgust: 0.307 Fear: 0.425 Happy: 0.708 Sad: 0.391 Surprise: 0.515
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04:52:10 ~ 04:52:43 石関分科員
ここの工場が鉄鋼の廃材を違法取引していたということで県の立入調査を現に受けている。この件についてでございます。この事件の概要について環境省としてはどのように把握をされているのか、まずお尋ねをいたします。 Angry: 0.549 Disgust: 0.372 Fear: 0.544 Happy: 0.539 Sad: 0.312 Surprise: 0.551
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04:52:43 ~ 04:53:23 梶原政府参考人
お答え申し上げます。本件につきましては、大同特殊鋼株式会社の鉄鋼スラグが逆有償、大同特殊鋼側から申しますと、お金がトータルとしては出ている形で取引がされているのではないかということで、本年一月二十七日に、大同特殊鋼の渋川工場に対して、群馬県が廃棄物処理法上に基づく立入検査を実施したと。 Angry: 0.545 Disgust: 0.432 Fear: 0.479 Happy: 0.609 Sad: 0.366 Surprise: 0.462
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04:53:23 ~ 04:54:05 梶原政府参考人
それに引き続きまして、さらには、関連子会社の大同エコメット、あるいは群馬丸太運輸等についての立入検査をしたという案件でございます。廃棄物処理法上の観点からはそういうことでございますけれども、先般の国会での御質疑にも私はおりまして、その際に先生の方から詳しく御説明もございましたけれども、その鉄鋼スラグがさまざまな形で使用されている、そういう案件だというふうに理解をしております。 Angry: 0.384 Disgust: 0.510 Fear: 0.507 Happy: 0.672 Sad: 0.348 Surprise: 0.493
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04:54:05 ~ 04:54:49 石関分科員
では、重ねて、今御説明もいただきましたが、逆有償取引というんですね、私もこの事件を知って初めてこういう用語は知ったんですけれども、いろいろなコストの部分を合わせて、売った方が例えば管理費とかそういうものでまた払っているということがこの逆有償取引というものだと思うんですけれども、これ自体は、こういう取引をしても、奇妙には見えますけれども、法に触れることはないということでしょうか。 Angry: 0.427 Disgust: 0.122 Fear: 0.493 Happy: 0.556 Sad: 0.421 Surprise: 0.569
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04:54:49 ~ 04:55:04 梶原政府参考人
さまざまな取引形態があるかと思いますが、それぞれの取引形態について、これが違法であるとかこれが適法であるとかといったような判断をするものではございません。 Angry: 0.442 Disgust: 0.294 Fear: 0.544 Happy: 0.601 Sad: 0.437 Surprise: 0.570
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04:55:04 ~ 04:55:50 石関分科員
ただ、取引自体は違法ではないということなんですが、本来廃棄物として処理しなければいけない、相応のコストがかかるものを、再生資源だとこういうふうに偽って、偽装して売っていたということが結果としてこの逆有償取引という形になっているんですけれども、これ自体は、廃棄物であるべきものを再生資源として偽って売っていた、このことは、産業廃棄物の処理法とか、あるいは、関係するような法律に抵触をするということにはならないんでしょうか。 Angry: 0.741 Disgust: 0.407 Fear: 0.559 Happy: 0.251 Sad: 0.449 Surprise: 0.279
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04:56:04 ~ 04:57:15 梶原政府参考人
それで、今、リサイクル物が廃棄物処理法の適用になる廃棄物になるかならないかというところにつきましては、先ほど来から御指摘の、当該物の取引の状況が逆有償であるか否かというような観点、それに加えまして、物の性状、排出の状況、それと、通常の取り扱いの形態、それに、占有者の意思というものを総合的に判断をすべきものという判断が平成十一年の最高裁の決定で示されているわけでございます。したがいまして、逆有償であるかどうかといったようなことのみで判断することではないという整理にされております。今回の鉄鋼スラグにつきましては、今、群馬県におきまして、大同特殊鋼株式会社並びに関連子会社等について立入検査を実施して、そういったこれらの取引状況についても総合的に調査をいたしているところであるというふうに聞いております。 Angry: 0.399 Disgust: 0.402 Fear: 0.529 Happy: 0.566 Sad: 0.472 Surprise: 0.441
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04:57:15 ~ 04:57:32 梶原政府参考人
したがいまして、現時点におきましては、その県の整理を踏まえて、廃棄物処理法の適用になるのかならないのかといったようなことを判断されるものというふうに考えております。 Angry: 0.424 Disgust: 0.409 Fear: 0.613 Happy: 0.401 Sad: 0.507 Surprise: 0.447
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04:57:32 ~ 04:58:05 石関分科員
この鉄鋼スラグですけれども、大臣はこの前答弁もいただいていますからよく御承知だと思うんですけれども、浮島政務官はこの鉄鋼スラグはどんなものだか御存じですか。多分知らないだろうと思って聞いてみたんですけれども、私も知りませんでした、この事件で。この鉄鋼の大同特殊鋼さん、これは大変大きなメーカーで、鉄鋼メーカーとしては大変評判のいいところだと承知しています。 Angry: 0.420 Disgust: 0.155 Fear: 0.478 Happy: 0.681 Sad: 0.314 Surprise: 0.652
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04:58:05 ~ 04:59:03 石関分科員
ただ、廃棄物について再生資源ということで売っていたものですが、これが今回の事件を引き起こしているということです。実際、鉄鋼スラグがどういうものかというと、砕石、小石みたいなものになっているんです。鉄鋼のいろいろ製造過程から出たものがそういうものになっていて、道路の路盤材等に今回は使われている、こういう事件です。ぜひ政務官も今後御承知おきをいただきたいと思います。この鉄鋼スラグから今回は、有害な六価クロムですとか弗素、六価クロムは発がん性がありますし、弗素というのは、中国で有名になった事件では、何か歯が破壊をされたとか骨がうんとかたくなっちゃう病気とか、こういうものが弗素の被害としては大変有名なものがあります。環境省が設けている六価クロムですとか弗素の基準というものがどうなっているか。 Angry: 0.450 Disgust: 0.328 Fear: 0.552 Happy: 0.522 Sad: 0.444 Surprise: 0.490
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04:59:03 ~ 04:59:41 石関分科員
特に、これが道路の路盤材として鉄鋼スラグが使用されている場合、どういう基準があるのか。あるいは、川とか池とか水道水、こういったところの六価クロムそれから弗素、環境省でそれぞれの、川はこうだとか、路盤材で使われていた場合は鉄鋼スラグがどうだとか、こういう基準をお持ちなのかどうか。あるのであれば、その基準を教えてもらえますか。 Angry: 0.434 Disgust: 0.294 Fear: 0.569 Happy: 0.565 Sad: 0.375 Surprise: 0.640
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04:59:41 ~ 05:00:07 平岡政府参考人
お答え申し上げます。六価クロム、弗素等の有害物質でございますので、これによる環境汚染を防止するという必要がございます。環境基本法に基づきまして環境基準というものを定めております。水質汚濁及び土壌汚染等についての、人の健康を保護し、生活環境を保全する上で維持することが望ましい基準というものでございます。 Angry: 0.570 Disgust: 0.569 Fear: 0.452 Happy: 0.557 Sad: 0.432 Surprise: 0.365
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05:00:07 ~ 05:00:39 平岡政府参考人
これらの基準を満たすような規制を行っていくということにしてございます。具体的に申し上げますと、これは六価クロムでございますが、土壌の環境基準としては、溶出基準ですけれども、〇・〇五ミリグラム・パー・リットルでありますとか、〇・〇五ミリグラム・パー・リットル以下ということで水質の環境基準を定めたりといったことをしております。 Angry: 0.474 Disgust: 0.418 Fear: 0.416 Happy: 0.716 Sad: 0.322 Surprise: 0.473
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05:00:39 ~ 05:01:00 石関分科員
私が知っている知識で事前に先ほど御説明しましたけれども、六価クロムや弗素というものが今の基準を超えて大量に摂取されたり触れたりするとどういうことが起こりますか、人体にということですけれども。 Angry: 0.467 Disgust: 0.315 Fear: 0.567 Happy: 0.579 Sad: 0.254 Surprise: 0.609
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05:01:00 ~ 05:01:34 平岡政府参考人
先ほど先生の方からもお話しございましたように、六価クロムにつきましては、発がん性があるということで、グループ一、人に対する発がん性というものが毒性としてあるとされております。また、弗素につきましては、軽度の歯に対する斑状歯ということですとか、骨への弗素沈着による骨折のリスクの増加とか、そういったことが懸念されるということとされております。 Angry: 0.182 Disgust: 0.429 Fear: 0.626 Happy: 0.610 Sad: 0.399 Surprise: 0.572
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05:01:34 ~ 05:02:18 石関分科員
私が承知しているものと同じようなそういった害があるという御説明でよろしいですよね。ただ、今度は農水省の方にお尋ねしますけれども、群馬に群馬用水というのがあって、これは、管理しているのは独立行政法人水資源機構です。この群馬用水で、私も現地を見ましたけれども、用水があって、その横の人が歩ける道路というかバラス道、こっち側は田んぼ、畑になっているというところに、未舗装のバラス道ですけれども、このスラグ材と思われるものが敷き詰められているということです。 Angry: 0.467 Disgust: 0.257 Fear: 0.424 Happy: 0.728 Sad: 0.320 Surprise: 0.530
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05:02:18 ~ 05:02:47 石関分科員
歩いて、舗装されていませんから、子供も含めて当然手に触れることもできますし、当然、雨が降ればその水が用水路の方に入っていくというような状態になっています。農水省として、この実態について報告を受けていてちゃんと把握をされているのか、どういう把握をしているか、教えてください。 Angry: 0.526 Disgust: 0.215 Fear: 0.532 Happy: 0.460 Sad: 0.426 Surprise: 0.538
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05:02:47 ~ 05:03:11 三浦政府参考人
お答え申し上げます。まず、群馬用水で汚染物質を含む鉄鋼スラグが使用されている状況についての把握ということでございますけれども、お話にございましたように、独立行政法人水資源機構が管理している群馬用水で、平成十六年度から十八年度にかけて、大同特殊鋼株式会社の鉄鋼スラグを用水路の管理用道路の舗装材として使用した実績がある。 Angry: 0.510 Disgust: 0.459 Fear: 0.456 Happy: 0.678 Sad: 0.364 Surprise: 0.464
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05:03:11 ~ 05:04:17 三浦政府参考人
その延長は、榛名幹線で〇・一キロメートル、赤城幹線で一・五キロメートルの計一・六キロメートルということであると承知をしております。水資源機構におきましては、早急に当該管理用道路に使用されました鉄鋼スラグ及びその道路の周辺の土壌について調査を行って、直近で聞いたところによりますと、三月下旬までに、判明する結果を踏まえて適切な措置を講じていく考えであるというふうに承知をしております。それから、先生のお話にございました農業用水との関係でございます。現場の形状ということでございますけれども、群馬用水の水路につきましては、まず水路自体がコンクリートで遮水された構造であるということ、それから、水路の側壁が管理用道路の路面より高くなっているということ、それから、管理用道路の勾配が水路の外側に向かって低くなっているという構造になっておりまして、一般的には、汚染物質が地下水あるいは雨水を通じて水路に混入するということは考えにくいという形状になっていると認識しております。 Angry: 0.378 Disgust: 0.308 Fear: 0.503 Happy: 0.736 Sad: 0.329 Surprise: 0.591
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05:04:17 ~ 05:05:01 三浦政府参考人
ただ、農業用水につきましても、先ほど御説明になった環境基準に照らしまして確認していくということを念には念を入れてやるということが重要ではないかと考えておりまして、水資源機構におきまして必要な調査を早急に行って、その結果を踏まえた適切な対応をとるように求めてまいりたいと考えております。申しわけございません。図面、写真によって確認をしておりますけれども、私自身、現地には赴いておりません。 Angry: 0.463 Disgust: 0.274 Fear: 0.429 Happy: 0.616 Sad: 0.515 Surprise: 0.499
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Angry: 0.354 Disgust: 0.299 Fear: 0.306 Happy: 0.820 Sad: 0.443 Surprise: 0.560
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05:05:01 ~ 05:05:56 石関分科員
何で行かないんだと言うつもりはないんです。ただ、一般的にとおっしゃったように、現に、例えば人が歩けば、むき出しですからそれをさわることもできるし、子供が遊びに行ってそこでごろごろしたらどうするのか、心配すれば切りがないし、非常に強い雨が降った場合には、今のような形状になっていたとしてもどういうことで水が入るかわからない、用水路ですから。コンクリートで遮蔽されていても、本当にそこに浸透していないのかどうか。下流で飲料水も含めてこの用水路を使っている皆さん、こういう皆さんにとっては、今の説明をされても、本当に大丈夫かと、こういう気持ちになるのが当然だと思いますし、また、これは今、計測を三月末までにするということでしたっけ。ちょっと正確にもう一回言ってください。 Angry: 0.499 Disgust: 0.266 Fear: 0.504 Happy: 0.471 Sad: 0.504 Surprise: 0.527
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05:05:56 ~ 05:06:28 三浦政府参考人
説明が若干不十分で失礼いたしました。私が三月下旬までと申しましたのは、既にこの管理用道路それ自体に使用された鉄鋼スラグですとか、それからその道路周辺のスラグなり土壌、これについての調査を行って、これはもう三月下旬までに結果を出すということであると聞いておりまして、それが、先ほど申しました、三月下旬までに、判明する結果を踏まえて適切な措置を講じていく考えであると聞いているということを申し上げたところでございます。 Angry: 0.661 Disgust: 0.390 Fear: 0.474 Happy: 0.539 Sad: 0.292 Surprise: 0.463
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05:06:28 ~ 05:06:55 三浦政府参考人
それで、農業用水の方はそういった調査にまだ入っておりませんので、先生の御指摘のような御懸念もあるということも十分踏まえまして、農業用水につきましても、この環境基準に照らして確認をしていくという、必要な調査を早急に行って、その結果を踏まえた対応をするように求めていくということとしたいということでございます。 Angry: 0.384 Disgust: 0.161 Fear: 0.472 Happy: 0.591 Sad: 0.522 Surprise: 0.539
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05:06:55 ~ 05:07:29 石関分科員
その調査を踏まえてこれは至急やっていただきたいということなんですけれども、調査の結果、基準を超えて危ないということになった場合、あるいは、何らかのものが検出されたけれども基準は超えていませんという場合、この敷き詰められているスラグというのは、それぞれの場合にどのように扱っていく、どうするつもりなんですか。 Angry: 0.726 Disgust: 0.202 Fear: 0.700 Happy: 0.119 Sad: 0.306 Surprise: 0.594
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05:07:29 ~ 05:08:19 三浦政府参考人
調査の結果を踏まえてということになりますけれども、まず、緊急の措置としては、人が通らないような状態にするといいますか、通行どめにしてスラグに触れられないようにするといった対応をとる必要があるのではないかと考えておりますけれども、一部市道として使われているところもあるやに伺っておりますので、関係の自治体との協議、調整といったことも必要になるかと思いますけれども、そういった所要の手続を経た上で、そういった鉄鋼スラグに触れるおそれのないような措置をとるというようなことが、緊急の措置としては、仮に調査結果がそういうものを求めるようなものが出た場合の措置としては、考えられるところではないかと思っております。 Angry: 0.517 Disgust: 0.394 Fear: 0.636 Happy: 0.485 Sad: 0.230 Surprise: 0.496
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05:08:19 ~ 05:08:56 石関分科員
これは基準値を超えなければ大丈夫だということで、今お尋ねした中で後者の場合、その場合、そのままほっておかれてしまうんですか。それとも、誰かの責任で、そうはいってもこういういろいろ問題が見られる鉄鋼スラグというものなので、誰かがここを剥がして処理しようということになるのか。基準より下回っていれば、別に全然大丈夫ですということになってそのままになってしまうのか。どうなんでしょうか。 Angry: 0.342 Disgust: 0.299 Fear: 0.639 Happy: 0.452 Sad: 0.462 Surprise: 0.591
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05:08:56 ~ 05:09:11 三浦政府参考人
現段階におきましては、調査がこれから結果が出てくる、あるいはこれから調査に入るものもあるという状況でございまして、今、それを踏まえた対応としてどうするということを決めているという状況ではございません。 Angry: 0.337 Disgust: 0.472 Fear: 0.586 Happy: 0.541 Sad: 0.420 Surprise: 0.499
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05:09:11 ~ 05:09:35 三浦政府参考人
いずれにいたしましても、水資源機構を所管する国土交通省、あるいは、私ども農業用水を所掌しておりますけれども、水道水を所掌している厚生労働省、そういった関係機関と相談をいたしまして、適切な対応を検討していくということになろうと考えております。 Angry: 0.321 Disgust: 0.186 Fear: 0.379 Happy: 0.819 Sad: 0.387 Surprise: 0.557
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05:09:35 ~ 05:10:00 石関分科員
もともと普通の砂利でやっていればこんなそもそも心配もなかったし、調べる必要もなかったということです。用水路の横の道でこれを使っているわけですから、住民の皆さんの心配というのも考えた上で、いずれにしても、適切に、十二分に対処をしていただきたいというふうに思うということ。また環境省に戻って御質問いたします。 Angry: 0.243 Disgust: 0.285 Fear: 0.457 Happy: 0.615 Sad: 0.649 Surprise: 0.482
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05:10:00 ~ 05:11:25 石関分科員
今それぞれ御答弁もいただく中で、この事件の概要と、それからスラグがどういうものなのかとか、こういうことについてはよく把握をお互いにできたと思います。これはこの前の予算委員会でも同趣旨のことを質問していますけれども、まず、スラグに限らず、再生資材の汚染を直接に防ぐ、こういう法律は今のところ日本にはないのかな、こういうふうに承知をしていますが、こういう理解でいいのかどうかということ。例えば、水質汚濁ということになれば水質汚濁の防止法、土壌汚染ということであれば土壌汚染の対策法、廃棄物であれば廃棄物の処理法ということですが、今回のように、リサイクル製品です、再生資源ですということになれば、これが改めて廃棄物だという認定を受けるか、あるいは、今お話をして答弁をいただいているように、水や土への汚染というものが確認をされなければ規制の対象にはならないんだ、こういう私の理解で正しいかどうか、教えてください。 Angry: 0.440 Disgust: 0.310 Fear: 0.491 Happy: 0.548 Sad: 0.459 Surprise: 0.447
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05:11:25 ~ 05:12:09 梶原政府参考人
廃棄物をリサイクルしたものということになりますと、実際にそれによって環境保全上の問題が生じないかといったようなことも含めて、廃棄物から卒業しているかどうかというのを判断することになりますけれども、一旦廃棄物じゃないといったようなもの、それは通常の製品そのものでございます。どういったような材質を使って、どういった材料を使って製品をつくるかというのは、これはある意味事業者の自由なところでございますので、そういうプロダクツといったような概念になるものにつきましては、そういったような規制が今のところはないのではないかと思っております。 Angry: 0.382 Disgust: 0.275 Fear: 0.530 Happy: 0.628 Sad: 0.424 Surprise: 0.501
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05:12:09 ~ 05:12:39 石関分科員
今の御答弁によると、今回のまさに鉄鋼スラグのような、廃棄物として処理すべきものではないかと思われるんですが、今回はそのプロダクトになっているということで、今回のまさに鉄鋼スラグのような場合には、事前にプロダクトなんだということになれば、こういうふうに汚染されているものでも防ぐ手だてはない、こういうことですよね。 Angry: 0.272 Disgust: 0.364 Fear: 0.534 Happy: 0.560 Sad: 0.297 Surprise: 0.695
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05:12:39 ~ 05:13:12 梶原政府参考人
済みません、言葉足らずだったかもしれません。基本的には、廃棄物から卒業したものにつきましては、それはプロダクトとして概念するものでありますから、それについては廃棄物処理法からの外になりますということでございます。今回の件につきましては、先ほど答弁させていただいたところでございますけれども、群馬県が大同特殊鋼渋川工場並びに関連の会社に立入検査をしてございます。 Angry: 0.379 Disgust: 0.313 Fear: 0.457 Happy: 0.630 Sad: 0.510 Surprise: 0.498
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05:13:12 ~ 05:13:30 梶原政府参考人
それで、その結果を今精査をしているというような段階だと聞いております。したがいまして、本件が廃棄物になるのかならないかについては今精査中で、まだ判断が出されていない段階であるということでございます。 Angry: 0.309 Disgust: 0.288 Fear: 0.602 Happy: 0.494 Sad: 0.516 Surprise: 0.592
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05:13:30 ~ 05:14:00 石関分科員
今回のように、立入調査をして実際廃棄物だということになれば対処ができるけれども、さっきおっしゃったように、最初からプロダクトなんです、再生資源なんですということになっちゃうと、だから事前に防ぐものはないんですね。これはこれでいいわけですね。それで、今おっしゃったように群馬県が調査をしているということなんですが、アメリカの例でスーパーファンド法というのがあるので、これについてお考えをお聞きしたいと思います。 Angry: 0.314 Disgust: 0.294 Fear: 0.497 Happy: 0.664 Sad: 0.430 Surprise: 0.600
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05:14:00 ~ 05:15:10 石関分科員
このアメリカのスーパーファンド法、非常によくできた法律だなと思うんですが、日本の場合は、今のように、今回は群馬県ですが、調査をします。汚染が見つかったら自治体が調査をするという仕組みになっている。汚染の浄化というのは、見つかった場合には、基本的には地権者が行って、その費用、コストについては汚染の原因者に請求することができる、こういうふうに日本の法律ではなっています。これと違ってアメリカのスーパーファンド法というのは、連邦政府の環境保護庁、ここが強制的に調査を実施できる。汚染土壌の浄化もここが行います。そして、その費用を原因を発した人に請求をする。まず、誰の責任なんだという前に国の責任できれいにして、そして、その後の費用は請求をする。こういう仕組みだというふうに思っています。日本の今の法律、制度に比べると、非常にスピーディーで、まず危ないものを除去する、これができる法律なのかなというふうに思います。 Angry: 0.585 Disgust: 0.428 Fear: 0.513 Happy: 0.487 Sad: 0.369 Surprise: 0.464
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05:15:10 ~ 05:15:45 石関分科員
今回の場合は、地権者が業者に対して、汚染の原因が再生資材でありますよということをまず認めさせた上で、そして、賠償金額についてもその人が争わなければいけないということになるというふうに思います。この日米の法律、制度の違いというのは、私の今お話ししたような認識で正しいのかどうか、教えてください。 Angry: 0.470 Disgust: 0.359 Fear: 0.527 Happy: 0.410 Sad: 0.522 Surprise: 0.475
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05:15:45 ~ 05:16:35 平岡政府参考人
米国の連邦スーパーファンド法でございますけれども、一九八〇年に制定されていまして、先生御指摘ございましたように、国が区域を指定し浄化をするということで、汚染原因者が負担して実施するということは基本でございますが、汚染原因者が不明等の場合には、環境保護庁自身が費用を基金から用いて汚染の除去等を行うというような仕組みでございまして、我が国の場合は、責任については同様だとは思いますが、一義的には、必要な措置については都道府県知事が事業者に対して指示をするという形でございます。 Angry: 0.684 Disgust: 0.550 Fear: 0.480 Happy: 0.504 Sad: 0.257 Surprise: 0.319
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05:16:47 ~ 05:17:09 石関分科員
大臣にお尋ねをします。今、やりとりも、改めてこの前の予算委員会に引き続いて分科会でも聞いていただきましたけれども、被害を受けた人の立場に立ってみたら、どういう言葉が適切かわかりませんけれども、日本の場合には随分まどろっこしいし、時間もかかるし、大変だなというふうに印象を受けます。 Angry: 0.318 Disgust: 0.198 Fear: 0.453 Happy: 0.660 Sad: 0.527 Surprise: 0.546
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05:17:09 ~ 05:17:45 石関分科員
アメリカはこのスーパーファンド法というものがあって、とにかく迅速だし、わからない場合も、この法に基づいて連邦政府の方がまず手を下すということですが、今御紹介をしたようなこの鉄鋼スラグの事件、同種のものが恐らくいろいろあるんだろうというふうに思います。新しい法の整備をして、アメリカをまねしろとは言いませんけれども、参考にしながら、迅速な手だてが講じられるような、そして、被害をこうむった人の立場に立ったような新しい法制度の仕組みをつくる、こういったお考えはございますでしょうか。 Angry: 0.388 Disgust: 0.175 Fear: 0.435 Happy: 0.727 Sad: 0.361 Surprise: 0.570
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05:17:45 ~ 05:18:02 石原国務大臣
アメリカの場合は、信託で、税を特別な有害物質を出すところから最初のうち取ったんですね。それで根っこのお金ができた。今、日本の中で、残念ながら、そういう目的税をつくるような産業はないと思います。 Angry: 0.480 Disgust: 0.247 Fear: 0.484 Happy: 0.558 Sad: 0.435 Surprise: 0.590
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05:18:02 ~ 05:19:12 石原国務大臣
そうしますと、一般財源から補填しなければならない。ということは、信託をする意味というのは日本の場合はないんだと思います。委員の御指摘は、やはりグレーのときですよね、グレーのときにどうするかというお話だと思います。黒だと決まれば、間違いなく日本の今の法律体系で処理することができます。今回の事例に限って言うならば、汚染者負担の原則を最後まで貫くことはできるわけですね、上場企業でありますので。ただ、日本の法律も、調べてみますと、まだ決まっていないうちに都道府県知事が先に指令をして、有害であるということで除去して後から求償するという仕組みも、実は法律の中に入っています。しかし、日本はすぐ原因者が特定できていますので、原因者の側に言えば大体の場合払っているというケースがあります。今回のケース、調査をするということでございますので、それを見まして、どの程度の環境影響があるのかないのかを見きわめて、問題の推移を慎重にしっかり見守っていきたいと思っています。 Angry: 0.529 Disgust: 0.370 Fear: 0.463 Happy: 0.536 Sad: 0.449 Surprise: 0.455
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05:19:12 ~ 05:20:11 石関分科員
大臣、ありがとうございます。最後に、雪の被害について農水省にお尋ねをいたします。その後、十四日の大雪で、僕は群馬県ですけれども、ビニールハウスの被害、八割から九割ぐらい、地域によっては倒壊をしています、雪の重みで。雪が降った後にまた雨になって、雨の重みで潰れたというのがほとんどのようでありましたが。これを機に、もうやっていられないから、また借金してやるのはできないとやめてしまう人も随分いるというふうに聞いています。ただ、もう一回頑張ろうという人が、またパイプを買ってこのビニールハウスを再建しなきゃいけないということなんですが、これはもう既に消費税アップを見越して随分買い占めをされていて、頼んでもいつ入るのかわからない、こういう現実があるということも聞いていますし、何か急に高くなったとか、そういう不届きのような話も聞こえてきます。 Angry: 0.285 Disgust: 0.257 Fear: 0.603 Happy: 0.522 Sad: 0.520 Surprise: 0.548
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05:20:11 ~ 05:20:39 石関分科員
こういったことをどこまで把握をされているのか、また、ほっておいたらやる気のある人ができなくなってしまうということになりますので、何らかの対策とか、指導がどこまでできるかわかりませんが、新しい資材を購入できる枠組みとか、何かお知恵があるのであれば、この実態の把握と、それからどういう対策を考えておられるか、教えてください。 Angry: 0.492 Disgust: 0.273 Fear: 0.583 Happy: 0.223 Sad: 0.641 Surprise: 0.338
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05:20:39 ~ 05:21:16 佐藤政府参考人
お答えいたします。今回のあの大雪によりまして、これまでに、ビニールハウスでございますが、二月二十四日現在でございますが、全国で一万六千六百三十五件の被害が報告されております。今回の災害を受けまして、営農に必要なビニールハウス用のパイプ等の需要というものが、これが今先生御指摘のように集中するといったことが懸念されますことから、二月二十四日付で、当方から国内の主要パイプメーカーに対しまして、骨材の円滑な供給について協力要請を今行っているところでございます。 Angry: 0.351 Disgust: 0.330 Fear: 0.497 Happy: 0.675 Sad: 0.352 Surprise: 0.603
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05:21:16 ~ 05:21:52 佐藤政府参考人
また、この際どのぐらいの量が必要になるかといったようなことを、営農上の必要が出てまいりますので、現在、各県の普及組織等も活用しまして、パイプあるいはビニール等の資材のその必要な時期そしてまた量、これを把握しまして、これをパイプメーカーの方にフィードバックしていくというようなことを考えておりまして、各地で資材の不足が生じないよう、円滑な供給ができるよう、メーカーと連携してしっかりここの円滑な供給に努めてまいりたい、このように考えている次第でございます。 Angry: 0.214 Disgust: 0.112 Fear: 0.422 Happy: 0.837 Sad: 0.466 Surprise: 0.613
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05:22:02 ~ 05:22:59 宮路主査
以上をもちまして環境省所管についての質疑は終了いたしました。次に、農林水産省所管について、引き続き質疑を行います。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。井出庸生君。 Angry: 0.571 Disgust: 0.329 Fear: 0.407 Happy: 0.688 Sad: 0.387 Surprise: 0.503
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05:23:01 ~ 05:24:00 井出分科員
本日はよろしくお願いいたします。私からは、私きのう災害対策特別委員会の方でも二月十四日以降の大雪に対する対策を伺ってきたんですが、きょうは、その部分、農水省のかかわりのある部分について特化して伺いたいと思っております。まず、農水省のホームページをこれまで拝見してきたんですが、二月二十四日に五つの項目の対策を立ち上げていただきましたことを大変感謝しております。今まだ被害の把握ですとか、なお大量の除雪をやっている地元の人にとっては、一つの励みの材料になったと思っております。 Angry: 0.293 Disgust: 0.191 Fear: 0.441 Happy: 0.655 Sad: 0.529 Surprise: 0.521
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05:24:00 ~ 05:25:05 井出分科員
きょう私、そのホームページを印刷して持ってきたんですが、その五つの項目のことをやるということはわかりました。ただ、しかしながら、例えば、いつからいつまでにどれだけのことをやっていくのか、もっと言えば、こういった五つの項目が、どういう要望、どういう被害を受けて、それに応える形で始まったのかということを説明していただくことが、今回の補助事業には限らないんですけれども、行政の取り組みに対して、対象にかかわってくるような人たちが利用しやすい、調べやすくなってくるのではないかと思っております。ですから、まず、きょうは、この二月二十四日にお示しをいただいた五つの項目について、今の段階で御説明いただける具体的な設計を御説明いただきたいと思っております。 Angry: 0.452 Disgust: 0.183 Fear: 0.496 Happy: 0.580 Sad: 0.325 Surprise: 0.669
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05:25:05 ~ 05:25:27 井出分科員
まず一つ目、災害関連資金の無利子化、農林漁業セーフティーネット資金等の災害関連資金の貸付利子を貸し付け当初五年間無利子とする、この件について御説明を伺います。 Angry: 0.708 Disgust: 0.293 Fear: 0.532 Happy: 0.469 Sad: 0.258 Surprise: 0.512
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